『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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今日らこれで打ち止め


第四十話

 

 

 

 

 

 

「後方から敵旗艦が最大戦速で突撃してきます!!」

「迎撃だ!!」

 

 『伊勢』が突撃してくるのを知ったグレーアンスの残存第八機動艦隊は突撃してくる『伊勢』を攻撃する。当初『伊勢』は波動防壁で防いではいたが20分という防御出来る時間が過ぎてしまった。

 

「波動防壁臨界点!! 波動防壁喪失します!!」

「構うな!! 取舵20、主砲右砲戦用意!!」

「了解、主砲右砲戦用意!!」

 

 『伊勢』の48サンチ陽電子衝撃砲3基が右舷に旋回してガトランティス艦隊を照準する。

 

「用意良し!!」

「撃ちぃ方始めェ!!」

「撃ちぃ方始めェ!!」

 

 『伊勢』の48サンチ陽電子衝撃砲が一斉砲撃を開始して『伊勢』が吼える。9本のエネルギー弾は巡洋艦、駆逐艦をそれぞれ貫通させて薙ぎ払い、更には数隻を轟沈させる。

 

「主砲斉射三連!! 右舷短魚雷撃ェ!!」

 

 トーレが吼える。それに応えるように『伊勢』は主砲を斉射三連し右舷から短魚雷を次々と発射していく。

 

「ちょこざいな!! 撃てェ!!」

 

 『インディポリス』の艦首大砲塔がゆっくり左舷に旋回して砲撃する。5本のエネルギー弾は2本は外れはしたが残り3本は『伊勢』の右舷側面に命中する。

 被弾の衝撃で艦体が揺れるも将和は指示を出す。

 

「被害報告!!」

『右舷兵員室被弾炎上!!』

『右舷パルスレーザー砲塔群損傷!!』

『機関室、火災発生!!』

「各部、消火及び隔壁閉鎖急げ!!」

「トーレ!!」

「分かっている!! 主砲、民間船を狙う敵艦のみに集中しろ!! ミサイルは『伊勢』を狙う艦だ!!」

 

 まだ民間船(次元航行艦)を砲撃している艦船がいたのでそれを追い払うようトーレは命令を出して攻撃する。

 

「グレーアンス司令、味方の被害が……」

「クソッ、敵旗艦に砲撃を集中してからワープしろ!!」

 

 残存艦艇は再度『伊勢』に攻撃を叩きかけてからワープしていくのである。

 

「敵残存艦艇、ワープしていくわ!!」

「……追撃は無用だ。他艦は周辺宙域の警戒だ」

 

 ワープしていくガトランティス艦隊を見つつ将和は艦長席に深く座り込み、左目の隅の視界に映る炎上する次元航行艦に視線を移す。

 

「取り敢えずは救助するぞ救助」

「果たして生きているのかねぇ」

「全員戦死してくれたら助かる件」

「艦長、流石にそれは……」

「というよりも艦長と技師長は知っているのですか?」

「技師長の元故郷の船かな」

「……あっ(察し」

 

 何かを察する島であった。それはさておき『伊勢』からも救助隊が出されるが機関室からの通信に将和は頭を悩ませた。

 

『おい将和。波動エンジンが完全にオシャカだ』

「……まぁ仕方ない……か」

『三割の航行で済んでいるのが奇跡の状態だな』

「トチローのおかげだな」

『よせやい照れるじゃねーか……ってそれで誤魔化そうとするなよ』

「バレたか(・ωく)」

 

 そう言う将和であった。そして『伊勢』からの救助隊には玲がリストに連ねていた。

 

「一班はあっちの通路を、二班は向こうのを、三班は私と一緒に行くわよ」

『ウイーッス』

 

 野郎どもを指揮する玲は煙で見えなくなりそうな通路を進む。辺りはどいつもコイツも死んでいたがどう見ても幼い子どもらしき者も死んでいたのを玲は確認して眉を潜める。

 

「……奴隷船かしら……」

 

 思わずそう呟いたが沢村の叫びに掻き消されたのである。

 

「隊長、駄目だ。何処もかしこも皆死んでるよ」

「そうか……」

 

 沢村の報告に山本は溜め息を吐いた。もう少し早ければと思っていたが此方も戦闘中だったのだ。仕方ないのかもしれない。

 

「……そうか、生存者はいなかったか」

「えぇ……それと……あのフネはまだ沈む気配は無いわ」

「つまりは曳航は可能……と」

「そういう事ね(*ゝω・*)」

(歳考えろ薫)

 

 将和の言葉に薫は正解とばかりにウインクをするが内心で将和はそうツッコミを入れる。

 

「……民間船の曳航には『妙高』でやってくれ」

「分かったわ」

 

 斯くして『テンペスト』は回収され『妙高』に曳航されて惑星『プロキシマ・ケンタウリc』に向かうのである。

 

「なぁスカさん」

「なんだい将和?」

「人は全員死亡だが……デバイスとかは無事なヤツあるよな?」

「おやおや奇遇だな……それは私もそう思っていた事だよ」

「成る程……なら使えるよな?」

「成る程……そう言ってウーノに近づいたんだな?」

「何でそうなるんですかねー」

 

 血涙を流して将和の胸ぐらを掴むスカリエッティであった。それはさておき、艦橋に戻るとトチローがいた。

 

「よぅ将和」

「ん。エンジンの具合は? やはり駄目か?」

「あぁ、やっぱ駄目だな。地球に帰ってエンジンごと取り換えた方が早い」

「そうか……なら親父に言わないとな……」

「それと他のところもガタが来ている。本格的な修理か改装か……若しくは……」

「若しくは?」

「……解体した方が早いかもな」

「………そうか……」

 

 トチローの言葉にそう言う将和であった。なお、正信には直ぐに通信を入れ状況を説明すると正信も二つ返事で承諾するのである。これにより『伊勢』と損傷艦艇は地球に帰還する事が決定するのであった。

 

「スミマセンね三好司令、我々も便乗させてもらって……」

「なに、旅は道連れとも言うしな。構わないよ」

 

 地球に帰還する『伊勢』だが古野間の空間騎兵連隊も交代で帰還する事になり将和が許可を出して『伊勢』に便乗させていたのだ。

 

「狭い艦内だけどゆっくり寛いでくれ」

「そうさせてもらいます」

 

 将和の言葉に古野間はニヤリと笑い敬礼をして下がるのであった。

 

 

 

 

 

 

「副長、休憩ですよ」

「ん、ありがとうございます。なら休憩してきますね」

 

 主計副長のリニスは部下にそう言われ白のエプロンを脱ぐ。朝の0400から1300までリニスは働き詰めだったのだ。主計長の幕之内はいるがやはり戦艦なので食堂に来る乗員の数は多い。主計科だけではにっちもさっちもいかなかった。

 

(やはり幕之内主計長を通して主計科の増加をしてもらいませんと……身体が持ちませんね……)

 

 廊下を歩きながらリニスはそう思う。娯楽室で休もうと入った時、先客がいた。将和であった。

 

「艦長」

「ん? おぅリニスか。リニスも休憩か?」

「えぇ。艦長もですか?」

「まぁな。大村さんに任せたら安心だよ」

 

 将和はそう言いながらコーヒーを啜る。リニスは自販機の前に立ちお茶を購入してソファに座る。

 

「晩飯は?」

「今日はさば味噌ですよ」

「お、おぅ」

 

 リニスが主計副長に就任してから1日一回は魚が出るようになった。それまでは肉料理を占めていたがリニスが「青背魚を食べないと血糖値上がりますよ!!」と将和に直談判してからは魚料理も対等に増えたのである。

 

「艦長もしっかり食べて下さいね」

「あぁ。プレシアにも言っとけよ」

「勿論です」

 

 将和の言葉に笑みを浮かべて頷くプレシア。ちなみにプレシアは魚料理が苦手らしく先日も秋刀魚の骨を取るのに悪戦苦闘していた。なお、その隣では上手に骨を取るアリシアがいたとか……。

 

「ふぁッ」

 

 不意に来た眠気にリニスが思わず欠伸をするが将和がいた事を思い出して顔を赤くする。

 

「ス、スミマセン……」

「ハハ、俺は気にしないぞ」

 

 そう言って将和は立ち上がる。

 

「暫く娯楽室に入らないように立て札をしておくよ。ゆっくりと寝てるといいさ」

「ありがとうございます」

 

 将和はリニスに手をヒラヒラと振って娯楽室を後にする。リニスは将和に感謝しつつ目を閉じると数秒後には寝息が聞こえてきたのであった。

 そして約一時間と30分後、将和が娯楽室に入るとまだソファでリニスは寝ていた。

 

「よく寝てるな……リニス」

「ん~~」

 

 将和は肩を揺らすがリニスは顔を歪める。そして徐に将和の手を取ったと思ったらそのまま抱き寄せたのである。

 

「ちょ、おま……」

 

 将和は逃げようとするが力が思ったより強いリニスは更に腕の力を強めて将和の脱出を阻んだ。それにより将和は完全にリニスの抱き枕化としていたのである。

 

「……どうしよう……」

 

 なお、15分後に寝ていたリニスが漸く目を覚めて覚醒した時に付近に将和の顔があって更に顔を真っ赤にして将和の頬を叩くのであった。

 

「何でさ………」

 

 哀れ将和であった。

 

 

 

 

 

 




リニスとのフラグも立ちました(トーレェ……)
御意見や御感想等お待ちしていますm(_ _)m
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