『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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何とか書けた……(残業中)


第四十六話

 

 

 

 

 

 

「………ウッ……」

 

 プレシアは眼を開く。ボゥッとしていたが10数秒後に意識は覚醒して起き上がる。

 

「アリシア!?」

「ん………んぅ………」

 

 プレシアは辺りを見渡すと同じく隣のベッドで寝ていたアリシアが眠っていた。それを見てプレシアは安堵の息を吐いた。

 

「目が覚めたようねプレシアちゃん」

「あ、友美さん……」

 

 扉を開けて入ってきたのは頭に包帯を巻いた正信の嫁である友美だった。

 

「此処は……」

「地下都市の野戦病院よ」

 

 友美の言葉にプレシアはあの時の記憶が徐々に蘇ってきた。そうだ、アリシアはーー。

 

「アリシアちゃんなら大丈夫よ」

 

 友美の視線の先にはプレシアの足元の毛布でスヤスヤ寝ているアリシアがいた。何処も負傷した箇所が無かったようなのでプレシアも安堵の息を吐いた。

 

「アリシアちゃん、プレシアちゃんが起きるまで起きておくと言っていたけど流石に疲れていたから途中で寝ちゃったのよ」

「そう……だったんですね……」

「今はゆっくりしておきなさい」

「は、はい………」

 

 友美に促されプレシアはベッドで横になるのである。そして…………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ。これだけ生き残っていたかの」

「それだけじゃありませんよ。日本だけならまだ戦力はありますよ」

 

 呉宇宙軍港の地下にある旧国連宇宙軍旧地下司令部に正信達は移動していた。メガロポリス(東京)での戦闘で日本地区の兵力は減っていたがまだまだ余力はあった。

 

「陛下らは?」

「ご安心を。奴等の母船が降り立つ前に松代の旧地下司令部に、そして今は舞鶴の旧地下第四艦隊司令部に移動しています」

「ウム。何れ様子を伺って此方に移動させよう。古野間君、残存兵力のデータか何かあるかね?」

「このタブレットにデータがあります」

「ん」

 

 古野間はそう言ってタブレットを正信に渡す。

 

 

 

 日本地区 残存戦力

 

 空間騎兵隊

 第7空間騎兵連隊

 第12空間騎兵連隊

 第18空間騎兵連隊

 

 日本陸軍

 第三師団

 第十三旅団

 

 日本海軍

 呉特別陸戦隊

 舞鶴特別陸戦隊

 

 

 

「まぁ連隊や師団と言いますけど、よくて各部隊も大隊規模しかいませんや」

「フォッフォッフォ。それだけでもいるのなら大丈夫じゃよ。この戦力は西日本だけかの?」

「関西及び四国、中国地方ですな。九州や北海道の地下施設にも生き残りはいるみたいですが……」

「フム……何れはコンタクトを取らんとな……」

「それもですが長官、急いでイカロスと連絡を試みては……」

「それもそうじゃの。通信手、ダミー通信施設を通して小惑星イカロスの天文台に通信連絡をしてくれ」

「分かりました」

 

 通信機器を弄っていた通信手が正信の命令を受けてイカロス天文台へ連絡を入れるのであった。

 その頃のイカロス天文台はというと…………………。

 

「乗員が足りんな……」

「やむを得ないだろうな。イカロスにいた宇宙戦士訓練学校の生徒を入れても六割だからな」

 

 『三笠』の作戦室で将和らは議論をしていた。

 

「親父に命令されていたケンタウルス座方面に今の六割の乗員で行ける事は行けるだろう。けど、途中での戦闘を考慮するとな……」

「救いと言えば航空隊は定数揃っているのが救いだな」

「ですね……」

『三好艦長』

「どうした相原?」

『三好長官から緊急連絡です。至急艦橋までお願いします』

「親父から? そうか、何とか逃げてくれたか……」

 

 相原の連絡に将和は安堵の息を吐き直ぐにスカリエッティらと共に艦橋に向かう。メインパネルには正信と芹沢らが映っていた。

 

「親父ッ」

『おぉ将和、息災じゃの』

「親父こそな」

『これこれ。ワシらこそ処刑されかけていたんじゃ、少しは労れ』

「どうせ処刑場に向かう途中で衛兵とか殴り倒して逃げたに一票」

『フォッフォッフォ。その通りじゃ』

「なら元気じゃねーか」

 

 笑う正信に将和は肩を竦める。

 

「それで親父、これからの事後だが……」

『ウム……状況は厄介かもしれん。この映像を見てほしい』

 

 正信はそう言って地表に撃ち込まれた重核子爆弾の映像を見せる。

 

『スカリエッティ博士、この爆弾が何なのか分かるかの?』

「……恐らくですが……ハイペロン爆弾でしょう」

『ハイペロン爆弾?』

「はい。こいつが起爆すると、内部に封入された重核子へ中性子ビームが照射され、高エネルギーのプラズマ状態となります。このプラズマ化された重核子を超高エネルギー状態で炉内に閉じ込め、二重らせん構造の定常空間を維持すると、周囲の空間に歪みが発生してベータ変調された重力波が発生するのです。その結果、これを浴びた生物は細胞核内部のDNAが異常活性され、自己崩壊します」

『とすると……』

「冥王星基地等や第一艦隊もこの重力波を浴びて乗員が全滅したのでしょう」

『厄介じゃの……奴等は起爆スイッチを二つ用意していると言っておった……一つは地球を攻略した占領軍が持っておるじゃろ。そしてもう一つは……』

「暗黒星団の母星でしょう。母星からなら安心して奴等は起爆スイッチを押すでしょうな」

『……奴等の母星は判明しておるかの?』

「侵入経路を確認しているけど、おおざっぱで言えば地球から約40万光年先の銀河までとしか……」

 

 この時、暗黒星団帝国の侵入経路を解析中だったが約40万光年からまでとしか分かっていなかった。

 

『……分かった。将和、直ぐに奴等の母星へ向かい起爆スイッチを破壊するんじゃ。無論、ケンタウルス座のカールセンらと合流も視野に入れろ』

「……分かりました。『三笠』は直ちに敵母星に向けて発進します」

『ウム、頼むぞ』

 

 正信はそう言って通信を切るのであった。そして将和は制帽を被り直す。

 

「聞いての通りだ。乗員が六割でも出撃だ」

「まぁ仕方ないよね」

 

 将和の言葉にスカリエッティは肩を竦める。そうと決まれば急いで発進の準備が進められた。

 

『艦長』

「おぅどうした山本?」

『航空隊異常ありません。命令があればいつでも発艦出来ます』

「おぅ、ありがとう」

「艦内通気孔オールグリーン。異常無しッ」

「波動エンジン始動ッ」

「波動エンジンへの閉鎖弁オープンッ。波動エンジン内圧力上昇へッ」

『圧力上昇ッ』

 

 山崎機関長が機関室にいる太助らに指示を送っていた。

 

「波動エンジン点火10秒前」

「岩盤爆破、スイッチオンッ」

 

 スカリエッティが岩盤爆破用のスイッチを押す。押した事により小惑星に亀裂が走り岩盤が離れていく。外にあった天文台も破壊された。

 

「4、3、2、1」

「フライホイール接続点火!!」

「『三笠』発進!!」

「『三笠』発進!!」

 

 岩盤が割れていく中、その岩盤の中から1隻の宇宙戦艦が現れていく。宇宙戦艦『三笠』であった。

 

「このまま一気に土星方面に向かう」

「了解。進路土星方面へ向かいます」

「そういやトチロー達も拾わないとな……」

「あぁ……新婚旅行中だっけ?」

「クソ、トチローめェ!!」

(怖ぇよスカさん……)

 

 悔しがるスカリエッティを他所に『三笠』は土星方面へ向かうのである。だが、暗黒星団帝国も馬鹿ではない。太陽系の至るところに監視用衛星が設置されていた。その監視用衛星の1基が土星方面に向かう『三笠』を発見したのである。

 

「何? 地球艦艇が?」

「はっ。1隻の戦艦だけですが……如何なさいますか?」

「如何も何も追跡し撃沈せよ」

「はっ。直ちに追跡し撃沈します」

 

 報告を受けたカザン大将は直ちに撃沈命令を発令。月軌道で待機していた第一特務艦隊から巡洋艦14隻、護衛艦29隻が出撃したのであった。

 そして占領された地球のとある屋敷では……。

 

「貴方は……」

「私は暗黒星団帝国地球攻略軍技術士官のアルフォンだ」

 

 元『ヤマト』乗組の西条未来少尉とアルフォン少尉の物語が幕を開けようとしていたのであった。

 

 

 

 

 

 




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