【地球における宇宙艦艇の変革その4】
取り敢えずは遠洋型宇宙艦艇のコンペは終了しドイツとイタリアで最初の量産型宇宙艦艇が建造を開始したのはイスカンダル救援後であった。この時期には実験戦艦でもある『伊勢』の試作第二世代型波動エンジンの検証結果もあって新型波動エンジンの量産態勢も入りつつあったのも僥倖であった。
また遠洋型宇宙艦艇の性能を試す場所も漸く基地化が完了したケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリb等に派遣する事も視野に入れていた。しかしながら懸念事項もあった。
イスカンダル救援の時に接触した暗黒星団帝国の存在である。呑気な者は白色彗星と同様に太陽系で迎え撃ったら良いと発言していたがそれは最終手段であろう。白色彗星戦役の時の地球は復興の最中でありケンタウルス座方面等に入植の進出をしていなかったからこそ土方長官が取れた最良の戦法であったのだ。
そして防衛軍司令長官の三好正信元帥大将は芹沢大将や藤堂管区長官らと協議を重ねて一先ずは両方を守る選択をした。ケンタウルス座方面にはガミラス戦役で正信の下で戦った猛将ラウルス・カールセン少将の艦隊を派遣させた。この艦隊の中には就役したばかりの遠洋型宇宙艦艇である『リットリオ』級主力戦艦や『ブリュッヒャー』級主力巡洋艦等も含まれていた。
そして太陽系の守備にはこれまた歴戦の猛者であるライアネル・モートン少将が艦隊を率いて土星の衛星『タイタン』にて駐屯するのである。しかしながら暗黒星団帝国軍はハイペロン爆弾という超弩級を送り出してモートン少将以下、各惑星守備基地人員の脳だけを破壊するというチート技を繰り出すという裏技を使うのであった。
それはさておき、残存地球艦隊はケンタウルス座方面に集結し『三笠』以下で殴り込み艦隊を編成して暗黒星団帝国の本星に向かう。この時に殴り込み艦隊に同行したのが地球の各国が開発建造配備していた護衛戦艦と遠洋型宇宙艦艇に無人艦艇であった。
結果としては殴り込み艦隊はその遠洋での性能を発揮する事に成功し、以後の地球艦艇は遠洋型を主軸に配備が進められる事になるが近海型も少数ながら配備は続けられる。そして暗黒星団帝国を退けた地球であるが西暦2206年に発生する『太陽危機』で遠洋型宇宙艦艇は活躍するのである。
『太陽危機』は大幅に内容は省略するが、開拓中であったケンタウルス座方面にボラー連邦が侵入して現地のケンタウルス座方面艦隊が迎撃したのが始まりでありその後は銀河大戦に地球は巻き込まれた。その後、三好少将の艦隊を派遣してガミラス軍と共にボラー連邦を討つのであるがこの時も使用されたのは遠洋型宇宙艦艇の『リットリオ』級主力戦艦と『ブリュッヒャー』級主力巡洋艦、更には就役したばかりの『Z』級主力駆逐艦であった。総勢69隻がこの銀河大戦に参加し21隻を喪失するも遠洋型宇宙艦艇の役割を果たしたのである。
【地球における宇宙艦艇の変革その5】
銀河大戦を乗り切った地球連邦防衛軍であるが戦後も軍備の改修を怠る事なく続けていた。宇宙防衛軍は7対3の割合で遠洋型、近海型の宇宙艦艇を建造し配備していた。西暦2207年、防衛軍は艦隊の再編に着手した。この時、総旗艦は『春藍』でありその配下に各国の各艦隊が整備されていた。
しかし正信はそれを廃止して再び白色彗星戦役時の編成に移行させた。
太陽系外周艦隊(遠洋型)
司令部 衛星『タイタン』
第一艦隊
第二艦隊
第三艦隊
第四艦隊
第五艦隊
内惑星防衛艦隊(近海型)
司令部 火星
第六艦隊
第八艦隊
第九艦隊
外惑星守備艦隊(近海型)
冥王星基地艦隊
海王星基地艦隊
天王星基地艦隊
土星基地艦隊
航空艦隊(遠洋型)
第一機動艦隊
第二機動艦隊
輸送護衛艦隊(遠洋型)
第一護衛艦隊
第二護衛艦隊
第三護衛艦隊
ケンタウルス座方面艦隊(遠洋型)
独立艦隊(基本遠洋型)
第七艦隊
第十三艦隊
上記の艦隊編成に移行させ編成完結したのが翌年の西暦2208年だった。しかし、編成完結した西暦2208年は異次元断層から別の銀河が現れ、核恒星系付近で銀河系同士の衝突が起こる宇宙災害が発生しそれを余波とする『ディンギル戦役』が勃発するのであった。
【地球防衛軍の艦隊編成】
地球艦隊の艦隊編成は第一次内惑星戦争から遡る。第一次内惑星戦争の時は各国の宇宙艦隊でバラバラの編成が多々あった。そこで第二次内惑星戦争で発足した国連宇宙軍は艦隊編成数の統一を策定した。
一個艦隊の内訳は戦艦4隻の一個戦隊、巡洋艦8隻の二個戦隊、駆逐艦16隻の四個駆逐隊(更に巡洋艦2隻を旗艦とする二個宙雷戦隊)であった。
ガミラス戦役でも基本的には上記と同じ艦隊編成であったが波動エンジン搭載艦優先で配備していた国(日本)もあったのでバラバラで纏まりがなかった。
そしてガミラス戦役後に発足した地球連邦防衛軍では改めて上記の一個艦隊の編成で統一する事にしたが編成完結する前に白色彗星戦役が勃発し地球連邦防衛艦隊は大損害を被るのである。
そして再度の艦隊編成をしたのが『太陽危機』の時であった。この時、総旗艦を『春藍』としつつ一個艦隊の編成内訳は以下の通りであった。
一個艦隊
艦隊旗艦級1隻(『三笠』級)
戦艦4隻一個戦隊
巡洋艦12隻三個戦隊
巡洋艦2隻、駆逐艦16隻の二個宙雷戦隊
空母2隻の一個航空戦隊
空母を増やして上空のエアカバーを付けた艦隊編成であった。実際にこの編成は『太陽危機』では当たりであった。その為、これを基準に進めていったが『ディンギル戦役』でハイパー放射ミサイルによる大損害を再び被るのであった。
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