『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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すみません、何か忘れていると思ったらサーダの絵を忘れてました。
絵についてはステルス兄貴様からのです。ほんとにありがとうございます。


第五十六話

 

 

 

 

 

 

「地球……だと……?」

「間違って地球に来たのか?」

「そんな事はない。ちゃんとワープをしてきたじゃないか」

「しかし……」

 

 島や南部らがそう話す中、将和は立ち上がる。

 

「取り敢えずは地球(仮)の様子を見てみよう。それで何かが分かるだろう」

「分かりました。拡大映像に切り替えます」

 

 相原が拡大映像に切り替えて地球(仮)を見る。そこには彼らが発進する前の地球そのものだった。

 

「これは……」

「やっぱり地球か……?」

「しかし航路上は……」

「だがこれは地球ではないのか?」

(フム……此処まで似せるとは……その努力を違う方向にやれよ……)

 

 将和は変な方向に努力をする暗黒星団帝国に溜め息を吐く。

 

「……此処まで似ているとなると……上陸部隊を出して直接確認するしかないな……」

「志願者を募りますか?」

「そうだな……志願者と指定した者の調査隊にするか」

「指定……ですか……?」

「あぁ……」

「大村さん」

「何ですか?」

「大村さんに頼みがあります」

「??」

 

 そして一時間後、2機の空間汎用輸送機『SC97 コスモシーガル』が『三笠』から発艦する。選ばれた人員は以下の通りだった。

 

 

 大村副艦長

 スカリエッティ

 ドゥーエ

 トーレ

 相原

 徳川太助

 アナライザーズ(量産型)

 山本玲

 保安隊10名

 

「艦長は残念そうでしたね」

「将和も行きたがっていたからね」

 

 大村の言葉にスカリエッティは苦笑する。将和も降りたかったがチュン参謀長達が「それは駄目でしょう」という正論に捩じ伏せられ泣く泣く諦めたのである。

 そしてシーガルが着陸出来る場所を探して荒野らしきところに着陸する。

 

「さて……何も無さそうですね」

「あの宮殿らしきモノしかないですね」

 

 着陸場所を探している時、上空から宮殿らしい建物を見つけたのでそこをメインにしようとしたのだ。

 

「取り敢えずはあの宮殿に向かいましょう」

「念のためだ。シーガルの警護に2名残す」

「分かりました」

 

 そして保安隊の2名が残り、大村達は宮殿に近づく。なお、全員が完全武装である。大村達が宮殿に近づくと入口に誰かが立っていた。

 

「あれは?」

『女性デス。女性ガ近ヅイテキマス』

 

 砂埃の中、女性が近づいてきた。

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 代表して大村が女性に問う。

 

「貴女は……?」

「私はサーダ………お待ちしていました。聖総統がお待ちかねです」

「聖総統?」

「教えて下さい。此処は地球なんですか?」

「聖総統にお会いになれば分かりますわ……さぁ此方へ……」

 

 女性ーーサーダはそう言って先頭で歩いていく。その後ろを大村達が歩き、宮殿内に入っていく。そしてスカリエッティはというと……。

 

(あぁ……サーダさん……何と美しき人か……やはり私の美学は間違っていなかった……何としてもサーダさんをこんなクソな星から脱出させなければ……)

(何か変な事考えてそう……)

 

 表面上は何もなさそうな雰囲気のスカリエッティだが内面ではめちゃくちゃ違っていた。なお、その様子を見てドゥーエがコッソリと溜め息を吐いていた。

 そして一行は地下に降りて廊下を歩いていると左右の壁に多数の美術品の絵が飾られていた。その映像はアナライザーズを通して将和らの下にも届いていた。

 

「これは……地球の美術品じゃないかッ」

「………………………」

 

 そして大広間らしきところに到着すると正面には一人の男が椅子に座っていた。

 

「……『ミカサ』の諸君、よくぞ来られた。私が聖総統のスカルダートだ。我々は諸君を第一級の賓客として迎える事にした。安心せられよ」

「敵ではないという事か?」

 

 スカルダートの言葉に相原がボソッと呟く。そこへサーダがグラスに注いだ飲料水を持ってきて皆に渡していく。

 

「さて諸君……早速御覧頂いた我々の美術品は如何かな?」

「我々の美術品?」

「左様……この星に何世紀も前から伝わる美術品の数々だ」

『…………………』

「疑問に思うものも当然だ。この星は君達より200年未来の地球なのだ」

『200年後の地球!?』

 

 

 

「そんな途方もない説明を納得しろと言うのかしら?」

「納得ではない。事実だよ」

 

 山本の反論にスカルダートはそう返す。

 

「艦長、どうしますか?」

『大村さん、一先ずスカルダートには急な事なので持ち帰って検討すると伝えて下さい』

「分かりました」

 

 そしてスカルダートに一旦戻ると伝わるとスカルダートも了承をし一行は『三笠』に戻る事になるが……此処で事件が起きる。

 

「スカリエッティ博士、どうしましたか?」

「………大村副長、先に戻って下さい。どうやらやる事が出来ました」

「博士……?」

「後程お会いしましょうと将和に伝えて下さい!!」

「博士!?」

「クッ、副長らは先に戻って下さい!! 私達は残ります!!」

「戦術長!!」

「保安長!!」

「副長、三人を待ちましょう!!」

「いや、このまま離陸する」

「副長!?」

「訳は後で話す。今は『三笠』に戻る」

「……分かりました」

 

 そして一行はスカリエッティら三人を残して『三笠』に戻るのであった。

 

「艦長!? どうして三人を残したのですか!!」

「何があったというのですか!?」

「ウーノさん達も何か言って下さいよ!!」

「………………………」

 

 相原や玲達は帰ってくるなり将和に文句を言う。だが、太助だけはずっと変に悩んでいたのだ。

 

「三人を残す理由は勿論ある……太助」

「は、はい!?」

「何か悩んでるんだろ? 言ってみろ」

「え、でも……」

「良いから、言ってみろ」

「は、はい。さっきの美術品を見ている時にロダンの「考える人」があったんです。その「考える人」……何かおかしいんです」

「どうおかしいんだ太助?」

「此方が地球にある「考える人」だ、それで此方がさっきの「考える人」だな」

 

 将和はそう言ってパネルを操作して地球と先の地球にある考える人を出す。そして見ている時にあッ!?と太助が叫んだ。

 

「考える人が変です!?」

「変? どういう事だ?」

「宮殿の廊下にあったロダンの「考える人」は左手を顎にに当ててポーズを取っていましたが、ほら、本物はこうなんです。右手でポーズを取っているんですよ」

『何!?』

 

 将和を除いた全員が画像を見る。確かに宮殿の廊下にあったロダンの「考える人」は左手を顎に当てていた。対して地球のは右手でポーズをしている。

 そこへ薫が艦橋に来た。

 

「みんな聞いて!! あの星は私達の未来なんかじゃなかったわ!! 全ては私達を騙す手立てだったのよ!!」

「騙すだって!?」

 

 薫はそう言って相原がコッソリ持って帰ってきたグラスを島達に見せる。

 

「このグラスはあの星の宮殿から相原君が持って来たものだけど……指紋がついていないのよッ」

「指紋!?」

「案内してくれた女性が運んできたそうなの。本当なら指紋が付いているはずよ!! あの星は私達の未来の地球なんかじゃないのよ!!」

「徳川の言った彫刻も、あの絵もみんなにせ物だったのか」

「それじゃ、あの歴史もでたらめだったんですね!?」

「そうだ。俺たちを騙して降伏させるつもりだったんだ」

「良かった!! 俺たちは地球へ帰れるんだ!!」

「そうとなったら、みんなに報告だ」

「というわけ」

 

 皆がワイワイ言う中、将和が立ち上がる。

 

「島さん、新見さん、地球の未来だということが嘘なら、地球人類を滅亡させても一向に構わないわけだ!!」

「うん。となれば奴等は……」

「地球にある重核子爆弾を使うかもしれない!?」

「その通りだ南部、ただちに重核子爆弾のコントロール機能を停止させなければ!!」

「慌てるな島。今、スカさん達がコントロール機能を探している」

「スカさんが……?」

「まさか艦長!?」

 

 驚く島達に将和はニヤリと笑う。

 

「俺とスカさんは最初から敵だと思っていたからな。だが、確信が無いからスカさん達がわざと星に残るようにして調べてもらう事にしたんだ」

「それなら艦長、自分達にも言っても……」

「敵を騙すにはまず味方から……というヤツだな。だが、初めから全員が知っていたら芝居がわざとになるだろ? 特に太助とかはギクシャクして台詞も言えなさそうだからな」

「ひでぇや艦長……」

『ハハハハハハッ』

 

 顔を苦虫を噛み潰したような表情をする太助に島達が笑う。そして将和が口を開く。

 

「そんなわけでスカさん達からの連絡待ちだ。それまでは戦闘配置のまま待機ーーー」

 

 そこへ『三笠』のタキオンレーダーが反応しウーノが報告する。

 

「敵艦隊です。艦隊より2時方向に敵艦隊が出現しました。距離は凡そ3万宇宙キロ!!」

「来たか、メインパネルに切り替えろ」

 

 メインパネルに切り替えると惑星軌道上に8隻の艦隊が航行しながら此方に向かって砲撃してくる。

 

「このまま波動砲戦に移行する。波動砲発射用意!!」

「ですが艦長、星に当たりませんか?」

「大丈夫よ、軌道を外すようにすれば星への被害も無いわ」

 

 反論する島に艦隊を観測していた薫がそう言う。

 

「俺が撃つッ」

「エネルギー弁閉鎖。 エネルギー充填開始」

「セイフティーロック、解除。ターゲットスコープ、オープン。電影クロスゲージ明度9。発射モード集束モード」

 

 艦長席に拳銃型の波動砲の発射スイッチが出てくる。

 

「エネルギー充填120%!!」

「発射10秒前、対ショック、 対閃光防御。最終セイフティー、解除」

 

 『三笠』の艦首波動砲口に青白いエネルギーが徐々に集まり出してくる。

 

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、波動砲、撃ェェェッ!!」

 

 『三笠』から新とも言える波動砲が発射されたのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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