『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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何で早いの?
電波受信したからだよ
スカさん、一世一代の告白


第五十七話

 

 

 

 

 

 

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、波動砲、撃ェェェッ!!」

 

 『三笠』から新とも言える波動砲が発射されたのであった。

 

「『ミカサ』から波動砲です!!」

「無限β砲発射ァ!!」

 

 対してサーグラス准将の戦艦『グローデス』も無限β砲を発射する。しかし、波動エネルギーの方が無限β砲のエネルギーを上回り波動エネルギーのが勝ってしまう。

 

「馬鹿なッ!? 無限β砲がーーーーーーーーー」

 

 サーグラス准将はそのまま波動砲に飲み込まれ、原子まで分解され『グローデス』も爆沈しその余波は周囲にいた『グローデス』級をも飲み込んで誘爆して果てていく。だが、その爆発エネルギーは偽地球にまで及んだのである。

 

「あぁッ!? 惑星にまで……」

「あの星にはスカさん達が……」

 

 誘爆は星の至るところで行われ、星を覆い尽くす。

 

「…………………(スカさん………)……………………」

 

 艦長席で将和は誘爆に呑まれた星を見ていた。そして爆発が収まる頃、新たな星が将和達の前に姿を現す。

 

「コイツは……」

「あれがこの星の本来の姿ってヤツなんだろうよ」

「いたのトチロー?」

「いるに決まってるだろ」

 

 技術長席に座って分析していたトチローが喋る。

 

「見ろ、あの星の中核を。あの装甲はちょっとやそっとでは貫通出来ないだろうな。新波動砲も通用しないだろな」

「じゃあどう攻略するんですトチローさん?」

「だからスカさん達が残っているんだろ」

 

 そこへ通信が入る。パネルが切り替えるとそこにいたのはスカさん達だった。

 

「スカさん!?」

「無事だったんですね!!」

『あぁ。ここまでは敵も予測していたらしくて、この星の人は誰も傷ついていないよ』

「やっぱりか」

『分かった事が複数ある。この星は空洞惑星のようなんだ。内部の空洞の中央には巨大な人工都市がある。私達がいるのもこの人工都市だ。今から私が南極のパイプを開けるから内部に突入し私達を収容した後に人工都市中心部に波動砲を撃ち込んでほしい。その後は北極から離脱するんだ』

「分かった。『雪風』を迎えに出す。だから……死ぬなよスカさん?」

『無論だ将和』

 

 そう言って通信を切ると将和は叫ぶ。

 

「『春藍』に連絡!! 『春藍』は他艦を率いて敵の攻撃を惹き付けよ!! 『三笠』と『雪風』は南極から突入するぞ!!」

「艦長、地球から通信です!!」

「なに、地球から?」

 

 そしてパネルに現れたのは元『ヤマト』乗組員の西条未来だった。

 

「西条!?」

「西条じゃないか!?」

「無事だったのか!!」

『お久しぶりです。三好司令、防衛軍司令長官からのからのメッセージをお伝えします』

「親父から?」

『はい。長官を初めとして地球の有志達は地下に潜って抵抗軍を組織し戦ってきましたがようやく、重核子爆弾の占拠に成功しました。この通信も重核子爆弾内部の通信回線を利用して送っています』

「成る程。 それで西条、現在地球の起爆装置は?」

『はい、解体できました。後は敵本星の起爆コントロール装置を破壊すれば……』

「そうか、よくやってくれた。我々も今から敵本星に突入する。何としても勝ってくると親父に言っといてくれ」

『分かりました、御武運を……』

 

 そう言って西条が通信を切ると将和は立ち上がる。

 

「聞いた通りだ。命令は先程通りの『三笠』と『雪風』が南極から突入する!! 此処が踏ん張りどころだ、気張れよ!!」

『オオォォォォォォ!!』

 

 そして2隻は降下して南極に近づくのである。それはスカルダートも確認していた。

 

「愚かな地球人め……降伏する気は無いようだな」

 

 本来の姿のスカルダート(ハゲ)は溜め息をついてから映像に視線を向ける。

 

「仕方あるまい……地球人どもの新鮮な肉体が得られないのは惜しいが、最早放っておくわけにはいかぬ!!」

 

 そう言ってスカルダートはコントロールスイッチを取り出す。

 

「………さぁ地球人どもよ!! 滅亡するがよい!!」

 

 スイッチを押すスカルダート。しかし、幾らスイッチを押しても起爆スイッチは起動しなかったのだ。

 

「………?!??? おかしい……作動せんぞ………これは……どうした事だ!?」

「聖総統!?」

 

 そこへ部下が入ってきた。

 

「どうした?」

「大変です、残っていたスカリエッティの奴等に起爆装置の回路を破壊されました!!」

「何ィッ!?」

「し、しかもそれだけではなくこのデザリアムのネットワークにまで障害が……」

「奴等は今何処にいる!?」

「制御室です!! ですがスカリエッティに切断されたネットワークは一部ですので復旧は可能です!!」

「よし、奴等を殺せ!! 一刻も早く制御室を奪還し切断された箇所の修理を急ぐのだ!!」

「はッ!!」

「それとサーダは何処にいる? 先程から見当たらないぞ?」

「は、はぁ。我々も探しているのですが……」

「ヌゥ……まぁ良い。見つけたらワシのところまで来いと伝えろ!!」

「はッ!!」

 

 そして制御室前では瓦礫等を盾にして暗黒星団帝国軍と銃撃するトーレとドゥーエがいた。

 

「弾切れ!!」

「任せて!!」

 

 AK-01レーザー自動突撃銃のエネルギー切れのため弾倉を交換するトーレに代わりドゥーエが発砲する。

 

「博士と『姫』は!?」

「まだ話しているようね!! 此方は早くしてもらいたいのだけどね!!」

 

 そう言いながら二人は制御室前で奮闘する。そして制御室の中ではーーースカリエッティが土下座をサーダにしていた。

 

「好きです!! 私と一緒に地球に来て私も共に人生を歩んでほしい!!」

「……………………………」

 

 土下座をして心からの叫びをするスカリエッティに唖然とするサーダである。サーダも内心、何が起こったのか分からなかった。

 

(えと……何が……)

 

 さしもの魔女と言われた彼女でさえも突然の事態には対処しきれなかった。

 

「えと……取り敢えずは初対面……ですわね?」

「初対面ではありません!!」

「え?」

「護衛艦『ボローニャ』覚えはありませんか?」

「『ボローニャ』……確か映像通信が故障して音声のみの会話……まさか貴方が……?」

「そうです。戦争とはいえ、偽って貴女との通信をしていた者です」

 

 此処に来るまでの間、スカリエッティは鹵獲した護衛艦『ボローニャ』の通信機器を使用して敵本星の位置を探ろうとしていた。その時にたまたま高官であるサーダとの通信会話が成功した事でその後も私的ながらの音声会話でやりとりをしていたのだ。

 

「嘘と思われますか? ならば先日の交信で貴女が愚痴っていた事を言いましょうか?」

「え?」

 

 そう言ってスカリエッティは先日、サーダがスカルダートに対しての愚痴を溢していたのを一言一句間違えずにサーダに説明した。

 

「ま、まさか……(確か聖総統への愚痴は全て一致している……なら本当にこの人は『ボローニャ』で通信してた人……)」

 

 偽って通信をしていたのでさえサーダは屈辱的だった。しかし、幾度も通信していた時に悩みや相談にも乗ってもらった事もあった。

 だからこそ失望もあったのだ。だが、その失望の心もいきなりであるスカリエッティの告白に全て吹っ飛んでいた。

 

「私と共に来てほしい!!」

「……分かっているでしょう? 私の身体は首から下は機械よ。それにこの耳とかも出身星が低級下等人種だからと言ってこのような施しもされて首も半分は機械に侵食されている……私に同情はやめておきなさい」

 

 サーダは強く貶す事でスカリエッティに諦めてもらおうとした。しかし、スカリエッティはその予想を上回る言葉を出した。

 

「それがどうした!!」

「ッ!?」

「機械が何だ、元は私も人工的に作られた人種の科学者だ。そしてサイボーグで娘とも言える人間を造り出した……私なら、私ならば貴女を幸せに出来ると断言する!! だから、来いサーダ!!」

「ッ!?」

 

 スカリエッティの力強い言葉にサーダは顔を赤らめる。

 

(……この人なら……)

 

 此処まで力強く自身を好みと称してくれる……ならば信じていいのではないだろうか?

 

「……はい………」

 

 赤らめる頬を見せつつサーダは頷いたのであった。

 

「………………………………イヤッホオォォォォォォォォォ!! 最高だぜェェェェェェェェェ!!」

 

 思わずはしゃぐスカリエッティでありその声は制御室の外で戦闘をしていたドゥーエとトーレの耳にも聞こえていた。

 

「今の声は……」

「どうやら成功したようね」

「ならば後は逃げるだけだな!! 博士!!」

 

 トーレは叫ぶ。それを聞いたスカリエッティもニヤリと笑みを浮かべる。

 

「1分待てトーレ!! 今から奴等に風邪を引かせてやる」

 

 そう言ってスカリエッティは小型タブレットを取り出してカタカタ操作すると有線ケーブルを差し込み口に差す。

 

「フハハハハハハ。私特製の置き土産だ、タップリと味わうが良い!!」

(あ、ちょっと素敵かも………)

 

 悪の笑いをするスカリエッティに嬉しそうな表情をするサーダである。

 

「よし、プレゼントは発送した。引き上げるぞ二人とも!!」

 

 スカリエッティはそう言って制御室の半壊させていた起爆スイッチのコントロール装置をコスモガンで更に叩き込んで完全破壊したのである。

 

「さぁ行きましょうマドモワゼル」

「……はいッ」

 

 サーダはスカリエッティから差し出された手を取り、二人は手を繋いで制御室を出てその後をドゥーエとトーレが続く。

 

「全く、何て逃避行なんだ」

「二人が嬉しそうなら良いんじゃないかしら」

 

 そして4人は南極ホールのスイッチ解放をするのである。それを見た将和は突撃命令を出す。

 

「最大戦速!!」

「最大戦速!!」

 

 『三笠』と『雪風』は南極から突入を開始するのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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