3199第3章は見に行かれたでしょうか?
自分は行きません。ようつべで「未知なる空間を進むヤマト」のBGMが流れていましたが、あのBGMが中間補給基地で流れていたらまだ見に行くでしょう。
それが無く、あのガミラスの場面しか無いのなら3199は切るかなと。
「何じゃと? 太陽の核融合異常増進じゃと?」
正信がその報告を受けたのは連邦議会の最中であった。ちなみにその議題は『一夫多妻制』の承認するかどうかの採択中であった。だが、この案は満場一致で採決されるのであるが正信の思考は既に太陽の件に切り替わっており報告をしてきた藤堂に視線を向ける。
「誰が言ってきたのじゃ?」
「連邦大学宇宙物理学部長のアーサー・サイモン教授です」
「フム……分かった。時間を作って会おう」
「分かりました」
数日後、正信はサイモン教授と面会をする。
「フム……異常増進か……それは太陽変動や活動周期とは全く異なるという事かの?」
「はい。最初は私もその線を疑い、たまたま違った周期になったモノと思っていました。太陽の観測も19世紀頃から始まったので歴史はまだ浅いです。それ以前の観測も悪影響を及ぼすような事でしか分かりませんでした。しかし、異常増進はどの部類にも当てはまらないのです」
「では赤色巨星化が予想よりも早まったと?」
「何らかの原因があるやもしれません。ガミラスの物理学の学者にも異常増進が始まる前に観測してもらいましたがガミラス側も63億年後には中心核で燃料となる水素が使い果たされ、中心核ではなくその周囲で水素の核融合が始まると判断しています」
「ムム……」
芹沢の言葉にサイモン教授はそう返す。正信も思い当たる節はあったのは言うまでもない。
(やはり……あのボラー艦の仕業か……)
今より1週間と少し前、『第二次オールト雲海戦』の最中に水星基地より連絡が入った。水星の軌道上にボラー艦がワープし、太陽にミサイルを発射したのだ。
その後、ボラー艦は再度ワープしたので結果的に取り逃す事になってしまい、撃ち込まれた太陽も特に異常は無かったので問題は無しとされた。
しかし、問題はあったのだ。
(我々の落ち度……じゃな……)
サイモン教授と話をしつつ正信は深い溜め息を吐いたのである。そして正信はサイモン教授との面会後、藤堂や芹沢と協議を行う。
「では長官、最悪の結果を想定する方が……」
「そうした方が良いな。いや、むしろ始めからその想定で動いた方が良い」
「確か……サイモン教授の最悪の想定では太陽が膨張し赤色巨星化、水星は勿論の事、金星に地球、火星、最悪は太陽系までも飲み込んでしまう想定でしたな」
「残された時間はどう転んでも1年か……」
「他惑星への移民しか有りません」
芹沢はそう言って宇宙図を展開する。その宇宙図は銀河系を中心にした地図である。
「我が地球連邦は太陽系は元より、ケンタウルス座のアルファ星の第2伴星プロキシマ・ケンタウリにはプロキシマ・ケンタウリbとdの惑星がありケンタウロス座方面艦隊や入植者もおります。ケンタウリに移動するのが安全策と思われます」
「フム……ケンタウリの入植者数は?」
「今のところは50万程度です」
「……移動させるためのフネはどうする?」
「残念ながら既存の輸送船での輸送には限界があります。そこで大型輸送船を大量に建造して避難船団を構成しケンタウリに送るしかありません」
「……そうなるか。そうなるとガミラスにも協力を要請せんとな……」
「輸送船の建造と購入、移民星への移民を平行して行いつつ太陽の制御にも力を踏み切る。ガミラスに技術協力を支援するしかあるまいの」
正信はそう決断するしかなかった。翌日にはバレル大使と会談をし太陽の事情を説明し協力を要請したのである。
「分かりました。ガルマン・ガミラス本国にも問い合わせましょう」
正信の説明にバレル大使も頷き、直ぐに本国に連絡を入れるのである。
「成る程。太陽……恒星の核融合異常増進か」
「左様です総統」
「タラン。三好……引いては地球連邦には過去の事はあるものの、特に良くしてもらっている。我がガルマン・ガミラスの技術力を地球連邦に提供するべきだな」
「では総統……」
「技術局のフラウスキー少佐を呼べ」
「は、直ちに」
タランはそう言って頭を下げ退出、直ちにデスラーの下にヨハヒム・フォン・フラウスキー少佐が出頭したのである。
「ガーレ・ガルマン・ガミロン」
「ん……地球連邦の話は聞いているかね少佐?」
「はっ、先程タラン中将から受けました。是非とも。行かせて頂きたいです総統」
「期待しているよ少佐。しかしながら少佐、一つだけ言わせてもらいたい」
「はっ」
「ガルマン・ガミラスの技術力はガトランティスやボラー、暗黒星団帝国よりも上だろう。しかし、相手は自然であり宇宙だ。何が起きるか分からない、私はそこまで責任を問わない。君の全力を尽くしてもらいたい」
「はっ、ありがとうございます!!」
デスラーの言葉にフラウスキー少佐は敬礼、退出し廊下を歩いているとフラウスキーは笑みを浮かべた。
(やはり総統は変わられたな……)
ガミラス帝星時代からデスラーを見ていたフラウスキーであるがデスラーの心境の変化に驚きつつも闘志を燃やしていた。
(だが今は……恒星の制御に専念するのみ!! 恒星の力など、我がガルマン・ガミラス帝国の技術力を以て補ってみせる!!)
そうフラウスキーは誓い工作船団を率いて地球に向かうのである。
「何? ガルマン・ガミラスの船団が太陽系に向かっていると?」
「はっ。恐らくは地球連邦が恒星の核融合異常増進に気付き、ガルマン・ガミラスに支援を求めたものかと……船団を攻撃しますか?」
「いや……放っておけ」
「宜しいのですか?」
ベムラーゼの言葉にゴルサコフは目を丸くする。ベムラーゼの性格であるならば船団を攻撃するとゴルサコフは踏んで艦隊の用意をさせていたのだ。
「構わん、宇宙の摂理に人の科学力が勝てるわけない……シャルバート以外はな」
「………………」
ベムラーゼの言葉にゴルサコフは頭を下げて退出するのであった。廊下を歩いているとふとゴルサコフは思う。
(やはり……首相閣下はルダ王女……引いてはシャルバートを恐れている……)
数年前、たまたまボラー連邦領内で宇宙航海をしているシャルバート王室の血筋を引くルダ・シャルバートを捕らえる事に成功し惑星『ファンタム』に幽閉をしている。
(『ファンタム』周辺に艦隊を派遣して守備するか……いやそうなればガルマン・ガミラスは怪しむだろうな。ならばこのままでの遠方監視しかあるまいか……)
ゴルサコフはそう思い、惑星『ファンタム』の守備強化は諦めるのであった。
そして地球では太陽の核融合異常増進が確認されてから2週間後、気温が少しずつ上昇していた。流石に連邦市民達も異常気象だとは気付いており、連日のワイドショーでは太陽の異常気象の報道をしていた。
『まだ1月の下旬なのに気温が20度なんですよ? これは異常気象ですよ』
『連邦政府からの報道はまだ無いようですが……』
『大統領の任期満了が2ヶ月後ですからね。三好宇宙艦隊司令長官も忙しいんでしょうな。むしろ大統領はあの人がしたら良いんですよ』
『まぁ三好長官は日本国総理もされておりましたからね。期待している人は多いでしょう』
「言われてんぞ親父?」
「まぁ……やむを得ないの。本来のワシは軍人なんじゃがなぁ……」
将和は実家での朝食時にテレビを見つつ正信にそう言うが正信は溜め息を吐きながら味噌汁を啜るのである。
「それで?」
「詳しくは後じゃ。メシの時くらいはメシを優先したいわい」
「それもそうだな」
そして二人は朝食後に正信の自室に赴くのである。
「さて……御主の第十三艦隊は第二の地球探しをしてもらいたいのじゃ」
「ガルマン・ガミラスの技術力は破れる……と?」
「相手は人間ではない。宇宙の摂理とか言う奴じゃからの」
正信はそう言って笑いながらお茶を啜る。
「今、輸送船を大量建造してはいるが輸送船の活動限界が地球から半径1万5000光年じゃ。その範囲内に地球と同じ大気や重力を持つ地球型惑星を発見せねばなるまい」
「ケンタウリは駄目か?」
「駄目とは言えんが開拓はどうも遅い。恐らくは大統領による政治絡みの妨害が少なからずあるのかもしれんの」
「チッ、やっぱ約に立たねぇなアレ……」
「アホとしか言えんがの」
「第十三艦隊の他にも調査する艦隊が?」
「一応、各国も船団を護衛する護衛戦艦を就役配備させておる。それらを充てる予定じゃな」
「成る程」
「出発は5日後で頼む」
「了解。何とか最後の最後までやってみます」
「ん。頼んだぞ」
正信に敬礼をする将和に正信も笑みを浮かべて返礼をするのである。それから5日後、準備を終えた将和の第十三艦隊は地球を出撃するのである。
但し、この中にスカリエッティはいなかった。フラウスキー少佐の船団が到着するのでスカリエッティも協力する事になりこれが済み次第、スカリエッティも第十三艦隊を追い掛けるのであった。
御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m