確認した瞬間めっちゃ嬉しかったです。
少しずつ進めていくので受け取ったものを活かしていけたらと思っております。
wikiなども見て参考にして良いものになりそうなものだったので本当にありがとうございます。
―――シド視点―――
結果から言えば、ヌルは家のメイドになった。
アルファに任せるはずだったけど、僕のミスで記憶を失っているのにそれをやった僕が見捨てるようなことはよろしくない。
ということで、メイドになったんだけど……。
本当に貴族だったのか?と思うほどメイドとしては優秀で。
最初こそ慣れない仕事だったのか、失敗はしたけどすぐに改善されていった。
なので問題は……日常で生活する場合においては無い。
問題はない。ただ……。
「毎朝これじゃあねえ……」
いや気配がするからどうにかしようとすれば出来ないことはない。
毎日毎朝早朝というか夜もまだ明けない頃から僕の部屋で一緒に寝ようとするなんてこと。
姉にもやられたことがあるから回避しようと思えば出来なくはないんだけど……わかってんだろうなぁ……負い目があるから僕はヌルに強く出れないこと。
彼女はまだ子供で、影野実だった頃にAVで見たようなことをするわけじゃない。
本当に一緒に寝てくるだけ。
抱き枕状態というか、自分の記憶の最初にいる人間から離れたくないのだろう。
普段起きている間も常に僕から離れようとせず、メイドとしての仕事は優秀であるから離れるような仕事は早々に終わらせて、ずっと仕えてくれている。
出自が出自なので、両親も姉も一応は仕様がないことだと理解はしてくれている。
本当に出自を伝えてはおらず、親を盗賊によって亡くしており、天涯孤独の身。
たまたま僕が見つけて連れてきた。みたいなそんな感じ。
姉は最初怪しんではいたようだけど、ヌルが自分でどうにかしてしまったらしい。えらい。
―――ヌル(ローズ)視点―――
この人には、体を使った魅了は効かない。
毒物だってなんだって、彼には効かない。
そういう体を作ってきて、そういう体を作ってしまったのだから。
過去のシド……シャドウもそうだった。未来の話だから、過去ならばもしかしてとは思ったけれど。
まあ、自分にまだ魅力がないのは事実なのだけど……。
根本的にそういった欲が欠けている。
欲と呼ばれるものを極限まで削ぎ落している。
七陰のイータはそう語っていた。
自身の主を研究し、解析し、解明した結果。
魔人をも容易く超える
「ヌル。女の子が朝の男の部屋に来ちゃいけないってあれほど言ったじゃないか」
魔人―――ある一人の女性が辿り着いた人間の頂点と、ローズだった頃の世界では言われていた。
悪魔憑きとは違う方法で、ヒトが辿り着いた新たな進化。
後天的な方法で。
血の滲むような鍛錬で。狂気を覚えるほどの努力で。
生まれるはずのない、アーティファクトで。
「ごめんなさい。でも私と同じヒトは、シャド……シド様しかいないから」
彼の体から走る魔力線。
本来なら目に見えるはずがないものを、私は視ている。
彼の妹、クレア・カゲノーも特別魔力が多い方なのだけど、彼はそういった魔力が多いというものなどとは格が違う。
魔力をより集めて作られた糸。
本来ならば外に逃げ出してしまうような余剰魔力を放出することなく、絡めとって作られた魔力の糸。
それが、私には線として彼の身体から視えている。
見ないことも出来るけれど、彼によって新たに生み出された私には、とても、とても心地の良いもので。
頭を撫でる彼に甘えるように、手を摑まえて頬ずりをする。
クレア様と鍛錬でもしたのか、少し感じる汗の匂い。
遠くから聞こえる、シド様に精神的に負けてしまって、悔しくて鍛錬を続けるクレア様の素振りの音。
肌に感じる、シド様の魔力の流れ。
ヒトを遙かに上回ったヒト。
魔人と化した私には……いや。ローズとしてではなく、彼に恋した666だった私。
その私には生み出してもらった彼の、彼に関わるすべてのものが、愛おしく、心地よくて。
全てを捨てても守りたいものだった。
書きたいことが多すぎて話が一向に進まない……。
シドとローズのイチャイチャを書きたくなってしまい、そのための1話消費しての設定回でした。
説明になってはいないと思いますが、設定回です。
七陰の皆さんがシャドウと会話する時くらいなんとなく受け取ってもらえると幸いです。