明確にどれが正解とは言いませんが……。
総は、さくらの方に振り向こうと思ったのか、もぞもぞと体を動かしたが、結局振り向くことは無く体を動かすのも止めた。
総は膝の上にのせていた拳をギュッと握り、僅かばかり力を入れながらこう言った。
「俺はこのままでいい」
思ってもみなかった返答にさくらは動揺した。
「え、でも……」
「いいからほっとけよ! もう出て行けよ!」
初めて耳にする総の口から出た、はっきりとさくらを拒絶する言葉。
今まで態度やうやむやにした言葉しか言われなかったから、完全に0に近い可能性だとしても、さくらはまた元に戻れると希望を持ち続けていた。
そして、今それは0になった。
さくらは心の中で何かが音をたてて崩れていく気がした。
ドサドサッ!
さくらは突然の物音にハッと我に返った。
さくらの横にあった本棚から、漫画が2、3冊床に落ちたのだ。
総は振り向き椅子から立ち上がると、落ちている漫画を拾おうとした。
総は面倒くさそうに、はーと溜息をつく。
と突然、部屋の天井の照明がチカチカと消えたり点いたりした。
さくらも総も一斉に天井の照明を見上げる。
照明は点滅するのを止め、元通り点いたままになった。
「なんだよ……」
そう言った総は微かだが声が震えており、明らかに動じていた。
それはさくらも同様だった。いや、総以上に怯えていた。
恐怖のあまり、その場にしゃがみうずくまってしまったのだ。
総はそんなさくらを見て思わず駆け寄ろうとした。
が、数歩進んで思いとどまり、まだ拾っていない漫画を拾い直そうと引き返しかけた。
総は踏み出そうとした右足をぎゅっと捕む感触に気付いた。
さくらが、総の右足を掴んでいた。
すっかり笑顔を失い怯えた瞳で総を見つめるさくらに、総はたじろいだ。
総はさくらにゆっくりと手を差し伸べようとした。
だが、総はそんな想いを消し去るかのように首をブンブンと横に振ると、差し出した手をギュッと握りしめ引っ込めた。
その一連の動作を見たさくらの瞳から最後の光が消え、曇りきった。
バチバチバチ!
凄まじい轟音が聞こえたと同時に、部屋の照明は火花を散らし、先程を遥かに上回るスピードで点滅した。
細かい火花は下にいる総やさくらにめがけて降り注いだ。
総は咄嗟に、うずくまっているさくらの上に覆いかぶさる。
最後に一番大きいバチン! という音が聞こえると照明は消え、総の部屋にあった電化製品は、順に一度大きな火花をあげた。勿論、ゲーム機もだ。
しばらくしてから、ばたばたと階段を駆け上がってくる音が聞こえた。
「大きな音がしたけど何があったの⁉」
ドアを勢いよく開けて入ってきた母は、事態を飲み込めずにただただ突っ立っている事しか出来なかった。
最も神白 さくらという人物を表わしているのはどれ?
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何事にも立ち向かう勇気
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目的のためなら手段を選ばない
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聡明で頭の回転が速い
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誠実で忍耐強い