ジャギィがドスジャギィになる話 作:ドスジャギィ
アルセルタスが前傾姿勢をとる。
突進の構えだ。
急いで横にジャンプし、奴の直線上から離れる。
瞬間、彼のすぐ傍を巨大な塊が通過した。
超高速で飛来したそれは、直線上の全てを破壊する。
一発でも受ければ、即お陀仏だ。
奴が、もう一度前傾姿勢をとった。
だが、彼は動かない。鋭い眼光をもって、敵を睨みつける。
それを挑発と受け取ったのだろう。金属音のような鳴き声とともに、両手の鎌をを大きく振り上げ、先ほどより速いスピードで突進した。
それはまさに、音速と肩を並べるほどの速度。
普通のドスジャギィでは視界に捉えることも出来ないだろう。
だが、彼は普通じゃない。
眼前に迫りくるアルセルタスを、はっきりと視界にとらえた彼は、限界まで奴を引き付ける。
そして、空中に飛び上がった。そのまま、前方に一回転する。
遠心力により勢いを増した尾が、下の奴にたたきつけられた。
突如、上から巨大な衝撃を受けたアルセルタスは、そのまま地面に突っ込んだ。
だが、突進勢いは止まらない。
地面を削りながら、数十メートル吹き飛んだ。
あたりを、土煙が包み込んだ。
彼は、奴がどこへ吹き飛んだのか注意深く観察する。
羽音が聞こえた。
瞬間、土煙から、奴が両手の鎌を振りかざしながら飛び出した。
よくよく見てみると、角は半ばから折れ、足の数本は欠損、羽もボロボロだ。
今更、万全の状態でないアルセルタスに、遅れはとらない。
尻尾の一振りで、鎌を付け根から吹き飛ばす。
Gyichaaaaaaaaa!!!!
悲鳴とともに、地面に転がるアルセルタスの上に飛び乗った。
ゴキャッ
鈍い音とともに、彼の顎が、相手の頭部を咬み砕いた。
これで、一段落だ。
さすがに疲れた彼は、一休みすることにした
筈だった。
それは、ただの直観だった。
「見ぃつけたあ」
双剣の投擲を、何とか飛び上がって回避した彼だが、その心情は穏やかではなかった。
なぜなら、狙って回避できたわけではないからだ。
殺気も、気配も、一切なかった。相手は、それほどの達人だ。
下手に動けない。
悠々と、投げた剣を拾う彼女を、彼はじっと睨みつける。
「そんなに怖がらなくて大丈夫。
お仲間さん達のもとに、ちゃあんと送ってあげるからね」
にんまりと笑って、彼女は彼に何かを投げつけた。
彼は、ゴロゴロと足元に転がってきた物体を、慎重にのぞき込む。
その時、目が合った。
首だけになった、
彼の視界が、真っ赤に染まった。
FMR1021 あるこばれの 清遊 からやん 陽灯 Aris12 亀さんと弱さん カプチーノ山田 HRN hirona あんよい 滄海 鳥っ火ー わけみたま っt マルゲ 狐の化狐
様方、評価、本当にありがとうございます!!面白いと思っていただけて、とっても嬉しいです!
kaito172さん、四屍詩師さん、あんよいさん、狐の化狐さん、感想を書いてくださり、ほんとに感謝です!生きる糧になります!
そして、数が多くて書ききれませんが、お気に入り登録してくださった方々、ほんとにありがとうございます!!
ぜひ、ほかにも面白い!と感じてくださった方がいれば、お気に入り登録、評価、感想していってください!ほんとに励みになります!!!
追記
第10話にて、間違えてキャロルのことをカリンと表記してしまいました!カリンではなく、キャロルてす!
誤字脱字報告、ありがとうごさいます!!!