ジャギィがドスジャギィになる話 作:ドスジャギィ
鬱蒼と広がる木々に差し込む光。木々の実りは盛りに活力をもたらし、小川は森に安らぎを与える。幻想的とも言える景色が広がり、多くの動物たちの楽園となる。それは、彼にとっても例外ではない。
獲物の宝庫である森、彼はそこで初の大型動物の狩りに挑戦しようとしていた。狙いはアプトノス…の子供だ。茂みに身を隠し、小川のほとりで機を待った。
数時間後、うとうとしだした彼の前に、アプトノスの群れが現れた。大人3頭子供4頭の計7匹の群れだ。
所詮彼は1匹のジャギィ、大人のアプトノス1匹にすら敵わない弱者であり、正攻法では勝ち目がない。
そこで、彼は光蟲に目をつけた。
彼は経験から、光蟲が絶命の際に猛烈な光を放つことを学んでいた。
彼は茂み近くの光蟲を目をつむりながら尾で叩き殺した。
閃光がほとばしり、不意をつかれたアプトノスたちは、網膜が焼き切れる感覚を覚えた。
パニックになり、団結を失った群れに、彼は突っ込んだ。
子供のアプトノスの元へ素早く駆け寄り、目に歯を突き刺した。
視界を失い、激痛に苦しむ子供は、鳴き声をあげ助けを求めた。
大人のアプトノスのうち一頭が、視界を失ったまま声を頼りに突っ込んでくる。
瞬間、彼は子供の裏へと回り込み、鳴き声をあげ親のアプトノスを誘導した。
そして、
グシャッ
という音と共に、子供のアプトノスが吹き飛ばされた。
大人のアプトノスの咆哮を尻目に、彼は一度樹上へと退散した。
やがて、視界を取り戻したアプトノスたちが倒れた子供に駆け寄るも、子供は立ち上がれない。
完全に致命傷だ。
やがて、子供アプトノスが動かなくなり、大人たちが移動したのを確認したのち、彼はようやく食事にありついた。
初めての狩りから1ヶ月、彼は同じ方法で何頭もの子供アプトノスを捕食していた。
顎は硬く強靭になり、尾には小ぶりながらも小さな棘が生え揃い、大人のジャギィノスよりも一回り小さい程度まで成長していた。
既に大人のアプトノスですら捕食可能、彼はそう判断し、群れからはぐれた大人のアプトノスに正面から襲いかかった。
彼は一目散に駆け出し、アプトノスの手前2メートルほどの所で地面にダイブした。頭上をアプトノスの棘付きの尾が勢いよく通り過ぎた。
急いで立ち上がり、尾を振り終わり背を向けるアプトノスに飛び乗り、頭上から背骨を狙って噛み付いた。
しかし、分厚い肉と皮が歯を拒む。
アプトノスが勢いよく暴れ、彼は空に投げ出された。
何とか着地するも、己の不利を悟った彼は、背を向けて逃走した。
猛烈な勢いで追うアプトノス。彼はこのままでは不味いと、そこらを歩くブンブジナを尾でアプトノスへと弾き飛ばした。
ボン
爆発音とともに、爆炎が上がった。
爆発をもろに受けたアプトノスは、皮膚が焼け爛れるとともに、爆煙につっこんできた彼の奇襲を受けた。我武者羅に体を捻るも、小さな体躯には当たらない。
彼によって執拗に傷口を抉られ深手を負い、地面に倒れた。
彼はちょっとだけブンブジナが好きになった。
戦闘シーンは初めてで、少し不安です、、、
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