ジャギィがドスジャギィになる話   作:ドスジャギィ

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巣立ちを迎えた彼は、獲物を求めて彷徨っていた。


第2話 初めての狩り

鬱蒼と広がる木々に差し込む光。木々の実りは盛りに活力をもたらし、小川は森に安らぎを与える。幻想的とも言える景色が広がり、多くの動物たちの楽園となる。それは、彼にとっても例外ではない。

 

獲物の宝庫である森、彼はそこで初の大型動物の狩りに挑戦しようとしていた。狙いはアプトノス…の子供だ。茂みに身を隠し、小川のほとりで機を待った。

 

 

数時間後、うとうとしだした彼の前に、アプトノスの群れが現れた。大人3頭子供4頭の計7匹の群れだ。

所詮彼は1匹のジャギィ、大人のアプトノス1匹にすら敵わない弱者であり、正攻法では勝ち目がない。

そこで、彼は光蟲に目をつけた。

彼は経験から、光蟲が絶命の際に猛烈な光を放つことを学んでいた。

 

彼は茂み近くの光蟲を目をつむりながら尾で叩き殺した。

閃光がほとばしり、不意をつかれたアプトノスたちは、網膜が焼き切れる感覚を覚えた。

 

パニックになり、団結を失った群れに、彼は突っ込んだ。

子供のアプトノスの元へ素早く駆け寄り、目に歯を突き刺した。

視界を失い、激痛に苦しむ子供は、鳴き声をあげ助けを求めた。

 

大人のアプトノスのうち一頭が、視界を失ったまま声を頼りに突っ込んでくる。

瞬間、彼は子供の裏へと回り込み、鳴き声をあげ親のアプトノスを誘導した。

そして、

 

グシャッ

 

という音と共に、子供のアプトノスが吹き飛ばされた。

大人のアプトノスの咆哮を尻目に、彼は一度樹上へと退散した。

 

 

やがて、視界を取り戻したアプトノスたちが倒れた子供に駆け寄るも、子供は立ち上がれない。

 

完全に致命傷だ。

 

 

やがて、子供アプトノスが動かなくなり、大人たちが移動したのを確認したのち、彼はようやく食事にありついた。

 

 

 

 

初めての狩りから1ヶ月、彼は同じ方法で何頭もの子供アプトノスを捕食していた。

顎は硬く強靭になり、尾には小ぶりながらも小さな棘が生え揃い、大人のジャギィノスよりも一回り小さい程度まで成長していた。

 

既に大人のアプトノスですら捕食可能、彼はそう判断し、群れからはぐれた大人のアプトノスに正面から襲いかかった。

 

彼は一目散に駆け出し、アプトノスの手前2メートルほどの所で地面にダイブした。頭上をアプトノスの棘付きの尾が勢いよく通り過ぎた。

 

急いで立ち上がり、尾を振り終わり背を向けるアプトノスに飛び乗り、頭上から背骨を狙って噛み付いた。

しかし、分厚い肉と皮が歯を拒む。

アプトノスが勢いよく暴れ、彼は空に投げ出された。

何とか着地するも、己の不利を悟った彼は、背を向けて逃走した。

猛烈な勢いで追うアプトノス。彼はこのままでは不味いと、そこらを歩くブンブジナを尾でアプトノスへと弾き飛ばした。

 

ボン

 

爆発音とともに、爆炎が上がった。

爆発をもろに受けたアプトノスは、皮膚が焼け爛れるとともに、爆煙につっこんできた彼の奇襲を受けた。我武者羅に体を捻るも、小さな体躯には当たらない。

彼によって執拗に傷口を抉られ深手を負い、地面に倒れた。

 

彼はちょっとだけブンブジナが好きになった。




戦闘シーンは初めてで、少し不安です、、、

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