ジャギィがドスジャギィになる話   作:ドスジャギィ

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第4話 ギルド始動

 

 

彼は仕留めたハンターからいくらか道具を盗み、飛竜を喰らい始めた。幸い、この平原のヌシがこのリオレウスだったようで、近くに肉食竜は殆どいない。数日かけて、飛竜の全てを喰らった彼は、再び森へと帰った。

 

 

 

彼はかの竜を喰らってから、明らかなパワーアップを感じていた。力を入れればアプトノスの頭蓋を砕き、全力で跳べば鳥をも捕食した。

尾はさらに強く、そしてしなやかに。鱗と棘はさらに硬く、そして鋭利になった。

 

 

全能感が彼を満たし、油断を産んだ。

 

辺りを散策していると、ふと嫌な予感がした。

鼓動が早まり、瞳孔が開く。

 

瞬間、大木のような尾が彼に叩きつけられた。

彼は吹き飛ばされ、全身の骨が砕かれたような感覚を覚えた。実際に何本か折れていた。

 

フラフラながら必死で立つと、眼前に巨大な口が迫っていた。

なんとかバク転の要領でかわし、尾を下から叩きつけ、相手の顔面を大きくかち上げた。

 

両者間合いを取り、睨み合う。彼は相手を注意深く観察した。

 

巨大すぎる口、ピンク色の皮膚、巨大な鼻

アンジャナフだ。

 

現状、彼に打てる手はない。全力の尻尾攻撃でさえ、敵を仕留めるには至らない。なにより、彼は複数箇所骨折している。

勝ち目は薄い、そう判断して、痛む体を押さえて駆け出した。

 

 

幸い、アンジャナフは縄張りから彼を追い出したかっただけのようで、追っては来なかった。彼は体を休めるため横になり、自然治癒を待った。

 

 

初の敗戦は、彼に苦い記憶を残した。

 

 

 

 

数日経ち、大分体も良くなり、彼は獲物を探しに行った。

未だ万全とは言えない中、彼は木に登り、手頃な獲物を探していた。

 

 

ガラララララ

 

車輪の音がした。

音の方を見ると、二等のアプトノスが荷台を引いていた。

 

アプトノス2頭はキツい、彼はそう考える。

だが同時に、

 

箱の上のチビなら殺れる。

 

そう確信した。

 

よほど切羽詰まっているのだろう、護衛は雇われておらず、商人1人だけだった。

彼は赤色の蝶を噛み潰し、湧き出る力を全て近くの大木にぶつけた。

 

 

「おいッ!暴れるな、荷台を引け! 聞けッ!クソッ!あぁァァァッ!」

 

 

鈍い音と共に大木が倒れ、荷台が下敷きになった。

商人は赤い染みになり、アプトノスには逃げられた。

 

彼は商人のことなんてすっかり忘れ、アプトノス向かって走り出した。

彼はアプトノスを前にすると少し頭が悪くなるのだ。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

依頼主 最後の村人

 

あの日、村は限界だった。

食料は尽き、死体は腐り、疫病が蔓延した。

ある勇敢な男が、村中の家財を街に売り、その金で皆の薬を買うと言った。

村の存続をかけて、藁にもすがる思いで彼を送り出した。

 

彼は帰って来ず、捜索の末、赤く染まった地面と、砕け散ったなけなしの家財を見つけた。

もうこの村には何も無い。未来も、人も。

 

頼む、彼の仇を取ってくれ。

 

 

皆の許に胸を張っていきたいんだ。

 

《クエスト》

ジャギィ一頭の狩猟

 

 

 

 

 

 

 




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