今回は色んなキャラが登場します。その中に……メインヒロインたるキャラも登場するかも……?
それでは、どうぞ!
幻想入を果たした青年神楽。とばっちりを受けて絶賛療養中の彼の元に、来訪者が現れるのだった……。
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(霖之助)「初めまして、僕の名前は森近霖之助だ。怪我の方は大丈夫かい?」
(カグラ)「はい。怪我の方はご覧の通りほぼ完治してます。自分の方はカグラと言います」
(霖之助)「カグラ君だね?あの時は魔理沙が迷惑をかけた。その際にボロボロになった君の衣類と、荷物を届けに来たよ」
(カグラ)「ありがとうございます」
俺の元にやって来たのは森近霖之助と言う男の人と魔理沙だった。聞くところによると、霖之助さんは妖怪と人間のハーフらしく……『あらゆる物の用途が分かる程度の能力』を持ってるらしく、それに従いあの時ボロボロになった衣類と荷物を修繕及び仕立ててくれたのが彼だ。
そして霖之助さんの隣にいるのが霧雨魔理沙。白と黒のワンピースに、黒の魔女帽子を被った黄色のロングヘアーの彼女が、どうやら今回俺にマスタースパークを放ち、火傷を負わせた人物らしい。
(魔理沙)「あの時は……ホントに済まなかったんだぜ。もしかして人を殺めたんじゃないかって、ずっと心配だったんだぜ」
(神楽)「ああ、あの時のはもう気にしてませんよ?それに不可抗力なのだから、仕方の無いことですので」
(霖之助)「彼女はそう言ってるが……もし、体調とかに何か異変を感じたらすぐ知らせてくれ。念の為に君の荷物にあったスマホに、僕と魔理沙の連絡先を追加しておいた。後のデータは……残念ながら復元出来なかった」
(カグラ)「そうなんですね……まぁ、それに関しても仕方の無いことだと思いますので、どうか気に病まないで下さい」
ああは言ったものの、正直データが復元、もしくは残ってたら、自分の失った記憶の手がかりになると思ってたから、少し残念だなと思った。
(霖之助)「後、僕の事はこーりんと呼んでくれても構わない。魔理沙や一部の人からもそう呼ばれてるからね」
(カグラ)「分かりました。こーりんさん」
(霖之助)「うん。時に……君の荷物を修繕してる中で、この2つだけ、全く持って綺麗なままだったんだ」
(カグラ)「2つ……?」
こーりんさんにそう言われ、そう尋ねた俺に、こーりんさんはその綺麗だった2つの物を俺に手渡した。1つは指輪で、真ん中に青空色の綺麗な石が恰も一等星を型どったような枠に囲われてはめ込まれている。もう1つは盾の型をした銀色のブローチで、内側に指輪と同じ感じの一等星の絵と、『SATELLITE』が刻まれ描かれていた。
(霖之助)「そのブローチをみて思ったんだが……君はこの世界に来る前、警察か何かの特殊部隊だったんじゃないか?確かアメリカ警察の特殊部隊で似たような名前の部隊がいたと思ったんだけど……」
(カグラ)「ごめんなさい……記憶喪失なもので……。しかしーーーー」
俺はそう言いながら、指輪をはめ込んだ。キツいと言う感じもなく、寧ろ完全にフィットしている。指輪は間違いなく俺の荷物だ。あとはブローチのほうだが……
(カグラ)「指輪は間違いなく自分のものですね。ブローチの方は……用途とかは分かってたりしますか?」
(霖之助)「用途だね?そのブローチの用途は詳しくは分からなかった。但し、『使命を果たせ』……それしか分かってない」
(カグラ)「使命を果たせ……か」
こーりんさんに、そう言われた俺は、ブローチを手に取りながらそう呟いた。分かってはいたが、手に取るだけじゃ何も分からなかった。試しに今来ている服の上ポケットに取り付けてみる。結果は殆ど変わらなかったが……こーりんさんの言う通り、俺に何か使命が……役割的なものが有るのでは?と思わずには居られなかった。
ブローチは、恐らく身につけてないと何も分からないんだなと、俺は思った。
(霖之助)「うん、なぜかは知らないが……そのブローチを付けてる君の姿に違和感を感じない辺り、それも君のなんだろうね……と。僕らはこれで用は済んだから失礼すね?他の荷物等で分からないことがあったら、『香霖堂』と言う店に僕はいるから、そこに尋ねるといい」
(カグラ)「そうさせて貰います」
(霖之助)「それじゃあ失礼するよ永琳。魔理沙……行くよ?」
(魔理沙)「お大事になんだぜ、カグラ」
(永琳)「2人ともわざわざご苦労さま。それと魔理沙?貴方も今回の件に関しては慰謝料とかは請求しないから安心なさい?」
(魔理沙)「そうなのかだぜ?安心したんだぜ」
永琳さんがそう言うと、魔理沙はホッとした表情で永琳にお辞儀をした。
大方……俺を怪我させた責任として、何か償おうとばかり考えていたんだろう。
そんなこんなで、魔理沙とこーりんさんは永遠亭を後にしたのだった……。
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(???)「失礼します」
あの後……こーりんさんから貰った服に着替えて、修繕された荷物の云々を物色していた。そんな中……通路側の襖の奥から、女の子の声が聞こえてきた。
誰が来たのか確かめるというのもあり、俺は「どうぞ」と言って、入室を促した。
入ってきた子は、ウサギの耳を生やしており、ピンク色の髪を伸ばした女の子だった。
永琳さんが……ここ幻想郷は、妖怪や妖精とかもいるって言ってたから、こう言う子も居て可笑しくないか。俺はそう思った。
(鈴仙)「初めまして。鈴仙・優曇華院・イナバと言います。身体の具合とかはどうですか?」
(カグラ)「鈴仙さんですね。一応傷の方はもう大丈夫です。あの薬のお陰なのでしょうか……?起きた時に感じた全身の痛みも、きれいさっぱり無くなってましたし、何なら、すぐにでも外で訛った身体を動かしたいものです」
「最も、まだ安静にしてろと言われてるので無理ですが……」と俺は鈴仙さんにそう答えた。それに対して鈴仙さんは、ニッコリと微笑んで、「ちゃんと安静にしてて下さいね?」と言った。まあ安静に関しては今日までだし、特に言われた事を守らないほど身勝手じゃない……て俺は思ってるから、そこに関しては問題ない。
(鈴仙)「特に異常はないようですね?なら私はこれにて失礼します。今日まで安静ですので、頑張って療養に励んで下さいね?」
(カグラ)「そうします。わざわざご苦労さまです、鈴仙さん」
俺がそう言うと、またもや鈴仙さんはニッコリと微笑んで、「失礼しました」そう言って部屋から出ていったのだって……。
(カグラ)「鈴仙さんか……とても大人しくて優しそうな人……に見えたな」
俺はそうつぶやいて、少し昼寝をするべく……布団に入ったのだった。
しかし遠くの方からずって〜んと言う音が聞こえて、「何事!?」と思い様子を見に行きたかったが……安静の事を思い出して、気になりながらも再び眠りに着くのだった。
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場所が変わりーーーー『紅魔館』。
紅魔館……そこは、霧の湖と呼ばれる文字通り常に霧が立ち込めている湖の奥地にそびえ立つ紅い館。
そこにはヴァンパイアの一族であり、その館の主である彼女『レミリア・スカーレット』初めとした彼女に仕える従者や、魔女が住んでいるのだった。
(咲夜)「今回も、パチュリー様の喘息の往診お疲れ様でした、永琳様」
(永琳)「それが医者である私の仕事だもの。図書館の魔女さんには、引き続き喘息用の薬を飲むようにと伝えて頂戴?」
(咲夜)「はい。承りました」
紅魔館でメイド長を務めている彼女『十六夜咲夜』が、パチュリーと呼ばれた魔女の喘息の往診で紅魔館に尋ねてきた永琳に、診断してくれた御礼として少なからずの食料を渡してそう答えていた。
(永琳)「ふふっ、最近何時も済まないわね?彼……カグラ君の容態は良好よ?あと2、3日位したら退院出来るわ。気になるのだったら……見に来るといいわ」
(咲夜)「恐れ入ります。ではその時が来ましたら……お嬢様を連れて、其方に伺いますね?」
彼女がにこやかでそう言って、それに対して永琳もまたにこやかな笑顔で、「待っているわ」とそう答えた。
(永琳)「時に……咲夜?レミリアに伝えて頂戴?例の件は……彼の意志次第だから、強要は出来ないって。どのような結果になっても、お咎めは無しよ……って」
(咲夜)「承知致しました……主に後ほど、そうお伝え致します」
そう答えた彼女を見て、永琳は今度こそ帰路に着いたのだった……。
(咲夜)「永琳様のお見送りをして参りました、お嬢様」
(レミリア)「ご苦労咲夜。にして、彼女はなんと言っていたの?」
紅魔館のとある一室にて、咲夜と1人のヴァンパイアの女の子が会話をしていた。彼女こそ、先程述べた紅魔館の当主のヴァンパイア『レミリア・スカーレット』その人だ。
(咲夜)「はい。永琳様曰く、例の件の承諾は彼……カグラさんの意志次第との事で、それに関してのお咎めは受けないとの事です」
(レミリア)「そう……まあ、『運命』は既に見えてるわ。私が求めてる結果に……必然的になるでしょうね。なら今は、彼……カグラと言ったかしら?カグラが退院するその時まで……ゆっくり過ごそうじゃない?」
(咲夜)「かしこまりました……」
咲夜はそう言った後、「下がって良いわ」とレミリアに言わ、咲夜は部屋から退出した。
〜咲夜side〜
(咲夜)(まさか……こうも事が上手く運ぶとは思いませんでしたね……)
部屋を出て、長い廊下を1人歩きながら私は心の中でそう呟いた。
(咲夜)「しかし……そう思えば思うほど、自分の事とはいえ、罪悪感を感じるものだわ……」
そう呟いた私は、足を止めてスっと目を閉じた。
ーーーー彼が目を覚ましたと聞いて、あの場にいた当事者として永遠亭へ足を運んで彼を見た瞬間、悟った。
ーーーーその後の行動は素早いものだった。それを差し引いても、今思い返せばお嬢様に話した提案、元い私の我儘はする物じゃなかったと思う自分もいた。
(レミリア)『幻想入りをした青年を、紅魔館へ迎えるわよ』
しかし、お嬢様はそうは思っていなかった。お嬢様は『運命』が見える。だから……きっと、私の事情を汲み取るべくそう仰ったに違いない。
(咲夜)「なら……その御恩に、答えないといけない。そうですよね?お嬢様?」
そう呟いた私は、そっと目をあけて、彼が居るであろう方角を見て、ほくそ笑んだ。
(咲夜)「待っていて下さいね?カグラさん。私が貴方の面倒を……
そう静かに……『その時は必ずくる』と信じながら、再び私は廊下を歩き、買い出しの準備をしたのだった……。
〜END〜
如何でしたか?
カグラ君の退院まで、あと少し。そして紅魔館の当主とメイドは、その時を楽しみにしているそうです。
次回へ続きます!
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