【デジモン×ポケモン】侵食し行く向日葵の花   作:小説チーム・ハスタート

28 / 28
サボテンの憎しみはポケモンをも侵蝕する

 カマキリにも似た姿形を持つポケモン、ラランテス。そのポケモンの様子はといえば何処か目がうつろなようで。何かに操られていることが見るだけで明らかであった。

 それを見て気が付いたペパーが歯噛みをする。そのペパーの様子など関係ない、と言わんばかりに…相手のラランテスは攻撃を仕掛けてきた。

 

『明らかに隙だらけ、ね。ラランテス、"ヴぉルケナパーム"!!』

 

 パルシェンへと命中する炎の球体。先ほどのエナジーボールに似た技のダメージが響いてか、パルシェンは大きく怯む。…だがしかし、パルシェンは持ち前の物理耐久をもってしてその技を耐えて見せた。

 

「パルシェン…まだ戦えるっていうのか…?」

 

 ペパーからの言葉、それにこたえるようにパルシェンが頷くようなしぐさを見せる。…それを見てペパーは懐から傷薬を取り出し…パルシェンに吹きかける。

 パルシェンの負ったダメージが回復し行く。…先ほどより何処か元気そうな様子を見せたパルシェンは。お礼を言うかのように鳴き声をあげた。

 

『ダメージを回復したのね。…ならばこっちも…一撃で倒しにかかる準備に取り掛かるわよ!"メンタルチャージフィールド"!』

 

 トゲモンが技の様な物を放ったのち、ラランテスが鳴き声を上げる。それを見て…ペパーは警戒するような様子を見せ。パルシェンに対して指示を出す。

 

「パルシェン!"つららばり"!」

 

 先のとがった氷の塊をパルシェンが放つ。その氷の塊は真っ直ぐにラランテスへと向かっていき…次々と命中していった。

 一発目が命中したところへと立て続けに氷の塊が命中したことにより体勢を崩すラランテス。そのラランテスの様子を見ても、トゲモンは余裕を見せている。

 

『私の出したポケモンの様子からして、貴方のポケモンが放った技はかなり効果があったみたいね。…それでも、あの時私達の事を絶滅寸前まで追い込んでくれたポケモン達の力にはまだまだ及ばないわ。…貴方達の力、そのようなものではないはずよ!"ガイアエレメント"!!』

 

 トゲモンの指示によってラランテスが放った技が、パルシェンへと直撃する。

 耐えきってくれることを予測したペパーではあったが…先ほどのトゲモンの放った技がバフをかける技だったためか。ラランテスが放った技が命中したのちに…パルシェンは戦闘不能となった。

 

「っ…!戻れパルシェン!」

 

これでペパーの手持ちは残り5匹。…手持ちの数ではペパーが未だ有利なうえに、ラランテスはパルシェンにつららばりを食らいかなり追い込まれている状況。その状況でまだ自信が優位に立てている、と判断してか。ペパーは次に先ほど繰り出したポケモン…スコヴィランを繰り出す。

 

「スコヴィラン、相手は先ほどのパルシェンの攻撃で手負いの状態だ。…此処から一気に追い詰めるぞ!」

 

 スコヴィランにそう言葉をかけるペパー。…そのペパーの言葉に応えるように、スコヴィランは鳴き声を上げる。

 対するトゲモンであったが、自身が不利な状況に追い込まれている、というのにそのデジモンが纏う空気は…いまだ余裕を見せていた。

 何か奥の手を隠し持っているのか。相手の様子を見て警戒するペパー。彼はしばらくしたのち…スコヴィランに指示を出す。

 

「相手が余裕を見せているのがかなり気になるが…とにかく相手は今までの攻撃によって追い込まれているんだ!このまま一気にケリを付ける!"だいもんじ"!」

 

 スコヴィランから放たれたほのお。それがラランテスに直撃し。もともとのダメージが響いていたのもあってか…ラランテスはそのまま戦闘不能となった。

 戦闘不能となったラランテスをボールへと戻すトゲモン。…その後ペパーへと余裕の様子を見せ、言葉を発する。

 

『私のポケモンをここまで三匹倒すなんて…。貴方の実力は相当なもののようね。』

「これでも俺のマブダチには改善の余地ありって言われてんだけどな。」

『ウフフ。それだけ伸びしろがあるっていう事ね。…だけど次はそうはいかないわよ。いきなさい、ドレディア!』

 

 トゲモンが続けて繰り出したのはドレディア。…そのドレディアの様子も、何処かうつろな様子で、何か異常があるかのようである。…それを見て気になったペパーは…トゲモンに対して一つの質問を投げかけた。

 

「…ハルトとカブテリモンが戦っていた時にも気になっていたんだが、お前達の繰り出すポケモンは全て様子がおかしいんだ。…お前達、ポケモンに一体何をやったんだ!?」

『ポケモン達に私達デジモンが何をやったか…って?…なんてことはないわ。私達の忠実な僕となってもらうために…黒い歯車を埋め込ませてもらったのよ。…かつての騒動で悪の心を持っていたデジモン達が使っていた技…それらをポケモンに対して使ったの。…結果としてポケモンは私達のいう事を忠実に実行するようになったわ。』

「黒い…歯車だって…!?」

 

 自身の質問に返ってきたトゲモンの口から発せられた黒い歯車、という単語。それを聞いてペパーは驚きを露わにする。トゲモンの口から発せられた黒い歯車、という単語。…それによって操られたポケモン達に対し、ペパーはどう戦うというか。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。