最初に出会ったスター団のしたっぱがネモによく効く向上心の塊でものすごいアホだった 作:うみじゃけ
●コサジの灯台
ペパーとの戦闘を終えるとエリアゼロに向かう際の候補が選択できますが、『列柱洞』でのイベントを済ませていると選択肢に『先輩?』が追加されます。
ペパー
「アイツゥ? 確かにバトルの腕はいいし、なんか機械の勉強してたけど……ま、まあ候補の1つとして考えてやるか」
別に選んでもエリアゼロについてくるとかはありません。流石に。
●アカデミー 階段下
『ありがた岩』までのイベントを回収してから“スターダスト★ストリート”を最後まで攻略すると、ボタンから『りゅうせいぐん』のわざマシンを受け取れますが、話が終わったところで主人公のスマホロトムが飛び出します。
ボタン
「じゃあまた。お疲れ様で……」
スマホロトム
〈ロトロトロトロト……〉
ボタン
「ん? (主人公)電話?」
したっぱ!
〈もしもーし! よう(主人公)! 見たぜマジボスとの戦い!〉
したっぱ!の声にボタンが「!」と反応して目を見開きます。
ボタン
「あ……そういえばスター団全員に動画流したんだからコイツも聞いてるか……」
したっぱ!
〈おおっ、その声はマジボス!? おはようございまスター!〉
ボタン
「あ、ども……」
したっぱ!
〈びっくりしたぜ。急にスマホロトムが飛び出してアカデミーを映すんだからな……そんで悪いけどよ、ちょっとそれについて話したいことができた。通話じゃ長くなりそうだけど今は手が離せなくってな。すまんがオージャの湖の、そうだな……『オージャの大滝』で待ってる!〉
それだけ言い残すとしたっぱ!は通話を切ってしまいます。
ボタン
「なにアイツ、勝手すぎん? てか(主人公)……普通にアイツと話してるし。大丈夫なん? なんか変なことに利用されてない?」
良い人だよ
どちらを選んでも同様の返事になります。
ボタンが「…」と目を伏せて悩む様子を見せてから、意を決して主人公に向き直ります。
ボタン
「…………決めた。うちもついてく。アイツが(主人公)の言うようなヤツなのか直接確かめたいし。それじゃ、行くならいこっか」
●オージャの大滝
『オージャの大滝』の看板の隣でしたっぱ!がピクニックをしています。
テーブルの近くにはメイクアップされて完全にミラコラ風に改造されたモトトカゲが自分の腕を枕に昼寝しており、ハンドルにはイキリンコが留まっています。彼らに話しかけると、モトトカゲが眠りながら短く鳴き、イキリンコが片羽を広げて返事をしてくれます。
今回はバトルはございませんので手持ちは適当でも構いません。
したっぱ!
「よう(主人公)! 悪いな呼び出しちまって。それとそちらさんは……」
ボタン
「…………」
主人公の後ろからついてきていたボタンが気まずそうに目を伏せますが、したっぱ!が嬉しそうに前のめりになります。
したっぱ!
「久しぶりだな! ボタンっつったか……動画見たぜ」
ボタン
「それは……はぁ」
したっぱ!
「……だがしかし、驚いたな」
ネルケのこと?
◯『ボタンのこと?』
したっぱ!
「まさかあんとき誘った奴がまさかマジボスだったとはなあ! 縁ってのは恐ろしくも素晴らしいぜ……!」
ボタン
「……うちからしてみれば不運以外の何物でもなかったけど」
◯『ネルケのこと?』
したっぱ!
「まさか校長先生が変装してるなんて思わねえだろ。ノリも合ったし楽しかったから良かったけど、なんか失礼なことしてないかなあ……?」
ボタン
「そういや校長が出てきたところもばっちり撮れてた……まあSTCについても伝えられてたから良かった、んかな?」
以下は同様の返事になります。
ボタン
「……で、なんか(主人公)に話したいことあるんだって? なんか不安だからうちも来た……ひとりぐらい増えても話せるでしょ?」
したっぱ!
「構わねえぜ。むしろマジボスにも伝えたいくらいだったからな。とりあえず飯でも食えよ。長旅だったろ?」
ボタン
「いらん。話だけして」
したっぱ!
「おっとそうか。そんなら手短に……できるか分かんねえけどな」
したっぱ!が睨んでくるボタンに苦笑してから背中を見せると、腕を組んでから話し始めます。
したっぱ!
「俺は今から先輩として……いや、人として間違ってることを言うかもしれない。でも肯定も否定もしてくれるな。考えの一つとして受け取ってくれ」
ボタン
「なんなんその重苦しい始まり方……」
したっぱ!
「俺はさ…………誰とでも仲良くなりたかったんだ」
ボタン
「は……?」
したっぱ!
「俺は先輩だ。スター団が生まれる前のアカデミーでも過ごしてきた。だから……アカデミーに蔓延っていたいじめも知ってた。そして……ダチがいじめられていることも、ダチがいじめをしていることも知っていた。でも俺はその両方と仲良くしたかったんだ」
ボタン
「…………え」
したっぱ!
「ダチがダチにいじめられて引きこもって、ダチがダチを憎む姿を散々見てきた……それでも俺は、ダチを怒ったり慰めたりはすれど、見限ることはできなかった」
ボタン
「…………」
したっぱ!
「和解させようと必死だったよ。ダチが辛いときは手を差し伸べてやりたかった。ダチが道を踏み外しそうなときは正してやりたかった……でもさ。俺、ダチが多かったんだよ……多すぎて、みんな救いたくって……誰も助けられなかったんだ」
したっぱ!が「…」と一拍空け、後ろを向いたままゴーグルを外したかと思いきや腕を顔にやってから再びゴーグルを装着してから主人公たちに振り返ります。
したっぱ!
「……みんなダチなんだぜ? みんな笑顔の方がいいじゃんか。仲良くなりたくて知り合って、楽しさを分かち合うために集まって……だったら、キレイゴトで済んだ方が嬉しいだろ? いろんなダチがいたさ。真面目な奴、ぶっきらぼうな奴、ヘンテコな奴も、生意気だったり、優しい奴もたくさん、たくさんいたんだ。なのに…………苦しかったよ。寂しかったよ。楽しくなんてなかったんだよ」
ボタン
「イレギア……」
したっぱ!
「その場に居て、みんなが楽しいって思える場所が欲しかった……そんな時、『スター大作戦』の場所に居合わせたんだ。ダチも含めて逃げる奴らと逆方向に突っ走ったら、ギラギラに光る5台のスターモービルを見つけてな……『これだ!』と思ったよ。カッコよかったってのが第一印象だったけど」
ボタン
「……呼び出されたいじめっ子じゃなかったんだ」
したっぱ!
「心が1つになってる感じがしててな……俺も、その中に入って楽しみたかった。だからそんときに見つけたダチを後で説得してスター団に入れてもらった……けどそいつに言われたよ『もうスター団の目的は果たした』ってな」
ボタン
「うん……スター団は、いじめっ子に対抗するために作った組織だから……」
したっぱ!
「俺は嫌だったね。せっかくみんながキラキラしてたってのにそれで終わらせるのは。スター団を作ったマジボスがいなくなって、ボスたちがそれを待つために組織を残そうとした……だから、俺はスター団に別の目的を与えようとした」
ボタン
「別の目的……?」
したっぱ!
「ひとりぼっちにならない場所、泣く子も笑うスター団だ!」
ボタン
「!」
したっぱ!
「居場所があって、心の底から誰かと楽しめる……そこにスター団って共通点があればもっと楽しいだろ? 正直、スター団がいじめうんぬんと関係してるってことは直接聞いてなかったけど、まあなんとなく分かってた。だから誰かと戦うためじゃなくて、誰かと一緒に過ごせる……それも、ヘルメットとゴーグルを通して素直になれる組織に変えちまえば最高に楽しくなるだろ?」
ボタン
「確かに……そうかも……」
ボタンの顔にうっすらと笑みが浮かんだのを、したっぱ!がニカっと笑って返します。
したっぱ!
「だから俺は人気者になりたい! スクールカーストぶち上げて、俺が頂点に立ってみんなを笑顔にしたい! それこそ俺の目指す宝物だ! スター団はその足掛かり……もっともっと俺の存在をパルデア中にアピールしてやるんでスターっ!!」
したっぱ!のスター団ポーズを受けてボタンが憑き物が取れたように主人公に向き直ります。
ボタン
「……(主人公)。うち、ちょっととんでもない勘違いしてた……イイ人。すっごいヘンだけど」
ボタンの言葉に主人公は笑顔で頷きます。
したっぱ!
「度々言うけど悪かったな……そんでありがとうな、最後まで聞いてくれて! 特に(主人公)! 長々と先輩の過去語りなんてつまんなかったかもしんねえ、これは話を聞いてくれた礼とお詫び、そして前回渡しそびれたご褒美だ!」
話を聞き終えると、コレクレーのコイン×150とランダムなタイプのテラスピース×50を3種類受け取れます。
したっぱ!
「マジボスもありがとうな! スター団を作ってくれて!」
ボタン
「いやうちは……むしろ、感謝はうちの方。イレギアがいなかったらたぶん一緒に居て楽しいとかみんな思わない場所になって、そのうち悪い方向に行っちゃいそうだったから……というか集団暴走とか長期欠席とか現在進行形でヤバかったし」
したっぱ!
「そっか! 散々言って、なんかスッキリしたぜ……よし! 決めたぜ俺。これからポケモンリーグに行ってくる。そんでチャンピオンになって、(主人公)やネモに今度こそ勝ってやる! そうすりゃアカデミーの奴らに俺の存在を叩きつけ、スゲエ奴として俺のスクールカーストは爆上げだからな! 拒否権はねえぞ? いやでも俺と、そして目と目があったらポケモンバトルでスター!」
ボタン
「だってさ。受けてやんなよ?」
したっぱ!
「あっ、マジボスもだぜ? スター団の頂点をかけてバトルでスター!」
ボタン
「ええっ!? てかもうスター団は解散してて……」
したっぱ!
「STCってのが代わりにできんだろ? ならそれを取り仕切るリーダーが必要なはずだ……その座をかけた勝負だぜーっ!」
ボタン
「いや、欲しいならあげてもいいし……てかポケモン鍛える場所になるんだから強い奴の方がいいでしょ」
したっぱ!
「マジか!? つまり俺がアカデミーで一番になりゃ自ずとスター団を掌握できる……うっひょー! そうなりゃ一直線だ! 待ってろポケモンリーグ! そういうわけでお疲れ様でスターっ!!」
画面が暗転して数秒後にしたっぱ!の姿が消えています。
ボタン
「……あんま言うべきじゃないかもだけど、イレギアってひょっとしてアホなん?」
あはははは
○『でも良い人!』を選んだ場合
ボタン
「うん。それはそう」
○『あはははは』を選んだ場合
ボタン
「わろてる場合か」
以下は同様の返事になります。
ボタン
「でも良かった。イレギアに勧誘されたときはスター団がおかしくなったのかと思ったけど、ちゃんと……はしてないかもだけど誰かの救いになってるって知れて。ホント良かった……ありがと(主人公)。連れてきてくれて。そんで今度こそ本当に、お疲れ様でスター……帰ろっか」
アカデミーで主人公とボタン、そしてアホ(と後輩ちゃん)が出会った場所に戻ってきますが、その前にアカデミーを背景に“スターダスト★ストリート”の終了が告げられます。お疲れ様でした。
これで全ての条件を達成しました。これにより、以下のイベントが開放されます。
マルマイン
「流石にご主人がシリアスな場面であっしが爆発すんのは空気悪くしそうなんで止めときますわ……」
シビルドン
「それが懸命ですわね」
やっぱしペパーとの絡みがなんだかんだ薄いんですよねえ……“レジェンドルート”しかり別のルートにお邪魔キャラとして登場させる案はあったんですが、まあパルデア十景で出会うって定めた以上、全然書けてないやつもあったんでどうしようもないですけども……注文通り、想定通りの品を作るのって大変ですねえ。