Kamen Rider DEBRACER ~the lost of beginning story~ 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
プロローグ:孤独
それは、【血】だった。
辺り一面に、血がこびりつくように、勢いよくぶちまけられたような感じだった。
今、【自分】の目の前にいるのは、【親だった】肉片。
そして【自分】の手には―――【血塗れの包丁】が握ってある。
この辺り一面は、【自分】がやったもの。
親を殺したのは、【自分】であること。
それを知っているのは【自分】と、部屋の隅っこにいる【少女】だった。
「お兄ちゃん………」
少女は【自分】の事を呼び、悲しそうな涙を流していた。
【自分】は包丁を親の死体に突き刺すと、少女の近くまで歩み寄る。
「梨花(りんか)………もう大丈夫だよ」
「お母さんたち………死んじゃったの?」
梨花は【自分】に訊ねてくる。
【自分】はうなずくと、梨花の頭を撫でてやる。
「あぁ………これで俺たちを【苦しめる奴等】はいなくなった。だから………」
「お母さん………お父さん………」
梨花は【自分】を見ず、ただただ【自分】が殺した両親を見つめていた。
それから数ヵ月後だった。
あの日梨花と共に家を出て、適当なところで野宿をし始めた。
だが、ある日梨花が、体調を崩した。
今までまともな生活を送らなかったため、様々な病気にかかってしまった。
「おにい……ちゃ………ん…」
「待っていろ、すぐに薬をとってくる!!」
【自分】はそう言うと、現在滞在している河川から、病院を目指した。
だが、当然金はなく、隙を見て薬を盗んでいくことしかできなかった。
今まで盗んでいったため、今回も大丈夫、そう思ってたために失敗した。
看護師の一人に見つかり、慌てて逃げようとして、途中で転んでしまった。
その為薬の瓶が割れてしまい、薬が散らばってしまった。
慌てて落ちた薬を拾い、逃げようとしたが、途中で警察が来てしまった。
警察から追われ、命辛々逃げ延びた【自分】は、梨花の元へ走っていった。
しかし、既に遅かった。
「梨花、薬だ!これで病気も………梨花?」
「………」
「りん……か………?」
梨花は既に、息を引き取っていた。
間に合わなかった、そう頭の中に響いた。
【自分】梨花を抱き抱え、唇を噛み締め、空を見上げ、そして泣いた。
残った肉親が、自分のせいで死んでしまった。
そんな考えが、頭の中に残り、【自分】自身が許せなくなった。
数週間後、あれから幾度となく自殺しようとした。
しかし、出来なかった。
こんな世界にもう、居場所なんてないのに。
そう思いながら、誰も通らないような道端で倒れ込んだ。
自殺できないなら、この場で餓死するのもいいかもしれない。
そう思い、その場でずっと倒れてたときだった。
「―――様。そろそろお時間です」
「そうか。分かった。一刻も早く―――を本格的に活動させるぞ」
「御意」
何処かで男の声が二つ、聞こえてきた。
そしてその足音が、少しずつ近づいてきた。
「む、こんなところに子供が」
「どうしたのですか?―――様………子供、ですか」
「どうやらそのようだな」
男たちは【自分】を見ながら、何かを話し込む。
すると男の一人が、自分の頭を掴み、じっくりと眺めてきた。
その男の格好は、白いタキシードのようなものを着た、何処と無く紳士的な姿だった。
「ふむ………なかなかいい目をしているな。世界に絶望したような目………否、どちらかというと、自信はこの世界に存在する必要がないと感じているような目だ。いや、むしろその二つか?」
「如何なさいますか?このような小汚ない人間の子供、殺すべきだと思うのですが。もしくは【改造人間】にするのも」
「止めるのだ」
男はそう言うと、【自分】に話し掛けてきた。
「少年よ、我々と来るのだ」
「………あんた………たちと…?」
「そうなのだ。貴様、名を何と申す?」
男は名前を訊ねてくる。
「名前……何て聞いて………どうするの?」
「言っただろう。我々と来るのだ、と。貴様が名前を教えてくれれば、我々の仲間に入れてやる。言わなければ、その場で殺して、終わらせる」
その言葉を聞き、【自分】は暫く考えた後、こう答えていた。
それが本当に正しかったことなのか、今となっては分からない。
しかし、不意に言ってしまった。
「―――登竜(とうりゅう)………翔(かける)……」
それが【自分】の人生が狂いだす、1つ目の出逢いだった。
シオン「と言うわけで、プロローグいかがでしたでしょうか?」
翔「何書いてんだてめぇぇぇ!?」←飛び蹴り
シオン「ヘブッ!?」←顔面直撃
零「いきなり何書き始めているんですか」
翔「まだディブレイカー本編の方8話しか投稿してねぇだろ早すぎだろ!?」
シオン「思い浮かべると、ついやっちゃうんだ☆」
シオン「」←頭にドリノコやらファイズエッジやら色々
零「にしても、意外と重い………」←上の惨状無視
翔「俺が親を殺した理由はいずれ明らかにするから、まぁ楽しみにしてろ」
零「楽しみにする人がどこにいますか!?」
翔「ところでさ………最後の部分、もう答え出しているよな」
零「まぁ、アイツの喋り方が、ですねぇ………」