泥沼の騎士 〜TSルディ子を救いたい〜   作:つばゆき

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貴種の務め

 

 

 

 頑強かつ峻険で知られる城塞都市ロアの城壁は、如何なる賊の侵入も許さないが、それはロア市街に限った話である。

 ロアの威容、そして統率された精強な軍も城塞都市から離れるごとにその存在感を小さくさせ、末端の小さな街や村はたびたび野盗崩れや劣悪な傭兵たちの掠奪に見舞われることとなる。

 故に領主は兵を率いこれを討伐、あるいは撃退することで周辺都市に威光を知らしめ、領民の財産を守らねばならない。それこそが高貴なるものの義務(ノブレス・オブリージュ)なのだと、フィットア領領主サウロス・ボレアス・グレイラットは語る。

 そして今、エリオットが駆り出されているのもその一環であった。

 

 一週間ほど前、城塞都市ロアに数人の村人が訪れた。

 見るからにうらぶれた様子の男たちは略奪を受けた村の人間で、ロアまで直談判をしにきたのだという。

 事情を聞けば村の付近に野盗が出没し始めたのは二ヶ月ほど前。村が干上がるぎりぎりの財産を奪っては去っていく野盗に苦しむ村人は、最寄りの都市に助けを求めた。が、都市長はこれを黙殺。

 二度三度と出兵を嘆願するものらりくらりと躱され、冒険者ギルドに討伐を依頼しようにもそれだけの財産はなく、行商人も寄りつかなくなり村は干上がる寸前になったという。

 そして村は数人の男たちをロアまで送り出し、領主に直接助けを乞いに来たというのが事の顛末だった。

 万事諒解したサウロスは数日で兵をまとめると、エリオットを伴って出立したのである。

 

「エリオット。この光景をよく見ておけ」

 

 馬に騎乗するエリオットの傍らで、同じく大柄な馬に乗ったサウロスが言った。

 筋骨隆々の大柄な壮年。骨太でがっしりとした体は往年の鍛錬のほどを窺わせ、歳も五〇過ぎというのに精気に漲っている。

 豪放な祖父の、常とは打って変わって静かな声音にエリオットは黙って首肯する。

 エリオットの眼前には、野盗討伐に来た兵たちに助けを求める村民たちの姿があった。

 貧窮し、その日の生活もままならぬ村民たち。日々の生活を穏やかに送り、農作業と開拓に精を出していた村人たちを襲った悪意。そして助けを求める声を黙殺した都市長の理不尽。

 これがアスラではありふれたことであり、いずれエリオットが為政者の一人として背負わねばならないものなのだと、サウロスは百の言葉よりも雄弁に語る。

 

「ああ……領主さま、どうかこの哀れな村民をどうかお救いください。

 村は干上がり、年若い娘御は連れ去られ、慈悲なくばもうひと月も保ちますまい。どうか、どうか……」

「うむ。まずは野盗どもの規模を教えよ。わかる範囲で良い」

 

 村長を名乗る初老の男が涙ながらに嘆願する。

 村の規模は最初は五〇人から六〇人ほどだったのだろう。抵抗した男衆のうち数人が見せしめに殺され、更に数人が怪我を負った。

 主要な働き手の多くを失った村は、その時点で殆ど詰みに近い状態に入り、抵抗する力も失ったのだろう。見目麗しい年頃の娘も慰みものとして連れ去られ、村に残るは戦えぬ老人と子供、そして負傷した数人の大人たちという有様だった。

 

 それにしても酷い。

 端的にそういう感想を抱く。

 見渡せば、兵士たちにひれ伏す村人たちの顔に生気はなく、絶望が色濃く見えている。疑心すらあった。それはいくら訴えても助けを寄越さなかった近隣と都市長の対応もあったろう。

 サウロスが身分を明かしたことでそれは希望と期待に変わった。特にそれは老人たちに顕著だった。

 サウロスは情に篤い義侠の人物であると知られており、一線を退いたあともその威光は未だ強いという。特に壮年以上の領民たちから支持が厚く、敏腕で鳴らすフィリップとはまた違う為政者としての姿であった。

 

「報告します。

 村人たちからの聴取によると、野盗どもの総数は二〇人前後。こちらで掴んでいた情報とほぼ一致します。

 また、(ねぐら)に関しても東に去っていったとの話から街道沿いにある古い民家がそうだと見て間違いないかと」

「うむ」

 

 サウロスは討伐の為の隊を編成するのに先んじて、斥候を既に放っていた。

 領主としての任を負ってから数十年、幾度となく繰り返してきたのだろう。特にこの地域は、中央大陸東部の紛争地帯から逃れてきた傭兵が、赤龍山脈を越えてやってくる。

 サウロスの武威は領地に轟いているが、他国からやってきた傭兵はその限りではないのだ。

 

「持ってきた食糧のいくらかを解放しろ。それと、貴様。ロアに戻って炊き出しの準備をさせろ」

「了解しました!」

 

 指示を受けた兵士が駆け戻っていく。

 

「おお……ありがとうございます……サウロス様。ありがとうございます……」

 

 その様子を見ていた村長と村人たちが伏して感謝し、それにぞんざいにサウロスが手を振った。

 

「働き手を失ったこの村は、野盗を散らしてもこのまま生活はできんな」

「はい」

「おそらく近辺の他の村に吸収させることになるだろうが、それはもう儂の仕事ではない。ロアに戻ったらフィリップに聴くがいい」

「わかりました、お祖父様」

 

 最低限の情報は揃っていた。

 食糧の配給を終え、兵士たちに休息の時間を与えた後はすぐにでも出立することになるだろう。

 サウロス率いる部隊は来る戦闘に備え着々と用意を整えていった。

 

 

 

 

 

     ×××

 

 

 

 

 

 兵を進めて半日ほどで、件の民家は見えてきた。

 街道沿いに建てられた、かつては宿屋だったことを窺わせる古民家。二階建てのそれは木柵に囲まれており、小さな厩と粗末な馬車も見てとれる。

 斥候の情報を受け取りながら兵を進めると、古民家がにわかに喧騒を響かせる。「やべえぞ!」「兵隊どもが来やがった!」という声とともに、慌ただしく野盗たちが飛び出してくる。

 元傭兵というわりには、随分と杜撰な警備である。

 装備自体は悪くないし、武器も手入れされてはいるようだ。個人あたりの練度は低くない。その割には碌な警戒もしていないという違和感。

 サウロスの兵士たちは五〇名。

 歩兵二〇名と軽騎兵一〇名、弓兵が二〇名である。

 野盗二〇名余りに対して遅れをとることはあるまい。そしてグレイラット家はアスラの四方を守護する武官貴族、兵士たちも高い練度で統率された精兵である。個人あたりの武勇で遅れは取っても連携で劣ることはない。数で圧すれば大した被害もなく制圧できるだろう。

 慢心していた野盗達は泡を食っており、浮き足立っているのが見てとれた。それでも万が一は想定されていたのだろうか。

 最低限の積荷を載せた粗末な馬車が二つと騎馬が何騎か、それに乗って逃げおおせようという算段なのだろう。野盗たちが慌てて飛びついていく。

 

「弓隊、構え」

 

 指揮官の号令と共に、一糸乱れぬ動きで弓隊が矢を番える。

 当然野盗を逃してやる道理などない。食うに困って身を窶したのならばまだ更生の余地はあろうが、傭兵ならば是非もない。それに彼らは領民ですらなかった。

 ならば容赦する理由はない。

 

「撃──」

 

 撃て、と発しようした指揮官が僅かに躊躇した。

 逃げ遅れて民家から飛び出してきた野盗が、ぼろぼろの少女を抱えていたからだ。それに更に数人の男が続く。都合三人の野党はそれぞれが暴行を受けたと思われる少女を担ぎ、あるいは引きずりながら馬車に向け駆けていく。

 これで斉射したならば間違いなく彼女たちは巻き込まれるだろう。距離を詰め近接戦闘で制圧しようとしても間違いなく盾にされ、被害は増す。

 まさか自らの領民に手は出せまい? という野盗どもの言葉ならざる声が聞こえてくるようだった。

 サウロスの躊躇は一瞬だった。

 果断で知られる彼は野盗を逃して更に被害を出すよりも、人質を犠牲にしてでもこの場で討伐せしめんとしたのである。

 

 指揮官に代わりサウロスが下知を下そうとしたその刹那、視界の端で一陣の黒い風が吹いた。

 それは風ではなく、剣を持った人であった。

 四足で駆けているのではと見紛うばかりの低い体勢で地を駆けたそれが、人質を盾に逃げおおせようとした野盗どもに襲い掛かったのである。

 しなやかな筋肉によって振るわれた一太刀が、野盗の背中を袈裟懸けに斬り裂いた。悲鳴を上げて野盗が斃れ伏すのに先んじて、流麗な体捌きで次の獲物に肉薄する。

 瞬く間に距離を詰められた野盗は、引き攣ったような悲鳴を上げて剣を振るうも虚しく空を切り、次の瞬間逆袈裟に斬り伏せられた。

 

「なッ──なんだてめェッ!!」

 

 続く標的となった三人目は突如現れた闖入者に唾を飛ばしながら誰何する。しかし当然それに答えが返るはずもなく、黒い人影は肉食獣染みた呵責なさで馳せた。

 泡を食った野盗だが、彼は二人目よりも周到だった。動くんじゃねぇ──長剣を投げ捨て、そう怒声を放ちながら懐の短剣を人質の首筋に突きつける。

 だが闖入者の速度は野盗の予想を遥かに上回っていた。

 叩きつけられる殺気に、短剣を握った腕に反射的に力がこもる。冷たい刃は少女の柔肌をいとも容易く突き破り、動脈もろとも喉を裂こうとして──それ以上刃が進むことはなかった。

 野盗の腕が、少女に突きつけていた短剣ごと斬り飛ばされ血飛沫とともに宙を舞う。

 返す刀でその頸を刎ねながら、黒い人影は人質の少女を抱き寄せていた。

 

 瞬く間に三人を屠り、人質を解放した闖入者。

 たった数秒余りの出来事に、しかし最初に我に返ったのはサウロスと、討伐隊の指揮官だった。

 

「突撃しろッ! この機を逃すな!!」

「「「お──オオオッ!!」」」

 

 討伐隊の兵士たちが喊声を上げながら、浮き足だった野盗達に吶喊する。始めから戦意を喪失していた野盗だが、予期せぬ手練れの乱入により完全に隊列を乱された野盗たちはまともに抗うことすらできず、連携の取れた討伐隊に次々と各個撃破されていく。

 既に騎乗していた数名にこそ逃げられたが、大半を討ち取って隊長格と思しき男を捕らえることに成功した。

 

「サウロス様、報告いたします。

 重傷者二名に軽傷者三名、死傷者なし。我が隊の被害は軽微です。二、三名ほど逃亡を許しましたが、徒党を組めねばさほど脅威にはならないかと」

「巡回させる兵を増やすよう触れを出せば問題あるまい。して、件の剣士は?」

「──あちらに」

 

 大成功といって差し支えない今回の討伐だが、それは闖入者である剣士の存在が大きかった。

 彼──否、彼女がいなければ人質は間違いなく犠牲となり、討伐隊にも被害は出ていたに違いない。

 そう、剣士とは女なのである。

 彼女はギレーヌ・デドルディアと名乗った。

 上背は高く、長身のサウロスとそう変わらない。一八〇ほどだろうか。浅黒い肌にアッシュグレイの長髪を無造作に垂らしたギレーヌは、まだまだ子供のエリオットからすれば見上げるようだ。

 

「貴様がギレーヌか」

 

 サウロスの誰何に、獣族の女剣士は頷いた。

 

「ああ。下郎どもが村娘を慰みものにしていると聞いたのでな。斬り捨てた」

「そうか! 貴様がいなければ彼奴らを取り逃がすことはなくとも、人質は助からなかったろう。礼を言うぞ」

 

 サウロスは頭を下げず、騎乗したまま礼を言った。

 それは領主が一剣士に対する当然の態度であり、サウロスの性格によるものでもあった。豪放かつ豪快。しかして傲慢ではなく、一本気で芯の通った性格であるため彼をよく知る兵士や武人たちからは信頼が厚いが、初対面の相手からは敬遠されやすい。

 しかしギレーヌは特段気にした様子もなくさらりと流した。

 

「感謝されるほどの事ではない。剣王として恥じない行いをしただけだ」

「ほう! 剣王か! わかったぞ、貴様は黒狼のギレーヌだな」

「確かに、あたしはそう呼ばれている」

 

 剣神流王級の位を戴く剣士であるギレーヌの名は、当代剣神であるガル・ファリオンに続き剣神流を修める者にとって知らぬ者などいない程である。

 基本的に《剣の聖地》から出てこない剣神や剣帝たちを鑑みれば、王級剣士とは在野にある剣士の中でも最高峰のものである。

 

「褒美をとらせる。なにか欲しいものがあれば言うがいい」

「それはありがたい」

 

 ギレーヌがどこか安堵したような顔で言うと、何処からかぐぎゅるるるる、という音が鳴った。

 どこか間抜けなその音は、ギレーヌの腹部から響いてくるものだった。

 

「食べ物を分けてくれないか。

 ──実はこの一週間ほど、まともなものを食っていなかったんだ」

 

 そう言い切るや否や、ギレーヌはその場に崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

     ×××

 

 

 

 

 

 今回の略奪がなぜ二ヶ月に渡って放置されていたのか。

 結果から話せば最寄りの都市の役人が、金に目が眩んだ結果であった。端的に言えば、件の傭兵崩れの野盗は役人と繋がっていたのである。

 略奪した金品の何割かを受け取る代わりに、村から都市長まであげられる陳情を握り潰し続け、騎士の巡回を妨害していたと言うのが事の真相であった。

 馬車で一週間ほども離れたロアまで、まさか直談判しに行くとは思っていなかったこと。そしてサウロスが直接兵を率いてやってきた事がその木端役人の誤算であった。

 もし討伐隊が一士官に率いられたものであったならば、事が露見しても彼を裁けるだけの身分の者が到着するまでの間に逃げおおせるつもりだったのだろう。しかしサウロスはフィットア領領主であり、その役人に逃れる術はなかった。

 役人は死罪、都市長は監督責任を問われ譴責を受けた。

 野盗と役人の癒着。

 ロアでは有り得ぬ蛮行である。

 サウロスの威光とフィリップの辣腕が届かぬ僻地では、こういったことがままあるという。それはフィットア領のみに限った話ではなく、より力の劣る他の領地ではあるいは常態化しているかもしれない。

 そう語るサウロスの横顔はいつも通りの厳めしい表情だったが、エリオットには僅かに憂いの感情が滲んでいるように見えた。

 

 

 

 

 

     ×××

 

 

 

 

 

 結果としてギレーヌは、ボレアス家の食客として召し抱えられることとなった。

 それ以来、エリオットは暇をみては彼女に冒険者時代の話をねだった。ギレーヌは冒険者として活動して長く、話の種も多かった。

 冒険の話に花を咲かせていた二人だったが、度々ギレーヌは諫言めいたものを残した。冒険者とは物語に描かれるような、華やかなものではないという忠言の意味合いもあったのだろう。

 

 元S級冒険者パーティに所属していたギレーヌは、パーティの解散に伴い一人で活動をしていた。しかし剣以外に取り柄のなかった彼女は何処のパーティでも鼻つまみ者で、新たなパーティに入ることはできなかった。

 豊かなアスラ王国ならば依頼もあるだろうと来たはいいものの、本来冒険者の需要があるのは往々にして貧しく治安の悪い国である。期待に反しS級冒険者のギレーヌに受けられる討伐依頼などなく、資金も早々に尽きたのだという。

 そして仕事にも食糧にもありつけず、彷徨っていたところでサウロス率いる討伐隊に出会ったというのがことのあらましである。

 ちなみに雇用時にそれを聞かされたボレアス家の面々は、頭を抱えるどころか珍しい純血のデドルディアの耳と尻尾に釘付けだったらしい。

 

「ギレーヌも大変だったんだな……」

 

 稽古の合間の休憩時間に、修練場に座り込んだエリオットが木剣を抱えてぼやいた。

 

「間抜けだと思うか? ……いや、言わなくていい。流石にあたしでも間抜けだとは思っている」

 

 今でこそ笑い話だが、当時は本当に死ぬかと思ったらしい。アスラは周辺各国でも最も物価が高い。そのくせ治安は比較的良いため高ランクの冒険者に見合った依頼などそうそうない。ほとんどがCランク止まり、あってもせいぜいがBランクである。

 

「せめて初歩的なものでも、読み書きや算術を覚えておくべきだった。

 パーティに所属していた頃はそういうのが得意な奴が全部引き受けてくれていたからな」

 

 パウロが見たら笑うだろうな、とギレーヌは自嘲するように鼻を鳴らし、少しばかり真面目な顔で続けた。

 

「だからな、エリオット。もしお前が冒険者になるとしても、読み書きと算術はしておけ」

 

 でないと、最悪野垂れ死ぬぞ。

 その説得力のありすぎる言葉に、エリオットは途端に苦虫を噛み潰したような顔で頷いた。

 

「……わかってるよ。それくらい」

 

 読み書きも算術も、エリオットは苦手だった。

 それが理解できるからこそ、ギレーヌもそう言ったのだ。

 必要と思えばこそ取り組むが、内心では嫌々、なんなら不満げでつまらなそうにしているのを隠していなかった。それでも与えられた課題は真面目にこなすので、家庭教師も強くは言わなかったが。

 

「やってるうちはいい。学ぶ意欲がある分お前は立派だ」

「……なんだよ。じゃあギレーヌもやればいいじゃないか」

 

 頭をがしがしと撫でられて口をへの字に曲げたエリオットの言葉に、ギレーヌは目を瞬かせた。

 

「……あたしには、できないさ」

「そんなことない。だって剣王にはなれたんだろ? ならそれよりは簡単だろ。たぶん」

「なるほどな。たしかに、剣王になるよりは簡単か」

 

 余程可笑しかったのか、ギレーヌはくつくつと肩を揺らして笑っていた。

 つい口が軽くなったエリオットは、ふと気になって突っ込んだ質問をしてみた。

 

「なあ、ギレーヌ」

「ん?」

「『黒狼の牙』はなんで解散することになったんだ? ずっとそのパーティでいれば困ることもなかったんだろ?」

 

 しみじみと空を仰いでいたギレーヌは、その質問に眉間の皺を寄せた。

 

「……あまり言いたくはないな」

 

 先ほどとは打って変わった憮然とした様子のギレーヌに、エリオットも何かを察したのか押し黙った。

 

「要するに、パウロというクズのせいではあるんだが……そうだな、お前が上級の認可を受けたら教えてやる。

 休憩は終わりだ。そら、構えろ」

「……応!」

 

 立ち上がったギレーヌがエリオットを叱咤する。

 

「まずは初級を脱するところからだ。……いくぞ!」

 

 互いに木剣を構え、稽古が再開された。

 

 

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