エタりません(憤怒)
聖剣街道
ルディア、エリオット、ルイジェルドの一行は一路、ミリス神聖国を目指していた。
天候は快晴。地面はまだ湿っているが、それでも歩くのに支障はなく、馬車の車輪が沈み込んでしまうこともない。大森林は水捌けが良い土地らしく、あれほどの冠水だったのが、まるで白昼夢を見ていたかのようだ。
途中まではほとんど舗装されていない道を通っていたが、それも数日経てば街道が見えてくる。
ザントポートからミリス首都まで一直線に繋ぐ『聖剣街道』は、ミリス教開祖の聖ミリスが第一次人魔大戦当時、ミリシオンより聖剣にて魔大陸の魔王を両断したことによって出来たとされる。
青竜山脈と大森林を切り裂いた聖剣の一閃の、大陸を横断するその跡地には今なおその加護が残留している。魔物が近付くことはなく、連日の雨で街道の外がぬかるんでいても、街道がその影響を受けることはない。
「なんですその胡散臭い話は」
「胡散臭くてもこの街道に聖ミリスの魔力が残ってるのは本当だぜ? お陰でミリシオンまで楽ができらあ」
現在、獣族から貰い受けた荷馬車にはルイジェルドが御者として手綱を握り、ルディアとエリオットは基本荷台で揺られている。
基本的に街道には魔物が出没することはないため、斥候のルイジェルドが目を光らせる必要はない。
あとの二人が荷台で暇を持て余してるかといえば、実際はそうでもなかった。獣族の集落を出立する際、ミリシオンまでの同行をギースが申し出たのである。胡乱な道連れが一人増えることにルディアとエリオットは微妙な顔をしていたが、それもすぐに霧散した。彼はとにかく話題の引き出しが多く、同乗者を飽きさせないのだ。巧みな話術によって、身の上を全て開示してしまっているような気もしたが、別段二人に隠し立てするようなものもなかった。
その上、ギースは料理上手だった。それに飛び跳ねるほどに喜んだのはルディアである。魔大陸での食糧事情に最も辟易としていたのも彼女だったからだ。
ギースは街道の近くに自生している山菜を採取し、ルディアすら知らぬそれらから香辛料や調味料を魔法のように作り出すのである。
ブエナ村にて家事の手伝いをしていたルディアは、人並みには炊事もできると自負をしていたが、実際に見てみるとギースの手並みには脱帽せざるを得なかった。
「ギース、ほんとになんでもできるんだな」
「おうよ、言ったろ? 俺ぁ戦闘以外のことはなんでもできんだよ。細けえ雑事はこのギース様にお任せあれってな」
ものの数日でパーティの胃袋を掌握したギースは、雑用は己の仕事だとばかりにその後も鍋を振るい続けた。驚くことに、食事に対してそれほど執着を見せなかったルイジェルドさえ、はじめて口にしたときは静かに瞠目していたほどである。
一通りのことはゼニスとリーリャに叩き込まれたとはいえ、当時七歳だったルディアにとっては実に五年近くも昔の話である。魔大陸では切実な問題だったため率先して料理をしていたが、自作した調理器具と香辛料も数少な、という状況であったため、腕前は錆びつきかけているかもしれない。
ギースの料理に舌鼓を打っていたルディアは、思いついたとばかりに声をかけた。
「ねえギース」
「なんだお嬢。料理なら教えねえぞ」
「まだなにも言ってないじゃないですか」
そんなもん、顔見りゃ分かるとうんざりした表情でギースは返す。料理を教えてくれとせがまれたことは数回しかないが、往々にして男のためというのが相場が決まっていた。ルディアはそうではないようだったが、それでも料理を教えるというのは彼のジンクスに反する。
ギースはルディアの呼び方を『嬢ちゃん』から『お嬢』に切り替えていた。青臭い、下の毛も生え揃っていなさそうながきんちょだが、しかし力を持たず、庇護されるばかりの『嬢ちゃん』ではないからである。
けんもほろろ、といったギースの態度にルディアは納得いかないとばかりに唇を尖らせる。
「いいじゃないですか料理の一つや二つ。もったいぶっても良いことないですよ」
「嫌だね。他を当たりな」
「けちですねこの猿顔は。心が狭いとモテませんよ」
「なんとでも言え。俺はもう料理は教えねえって決めてんの」
ギースの見立てによるとルディアは己の食生活の改善に必死なだけで、浮ついた意図がかけらも感じられない。
ぶつぶつと文句を垂れるルディアの横で、エリオットがさりげなく三杯目のおかわりをしていた。年頃の二人、互いに意識しないはずもないのだが、そんな素振りをほとんど見せない。とにかく美味いものを食べるのに必死な方と、美味かろうが不味かろうが最終的に食えれば我慢できる方。色気のかけらもない話である。
ギースも当初は初心な少年少女、つつけば何かボロを出すと思ってつつき回して見たが、芳しい反応は得られなかった。エリオットはルディアを憎からず思っているようだがそれだけで、ルディアに至っては何処か保護者気取り、その上心の中で一線を引いている始末である。その一線がどこからくるものなのかさえわからない。
まったくからかい甲斐の無い二人であった。
「……しょうがねえなあ。香辛料やら調味料の元になるもんくらいは教えてやるよ」
「お、マジですか!」
「断っとくけどそれだけだかんな。あとは自分でなんとかしな」
「素敵! 抱いて!」
「うおっ! 馬鹿やめろ!」
聞けば、魔大陸ではあまりの殺伐とした食事事情に余程苦労したとのことだ。実に不憫な話である。同情混じりの妥協込みのギースの提案に、ルディアは目を輝かせ文字通り飛びついた。油断していたギースの鼻先を、ふわりと栗色の髪がくすぐった。
慌てて引き剥がしたギースが横目でエリオットを見遣ると、なんとも形容し難い複雑な表情を浮かべている。
このように、たまに面白い反応が得られない訳でもないのだが……とギースは人知れず嘆息した。あまりに労力と釣り合わない。
呑気なことに、ルディアはそれらにまるで気付かず、やったぜゴネ得だと喜んでいた。異性に対する恐怖心を引き摺らずに済んだのは幸いだが、この危機感の薄さはギースをして心配にさせる。
とにかく尖っていて凸凹なパーティメンバーである。
見ている分には面白いのだが……
×××
女に料理は教えない、というギースのジンクスについては、エリオットはそういうものかと了解していた。
それは鉄則というよりは願掛けに近い。長年の経験を積んだ冒険者の誰しもが持つものである。迷宮で分かれ道に行き当たったら立てた棒が倒れた方に向かう、というのと信憑性は同じだ。
当たったときだけありがたがる現象を、プラシーボ効果だかノセボ効果だかルディアが言っていたが、聞き流していたため記憶は曖昧だった。
なんにせよジンクスなどエリオットにとってはどうでも良い話である。むしろ彼が重視していたのは、S級冒険者というギースの長年の経験値の方であった。
一介の剣士でしかないエリオットがパーティにより貢献しようと思うなら、また違った技術を得るしかない。敏腕のシーフ、あるいは
折り入って頼み込んだエリオットに対し、ギースはまあ構わねえけどよ、と特に渋ることなく了承した。
大森林ではその手の修練をする場には事欠かない。街道から少し逸れれば、豊かな森の恵みを享受する魔物や動物たちの痕跡が自然の中に紛れ込んでいる。
まずは本日の昼餉となる獲物を狩るのを目標に据えて、二人は動き始めた。
丈の長い草木を踏み分ける音は、余計な雑音として想像以上によく響く。エリオットの立てる音は、森の調和とは無縁な一般人が草木を掻き分ける音と比べれば慎ましいものだったが、ギースに言わせればまだまだだという。
ギースは普段の飄軽な口調とは裏腹に、立てる音は足音一つとってもささやかなものだ。間違いなく音は立っているのに、自然界のノイズの中に紛れてまるで耳障りではない。だがギースが自身の動作の一つ一つに神経を使っているのかといえばそうでもなく、至って普段通りの自然体である。
難しい顔をするエリオットに、ギースは環境と同調しろ、と言った。
「ま、難しいことは考えなさんな。慣れだよ、慣れ。長い間シーフをやってりゃ、みんな自然と身についていくもんさ」
そういうものだろうか。ルイジェルドといいギースといい、慣れればどうにでもなる、というスタンスの相手はやりにくい。言語化をしてくれるギレーヌが懐かしかった。
「しかし、大森林にゃ久々に来たが、やっぱいいとこだな」
「そうなのか?」
「おうよ。俺ぁ魔大陸出身だからよ、自然が豊かな場所ってーのはありがたいぜ。お、山菜発見」
言いながらしゃがみ込み、手早く採集したものを背嚢に詰めていく。
「ギースは普段何をしてるんだ?」
「またえらくふわっとした質問だな。言ったろ、遊び人だって。魔族の俺にとっちゃミリスは居心地が悪いから、ここ数年は中央大陸を転々としてたんだよ。冒険者稼業はほぼ廃業したしな……」
さくさくと進みながら、ギースの視線は遠くを向いている。昔を懐かしむような視線であった。
「パーティが解散したのか?」
「そういうこった。解散の理由はまあ、パーティメンバーの不和ってな。他のパーティに入ろうともしたんだが、何処も長続きしなくてね。おかげでこんなちゃらんぽらんな生活してらあ」
「ふうん」
エリオットはギレーヌもメンバーの不和でパーティが解散し、路頭に迷う羽目になったという話を思い出した。そのお陰かエリオットは優秀な師を得られたが、本人にとっては中々笑い事ではない苦労話である。
ギースのそれも同じことだろう。
「それにしたってよ、坊主」
「ん?」
「どうしてまた俺に教わろうって思ったんだ? お前らのパーティにゃ頼りになる
ギースが挙げたのは勿論ルイジェルドのことである。
それを聞いてエリオットは渋面を浮かべた。無論ルイジェルドの索敵能力は極めて優秀である。生体レーダーもかくやという精度のそれは、真似できなくとも極めて有用だ。が、師として仰ぐには些か問題があった。
ルイジェルドは口下手である。それは今に始まったことではなく、既にエリオットも慣れ切っていた。剣士として師事するならば特段の問題はない。だがそれが他のことを師事するとなると、途端に要領が悪くなる。
事細かく実演し講釈してくれるならともかく、「こうだ。わかったか?」と万事一言で済まされてしまえば、教わる立場としては溜まったものではない。
それを婉曲に伝えた結果、ギースは呵々と大笑した。
「なるほどなあ、旦那なら言いそうだぜ。それなら仕方ねえ。俺様がミリスに着くまで教師をやってやろうじゃねえの」
「助かる」
「まあ俺に言わせりゃ、剣士は剣振るってナンボなんだから、覚える必要はねえと思うけどよ」
「できることは多いに越したことはないだろ?」
「そうだけどよ、そうじゃねえんだ」
そこで言葉を切って、ギースはちっちっち、と指先を振った。ギースの言うところの『わかっていない相手』に対する彼の癖だった。
「戦えるってことは幸せなことだぜ? この世界じゃ戦う力を持ってる奴が一番偉えんだ。お前ら才能がある奴らはそれがわかってねえ」
「才能か……」
それは戦う力を持たないギースが抱えていた劣等感の一つの形なのかも知れない。
ギレーヌにも、ルイジェルドにも言われたことはあった。
お前は稀代の剣士になれるだけの才能があると。リップサービスだと思いながらも喜んだものだが、ロアの街では本気を出したルディアに完封され、魔大陸で己の力不足を知り、時が経つうちに彼らのその手の言動にはほとんど信を置かなくなってしまった。
そこそこの才能はあるとは思う。だがそれだけだ。ルディアという『本物の天才』がずっとそばにいるのに、どうして自分に才能があるなどと思い込めよう?
「そんなこと言ったらルディアなんて、財布の紐を握って、折衝も依頼決めも全部やってるぞ」
「それがわかってるから坊主も俺に教わりに来てんだろ? 健気だねえ。じゃなかったら知るかってほっぽり出してるぜ」
ふと視界の端に生じた違和感に従って、エリオットは立ち止まった。
「ギース、これ足跡だよな」
「お? よく見つけたな坊主。どれどれ」
獣道の脇の草の陰に、気をつけて注視しないとうっかり見落としてしまうほどの足跡が残されている。
近寄ってしゃがみ込んだギースはその足跡を指先でなぞり、仔細に見分する。
「蹄の跡……鹿にしては大きいな。野生馬か?」
「ふーん、まだ新しいな。足跡はこっちかね」
「捕まえれば街で売れるかな」
「どうだかね……てかミリシオンまで一ヶ月以上だぜ? 面倒見きれねえよ。皮剥いで、肉は美味しくいただきたいところだが……」
足跡を追っていたギースが立ち止まり、しゃがみ込む。
「ほーん、こりゃあ……」
「ギース?」
「野営からは離れてねえし、一旦戻ってお嬢を連れてこようぜ。もしかしたら、もしかするかもしれねえ」
そういってにやりと笑ったギースの手元には白い体毛が握られていた。
×××
深い森を分け行った先で、涼やかな水音が響いている。
街道から逸れてほんの二、三〇〇メートルしか離れていない場所に、小さな沢を発見したのはギースの功績だった。一際視界の開けたところでは沢の幅も広がって、直径七、八メートルはあろうかという池を形成している。
常に水が流れ行く池は澄んだ清水を湛えており、周囲の岩場には苔が繁茂している。頭上に生い茂った葉の隙間からは陽光が降り注ぎ、その光景は少なからず幻想的ですらあった。
その中に姿を現したのは、豊かなたてがみを携えた白馬である。しなやかな筋肉に覆われた純白の体毛は陽光を孕んで輝き、威風堂々とした佇まいは品すら感じさせる。
そんな浮世離れした存在がただの野生馬であるはずもない。その額には本来馬にはあるはずのない、螺旋状に捩じくれた角と、獅子の尾を持ち合わせていた。
開けた水場に姿を現したユニコーンは、野生動物の直感の賜物か、不意に立ち止まり、頭をゆっくりと巡らせた。
その視線の先で、がさりと茂みをかき分けて姿を現したのは、薄灰色のローブに身を包んだルディアである。
「ほいほい、こっちですよー」
手に持った杖をふりふりと、犬か猫の気でも引くようにルディアが声を上げる。
じっとルディアを見据えていたユニコーンは、それに誘われるかのように、ゆっくりと足を踏み出した。
ユニコーンとは、魔物である。
ルディアの前世の伝説の獣と同様に、非常に獰猛で縄張り意識が強く、体格に勝る他の魔物が相手でも躊躇なく突撃し、鋭い角を突き立てる。
だが同時にもう一つ、より有名な特徴も持ち合わせていた。それは即ち、清らかな乙女を前にすると、獰猛な気性もなりを潜める、というものである。
(清らかな乙女、ねえ……)
ふう、とルディアは大きく息を
事の発端は半日前。エリオットと連れ立って森に分け入って行ったギースは、数時間もしないうちに野営地に戻り、留守番をしていたルディアを捕まえて沢へと連れてきたのである。
森の野生動物たちの水場となっていることは、周囲の痕跡からギースがそうとあたりをつけていた。縄張り意識の強いユニコーンの痕跡も同様に確認できたことから、定期的に巡回をしているものと推察するのは自然の流れである。
そういった経緯でルディアは獲物が現れるまでの間、沢に放置されていたのである。
「うわ、マジで寄ってきた」
眼前にまで迫ってきたユニコーンは、角といいたてがみといい、想像以上に存在感がある。体高は大柄な軍馬ほどで一八〇センチはあろうか。未だ成長途中で一五〇センチ弱しかないルディアからすれば、至近距離だと見上げるほどだ。
安全とわかっているとはいえ、仮にも魔物である。間近に感じる視線と息遣いに気圧される。
そんな反応に斟酌せず、ユニコーンはルディアのふくらみかけの胸元に鼻先をうずめるように頭を下げた。
「お? おお……」
近くで見るほど、ユニコーンの美しさは際立って見えた。品種改良を重ねられた駿馬とはまた違う、自然の中にこそ宿る聖性というべきだろうか。その純白の体毛と皮が高額で取引されるというのも、なるほど頷ける話である。
(よりによって、俺を囮とかさ。なんて奴らだ)
ルディアは憤然と鼻息を落とした。
脳裏に蘇るのは残りの三人の姿である。
ユニコーンが清らかな乙女──即ち処女に惹かれるという生態を持つため、ルディアを囮にしようと提案したのはギースであった。ルイジェルドが普通に狩っても良かったのだが、売れる部位を確保するためにも可能な限り傷は少なく仕留めたいという言い分で、ギースの提案は受け入れられた。
どうにも彼らにはデリカシーというものが欠如しているらしい。そのあまりにあんまりな作戦を受け入れてしまった自分も自分なのだが。
当然のことながらルディアは処女である。そこに議論の余地はないし、今後男を受け入れるつもりも毛頭ない。だがそれはそれとして、こうも躊躇いなくその事をつつかれると怒りも湧くものだ。
もし仮にギースが、「なあお嬢、一応聞いとくけど未経験だよな?」などという無神経極まりない質問を投げつけてきたとしたら、彼の顔面にはギュエスに放った数倍のサイズの
デリケートな話題に終始無言を保っていたルイジェルドもそうだが、居心地悪そうに視線を逸らしたエリオットもエリオットである。挙動不審になるくらいなら、何か気の利いたフォローの言葉が欲しかった。
とはいえ内心でギースや、彼を止めなかった二人に文句を垂れてもなにも始まらない。まずは当初の予定通りこの処女厨ホースに引導を渡し、明日の生活の糧になって貰おう。
ユニコーンは完全に油断しきっている。ルディアはそれを確認するとおもむろに額の角に手を伸ばし、がっしりと握り締めた。唐突な暴力に、ユニコーンは驚いて身を硬直させる。
「今です!」
ルディアの声に反応したエリオットが、近くの茂みから飛び出して疾風のようにユニコーンに迫る。
完璧に不意を突かれたユニコーンは、振るわれた曲剣に反応することすら出来なかった。白刃はユニコーンの喉を切り裂き、のみならず頸椎と頸動脈も断ち割った。
即死したユニコーンは
「やったなルディア。お手柄だぞ」
「やったなじゃありませんよ、もう」
倒れ伏し痙攣するユニコーンにルディアは十字を切り、南無三、と呟いた。
「いやぁ流石はお嬢、任せて正解だったな」
「ああ。中々の手際だった」
「褒めるよりもさっさと手伝ってください」
間を置いてがさがさと、近くの茂みからルイジェルドとギースが出てくる。
それにぶーたれながらルディアは血抜きの作業に取り掛かった。エリオットがすでにユニコーンの後ろ脚を縛って高く上げ、頸を沢に浸している。
血抜きをすぐにしないと肉は生臭く、皮もぶよぶよになってしまう。既に慣れ親しんだ工程だ。ルディアもその作業に忌避感を抱かなくなって久しい。
「こいつぁいいな。結構デカいし、傷跡も少ねえ。ここら辺はほとんどこいつの縄張りだったんだな。他の魔物とやり合う機会も少なかったんだろ」
「皮を剥ぐ処理は頼みますよ」
「任せろってんだ。ギース様のお手並み拝見ってな」
ユニコーンは美しくしなやかな皮もさるものながら、同様に角も非常に価値が高い。芸術品としても、解毒の霊薬の材料としても高く取引されるのだ。
適切に売り捌けば、相応の収入となるだろう。
探索の成果は上々と言えた。
参考書籍:無職転生リコレクション
ユニコーン? これはネタにしなきゃ(使命感)
ルディ子はシーローンでパックスされる?(回答結果による今後の展開の変化はありません)
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される
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