「えっ…?しほ先輩、今なんて…?」
「そのままの意味よ。彼には相談役を降りてもらうわ」
――七星しほ、僕等より2歳歳上の魔法少女。
理代曰く、5年前から魔法少女として活動続けているとの事である。
冷静沈着、何を考えているかは誰も分からない。仲間内で共有している願いを彼女だけは誰にも教えていなかったり、色々と謎が多い人物だ。
――そんな彼女に、僕は相談役を辞めさせられようとしている。
「――貴方、5月辺りから『相談役』になったそうね。一ヶ月前、丁度理代が私達の仲間に加わったのと同時期に」
「あっはい…まぁ、そうですね」
ただまぁ、何とも威圧感が強い。真顔なのが余計に怖いのである。
「何かの運命だったりするのかもしれないわね。ただ…貴方は理代みたいに誰かを守れる強さはあったのかしら?」
「――ッ…!」
自分の考えすぎなのか分からないが、彼女の考えは完全に的を得ている。
――だって、僕は今まで、枯羅統に、アイツ等に、理代に、助けられてばっかで、僕自身が守りに行った事は一度も無かった。
何とも見事に言葉が出なかった。
「…その様子じゃあ予想通りだったようね。いい?理代は長い付き合いだから貴方の事を認めていると思うけれど、私達にとって貴方は名も知らなかった他人なの、無責任だと思うけれど、貴方には『相談役』を降りてもらうわ」
「…」
「そっそんな…!ねっねえ!皆はそう思わないよね!?歩君に『相談役』を降りてほしいだなんて―――」
理代が、遊に、明日奈に、三玖に同調を求める。
が。
「…ごめん理代、アタシはしほ先輩の意見に賛成だわ」
「うーん、私もかなー!いくら理代ちん親友でも、私らにとっては他人だし。あっどう?この理代ちんっての!良い呼び方でしょ!」
「わっ私も…です」
四対一、理代の圧倒的敗北である。
「…決まりね」
「そんな…どうして」
まぁ、僕自身も彼女達の元へと向かう際にこの様な事態にはなるだろうとは考えてた。昔から人に嫌われやすい性格だし、だからそこまで怒りや驚きとかは――――。
「…無いって訳じゃない」
「…?」
しほ先輩が、不思議そうに首を傾げる。
「…貴女方が反対しても、僕は『相談役』を続けますよ」
「そう。なら、それなりの理由が欲しいわ」
「そんな物ありませんよ。ただ僕は、お節介に、自分勝手に、我儘に、身勝手に、『相談役』をしているのですから」
「―――誰かに言われて、誰かを見捨てるなんて行為はしたくない」
『相談役』を辞める。それは、魔法少女達を見捨てろと言われているのと同じだと、僕は思った。
「…」
しほ先輩が僕を睨む、他の三人も、見えてはいないが睨んでいるのだろう。
「…それに、そういう話はコイツが決める話ですよね?」
「…まさか」
「そのまさかですよ。…いるんだろ詐欺師人形」
僕がアイツの名前を呼ぶ、すると突然机の裏からあの駄目人形…キャロットが姿を現した。
「…まったく、段々僕に対して口が悪くなっているねキミは。」
「キャロット…!」
「え!?え!?キャロット!!何で何で!?何で私らの机の裏にいたの!?」
「明日奈さん…!今はそっちじゃなくて…!」
…ホントに何でいたんだろうね。コイツ出る度変な所から出てくるし、前世は忍者か何かか?それか変態。
「…貴方が関与するのは珍しい事ね。それ程までに彼を失うと都合が悪くなるの?」
「てか、理代をアタシらに会わせたのと歩が『相談役』になったのって、全部アンタが仕組んでんじゃねーのか?」
「…まぁ、半分正解で半分不正解だね。第一、彼は僕のシナリオの中には含まれていなかったし」
――これについては、僕も何となく気づいていた。あの日僕が枯羅統に会いに行こうとしなかったら、僕はそのまま普通の人生を生きている筈だった。生半可か気持ちで、会いにいった所為で、こんな地獄に巻き込まれた。
「でも、都合が悪くなるのと、理代を会わせたのは正解だよ。だって僕は彼を君達のメンタルケアとして使えるかなって思ったからだよ」
「…は?」
えっなにそれ、初耳何だけど。
「だって、魔法少女同士だと余計に絶望しちゃいそうじゃん?だからほぼ一般人に近い彼を『相談役』として置いておけば大丈夫かなーなんて思ったからだよ」
「お前…!そんな「そんな事で歩君を巻き込んだの?」」
――僕の言葉が遮られた。一瞬の出来事だったので、誰の声なのかを理解するのに時間がかかった。
――そして分かったのが、この声は理代の声だって事だ。
理代の方を振り向くと、彼女は顔を俯き、キャロットの目の前に立つ。
「――ねぇ、そんな事で巻き込んだの?」
「…君にしては珍しいね。それ程までに彼の事が――」
「話を逸らさないで」
「…そうだよ。『そんな事』で巻き込んだのさ」
「…」
睨んでいる。異物を、汚物を、存在してはいけないものを憎むように、理代はキャロットを見ていた。
「――私から、歩君を取らないでよ」
そして、キャロットの耳元に向かい僕等に聞こえないぐらい小さな声で、何かを言っているようだった。
「…ホント、恐ろしい子だ」
キャロットは珍しく、焦っているようだった。
●○■□●○
「…」
「しほ先輩。少し、チャンスを下さい」
「…言ってみなさい理代」
「キャロットと、少し
「それでいいだろう?歩くん」
「え?あっああ…」
…無理だろ。
「…分かったわ、その代わり監視として私も向かうわ」
「え」
「だって、その方が嘘偽り無しで決められるでしょ?」
…余計に無理じゃん。
おや?理代ちゃんの様子が…?
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ