「…」
「…」
「…あのー『紡 理代』ちゃんだっけ?どしてそんなにコソコソしてアタシ付けてんの?」
「…へ?」
――気付けば、メル子ちゃんを追っていた。理由は私にも分からなかった。声を掛けられて私は周囲を見周すと、電柱の後ろからメル子ちゃんを見る形で私は立っていた。
「んーと…何々?メル子ちゃんのストーカー?悪いけど私はノンケだから」
「…?ノンケ?」
「…ごめん何でもない」
…何で、メル子ちゃんの跡を追おうとしたんだっけ。そのまま歩君としほ先輩と一緒に相談所に迎えば良かったのに…。
「…もしかしてさ、歩から私を手伝えって言われた?アイツ余計な事をするわね…!私一人でメルっと見つかるのに」
「えっあっ…そうじゃなくて、その…気付けば追ってた…的な」
「ストーカーじゃん」
…言い返せなかった。
「んーまぁ良いわ丁度家まで後2件位だから来なさいよ今からメル子様のメルメルとした活躍が見れるわ!」
「えっえ!?」
そう言うと、メル子ちゃんは私の了承も聞かずに腕を引っ張り彼女の家まで行くことになってしまった。
●○■□●○
「ここが私の部屋!情報伝達何でもあれ!Twi○terだとかYou ○ubeだとか○ちゃんねるだとかなん○とかあに○んとか色々な所から情報伝を見てるわ!」
「そっそうなんだ…」
辺り一面にパソコンの画面が並んでいるこの部屋を見て、私は少し引いてしまった。…でも、これだけあれば魔法少女達が『異端』を見つけられなくて、被害が拡大するって言う事も減るのかな…?
「…んー見つからないわね。目撃情報とか沢山あると思ったけど」
「…あのさ、メル子ちゃん」
「ん?」
「メル子ちゃんって…どうして歩君と同じように『相談役』のお仕事をしてるの?」
「――――」
――パソコンを打つメル子ちゃんの腕が一瞬止まった。すると、メル子ちゃんは少し溜め息をして、またキーボードを打ちながら情報を得ていた。
「…アイツってさ、少し自己嫌悪が強いと思わない?」
「え?」
「何かとあれば自分が何だーとか、最近は言わなくなったけど、私達があった頃はそんな感じだったわ。『巻き込んだのは俺のせいだ』…的な」
「…」
「――私ら、そんな事一度も思った事もないのに」
…一瞬だけ、メル子ちゃんの顔が暗くなった気がする。…歩君の自己嫌悪、確かに、私が歩君にあって一年が立った頃も―――。
―――お前、僕なんかより他の子といたほうが良いと思うぞ。
「…そう、だね」
「――その様子だと、理代ちゃんも経験してたんだ。…ってあーもう!また彼奴のこと考えてた!何なのよもー!彼奴とあって以来頭から離れないのよ…しかも変に」
「…」
…でも、考えたこと無かったな。歩君が自己嫌悪しやすい性格だったなんて…、歩君、中学でも私と仲良くなるまではいじめばっかりされてて、沢山の人から嫌われてたもんね。…少しずつ、私と会ってから笑うようになって…明るくなっていった。高校も、ホントにやっていけるか不安だったから、私は歩君と同じ高校を選んだ。…そのお陰なのか、前よりも仲良くなった気がする。
「あーもう…ん?お?これはこれは…!」
「どっどうしたの?」
「見なさい!浮世駅近くの学習塾の路地裏で変なモヤを見かけた情報が入ったわ!早速仕事完了〜!連絡して今日の業務終わろ〜」
そう言うとメル子ちゃんは携帯を…?
「めっメル子ちゃん?それ…何?」
「え?…はー近頃の若者は…!ガラケーも知らないのね!」
「がっガラケー?」
「私スマホ嫌いなのよねー。だからこうやってガラケーのメール使って送ってるのよ。…LI○Eはサービス終わっちゃったし」
「…そう、なんだ」
…正直、よく分からなかった。メル子ちゃんって結構不思議な子なんだね。
「えーと、『見つけたでメル。浮世駅の学習塾の路地裏に行けメル』…と、さーて理代ちゃん。早く歩の所に――!?」
私はメル子ちゃんの右腕を両腕で掴んでいた。
「えっえっと!あっありがとね!…私達の為に『異端』を見つけてくれるだなんて…本当にありがとう!」
「…いやいや、気にする事ないわよ!…まぁ、手伝えば饅頭買ってくれるし別に辛いとか無かったわ」
「…うん、じゃあ行ってくるね」
「いってら〜」
私は、メル子ちゃんの手を離し、歩君達も向かっている筈の学習塾の路地裏に向かった。
「…さてと、あ〜疲れた。最近色々考えるから疲れ――――ん?」
「…あれ?何だろ少し気が楽になったかも」
●○■□●○
「―――私が貴方に…いや、貴方達に死んでほしくないから、降りてほしいの」
「…へ?」
突然の告白、その驚きを僕は隠せなかった。一昨日あれ程僕に対して色々言っていた彼女が突然こんな事を口に出したらまぁ八割の人は驚くだろう。僕はその八割だ。
「…まぁ、驚くのも無理はないわ。ごめんなさい口足らずな性格なの」
「…いや、別に気にしてないですけど…死んでほしくないって…?」
「そのままの意味よ」
そのままの意味らしい。
「…聞いているとは思うけど、私は五年前から魔法少女としての活動をしてるの」
「…はぁ」
「それで、その五年前の事よ。この街に来る前…私は誰かの役に立ちたいって願いをキャロットに叶えてもらい魔法少女になったの」
「…その際、私の同期も沢山いたわ。皆と一緒に『異端』と闘い、笑い合って競い合って、泣きあった」
「―――でも、五年前のとある事件で私以外の全員死んだの」
「――え?」
五年前の事件?何だそれ初めて聞いたぞ?
「…五年前のとある存在によって起きてしまった事件。この街にいた『異端』が周辺の街まで巻き込んで起こした『Named Impact』」
「『異端』を使った実験だったらしいわ…犯人は不明、人だったのかももしくは――――」
「『異端』が起こしたのかもしれないって事ですが…?」
「…えぇ、そうよ」
――五年前にそんな事が…?てか、それ程大きい事態なら世間に広まってるはずだろ…?
「…何より恐ろしいのが、この事件。覚えているのは私のような生き残った魔法少女のみよ」
「ッ!?」
意味がわからない。…てか、情報量が多すぎて脳が理解を拒んでる。
「私は、それで一時期魔法少女を辞めようとしたの。共に戦ってきた仲間が、たった一日で肉塊へと変わってしまった。でも、キャロットの紹介でこの街に来て、理代ちゃん達に出会った」
「それからは…少し気が楽だったわ。理代ちゃんが『自分達何があっても貴女を悲しませない』って言ってくれたわ。そのお陰で、前よりは笑えるようになったの」
「―――」
「けれど、不安もあったわ。また死んでしまうんじゃ無いかって思ってしまったの。…それでそれから貴方の事を聞いた」
「だから、お願い理代ちゃん達魔法少女と違って貴方達はまだ引き返せるはず…!だから…!」
「…『相談役』を降りてほしいんですね」
「…えぇ」
――彼女の言葉も的を得ている。そうだ、僕はまだ引き返せる立場なんだ。魔法少女のように契約したらそれが永久の物になる訳ではない。…けれど。
「…降りません」
「…そう、別に怒ったりはしないわ。貴方がそう選択するなら――」
「前に言いましたよね。僕が『相談役』を降りたくない理由を…」
「―――!」
ただ僕は、お節介に、自分勝手に、我儘に、身勝手に、『相談役』をしているのですから。
―――誰かに言われて、誰かを見捨てるなんて行為はしたくない。
原文そのまま、そう、そのままの意味だ。(理由なんてないって言ったのは無視してね)
「確かに、貴方の言う通りですよ。僕やメル子は『相談役』を降りて幸せな人生を歩んだ方がいい」
「けど、それで消える命があるなら、僕は茨の道を進んだっていい」
「―――僕は、そういう人間です」
「――――――!!」
「……そう、分かったわ」
「…ありがとうございます」
――――少しだけ、彼女と仲良くなった気がする。そんな些細な会話をしていると、僕の携帯から、一つの連絡が入り、僕らは現場に向かうのであった。
おまけですわ〜
七星 しほ (ななほし しほ)
18歳の最年長魔法少女。
イメージ先はやちよさん(てか大体はそのままの気がしますわ)
過去に大勢の仲間を失ってる為、仲間に対しての情が重い。
琴葉 響 (ことのは ひびき)
歩の同級生。実はイメージが自分でも分からない。
情報伝達に優れており、何かと役に立つ。
ガラケーでメールを送る際は必ず語尾にメルを入れる。
枯羅統 (からす)
年齢、本名共に不明のゴースト。
イメージとしては少し大人になった感じの郡ちゃん。
実は一番強い…かもしれない。
とある刀に封印されており、契約者から5km離れてしまうと実体を保てなくなる。
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ