明日奈に連れられ早3分、彼女が言っていたいい場所とは、もう使われていない、『代浜高校』の旧校舎のことだった。
元々歴史ある高校で、200年も前に建てられたとのことだ。
が、時代は進み、近代化が始まり、今では見た目も造形も違う新校舎が建てられお役御免。
が、歴史ある建物として、使われてこそいないが、今もなおここに形そのまま残されている。
…まぁ、度重なる被害で一部は壊れてはいるけど、入れないって程じゃないから今も残されているんだろうな。
昔の伝統だとか歴史だとか、このだだっ広い街は平気でぶっ壊すのに、これ程まで残っているとは、それ程思い出で深いんだろうな。
まぁ新校舎が建てられたのが五年も前だからってのもあるかも知れない。まぁつまり、詳しい事は僕には分からないって事だ。
……てゆーか、この場所知ったのも今日が初めてだし、よく明日奈は知ってたな…。
「へへー!良いでしょ!ここさここさ!私の秘密基地なんだ〜!あゆむんにだけ特別に教えてあげるね!ここが入口でーそれからそれから…」
明日奈が旧校舎をしているが、少し言ってもいいだろうか?
……何かヘンだな、可笑しい、確か明日奈って僕が『相談役』を降りるのに賛成だったよな?それなのに何だこの対応?それに僕にだけ特別?理代は?……ますます訳わかからん。
「でーこれが…ってあゆむん聞いてる?ボーッとしてちゃつまんないよ〜!」
「え?……あぁ、ごめん」
しかしまぁアレだな、ここまで明日奈をみていると、何かコイツギャルみたいに視えてきたよ。いやギャルなのか?僕が勝手に思ってるだけじゃないだろうか?ひょっとしたら僕が知らないだけで、もう彼氏いるんじゃな……いやないな絶対にない。ここの魔法少女が作るわけがない。
「そーだあゆむん!オベント持ってんだけど食べる?」
「……!食べる!」
まぁ細かい事は良いか!今は昼食だ昼食!ヘンじゃないしギャルかどうかなんて関係ない!食べる事だけ考えよう!
……僕のお弁当には日の丸だけだった。
「あー…あゆむん大変だね…ほら!私の唐揚げあげるからさ!」
「え?」
ちょっと待て、おいおいおいちいちょっと待って、何これ?え?何これ?あーん?あのあーん?あの恋仲どうしとか親友とか何か色々とロマンに有り触れているあのあーん?マジ?嘘でしょ?人生初あーんだと?オイオイオイ、夢のような時間じゃないか!何か何時もに比べ僕が格段とキモいし二次創作の方から来た人がみたらドン引きするぐらいだと思うけど素晴らしすぎる!あぁ凄い!何か凄い!これが続けばなぁ…あー夢だったら僕は頭を打ち続けるだろうなぁ、いやぁ素晴らしい。
「へっへー!美味しいでしょ?今日の自信作なんだよ~!」
「うん。うまいよ、冗談抜きで」
「マジマジ!もぅ〜あゆむん褒め上手なんだから〜!…あ、ごめんあゆむん!私用事思い出しちゃった!じゃね〜!」
「え?あ…うん」
夢のような時間は夢のように唐突に終わった。……いい時間だった。素晴らしい。あぁすばら…
「なーにニヤケ顔してるんだい歩くん?」
「は?」
僕のこの素晴らしき時間の浸りを邪魔するかのように、不快な声が僕の耳を通り過ぎた。そしたらやはり、キャロットがいやがった。
「いやはや…キミは本当にキャラがブレブレだね。何か今日のキミはかなり気持ち悪いよ?」
「うるせぇ、今ので正気に戻ったわ」
「そうかい?……あぁ、伝えなきゃいけない事があったんだった」
「ん?」
「ほらコレ、前回七星 しほの絶望化を解いてくれたでしょ?その報酬さ」
どこから出したかは分からないが、キャロットは僕に、指の辺りに穴が空いているグローブを僕に渡した。
「…?何だコレ?」
「過去の魔法少女の遺品の魔具さ、まぁキミもあの刀だけだと辛いだろ?これさえあればキミもまぁ戦えはする筈さ」
「遺品!?」
なんてもん渡してんだテメェ!?
「いやいや歩くん。こういうのは必要な事なんだよ。もっとも、この魔具がキミ程度が扱えるかは分からないけどね」
「お前なんか胡散臭くないか…?元からだけど」
「さぁね。そう思うのは自由さ、僕としては、キミは『相談役』なんだから死なせると厄介なんだよね。だから護身用さ、けれど使用には気を付けてね。魔具は『異端』を倒す為にある。それを人に使えば…ね?」
「……あぁもう、分かったよ」
それに関しては、身をもって経験したからな。と、僕は呆れながら言ったのだった。
「あっそうそう。キミさっきまで『木戸川 明日奈』といただろう?」
「え?……あぁ、まぁな」
「気を付けなよ」
と、キャロットは突然風に身を任せて何処かに行った。……いや飛ばされてない?これ?
……それにしても気を付けろか、確かに、そうだな。僕もあの時ははしゃぎ過ぎた。……それに。
――あの時、殺意を持ってた奴がこんなに優しくするか?
そんな考えが脳を走ったが、それはチャイ厶の音によって掻き消されたのだった。
ここから先は特に目立った点はなく、ただまぁ、親が観に来る事以外は無かった。
時間も過ぎ、放課後、何とまぁここまで何もないとは、驚いたよ。さて、今日も『相談役』としての…。
「あっあゆむん!待って待って!」
「へ?」
「もーあゆむん!今日私とあゆむん掃除当番だよ?サボっちゃダメダメ!ほら!」
……忘れてた。てか、また明日奈…何だか今日は明日奈に色々と持ってかれたなぁ…。まぁいい、掃除を早めに済まして、理代に会いに行くか。
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「…」
「…」
「……ねぇ、あゆむん」
「ん?」
「あゆむんって、何時からリヨリヨと仲いいの?」
「え?」
黙々と続く掃除、その静けさが、明日奈の一つの質問で一旦ストップした。……リヨリヨ、理代の事か。
「あー…えっと、中一の頃だっけ?そんくらいからだな。それからほぼ毎日って感じ」
「リヨリヨって、その頃も誰かの為に動いてた?」
「どうだろうなぁ…まぁそんなんだったかも」
「私理代ちゃんの事が好きなの」
「…」
――唐突、あまりにも唐突だった。流石の僕も、こんなに早ければ口も止まってしまうよ。
「理代ちゃんが皆にも同じ事してるってのは知ってるよ。優しい
し、強いし、私を守ってくれたし、それに…寄り添ってくれた」
「だから、あゆむん」
明日奈が徐々に僕に近づく、……あれ、これヤバイんじゃ。
「私、歩君の事がキライ」
「ねぇ」
明日奈の顔が近づく、その顔はまるで、昼のような、明るい太陽のような顔では無かった。
「少しだけ、付き合って「何してるの」」
――突然の声に、僕と明日奈は教室のドアの方向を見る。
そこには、理代の姿があった。
普段とは違う雰囲気の彼女がいた。
はえーよ
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ