数時間後、特に何も語ることも無く、僕等は『相談所』へと辿り着いた。
会話と言う会話も弾むことも無かった為、気まずい雰囲気が辺りに蔓延り、もうこの場から消えたくなる程、僕の精神は理代への恐怖心に取り込まれかけていた。もうやだ。
……いかん、いかん。前回あんなに覚悟決めた感じなのにすぐ弱音を吐きかけてどうする。仮にも語り部だぞ?『地○変』の語り部とかもあんなのを近くから見てたんだ。(ちゃんと読んだ事ないから分からないが、妹の部屋にあった事は覚えてる。読んで途中で折れた)
こういう時は進むが吉だ。相談所のドアを開けよう。
「ねぇ、歩君」
「……?どうした、理代」
「私…何かしたのかな?だったらごめん。よく分からないけど、さっきから歩君、私の事を怖がっているみたいだから…」
「…そっソンナコトハナイデスヨー」
「そう?…そうなんだ」
そうだよ、そんなことはないと思うよ。多分無いよ。
――僕は少し溜め息吐く。
「僕がお前を怖がるか?」
「怖がる」
「怖がるかぁ」
僕は相談所のドアを開けた。
「あら、ようやく来たのね二人共」
すると、聞き覚えのある声が、僕と理代の耳に通ったのだった。
そう彼女、四日前に僕が助けた(?)七星しほが、相談所のソファに、一人の少女と向き合う形で座っていた。
「しほ先輩…!?来てたんですか!?てか…枯羅統、お前もか…」
「遅かったわね歩、私はかれこれ6時間、この女とこの空間にいたわ」
「6時間!?」
「6時間!?」
そんなに前からいたのこの人!?何貴重な6時間をこんな所で消費してんだ!てか普通帰るだろそんなに待ってたら!何優雅に紅茶飲みながらティータイムしようとしてんだよ!?てかその紅茶どっから持ってきた!
「歩君、普通の感性を持ってたら魔法少女はやっていけないわ。私、一度決めたら相手が来るまで待つタイプなの。正直来なかったらここで一夜する気でもあったわ」
「やめてください」
「それにしても、二人はどこに行ってたの?デート?制服デートとは難易度高いわね、同級生にでも見つかれば、即ニュースになるわよ」
「違いますって!僕等、今日学校あったんです。だから今その帰りでここに来たんですよ」
「学校?……あぁ、そういえば明日奈も今日学校があるからって理由で来なかったわね。確か二人と同じ高校なんでしょ?」
「え?知ってたんですか?」
「明日奈本人から聞いたのよ」
お陰で今日の午前中は、三玖と一緒に半ば強制的に遊の筋トレに付き合わされたわ。と、溜め息と、肩を抑える動作をするしほ先輩。……何か、僕等がいない間にあっちは大変だったんだな。(見た所部屋にあの二人はいないので、多分魔法少女の隠れ場所のコテージでの事だと思う)――でも、よくよく考えたらしほ先輩がいるのは好都合じゃないのか?この人なら明日奈との関わりが深いだろうし、聞いてみる価値は有りそうだ。
「で、歩君。その肝心の明日奈は何処にいるの?」
「…ちょうど、今その事について聞きたいんです」
?と、首を傾げるしほ先輩。……やっぱこの人、基本真顔だけど表現は豊富だな、何思ってるかわ身体で分かる。
「しほ先輩。その…明日奈ってどんな感じの娘なんですか?」
「お転婆、ムードメーカー、偶にうざい、ネーミングセンス皆無、空気読まない、オタクに優しいようで優しくない、頭は何故か良い、偶に面倒くさい」
スラスラ言いやがったぞこの人、仮にも同業だぞオイ。
「……あと、これは言っていいのか分からないけど」
「なんですか?」
「理代に惚れてるわ」
「え!?」
「あぁ…やっぱり」
「……その様子だと歩君。何かあったようね。いいわ、全部説明して、後輩の責任は先輩の責任よ」
……僕はその言葉の通り、先程までの事を彼女に話した。何か急に先輩ズラし始めたな。
「――そう、そうだったのね。だとしたら非常に不味いかも」
「え?」
「あの娘、一度暗くなると手が付けられなくなるの、最近は理代が来てくれたお陰で落ち着いているけど、成り立ての頃はかなり酷かったわ。それはもう、実力行使しなければ止められない位にね」
「そっそんなに…!?」
「ええ、だから一早く彼女の元に――」
向おうとしましょう。と、言おうとしたその時、僕の携帯からメールが入った。
「何だ…?こんな時に…!?」
『大発見メル!学校の近くにゲート見つけたメル!時之のバカが近くにいたから道連れにしてやるメル!』
メル子!?何してんだよオイ…!?てか、時之も連れられてるし…。
『ん?あれは同じクラスの木戸川 明日奈メル。ゲート見て何してるメル?まっまままま魔法少女だったメル!今すぐ来るメル!場所は高校の旧校舎メル!』
「旧校舎!?」
何で旧校舎にゲートが…!?しかも近くに明日奈、帰っていなかったのか?何だか非常に嫌な予感が…。
『ムムム…何か怖いメル。時之犠牲に行ってみるメル』
『助けて』
「はえーよ!!」
やりやがったあのメルメル女!でも、明日奈がいるなら話は別だ。(別にいなくても助けるよ?)僕等は顔を合わせ、直ぐ様ゲートへと向かう準備をした。
しほ「そういえば歩君に何か伝えたかった筈…何だったかしら?」
おまけ
実は相談所での枯羅統は、見た目が変わっており、見た目も幼く、イメージと同じく郡ちゃんみたいな感じになっている。
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ