魔法少女の相談役始めました   作:チョコーン

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ウィッチ ザ ランデヴー8

ほらほら!かかってきなよあゆむん!早く私を止めてみなよ!

 

―――なーんて、カッコつけたセリフを言ってみたけど、案外私、今かなり焦ってるんだよね。

…ん?そうそう、私は『木戸川 明日奈』だよ。馬鹿な理由で絶望して、馬鹿な理由で魔法少女になった、なーんの取り柄もない女の子。

ずっと戦闘ばっか見ててもつまらないでしょ?だから少し私について語ってみるね。

にしてもあゆむんは凄いなぁ、あんな奥深くまで落としたのにここまで来るって…まぁ理代ちゃんが連れてきたんだろうけど。

―――理代ちゃん。私が、手放しで尊敬できる大好きな女の子。

それであって、この世で一番大嫌いな子。

 

さて、その話をする前に、少し私の家族の話からするね。

私の家族は至って普通、普通過ぎて何の取り柄もない。

普通に産まれ、普通に生き、普通に恋をし、普通に死ぬ。

んーむ、たった二行で終わってしまった。語ることもないみたいだね。

でも、私はそんな普通が嫌いだった。

普通っていうのはツマラナイって自分で自分に言い聞かせたの。

だから、私はある時キャロットに会ったときは凄く興奮した。

 

『魔法少女!?マジでマジで!?なる!チョーなる!』

 

『…はっ判断が早いねぇ…分かった。じゃあキミの願いを聞くよ。キミは何を望むんだい?』

 

―――願い。この日私は、『普通じゃない体験が欲しい』と願った。

 

『…それ、もう叶うよね?』

 

『いーじゃん!願わせてよ!』

 

『……ハァ、分かったよ』

 

これで、私は魔法少女になった。

…経緯短っ、いやいや短すぎるって、まだ千文字も行ってないよ?あーもう!やっぱ私語るのヘタクソだなーこんなんだから閲覧数低いんだよ、作者は文章力を増やせー!

…あぁ、うん。ごめん。どうでもいい事話しちゃった。

そうだそうだ。魔法少女になって数日、私はななしー先輩と出会ったんだ。ここだけの話、実は私が一番古参なの。

それからというもの、ゆーゆんやみっくん…えと…ごめんもう一人いたけどニックネーム思いつかなかったからスルーするね…。マジゴメン。

で、つい最近。五月頃に私は理代ちゃんと出会った。

うーん、一目惚れって訳じゃないよ?単純に…何か話してると温かいんだよ。何か、自分の悩みとか、色々をさ、積極的に聞いてくれるし、凄いいい子なんだよね、理代ちゃん。

カワイイ、うんそしてカワイイ、凄くカワイイ。だからかなぁ、私が理代ちゃんの事好きになったのは、優しくて、カワイくて、仲間想いで…。

―――そして、それが私は大っ嫌いだった。

…自分勝手だね、うん。勝手に好きになって勝手に嫌いになる。

面倒くさい女だよ。

理代ちゃんに凄い迷惑だったよね。

…あぁ、そうそう。そう言えば、あゆむんを知る原因になったのは実は私なんだよね、理代ちゃんに好きな人いるの?って言ったら…。

 

『うん、いるよ』

 

って、話を聞くと、彼は私達の『相談役』だと聞いて、私は理代ちゃんに会ってみたいって言ったの。

…うん、あの日は酷かったよね。あゆむんの気持ち一切聞いてなかったよ。ゆーゆんもみっくんも、ななしー先輩があゆむんを試すって聞いて、何か安心しちゃったの。

もしかして、どうせ降ろされるって思ったからかな?

てか、同じクラスの筈なのにあゆむんの事をこの日まで知らなかったなんて私、全然クラスに馴染めてないな…実際、あの日以降あゆむんの事をちょっと追ってみたんだ。

…優しいって程じゃないけど、悪い人じゃない。

あゆむんが病院行きになった時、実は結構心配してたんだ。

私達のせいでってね。二人がどうだっかは分からないけど。

だから今日あゆむんと話して私凄く嬉しかったんだ〜お弁当褒めてくれたしね。

…何でこんなに恨んでたんだろ。

元はと言えば私が理代ちゃんに惚れなきゃ良かったのに、あゆむんは私よりも先に理代ちゃんに会ってたのに。

馬鹿だなぁ、勝手に惚れて勝手にBSS?ってのになって、勝手に今度はあゆむんを嫌った。

―――なのにあゆむんも、理代ちゃんも、私を嫌わない。

何でなんだろうね、また都合よく私が解釈してるだけなのかも知れないし、はたまた嫌わないフリをしてるのか…分からない。

分からないけれど、二人は…ううん。皆、こんな私を止めたいって事はよく分かるよ。

心にドス黒いナニかを抱えた私と向き合う。

 

…ふぅ、さてさて語った語った。そろそろ本題も語ろうかな?色々押してるみたいだし。

さてさて、傾いた教室で戦うあゆむんと私、そう言えば、実は今の私、色々制御できてないんだよね、言いたい事の大半も、何故か改変されてるし、てか『光速化』多用し過ぎて目が回るー!だからこの『固有魔法』好きじゃないの!ななしー先輩やみっくんみたいな『固有魔法』が良かった!吐き気しかしない!コーヒーカップ乗った後にジェットコースターに乗った感覚!怖い!

てか私の『強強星空剣』もドス黒くなってるし、え?ネーミングセンスが無い?知ってる。毎回酷い。でもまぁそれは作者にも責任があるから置いといてと。

 

「…」

 

―――あゆむんはずっと、私の行動を見ている。静かにじっと静かに、観察力が強いのかな?

 

「…速すぎて何も見えねぇ…」

 

あっ違うみたい。

 

あれー?あゆむん止まっちゃってどうしたの?こわくなったの?

 

「どーだろうな、実は僕にもよく分かってないんだよ。脚は震えてる癖に、自身はあるんだ」

 

「お前を必ず止めれるっていうな」

 

――んーそっか、自身は大有りみたい。

にしてもあゆむんのあのグローブ、あれ多分魔具だよね?…もしかして。

 

「―――ここだ」

 

!?

 

突然、私の腹部に強い衝撃が走り、私は自分の『固有魔法』を解除してしまい、落下。あのグローブで攻撃した時、その攻撃の反動のみが私の身体を貫通し、教室を破壊、私もあゆむんも、ななしー先輩達だって落下していた。

 

おっ落ちて―――!?

 

「…ッ痛ってぇ…!」

 

「ちょっとばかむ!何したの!」

 

「ばかむ言うな!このグローブだよ!このグローブ、一回殴ったら手の骨が砕けんだよ!」

 

「…酷いデメリットね」

 

「だな、…なぁ枯羅統」

 

「分かってる。安心しなさい、安全運転で行くわ」

 

からす(?)って娘が、あゆむんの身体を持ち上げる。…あの娘、今思ったけど本当に魔法少女なの?…なんだか、この世のモノとは思えないような感じなんだよね。…距離が少し遠い、浮いている教室を『固有魔法』で飛び乗って行けば二手で追いつける。追いつける―――筈。筈なのに。

 

教室が無い…!?

 

「…なぁ明日奈。一つ聞いていいか?」

 

「いや、ここに来る前に考えてみたんだ。この『異端』の事をな」

 

『異端』の事?…まさか、あゆむんは『異端』の正体を…!?

「…気付いたのは理代だ」

 

「――――

 

「キャロットの、僕達がこの世界に来た時点で、そいつに会っているって言う言葉、そして、最近分かってきた『異端』の特性だ」

 

「―――赤は、主に異型も異型。ホラーゲームのゾンビみたいなのだとか、見るだけで恐怖心のみが出る連中だ」

 

「紫は分からないけれど…白は、その世界に通ずる『異端』になる。例えば、列車の世界だったら列車だったりな」

 

「だから、理代曰く、曰くだ」

 

 

「ここの『異端』って、この木造校舎…いや、僕達が最初に居た教室だったりするか?」

 

…何それ、なーんの伏線も無いのに『異端』がそれだって思ったの?何々?ここに来た時点で私達は踊らされてたっていうの?あゆむんは馬鹿だなぁうんうん馬鹿だ。馬鹿すぎて笑っちゃうよだって――――。

 

「―――うん、正解だよ

 

当たっちゃってんだもん。 

 

「…だろうな、あの教室とこの景色。全然違うしな」

 

うん、外は雨だって言ってたのに、濡れてないだなんて変だもんね。…けど。

 

けど、それが分かった所でどうするの?あの教室はもう私にも何処にあるのか分からないよ?

 

「あぁ、そうだな」

 

「だから、総当たりだ」

 

…総当たり?

 

「…理代だよ」

 

バズーカとガトリングを組み合わせた、総当り砲だってよ。と、あゆむんはにやけ顔で私に言った。

総当り?…成る程、理代ちゃんらしい発想だ。これじゃ時間の問題だね、あの『異端』が倒されたらこの状態…この空間事態に掛けられてた質量のある幻が消えてしまう。でもでもそんな時こそ冷静冷静!あと少し…あと少し…!

 

…ざけないでよ

 

「ん?」

 

おや?

 

ふざけないでよ!何でいつもそうなの!?いつもいつもいつも!理代ちゃんはそんなんだ!どんなに難解な事を起こしても!どんなに嫌いな事をしても!いつも!そうやって解決しちゃう!そんなの大っ嫌いだよ!初めてあった時は大好きだったのに!私を救ってくれて!私だけを救ってくれて!初めての友達だったんだよ!?心から分かり合える!最高の友達だと思ったのに!友情とか関係なく大好きだったのに!話し方も趣味も全部全部好きだったのに!ずっと隣にいてくれてると思ったのに!ふざけんなふざけんなふざけんな!ふざけんな!あゆむんだってそうだ!私だけの理代ちゃんを奪いやがって!私のなのに横から取らないでよ!私の方が理代ちゃんの事を知ってるのに!何で理代ちゃんを取るの!?理代ちゃんには私だけを見て欲しいのに!私だけを見て、私にだけ話して、私の声だけ聞いて、私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の!私の全部全部を見て欲しいのに!それを横から取るなんてふざけんなよ!初めて会った時から大嫌いだよ!大嫌いも大嫌い!死んで欲しいくらいだよ!あゆむんも!理代ちゃんも大っ嫌い!!大っ嫌い!大っ嫌い!大っ嫌い!大っ嫌い!!!!

 

…あーあ、やっちゃった。なーにやってんだか、支離滅裂すぎるよ。何様何だろうね?理代ちゃんには凄い面倒くさい気持ち抱いてるし、あゆむんには死ねって言ってるし、…そんな事思ってないのになぁ。

 

―――けど、こうやって口に出してるんならきっと、いや確実に本音なんだろうね。

ゴメンね。思う存分嫌ってね、こんな私、見たくもないよね。

 

「…そうか」

 

「良かったよ。本音を知れて、スッキリした」

 

――――え?

 

「そっか、色々ゴメンな。そうだよなぁ…実際僕の方が理代の事あまり知らなそうだしな…よくよく考えてみれば…うん」

 

…なに、いってるの?

「てか、理代の事そんな大事に想ってくれてのたのか…アイツ中学の頃は友達僕以外いなかったらしいし、僕も凄い安心したよ」

 

なっなに…いってるの?わっわたしはりよちゃんのことはだいきらいなっなんだよ…?だっだいじになんか――――」

 

「え?…でもさ、さっき『私の理代ちゃん』って言ってただろ?」

 

―――あゆむんはニッコリ笑う。…あはは、凄いなぁあゆむん、私ハッとしちゃったよ、正解、正解も正解、大正解だよ。

 

そっそれがどうしたっていうのさ!ほら!この話はおしまい!おしまいなの!私はあゆむんも理代ちゃんも大嫌いなんだ!

 

私は、あゆむんを。

 

アストラ・プロビデンスッ!!

 

私の渾身の一撃があゆむんに向かって降り注ぐ。魔力は最高、食らうだけで無事では済まない。

――けど、けどあゆむんは。

 

「―――だったら、幾らでも嫌ってくれ!」

 

「僕は、『相談役』だぜ。魔法少女の―――お前の悩みなんざ綺麗サッパリとは行かないけど、解決してやる」

「嫌うだなんて構わないさ、けど、お前の曇りを晴らすなら」

「僕は幾ら嫌われたって構わないさ」

 

 

―――あゆむんは、右手の拳に力を込める。強く―――強く、強く。そして、拳を振るう。

私の、『アストラ・プロビデンス』に向けて。

 

「枯羅統!」

 

「わかったわ」

そして、からすさんがあゆむんの脚と自分の脚を合わせそのまま勢いよくぶっ飛ばす。…もしかして私の所まで――――!?

 

「…ッ!うっがァァァァァァァァ!」

 

飛ぶ、飛んでく、ぶっ飛んでく。まるで戦闘機みたいに、速く速く、大剣の攻撃で出来た斬撃を一直線に切り拓く。そして、私の目の前にまで来た。

何も出来ない、ここまで近すぎると攻撃も当てられない、…でも、良いや。もう、いいんだ。

分かった。今更分かったよ、あゆむん。私は自分で自分に嘘を付いてた。

―――あゆむんも、理代ちゃんも、大好きだよ。

私は、あゆむんの攻撃をくらい、共に落下した―――――。

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

●○■□●○

 

「…お?」

 

目を、見開く。…どうやら理代が本体を倒せたみたいだ。良かった、…僕も何とか明日奈を止めれた、右手が痛い。

…明日奈は意識を失ってるみたいだ。さてさて、…成る程、どうやら教室が動いていたのは幻覚で、ただ単にあの木造校舎…旧校舎と同じ見た目の校舎を破壊しながら移動してたんだな。…もう、跡形もないけど。

まー何で教室がぶつかったのかだったり脚を持ってかれただったり幻覚じゃ説明がつかないのが偶にあったけどまぁ、うん。無視しよう。

あっ理代があそこにいる。

 

「…あっ理代ーこっちだこっち」

 

「歩君!…明日奈ちゃん、止めれたんだね」

 

「―――あぁ」

 

「二人共無事そうね」

 

と、また別の方向から、しほ先輩がこちらへと歩いて来た。

 

「…明日奈」

 

「大丈夫です、きっと…止めれた筈です」

 

「…そう」

 

…確信は、出来ないけれど、あぁそうだ。少し刀を見てみると、どうやらアイツ、もう刀に戻ったようだ。…え?メル子と時之?あー…あっアソコで倒れてる。

 

「…あのーしほ先輩、理代。メル子と時之背負ってくれません」

 

「分かったわ」

 

「うん」

 

さて、僕は明日奈を背負うとしよう。顔を見ると、『絶望化』特有の目とかが無くなる現象が消えていた。…戻れたんだよな?

 

さてさて、これにて今回の騒動は終了、前回は言えなかった。

…にしても、カワイイ寝顔してんな、てかまて、寝てんのかい。僕の背中でぐっすりかい。…でもまぁ、いっか、気にしない気にしない。

何か知らないけど、僕は明日奈と少し仲良くなれた気がする。気がするだけだとは思うが、それでも、彼女闇が、曇りが晴れたならそれでいい。

僕は『相談役』だ、魔法少女が満足してれるなら、それでいい。

ただ、この時の僕は気付けなかった。

 

 

「…」

 

僕を見る、理代の視線に――――。

 

 

 

 

 

 

 

●○■□●○

 

 

「ふーん、へーぇこれで二回も魔法少女を助けちゃうとはねぇ」

「やっぱ歩くんを『相談役』にしといて正解だったかもね、カケラも取り放題だ」

「…さて、残りは三人か、流れ的にはあの娘らかな?」

「かなり面倒くさいと思うけどね、まぁでも大丈夫だろうね」

「幾ら面倒くさくても、辛くても、心が折れても、アレに比べればなーんも意味のない言葉になるよね」

「やっぱ魔法少女は嫌いだなぁ、苦労が増えるじゃないか、…まっそれもこれもそのあの娘のせいだしね」

「苦労の種は増えるだけさ、キミみたいな人間が、僕は嫌いだよ、僕が手を出したいくらいさあーホント嫌い」

「…もう分かってるだろ?そうだよキミだよ」

 

「何のようだい?『紡 理代』ちゃん?こんな夜中に、何か辛いことでもあったのかな?それとも…僕に何か用でもあるのかな?」

 

「答えられる範囲で、聞いてあげるよ」




何だろう、凄い罵倒された気がします。

一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?

  • おー……ええやん
  • 影薄過ぎない?
  • ロリコン
  • 今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
  • ヤンデレに×××されろ
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