ゆゆゆの方は歩君の活躍がようやくできたので近い内に出せそうです。
「…何で歩君にあのグローブを渡したの?」
「…?何だよ、そんな事かい?」
六月のとある深夜、人通りの少ない通路にある一つの『相談所』にて、一人の少女と、一人のマスコットが互いに向き合い、話をしていた。
―――私こと理代は、普段の姿では無く、魔法少女の姿で。キャロットが何かをしようとした瞬間、胴体(無いけど)を撃ち抜く準備をしている。
私にとってキャロットは、自身の願いを叶えてくれると約束され、契約を交わした存在。だが、私にとってキャロットは、いや、キャロットにとっても私は、信用出来ない人物。それを互いに思っている。
「そりゃあ仕方ないじゃないか、そうでもしないと彼はサラッと死んじゃうモブキャラになってしまうんだぜ?僕はそれが起こると困るから、仕方なく仕方なーくアレを渡したんだよ?」
―――それでも、キャロットはへらへらと、喋る。私の苛立ちは先程よりも高くなり、睨む目も、先程より鋭くなっている。
「…私言ったよね?私から歩君を取らないでって」
「取ってないだろ?」
「…同じだよ」
その言葉にキャロットは少し耳を伸ばした。
「…キミさ、何時も思うんだけれど、本当に自分勝手だね」
―――誰かれ構わず、頼まれたら断れない性格の癖に、自分の思い通りにならないと難癖付けるんだね。特に、歩くんの事となると、キミは他の人とは違い、熱心に取り組むもんね。と、キャロットは言った。
「―――そんなんじゃないよ」
「おおっと?反応したって事は図星かな?」
…いちいち面倒くさいマスコットだ。毎回毎回そんな風に知った口を聞いて、人を苛つかせる。あの時もあの時もあの時も、こんな事ばっかり言っていた癖に、何もしなかった。
…話はズレてしまったけれど、そのキャロットの対応に私は納得が出来なかった。自分勝手で何が悪い?
だってあの時私はきちんと約束した筈だ。ちゃんと話し合って、歩君に手を出したら殺すって。
…え?そんな描写無かった?描写してないからね。殺すは駄目な言葉。
キャロットを見ると、彼は呆れ顔で、溜め息をしている。そして、数秒も立たない内に彼はまた口を開く。
「…てかいっつもいっつも思うんだけどさぁ、キミってば毎回他人に何か言われると黙るよね?」
おや、彼も苛ついてきたのか、普段の感じが薄くなって来たようだ。
「そっそんな事…!?」
「あるんだよ、んー何だろうなぁ、やっぱそういう事なのかなぁ、皆がキミを好いている理由って、優しいとかカワイイとかそんなのよりも、そういう態度なんじゃないかな?」
…は?
「ん?いやいや僕は何しもキミを馬鹿にしたわけじゃないよ?でも、僕からはそう見えてしまったんだよ」
何それ。
「そんな、こっ事…なっ」
口が吃る。言葉が出ない。こんな曖昧な言葉で、こんな文章力もない煽りで、私の口は動かなくなる。
そうだよ、その通りだよ?だから何?そんな事しか言えないの?
「………けどまぁ、彼はそうには見えないけれどね」
……彼?…そう、彼だ。歩君。歩君…歩君。なーんだ分かってんじゃん、そうだよ?歩君だけはちが――――。
「何というか、お笑いだね。キミの一方的な伝わる事のない愛に振り回されてる感じだね。僕との出会いとか、魔法少女共との出会いとか」
………は?
は?何を?は?今なんて?は?は?は?は?は?
「まぁまぁ僕はあんな奴の思いとか良く分からないけど、僕としては彼は特にキミを異性として好きでは――――うおっ!?」
その瞬間、私は、手に装着していた銃でキャロットの真正面に威嚇射撃をした。二度と余計の事を言うな。
「おっおい…オイオイオイ、そんな起こるなよー…?ただの僕の思い込みだってば…ほら!もし彼がそうだったとしてもさ!?キミの仲間の魔法少女が―――」
五月蝿い。わかってないことをそうスラスラと言うな。
私はキャロットに手を伸ばす。当の本人は何処から出たのか分からない冷や汗をかきながら私を見る。
私は手を伸ばす。私は手を伸ばす。私は耳に手を掛ける。
「……あのー?なっなーにしようとしてるんだい…?」
「………」
「えい」
わたしはキャロットの、ムダに長い耳を引っ張る。
「――――っ!?ちょっ!?痛い痛い痛い痛い!?いや特に痛くは無いけど!!おい!ちょっ、引っ張るなオイ!止めろ!止めろっつってんだろ!オイ!引っ張るなって!!オレのアイデンティティを取ろうとすんな!!この面倒くさい女!ってあっすいません!止めて下さい!僕が悪かったです!すいません!もう二度としません!だから殺さないで下さい!」
キャロットが命乞いをする。……キャラも崩れてる。というかこれが素なのかな?
まぁでもそんな薄っぺらな命乞いに、私は許す筈もなく、耳をもっと強く、ギューッと引っ張る。
…我ながら恐ろしい。流石にそろそろ止めるか。
私は耳を引っ張る手を降ろす。
「ハァ…ハァ…たっ助かった…何だよ…何時ものキミならこんな…何時もの?」
………あ。
「……?」
「あぁクソ…そういう事かよ…何時の間にか『七星 しほ』と『木戸川 明日奈』に
触れた?んーどういう事なのか私には分からない。真剣な話の途中なのに何を言ってるのだか。
「あぁもう…!話はもう終わりだ。もう何も答えない。キミも早く帰りな」
終了宣言されてしまいました。まったく、まぁ聞きたいことは聞けたし終わりにしよう。
「……最後に、僕から一つ質問してもいいかい?」
「?」
えぇ…何も答えないって言ったのに自分からは質問するんだ…まぁいっか、どうせ物語も終わるし、そろそろ私も眠くなってきた――――。
「僕が話していたのは本当に『
………おや。
おまけ
「知ってるかい歩くん、僕はどうやら読者からの人気は良いみたいだ、魔法少女モノなのに」
「へぇ、僕も何故か魔法少女モノなのに人気なんだ」
「この話は二度としないようにしよう」
「うん」
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ