―――人の出会いって言うのは、運命かもしれない。
出会い別れ、人はそれを繰り返し成長する。
大切な仲間がいるから頑張れる。大切な相棒がいるから安心する。
今から話す、『室星 遊』と『伊予川 三玖』の話もそんな感じだ。
『室星 遊』、『伊予川 三玖』。
彼女らを語る際、僕は何故かセットで語らなければいけないと思っている。
決して尺の関係とかでは無い。けれど、僕にとって彼女ら二人は、最高の相棒だったのだ。
そう、最高の相棒
これで四話目、僕の経験した六月中の事件の数々も、そろそろ終了に近づいている。
そろそろ、本題も近くなってきたのだ。
●○■□●○
翌日、日曜にも関わらず、何一つも予定がなく、妹も友達の家に行ってしまった為、仕方なく『相談所』へと向かったのだった。
道中、僕等が昨日『裏世界』から帰った後の話をするとしよう。
あの後ゲートを出てみると、発生源である旧校舎は、僕等が入る前よりもボロボロになっていたのだった。教室も二・三部屋しか原型をとどめておらず、その教室の一つは、僕が昨日明日奈と共に昼食をとった部屋だったのだ。
その後、メル子と時之が目覚めたが、二人は半錯乱状態となっていた。
明日奈はぐっすりだった為、僕が家に送った。
…いや、何だよアイツの家。でけーよ、今時黒い門に広く池のある庭何て見た事ねーよ。
誰だアイツの家を普通の家だと言った奴は、アイツ自身だわ。
…さて、段々『相談所』が見えてきた。魚屋、八百屋、コンビニを通り過ぎ、次に信号、酒屋、神社―――。
「うわぁぁぁぁぁ!?」
「へ?」
その瞬間、僕が神社を通り過ぎようとした時、右横から悲鳴と共に一人の少女が僕にぶつかっ―――!?
「グホォ!?」
ぶっぶつか…!ぶつかった…!もろに脇腹を…!しかも勢いが強かったせいで歩道で僕は一回転をしてしまった。一回転をし、仰向けに倒れる僕、それに覆い被さるように、僕にぶつかった少女はうつ伏せに倒れていた。
「……うぅ、ん?」
「だっ大丈夫か…?いや…まぁ僕の心配はしなくていいよ…!肋が痛いけど気にしなくて―――?」
その時、僕は少女の顔を見て、言おうとした言葉を飲み込む。
「うぅ…あっ!?すっすすすすみましぇん!お参りをして階段を降りようとしたら躓いちゃってライダーキック顔負けのぶつかり方をしてしま――――へ?」
彼女もどうやら、僕の顔を見て、出る言葉を呑み込んでしまった。
そうだ、確か彼女は――――。
「お前確か―――『伊予川 三玖』?」
「あっえっと…『篠田 歩』さん?」
そうだ、彼女の名は伊予川…ってオイ。
「―――ッ!!篠田じゃねぇ篠目だ!口を広げるな!横線を縦にするな!」
「うわわわわ!?すっすみません!!!」
伊予川は直ぐ様僕から離れ、目にも止まらぬ速さで土下座をする。……いや、そこまでしなくて良いけど。
「本当すみません……私昔からドジで……何時も何時も遊ちゃんに助けて貰ってばかりなんです……」
「……遊ちゃん?」
―――遊、『室星 遊』。伊予川、そして明日奈としほ先輩と同じく、理代の仲間の魔法少女――――。
彼女についてはうろ覚えではあるが、僕は知っている。
『私立鈴蘭女学園』。この街に住んでいるなら、誰でも知っている有名な女子校。中高一貫で、この街にいる5割の女子はこの学園に通ってると聞く。
……え?学園自体どうなのかって?えっと…通いやすいだけで頭が良いっていうのは聞いたことないかな…。
その中でも、室星だけは、一段抜けて有名であり、去年か一昨年の陸上競技大会にて準優勝を取り、それからというも、彼女は様々なメディア等でも取り上げられる程なのだ。僕の推論だが、彼女目当てであの学園に来た生徒もいるんじゃないだろうか?
……そういえば伊予川もそこの生徒だったんだっけ。
とにかく、僕が例のアレに行った際、彼女の姿を見て僕は一度驚いた位だ。―――彼女にも、叶えたい願いがあるんだなって、あの時は想えなかったが。
「……なぁ伊予川、どうしたんだ?この神社でお参りって……ここ確か階段が長すぎて来る人少ないのに…」
「はい……ニーゼン鉄道とタイでした……」
何でそんな階段がこんな所にあるんだよ、嘘つけ。精々ここの階段はどっかのヒゲのオッサンの無限階段(全部集めた後)くらいだ。
「お参り……と言っても少し悩み事が解決出来るようお願いしただけなんです…」
「悩み事?」
「はい……ん?あれ……たしか歩さんって『相談役』でしたよね?」
「え?あぁ…まぁ」
「あの……歩きながらで失礼ですが…、お悩み聞いてくれますか?」
……悩み?悩み……悩み?悩み!?
悩み事を聞いて欲しいと言う伊予川の言葉に、僕は心の中で驚いてしまった。……いや、こういうお悩み事を聞くのって、割と初だったりするんだよな……理代が最初の時に僕に相談してた?あれはノーカンだ。
「……うんまぁ…僕これから『相談所』に行く所だったし…」
「ほっ本当ですか…!?じゃあ…」
「実は…最近うちの学校で、流行っている事がありまして…、学校の裏山の何処かにある小屋に着けばどんな願いも叶えてくれる、タレミミの猫のようで…狐みたいな生き物に会えるって言うんです」
「……猫のようで狐?」
「はい、大体二週間前に私のクラスの子がその話を持ち掛けたんです。それから二日も立たずにその話は中等部だけでなく高等部にも行き渡って…」
「それで、何人か裏山に行ったらしいのですが、小屋に辿り着けたのは今の所、遊ちゃんの調べによると七人だけとの事なんですが…」
「七人か…それでもかなりいるな、で、その子達は?」
「さぁ…私は遊ちゃんから七人いるとしか聞かれていなくて、誰が辿り着けたのかは私に話を持ち掛けた子以外は分からないんです。…分からないんですが…」
「…なぁ、伊予川、まさか…」
「…ハイ、なっ何だかその……生き物と言い、願いと言い…私達魔法少女と共通する点が多いんです…その話」
「…となると、その生き物はキャロット…いや、ねーなそれは。アイツに狐の要素はない」
「それで、心配になった遊ちゃんが調査に行ったんですが…三日前から通信が途絶えて、不安で…神様に…」
「…成る程な」
伊予川の話を聞く限り、その小屋にはアイツと同じマスコットが…いや、でもちょっと待て、どういう事だ?その話だとマスコットがこの世に二体いることになる。…こういうマスコットて、確かにニ○アサとかでは二、三体はいたりはするけれど、これはニチアサには絶対に出来ないような小説だ。やれば放送開始前に打ち切られる。…それはともかく、やだなぁあんなのが二体いるって、怖いよ。あんな何考えてるのか良く分からない生物まみれは。
「あっあの…歩さん…」
「…あっあぁ、ゴメン、考え事してたよ。…そうだな、確かにそれは不安だ。僕で良かったら協力するよ。室星の行方も気になるしな」
「ほっ本当ですか!?……あ…『相談所』に着きましたね。……つっ続きは中で話しましょう」
「そうだな」
僕は『相談所』の扉を開く。
「―――ん?」
「ふぇ?」
『相談所』の、扉を開いた…。開いた瞬間、僕と伊予川目に映ったのは、ソファで寝転がっている理代だった。
…一体どういう事なのか、理解できなかった。僕より先に来たのか、はたまたそれよりも前…昨日からなのだろうか?
僕はゆっくり寝ている理代に近づく。
「りっ理代ー…?理代さーん…?」
「理代さんぐっすりですね…」
ぐっすり過ぎだわ、もう日曜の朝の十時だぞ。ニチ○サも終了してる時間だ。
僕は優しく理代を叩く。
「…ん、あれ…?ここは…って、え!?あっ歩く…アイタッ!!」
理代は目を覚ました。目を覚ましたが…直後に僕を見て驚き、机に頭をぶつけてしまった。…痛いよな…それ、僕も経験したよ。
「うぅ…あれ…?なっ何で私『相談所』に…?えっと昨日は確かに家で寝てたのに…服も制服だし…どうなってるの?」
「あの…理代さん、ごっご無沙汰で…」
「…あれ?三玖ちゃん?どうしてここに?」
「あっえっと…歩さんに相談したい事があって…」
「相談?」
伊予川が一から僕に伝えた話をする。
「そっか…そうなんだ」
「まぁ…とにかく、その小屋に本当にマスコットがいるのか…それを確かめてみようって事なんだ」
「もしかしたら…遊ちゃんもそこにいるかもしれません…」
「……」
「…?」
理代を方を見る。すると理代はさっきからずっと何かを考えているポーズをしている。
「…理代?」
「……あっゴメン。少し考え事…」
「とりあえず、裏山はその事もあって、今は立ち入りが制限されているんです…何か方法が分かったら再度連絡しますね…」
「あぁ、分かった」
「……でっでは」
そう言うと伊予川は『相談所』のドアを開け去っていく。理代はまだ考え事をしているが、僕は取り敢えず、その裏山について調べる事にした。
「…ねぇ歩君」
「ん?何だどうかしたか?」
「……昨日のしほ先輩の話、覚えてる?」
「え?」
―――お陰で今日の午前中は、三玖と一緒に半ば強制的に遊の筋トレに付き合わされたわ。
「…変じゃない?昨日しほ先輩も三玖ちゃんも、遊ちゃんに出会ってるハズなんだよ」
「…は?」
そうだ、思い出した。昨日確かさらっと流したが、しほ先輩はそんな事を言っていた。……しほ先輩の嘘か?だとしたら――。
「いいえ、嘘じゃないわ」
「え?」
「あ…」
声の聞こえる方へ振り向くと、仁王立ちしているしほ先輩がいた。この人いつも突然に現れるな…。
「昨日確かに私は三玖と遊に会ったわ、アレは本当よ」
「……え?じゃあ一体伊予川が言ってたのは…?」
「……只事では無い事は確かだわ…だって本当にその通りなら――――」
「昨日私が会った三玖と、今の三玖、どちらかは偽者って事よ」
○●■□○●
「―――って言う話が昨日あったんだけど、どう思う?『
「…うーむそうだな、流石の私でもこれを○チアサにするのはオススメできないな!」
「そこじゃねぇよ」
Qゆゆゆ二次創作はいつになりますか?
Aしっ7月…最悪8月までには出します…。
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ