「それはそうと歩、早く勉強を進めないとだぞ?分からないところがあるから教えてほしいって言ったのはお前なのだからな?」
「あーうん、でもなぁ…少し気になっちゃって」
「ふむ……だがその伊予川って娘の相談には協力するのだろう?」
「まぁな、偽者かどうかはまだ非確定だし、第一僕はそれでも受けるつもりだったよ」
翌日、期末テストが近付く中、僕はクラスメイトの『
――彼女も同じく、僕の協力者だ。
「しかし…私の知らない内にそんな事があったのだな…最近は部活での遠征が多かったから、こうやって話を聞くと私も体験してみたかったモノだな…」
「体験しても、あの二人を抑えられるか?」
「うーむ…無理だな、あの二人…と言うかメル子は好奇心旺盛だからな、私にはあの知的好奇心を止められない」
因みに、火出は陸上部に所属している。この間話した、陸上競技大会で遊を打ち負かしたのも由紀で、今や彼女の勝てるのは遊位なのではないかと言われている程だ。
…まぁ、それもあってこの話を火出に持ち掛けたんだけどな。
「…なぁ歩」
「どうした?」
「その話…私も協力しても良いか?いや…その、私としても生涯のライバルである遊が行方不明になっているということが気になってな、それに私だけまだ歩に何も恩を返せていない、だから頼む」
「……まぁ、良いぜ、仲間は多い方が嬉しいしな」
「ホントか!?……じゃあ、先ず昨日の話をもう少し教えてくれ」
「あぁ」
その後に話した事として、伊予川の言っていた裏山に明日行く事になった。しほ先輩は明日奈が起き次第その話をしに行き、良ければ彼女にも協力してもらうと発言し、その後本当に二人が無事なのかどうかを確認する為通話をしたが、両者繋がらず。
理代は先に学園の方に向かい、情報を探りに行く事になった。「歩君に無理してほしくないから、先に情報を仕入れておくね」との事。明日までには裏山の小屋について、そしてそこに辿り着いた七人についてを分かるようにするという事だ。
メル子と時之は参加を嫌がった為無視。
「……成る程、そしてその明日と言うのが…」
「今日って事だよ」
「早くないか?」
「早いね」
いや早いって、しほ先輩はまだしも理代は一日でその情報仕入れる気か?無理だろオイと思ったが、まぁ…アイツだしな、やりかねないよな…。
「一先ず僕等も早いうちに勉強済ましていくとしようか、んと…何だコレ、数学ってやっぱクソだな」
「数学を式で判断してはいけないぞ?真のクソは図形だ」
「いやぁでも中学のよりはマシだよ、僕全部赤点だったし」
「……理代に教えてもらったのだろう?」
「うん、でこの結果」
「一回痛い目に遭え」
酷い事いうなコイツ、まぁ巷ではそんなのより簿記?だとかの方がキツイとか算数の方が分かりづらいぞという人もいるから、僕はまだ安心できる範囲なのだ。
「どう聞いたって安心は出来ないぞ」
「しかしまぁ、昨日伊予川にあった時、アイツ確かに変な所あったな」
「無視をするな」
「初対面で会った時はもうちょっとよそよそしかったし、それに可愛さがあの時と違った。あの中学三年という歳にして未だ126cmしか無い幼きボディにあの時程の魅力が僕は感じられなかったよ」
「ほう」
「―――ちょっと待て今お前なんて言った?」
「へ?…あの中学三年という歳にして未だ126cmしか無い幼きボディにあの時程の魅力が僕は感じられなかったよ…だけど?」
「読者に謝れロリコン」
「ロリコン!?」
は?コイツ、は?僕にロリコンって言ったな?僕はロリコンじゃ無いぞ?ただ単にあの場に行った時伊予川のあの見た目が可愛くて魅力を感じただけだぞ?一応言っておくが多分読者の方々も伊予川のあの可愛さモリモリボディを見たら可愛いなーとは思うぞ、あれを見て可愛いと思ってロリコン判定は流石に―――。
○●■□○●
「結局二時間もこんな話を聞かされた!勉強が何一つも捗らなかった!」
「仕方ない、半日使わなかっただけまだマシだと思ってくれ」
「何処がマシだ!」
…何て会話をしながら、僕等は階段を降り玄関へと向かう。勉強は全然捗らなかった。(自分としても流石に語りすぎたと思っている)
「…?何か外が騒がしくね?」
「む?……そうだな、方向的にはグラウンドか?」
こんな時間に一体何があったのだろうか?僕等は気になりグラウンドの方へと向かう。
●○□■●○
「ちょっとちょっと押さないでって!…お?篠目君!由紀!」
グラウンドに向かった僕等の目に写ったのは――――何とも信じ難い光景だった。
「お前…!?むっ室星…?」
「遊!?何でお前がここに…?」
「む?私がどうかしたの?」
どうかしたって、何で室星がここに…?
「どうかしたのか?あ、そう言えば篠目君と会うのはあの時以来だね!前と比べて少したくましく…は、無いね」
室星は僕の身体をまじまじと見る。…悪かったな、たくましく無くて、運動は嫌いなんだよ。
「そんな篠目君にアドバイス!今のキミの身体的に合うトレーニングは―――」
「そっそそそそんな事より遊!何でお前がこの場にいるんだ!?」
「…さっきからどうしたんだ由紀?アタシがここにいて悪いか?」
「う…いや、そんな事は…」
室星の返事を聞き、火出は何を言えなくなってしまった。というか室星ってこんなモテるんだな…、そう言えば前に理代が。
――遊ちゃんって最近学校で一クラス分の生徒から告白されたらしいよ、と。
嘘こけ。
「あーえっと…じつはかくかくシカジカで…」
「成る程な!三玖がアタシ達の学校で噂になっている小屋について調べに行ったアタシを探してほしいと言ってきたのに今この場にアタシがいて!それでいて三玖のロリコン万歳ボディに篠目君は発情してしまったと言うことか!」
「前半はあってるけど後半は違ぇ!」
「後半もあってるだろ」
「…だが、その話は可笑しいな、今まさにアタシはこの場所にいるし…」
まぁ、そうだな。
今この場に室星がいるという事は、昨日の伊予川の話と合わなくなる。つまり昨日出会った伊予川の方が偽者?…いや、その逆で今目の前にいる室星が偽者なのかもしれない、誰が本ものか、誰が偽者か、はたまた両者本物、または偽者。今の段階ではそれが分からない。
―――それに今までの経験上、この話がそんな簡潔に終わるわけが無い。
引き伸ばしに伸ばしまくって一話辺り7〜8までやっている。これはまだ2だ。
「未だに一章が終了していないしな、今何話?」
「これを含めると28話だな…」
「何一つも展開が進んでいないな」
進んではいるだろ、キャラが多いんだわ。最近は僕が登場しない回も増えてきたし。
「多いとはいっても少ない方だろ?アタシ等が出たのが9話だったし、ほぼ全キャラがでたあの回に比べれば比較的マシだと思うけど」
そうだな…って、やめよう、話が続かなくなる。これ以上メタ発言をすると読者が離れていく。
「とにかく、その三玖が偽者、それかアタシが偽者かもって言いたいんだな?」
「まぁ、ざっくりまとめるとそうだけれど」
「ふむふむ…なぁ篠目君。キミらいまから三玖達とその小屋に向かうんだろ?だからその…アタシもコッソリで良いから付いてくよ。あの三玖が偽者だったら本物の三玖はそこにいるかも知れない、だからお願い!」
室星は僕に向かって頭を下げる。
「いやその…頭は下げなくても良いぞ?まぁ、そうだな心配だもんな」
「――てことは良いのか!?ならちょっと待っててくれ、連絡先を送る。何かあったらここに連絡してくれ!」
そう言うと室星は自身の携帯を取り出し、僕と連絡先を交換する。
「じゃあそういう事で!」
室星は連絡先を交換し終わると、早足で何処かへ向かう。…あ、そうだ、一度これも聞いておくか。
「なぁ室星!一つ聞かせてくれ?」
「ん?どうかした?」
「お前確かこの間の土曜にしほ先輩と伊予川と一緒に筋トレしてたんだよな?」
「…?あぁ、しほ先輩が腕立て伏せ三回目でバテたぞ?」
どんだげ運動出来ないんだあの人。…まぁこれで、室星の連絡先をゲット…これは大きな収穫だ。急いで鈴蘭女学園に行くとしよう。
「…歩」
「ん?どうかしたか?火出?」
「いや…何でもない」
火出は何かを伝えようとしたが、直ぐにそれを止めた。一体何を言おうとしたのだろうか?それは今の僕には分からなかった。
――分かったのは、火出が見ている方向が、さっきまで室星が居た場所という事だ。
「夕焼けって綺麗だな」
「何だ急に」
○●■□○●
「成る程ね、大当たりよ私は運動は苦手だわ」
「そんな仁王立ちで言う事じゃないでしょうが…」
「でも…歩君、遊ちゃんと出会ったんだね。てことはあの三玖ちゃんが偽者なのかな…?」
「いや…まだそれが確定とは決まっていないけどな、多分あの小屋に行けば全部わかるさ」
時刻は午後7時、理代が調べた情報によると、今までのそこに向かった生徒達は皆この時間帯に小屋へと向かったとの事だ。何故に午後7時かは分からないが、そこに辿り着けさえすれば、全部分かる事だろう、僕、理代、しほ先輩、火出、…伊予川だけはまだ此処に集まっていない。明日奈はどうやら本人が断ったとの事で来ない(枯羅統は今刀の中でぐっすり寝ている)。
「さて、それよりも…初めまして、火出さん。私は『七星 しほ』よ」
「『紡 理代』です、よろしくね!」
「あぁ初めまして、貴女方の事はこのロリコンから聞いていますよ」
「ロリコン?」
「おい今なんつった」
「にしても魔法少女を目の前で見るとこう…エッチィな」
「「「それはそう」」」
文字だけでは伝えにくいが、誰が考えたのか、魔法少女のコスはエロい。キャロットお前か?お前が考えたのか?だとしたらお前の事マジで軽蔑するぞ?
「にしても遅いわね…三玖、何かあったのかしら?それとも…」
「まぁもう少し待ちましょうよ、そうだ!歩君、昨日言ってた情報集めてきたんだ!えと…あっこれこれ!」
そう言うと理代はメモを取り出す。そのメモには、裏山の小屋についての事。そして辿り着いた七人の名前が書いてあった。
―――桃園 月華
―――鏑木 火憐
―――周防 水樹
―――林原 宇津木
―――遠藤 亜金奈
―――村雨 野土香
―――湯桜 明日
この七人が、例の小屋に辿り着いた生徒達だとの事だ。
そして、今日彼女達は何故か学校に来ていなかったとの事、偶然にしては不自然。(てかこれで関係無かったらこの話はこれで終わるわ)
「成る程ね、それにしても良く一日でこれを集められたわね…」
「メル子ちゃんに
「協力?アイツがそんな簡単に協力なんて…あっ」
やめよう、これ以上はいけない。察してはいけない何かを僕は知る所だった。
「――さーん!みなさーん!」
ほっ...ほら、こんな話をしていると、伊予川の声が聞こえてきた。
「すっしゅみません皆さん...ぜぇ、えっと…ごふ、あれ…?しほさん...?それと貴女は...火出さん?」
「あっあぁ伊予川ちゃん。初めまして、私の事知ってるんだな」
「当然です…!遊ちゃんの生涯を賭けたライバル…!うちの学校で知らない人はいません…!」
「そっそうか…」
伊予川の目がギラギラとしている。火出と室星、互いに優勝を勝ち取ろうとした二人。そして室星を打ち破った火出はそれはまぁあの学校では有名だろう。
まぁそんなこんなで、そろった僕達。裏山への一歩を踏み出していく。
―――遠くから覗く視線に気付かずに
「でねでね〜気になっちゃって外に出てみたんだ〜!そしたら見つけちゃったの〜!」
『…成る程、事情は分かったけれど、今何処にいるんだい?』
「ん〜?だから言ったじゃーん?相変わらず忘れんぼさんだな〜すずらんじょ…?おんな…?学園って所の裏山だよ〜?」
「…普段ならもう夜も遅いので直ぐに変えるよう言うけれど、今日は特別、その魔法少女達の後を付けてきなさい』
「は〜い!ぷちっと…ふぅ」
「…あの白い髪の人、まさかね」
おまけ
りよちゃん「メル子ちゃん!力を貸してほしいの!だからここ開けて!」
メルー「ちょちょちょ分かったから分かったから!?分かったから!?チェーン取るから!?どっかで見たことのある開き方しないで!」
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
-
おー……ええやん
-
影薄過ぎない?
-
ロリコン
-
今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
-
ヤンデレに×××されろ