魔法少女の相談役始めました   作:チョコーン

31 / 64
間空きすぎじゃなーい?


ウィッチ ザ バディ3

―――二時間後。

 

「困ったわね、道に迷ったわ」

 

「だから言ったじゃないですかー!!!」

 

現在、僕等は裏山の何処かで見事に迷子になってしまったのだった。

 

辺り一面同じ景色、歩いても歩いても何一つも変わらない状況、まぁ…大体はしほ先輩のせいだけどね。

…最初はリーダーシップあるなこの人とは思ったよ。まさか全部ハズレの道とは思わんわ。そりゃ伊予川もそんな事言うよ。

元々体力のある火出は良いとして、体力がカスな僕や理代は既にヘトヘトな状態になっている(それでも僕の手を離そうとはしないのである)。

 

「可笑しいわね…?分かれ道というのは左に行けば安全なのに」

 

「そんな事無いですよ…?」

 

「歩…この人っていつもこんなに優柔不断なのか…?」

 

「いっいや…それは無い筈だったんだ…最初の頃は僕も威厳のある人だと思ってたんだよ…」

 

よくよく考えたら初期のしほ先輩はもうちょっとこう…話しかけづらい雰囲気が漂っていた気がする。それが何で方向音痴キャラになりかけてんだよ。

 

「安心して、私がいるから必ず皆を…」

 

「それさっきも聞きました…」

 

「そっそれに…この山、噂だと熊とか出るそうなのでその時は逃げましょうね…?」

 

「…え?」

 

三玖がひっそりと忠告する。てかどんだけ危険なんだよこの山、これが学校の近くにあるってマジか?

…と、そんな事を考えてると、理代が手を上げた。

 

「あっあのーみなさん…このまま歩いててもキリが無いので、もう戻った方が…」

 

「駄目よ」

 

「駄目!?」

 

即答であった。

「歩けば着くわ」

 

「それは着かないやつです!」

 

「歩、これは流石に不味いぞ、このままじゃ今回迷子になってるシーンだけで終わるぞ」

 

「それはマジでヤバい!」

 

余計な回で話数を稼いでる場合じゃねぇ!何が何でも小屋を見つけてやる!

僕は全速力で森を駆けた。

 

「あっ歩君!?」

 

「駄目です!森で走ると―――!」

 

「確かこういうのって…」

 

 

 

 

 

「崖に落ちるのがオチだったりするわね」

 

「あー確かにそうですね」

 

僕は見事に落下した。

 

 

 

 

 

 

 

■●★▲▲◆

 

「痛てて…クソっ、周りを見るのを怠った…!」

 

「…何か揺れたから起きてみたら何してんのよ」

 

崖から落ちると、枯羅統が落下の衝撃で起きたようだ。僕も身体を起こそうとする。やはり足が折れていた。グローブを先に付けておいて良かった。これのお陰で何でも治るから便利だよホント。

 

「…少しくらいなら背負ってあげるわ」

 

「マジ?ありがとな」

 

枯羅統が僕を背負う。

 

「…何だろなぁ、何かお前、少し丸くなったよな」

 

「は?丸くなった?」

 

「一ヶ月前のお前だったら背負うなんてまずしないだろ?このまま放置してどっかいき…」

 

「だったら今ここで放りだしてもいいのよ?」

 

「…あぅ」

 

冗談というものは、時に人を傷つける。こればかりは僕が悪い。

 

「…まぁ、丸くなったのはそうかもしれないわね」

 

と、枯羅統はため息をしながら言ったのだった。僕は辺りを見渡す。本当に景色の変わらない山だなと僕は感じた。本当に小屋なんてあるのだろうか?やっぱりただの噂話だったんじゃないのだろうか。

 

「…」

 

静かな時間が続く、その割に、枯羅統の足が少し速くなったようだ。…というか、イライラしてない?

 

「…チッ、歩、少し降りて」

 

「え?お、おう…」

 

枯羅統に言われた通り、僕は枯羅統の背中から降りた。

 

 

「…ッッ!!!」

 

 

―――次の瞬間、枯羅統が自身の身体から取り出した鎌を振り回した。

 

「――――ッ!おい!?何してんだよおま―――」

 

「やっぱり、これじゃあ迷う筈よ」

 

「は?」

 

「前、見てみなさいよ」

 

僕は言われた通り前を見てみる。

 

「…は?」

 

そこには、信じられない光景が映ったのだった。

 

 

「幻覚…、『異端』の能力じゃなさそうね、魔法少女の力かしら…?」

 

「幻覚って…!?一体いつから…」

 

「分かんないけど…まぁ見事にハメられたわね。学校の裏山なのに何も整備されてない道だと思ったわ」

 

 

 

 

 

「こんな一本道に幻覚を仕掛けるなんて、相当性格悪いわね」

 

 ―――僕等の目の前には、目的地である小屋があった。

 

「しっかし良く分かったな…お前」

 

「当然よ?こういう同じ景色が続く場所でのループするっていうのが定番なの、昔ゲームでそれにイライラしたわ」

 

「へー」

 

 

 

「一応聞くけどイライラしたから無策に振った訳じゃないよね?」

 

「ソンナコトナイワヨ」

 

…図星じゃねぇか。

 

「…とりあえず、入る?」

 

「…うん」

 

僕は小屋の取っ手に手をかけ、前に引く。キィィと言う音と共に戸が開いた。

中は薄暗く、変な臭いも漂っている。小屋のものは大半が木で出来ていて所々欠けていた。

 

「ホントにここにあの七人がいるのかな…?なぁ枯羅統…枯羅統?」

 

「似てる」

 

「は?」

 

「…ここ、昔来た場所に似てる」

 

「…昔ってお前…?」

 

そのとき、僕は木製の机に置いてある1枚の紙切れに目を通した。

 

「…『may you be happy(あなたが幸せでありますように)』?なんだコレ?」

 

「ッ!?そっそれは…!?」 

 

「あらら、もうウチらの小屋見つけたんだ」

 

「「!?」」

 

「まぁいっか、キミらもこっちに来なよ」

 

後ろから声が聞こえて、僕は直ぐに振り向いた。しかし、謎の光で姿が見えず、次の瞬間―――。

 

 

 

僕の意識は途切れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆▲○◇□◆▲

 

「あれ?幻覚消えちゃった」

 

「むぅ〜迷ってる所面白かったのに」

 

「こうなったら私も小屋にいっちゃお!」

一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?

  • おー……ええやん
  • 影薄過ぎない?
  • ロリコン
  • 今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
  • ヤンデレに×××されろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。