「――いっ今、なんて言った…?」
「え?高等部の―――」
「違う!少し先!」
「…同じクラスの伊予川さん…?」
「そっそうそれ!」
―――伊予川がここにいる?一体どういう事だ?伊予川はさっきまで僕等と共に行動してた筈だ。
この世界にいるなんて有り得ない。……いや、どうだろう、もし二人の言っている事が本当だとしたら―――。
「あの…私何か変な事言っちゃいましたか?」
「いや……なんでも無い、それよりそろそろここから出よう。このままここにいたら、いつアイツらに襲われるかわからないしな」
「アイツら……?」
「それについても歩きながら話すよ」
僕と火憐、そして水樹は、一先ず部屋から出て、他のまだ見つかっていない五人を探すことにした。
扉を開けてみると、そこには見たなんの変わりようのない炭鉱だった。……まぁ、また構造が変わってますって訳じゃ無さそうだな。
どうやらこの部屋は、先程まで彼女たちが囚われていた部屋の隣との事だ。
周囲の扉は、下層は六個。その内右から2番目の扉と左から1、2番目の扉は既に確認したものである。
上層は枯羅統に任せてあるから……残りは3部屋、右から1番目と3番目のドア、それと左から3番目の扉……。
「……二人に聞きたいんだけど、どの扉を選ぶべきだと思う?」
「え!?そっそんな急に!?……えっと、私は…その―――左から1番目ですかね…?」
「わっ私も……です」
「そっか、じゃあその扉に行こう」
――扉を開く、どうやら今回も部屋のある扉だったようだ。
……そう言えば一つ、二人に対して気になった事があった。
「なぁ二人共、少し聞いてもいいか?」
「はい?……なんですか?」
「その……ハート型の結晶って持ってるか?持ってるなら少し説明しておかなきゃいけない事があるんだ」
「ハート型の結晶…?」
「あっえっと……それってこれですよね?」
「あっそれ!?そう言えばここに来たとき、あの変なぬいぐるみからこれを貰ったような……あっあった!」
二人は、ポケットから彼女らのマインドハートを出す、コレがある以上、彼女たちは魔法少女としての使命を果たさなければいけない(知らんけど)、もしこれの使い方を知らないなら…。
「それはマインドハートって言うんだ、……というか、二人はその渡したやつ、何の説明もしてくれなかったのか?」
「はい」
「これを受け取った瞬間辺りが光って…気付けばここにいたんです」
…怖、気付けば死線漂うこの空間にいるとか前世で何やればこうなるんだよ。
というかマスコットならそれぐらいの説明ぐらいしろよ!
死んで困るのお前らだろ!!
この様子じゃ変身の仕方とかも知らないし、それどころか『異端』についても……、何が起こるか分からない、出来る限りは僕がサポート、または積極的に戦うとしよう。
「……分かった。丁度この通路を歩き終えるまでまだ時間が掛かりそうだし、一通り話しておくよ」
僕は火憐と水樹に魔法少女の事、『異端』の事、今の現状を僕が話せる程度に伝えたのだった。
「成る程……、でも、それおかしくないですか?だって私達と伊予川さんは一緒に閉じ込められたのに……」
「そこなんだよ、だからあの伊予川は偽物で、この先にいる伊予川がホンモノ……と言う事なんだろうけれど……偽物の正体が掴めなくてな、もしかしたら―――」
と、その時僕のポケットに入れていた携帯から着信音が鳴り出した。
「……は?」
「え?でっ電話?でも……あれ!?」
「わっ私達が試したときは繋がらなかったのに…!」
「……ッ二人共、静かにしててくれ」
着信音が鳴り響く、正直出たくはないのだが、通話してきた相手を見て、僕は直ぐ様通話ボタンを押した。
「――もしもし?」
『おっ繋がった繋がった!おーす!篠目君!アタシだよアタシ!いやーゴメンなーこっちも今忙しくて、中々出られなかったんだよ―!』
「……よぉ室星」
―――電話の主は、室星だった。
『それでどうだ?あの三玖が偽物だったのか?』
「あっあぁ……えっと、行方不明だった娘らの内二人を見つけられたよ。それと……お前の言う通りだ。どうやらここに伊予川も閉じ込められているらしい」
『そうか……まぁ気をつけなよな!皆とハグれてんだから『異端』とあったら逃げろよ!」
「……あぁ」
「まぁ兎に角、また何かあったら連絡してくれよー!じゃあ――」
「室星、一つ聞かせてくれ」
「ん?」
「――お前、今何処にいるんだ?」
「……ふーん?」
――僕は通話を切る。そして、ゆっくりとゆっくりと後ろを振り向く。
「なんだ、案外頭はキレるじゃねーか」
「………まぁな!」
直ぐ後ろに、彼女はいたのだった。
◆■▼●▲★
「ほいっと!着地成功!」
「キャッ!」
「……ここは?」
「むっふふーん!凄いでしょ〜!この空間見つけるの苦労したんだからね〜!」
突然私達の視界が暗転し、再度目を開けてみるとそこは広い炭鉱?のような場所だった。
もしかして、ここは『裏世界』…?ならもしかして歩君も……!
「ッ…!?」
私は右足を上げ立ち上がろうとする。が、どうやらこの世界に来たときの落下の衝撃で足を挫いてしまったようだ。立ち上がれない。
「んーひぃふぅみぃよぉ〜……あ、一人魔法少女じゃないんだったね」
「……貴方、どこの魔法少女?私の知る限りでは貴方みたいな娘は―――」
「つまんないなぁ、私基本的には不殺主義だから一般人がいるとやりにくいんだよ〜」
―――彼女、神子はしほ先輩の問いかけに目もくれず喋り続ける。……確かに、火出ちゃんは魔法少女じゃない、こんなに狭い所で私達が戦い続ければただじゃ済まない。
「まぁ仕方ないのかなぁ、
「――イマジナリスヴァレット」
神子という女の子が喋り終えるより前に、鋭い一撃が彼女に降り掛かった。
――その一撃を決めたのは、言わずもがな、しほ先輩だった。
「―――もぉ、まだ喋ってる途中だよー?」
「話が長いのよ、それに、私の質問に答えなさい。貴方は何処の魔法少女なの?」
「―――聞いて、何になるの?」
「返答次第じゃ――――」
―――しほ先輩の魔具が槍に戻り、その先端を彼女に向ける。そして、ゆっくりと、落ち着いた口調でこう言った。
「殺すわ」
「―――やってみなよ!!」
しほ先輩と、神子ちゃんの攻撃が互いに炸裂し――――。
「―――ッ!?皆!伏せろ!!」
「「「!?」」」
――炸裂しようとした瞬間、突然、辺りから異様な音が聴こえ、次の瞬間、炭鉱の壁を何かが貫いた。
私達は火出ちゃんの声で地面に伏せた為、辺りに散乱した壁の破片に当たらずに済んだ。
私は何が起きたのか分からないまま地面を見上げた。
―――見上げた先には、得体の知れない何者かと、その何者かによって宙に上げられていた歩君の姿が目に映った。
「歩!?」
「歩君…!?貴方一体何を……!?」
「――白髪の人……」
「―――ぐっクソっ…!火出!!理代達を連れて逃げろ!!」
「逃げろって……!?おい歩!どういう事なんだ!?何があった!!」
「―――二人」
「―――伊予川も、室星も、『絶望化』した!!」
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ