予想は何時でも人を裏切る。行政やら災害やらがその例に当てはまったりする。
人が定め、国中に広めたとしても、結果来るのは予想を遥かに上回る物ばかりだ。
それは僕が挙げた例だけではなく、他のことにも該当する。
―――例えば、今僕らが置かれている状況のように。
「……との事です」
「……そうか、まさかそんな事になってるなんて……」
「いっ五十鈴ちゃん……! わっ私のせいで……!」
「にぼしは悪くないっての。……それで、とりあえず今はしほ達と合流するって事で良いんだよな?」
「はい……メル子がその『イマジネーションランド』って言うのを調べているので、一先ず相談所に合流して、対策を考えてるとの事で……」
「対策―――ね」
しほ先輩からの連絡を聞いた後、僕は急いでとがめ先輩の所まで戻り、先程までの事を説明した。
当然、二人は驚きを隠せずにいた。
奏だけではなく五十鈴や理代までもが消え、僕も何が何だか訳がわからなくなってきた。
……やはり、あの置き手紙を残した奴の犯行なのだろうか?
かごめ先輩の方を見ると、彼女は何か考えているようだった。
「とにかく急ぎましょう。先輩達と合流すれば何かわかる筈……!」
「分かった……にぼし、立てる?」
「は、はい……」
「よし、……それと、歩。ちょっと良いか?」
「? 何ですか?」
にぼしに声をかけた時とは違い、真剣な眼差しでとがめ先輩は僕に声をかけた。
にぼしは何が何だか分からない顔をしていたが、とがめ先輩の顔を見ると、何かを察したのか、そのまま歩き始めた。
僕もそれに連れるように、歩き始めた。
「歩きながらでわりーな……でも、結構真剣な事なんだよ」
「……何か分かったんですか?」
「まぁな、……ここ最近、どの地区でも魔法少女の行方不明事件が多数起きてんだ。今回の奏ちゃんの事も、もしかしたら関わってるじゃと勘ぐってたけど……これで確信した」
「一度その行方不明事件を追ってとある場所まで来てみたんだ。……そしたら、狐の仮面を被った連中と出くわして、そのまま戦ったんだ。……で、そいつ等の仮面の下を見てみると……」
「―――そいつ等は、行方不明になっていた魔法少女本人だったんだ」
「えっ……!?」
行方不明になっていた魔法少女が襲ってきた……!?
一体どうして……、まさか操られているとかか……?
『異端』がそんな能力を持っているとは限らない。けれど、魔法少女ならやれるんじゃないか……?
「……何か考えてる見てーだけど、大型予想通り、洗脳されてたよ。しかも、『鍛冶屋』がくれた魔具が無いと解除できない程の洗脳だ。何とか解除して居場所を聞き出そうとしたけど、覚えてないの一点張りで、どうしようかと思ってたら、突然、さらった連中の名前を思い出したって、言ってきたんだ」
「……そ、それでそのさらった連中とは……?」
「『X₋MASC』…だったけか?どうやら魔法少女を拐ったり、勧誘したりしたりして、何か企んでるみたいなんだ」
「手段を問わない連中で、アタシらもここ最近、ずっと遭遇してるんだよ。『異端』を横から狩ったりするし、何が目的なのやら……」
手伝ってくれるならまだしも、必然的にアタシらを狙ってきたりするんだよと、とがめ先輩は溜め息をしながら僕に伝える。
もしかして、そんな野蛮な連中にまだ会っていない僕等は幸運なんじゃ無いだろうか?
だって、そんな連中がしほ先輩や明日奈達が絶望化した際にいたとしたら、僕等は無事じゃ済まなかっただろう。
「まぁ、ホントに詳しい事はアタシらも分かんないし、後は合流してからって所だな。彼奴等は下っ端の連中だったけど、話によると、幹部の奴らは比にならないレベルの実力を持ってるのが多いって聞いたぜ」
「そうですか……まぁ、その話を聞く限りだと、一番怪しいのはそいつ等ですね」
「西も東も……他の所も、そいつ等に手間掛けさせられてるから、ここの所は協力関係を持ってるんだ。……偶に争うけど」
やっぱ野蛮じゃねぇか。敵も味方も野蛮とか此処は世紀末か。
何て事を考えていると、僕等は相談所へと到着した。
そこにはしほ先輩達がドアの前に勢揃いしていた。
「待ってたわ歩君。それじゃ、始めましょう」
「『イマジネーションランド』。かつて栄えた遊園地の想いが具現化した物、入れば二度と出られない、出たいだなんて思わせない」
「楽しい楽しい物ばかり、現実なんて忘れちゃえ♪ ここは想像の国。『イマジネーションランド』☆」
「要するに人を簡単に閉じ込めることの出来る『異端』なのヨ」
「まぁ仕組みが分かっちゃえば簡単に出れるんだけどね〜一般人や新人ちゃんを殺す、初見殺しタイプの『異端』なんだ〜」
「『異端』…!?なっなら何で退治しないの!?貴女達も魔法少女なんでしょ!?」
「安心しなよ。これは私達が丹精込めて育てた『異端』だよ。……私達を襲う事はないけど、侵入者は容赦なくブチ殺すよ」
「あんな書き置きしちゃったけど、おにーさん達は何がなんやら分からないままズタズタにされるんだろうね。ぷぷぷっ想像するだけで面白いね☆」
「ああ、逃げようだなんて思わない方が良いよ。外には見張りとして置いておいた部下が沢山いるからね。大人しくしておきなよ。……一先ず、こんな景色じゃお茶も不味くなるだろうし、綺麗な景色を堪能するとしよう」
羽衣仙華。そして薙姫は、相変わらず私が考えるよりも先に事を進める。まるで予言してるかのように、まるで最初から分かっているかのように、私の選択肢を狭めていく。
それに逃げようにも、手を縄で固定されているから、逃げることなんて出来もしない。
「これじゃ外の状況分かんなくなイ? ちょっと神子と一緒に偵察してくル。ほら来イ」
「え? ちょっ痛い痛い引っ張んないで首根っこ痛いから。魔法少女になってもそう言う痛みじわじわくるんだからって締まる締まる締まる!」
「締まレ」
「ハッキリ言った!!」
「やれやれ……さて、そろそろ本題にでも入ろうか。君を拐った理由だけどね、はっきり言ってしまうと、餌役としてだね」
「……餌役?」
「誘き寄せるんだよ、貴女を使ってね。彼等の事だし、君に危険が迫っていると分かったのなら、仲間を引き連れてくるだろ?」
「そこでそのお仲間さん達のマインドハートをガッポリゲットー! 団員も増えるから一石二鳥だね! 魔法少女は幾らあっても良いもん!」
「……そんな物かな。安心してよ、大人しくすれば貴女のマインドハートは取らないから。お姉さんは他の有象無象共とは違った雰囲気があるからね」
「おにーさんに関してだけど、実はあの人も同じく餌……と言うかカモだね。魔法少女をぞろぞろ連れてきてくれるしさ」
「彼については神子から詳しく聞いてるよ。先日はお世話になったね、彼女は勝手な行動が多く、よく面倒事に巻き込まれてばかりなんだ。まったく…、同じ四光の風上にも置けないよ」
「そう言えば、おねーさんをここに連れて来る際に、もう一人捕まえてきたんだけど、おねーさんの友達か何か?確かえーっと、何かうるさかった人!」
「……五十鈴ちゃんの事?」
私だけじゃなく、五十鈴ちゃんまで拐ったの……?それじゃあ、もしかして、奏ちゃんをさらっ「それと、君達が探していた奏って人も、私達が拐ったよ」
「単純だったよね〜!あのビデオ鑑賞と、ちょっとした雑学を教えるだけであんな感じになっちゃうだなんて……ププッちょっと真実を教えてあげただけなのにねー?」
「まぁ精神が壊れるのも仕方ないとは思うけどね。自殺しなかっただけでも、偉いと思うけどね」
「おねーさんも見たい? でも残念☆ おねーさんまで壊れてもらうのは、少し困るんだよね。私達の為でもあるし、おねーさんの為でもあるから」
「そう、おねーさんの為であって、私達『X₋MASC』の為」
「笑顔に」
「温情に」
「希望に」
「救いに」
「未来に」
「人生に」
「前途洋洋に」
「心願成就に」
「「染める私達の為」」
「だからおねーさんは」
「しっかり役立たせてもら……」
「姫様! 仙華様!」
「……ん?桃園ちゃんどうしたの?」
「そっそれが……!イマジネーションランド内に……!」
「例の『相談役』、そして魔法少女達が乗り込んで来ました!」
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ