魔法少女の相談役始めました   作:チョコーン

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年末が近づいている為、ここしばらくは毎日投稿を心がけようと思います。
習慣付けるっていう理由もあります。


ウィッチ ザ ヘイト3

翌日、奏に言われた通り僕は学校に行った訳だが、最近あまりにも休みが多いからという事で先生に色々問い詰められた。(5月から今日にかけて何回休むんだんだろうね僕)

 

授業も耳に入ってこないし、早く時間が経つのを待っていた。

 

それで、ようやく放課後になった訳だが…

 

「……あれ?」

 

今日は早めに終わったから理代と一緒に帰ろうとすると、理代の教室の前を通ったが、理代はもういなかった。

玄関にいるのかと探したけど一向に見つからず、仕方ないから一人で帰ることにした。

 

「……けど、そのまま帰るってのもな」

 

僕も少しは彼女達について調べておかないといけないかもしれない。

……そういえば、月華と月玖美ってあの後どうしたんだろうか、目覚めたら倒れてたし途中で巻き込まれたのだろうか、気になるし、久々に鈴蘭女学園の方向にでも行くか。

 

そんなこんなで普段の方向とは真逆の道に進み、僕は鈴蘭女学園へと向かった。

 

「だから、その二人に会いたいの! 今どこにいるの?」

 

「そっそんな事言われても……」

 

校門前まで着くと、話し声が聞こえてきた。

何だろうと気になって近づくと、そこにいたのは理代と火隣だった。

 

「二人に聞きたいことがあるの! そうすれば遊ちゃん達が見つかるかも知れないから……!」

 

「でっても……あ、篠目先輩!」

 

「え? ……あっ歩君!」

 

「何してんだこんなところで……なんかあったのか?」

 

「実はその……紡先輩が月華先輩と月玖美ちゃんがどこにいるかって……」

 

成る程、考える事は同じだってことか。

確かに二人と仲の良いこの娘達から聞き出すのは効率的だと僕は思うが……少々強引すぎない?

 

「……そうか、理代、そんなやり方じゃ話そうにも圧で話さねぇよ」

 

「あっ……そっか、ごめん火隣ちゃん」

 

「いえいえ! ……あっそうだ。二人について聞きたいなら、私よりも遠藤先輩の方が詳しいと思いますよ?」

 

遠藤……あぁ、あの高飛車な娘か。良く覚えてるよ。すっごいコッテコテなお嬢様キャラだった子だよな……。

 

「遠藤先輩なら確かさっき湯桜先輩と一緒にいたのをみましたが……呼んできましょうか?」

 

そう問い掛ける彼女に僕は、「あぁ助かるよ」と応えた。

そして彼女は笑顔のまま走り抜け、二人を呼びに行った。

……で、理代さんや。

 

「まさか直行で来るとは思わねぇよ……」

 

「だっだって……奏ちゃんから話を聞いていてもたってもいられなくなったから……」

 

話したのお前かよ、いや、これはこれで良かったのか……?

月華が彼奴等の一人だってことを知ってたのはあの場にいた僕達だけだ。理代どころか、三玖も遊も知らない筈だ。

……それに、火隣達だって。

 

「正直話を聞いたときは信じられなかったよ。ちゃんと出会った事は無かったけど、あの時の事ががあの娘達の仕組んだモノなら、月華ちゃんは知ってて皆を呼んだんじゃないかって……」

 

―――そうだ、そういえばあの裏山での事件は神子も関わってたんだ。月華が遊と三玖の計画を事前に知っていたなら、他の六人を誘い出してあの『異端』の餌に出来る……。

あれ? でもあの時、月華はあの『異端』を初めて見たようだったな、それに火隣達が魔法少女の力を手に入れた事とも繋がらないし(というか、結局誰が魔法少女にしたんだ?)

それになんで神子は僕らに協力してくれたんだ……?

頭を巡らせ状況を整理する。けれども考えれば考えるほど頭が混乱する。

すると理代が、心配する声で、

 

「あまり考えてても仕方ないよ。今は遠藤さん達の情報を聞こうよ」

 

と言ってきたので、大人しく火隣を待つことにした。 

 

そして待つこと数分後、火隣が遠藤を連れてきた。

 

 「やーやーどーもどーもおまちかねの湯桜明日ちゃんです」

 

「……明日さん、相談役の方々は私に用がありますのよ」

 

「? そうだったんだ、ごめん亜金奈」

 

「まったくもう……」

 

……湯桜も連れてきたみたい。

 

「お久しぶりね相談役さん。そちらの方は……お初にお目にかかりますわね」

 

「紡理代です、えっと……遊ちゃんと三玖ちゃんのお友達で、二人を連れ去った娘達を探してるんです。それで、月華さんと月玖美さんって人たちと話がしたくて……」

 

「……二人とですの?」

 

「うん、歩君の話だと、二人はその連れ去った組織……『X-masc』の一人だったって」

 

話を進めていく内に、遠藤の眉間にシワが寄り始めた。

隣にいる湯桜は、何故かメトロノームのように体を左右に動かしていた。

 

「話は分かりましたわ。けれど、ふたりは今日……いえ、ここ最近一度も学校に来ていませんの」

 

「学校に来てない……!?」

 

「何週間前からでしたっけ……? あの時貴方方に助けられてからですから、もう一週間以上来ていないですわ」

 

「月玖美も同じって宇津木がいってた。あ、でも月玖美はその前の、小屋に行く日から来てなかった」

 

「え?」

 

その前からって……まさか、月玖美は既にその時点で魔法少女だったのか?

でも、それなら月華が知らずに小屋に向かうはずないし、神子がどうして月華とその日接触しなかったのかが分からない。 

……月華はあの日まで知らなかった?

でも、月玖美は……?

 

 

「あの……一つ聞きたいんだけど」

 

僕が考えていると、理代が声を上げ、遠藤に質問を始めた。

 

「遠藤さんは、誰から小屋の事を聞いたの?」

 

「え? ……月華さんからですわ」

 

「私は宇津木から」

 

三玖と遊が引き起こした行為は、鈴蘭女学園では噂として大きく広まった。

月華だって、別の誰かから聞いたかも知れない。

……けど、考えてみると、最初にこの噂を立てたのは誰か。

これは三玖と遊だ、絶望化した直後にそれを行ったと本人が言っていた。

……けど、結局七人。いや、七人も釣れただけ上々だろう。

噂を鵜呑みして、遠藤達は小屋に向かった……。

 

「―――あ、でも」

 

「明日さん、どうかしましたの?」

 

「んーん、そういえば最初にこの噂を聞いたの、宇津木だった気がする。確か月玖美から話を振られたって」

 

「……!」

 

……成る程ね、前に三玖が言ってた話だと、同じクラスの子が噂していたと言っていた。

それがもし月玖美だとしたら、流れとしては、遊→月玖美→宇津木……となる。

まぁ、元となった遊がいないから真実が分からないが、もしそうだとしたら、月玖美を狙って噂を広めさせた時点で、彼女等は既に計画を進めようとしたのかも知れない。

 

「……じゃあ、神子ちゃんが来たのも」

 

「どうだろうなぁ……でも、やっぱりあの時から僕等は目を付けられてたのかもな」

 

「ッ……!」

 

理代を唇を噛み締めるのをみて、僕も少し悔しく思った。

絶望化してたとは言え、三玖達を間接的に利用して七人を餌にしようとしたんじゃないかと思うと、何だかやるせなくなる。

 

「……もしかしたらあの『異端』が彼奴等の用意したのかもしれないな」

 

その辺りは本人に聞かないと真実は分からない。けど、神子が僕等を惑わせて小屋に行かせないようにしてたのを考えると、整合性が出る。

 

「……貴方方の身に起きた事は十分承知してますわ。私だって、月華さんに聞きたいことは色々ある、けれど、彼女は雲隠れ」

 

「まるで信頼してないみたい」

 

何かあったら必ず相談するって決めたのにと、湯桜は悲しそうに口にした。

 

「……こほん。一先ず、悲しい話は一旦この辺に。本題のお二人の居場所ですが、心当たりはありますわ」

 

「えっ!?」

 

あまりにも予想外な事に僕は驚きを隠せなかった。

理代も口にはしなかったが、明らかに驚いた表情をした。

 

「というのも、お二人が良く出向いてる場所が西区にありますの。前に月華さんを見かけた時に、そこに用があると言ってたいましたわ」

 

「……それで、そこって?」

 

「確か……『火焔屋』と言ってましたの」

 

火焔屋、西区にあるとの事だから聞き覚えは無いが、二人がよく通うなら、確実にそこにいる可能性が高い。

 

「じゃあ、まずはそこに行ってみよう」

 

「うん」

 

僕等が学園を後にしようとすると、遠藤が、「ちょっとお待ちを」と引き止めた。

 

「あの……私達も一応魔法少女ですの。それに親友が悪い事に手を出してるとなると私達もいてもたってもいられませんわ」

 

「そーそー」

 

「……私達は成り立てで力も経験も足りない、貴方方と共に行けば足を引っ張るに決まってますわ」

 

月華と付き合いの長い遠藤と湯桜にとって月華が自分達に危害を加えかねない事をしているとなると、二人はどうしてそんな事に手を出してるのか、それはもう気になるだろう。

だからこそ自分達の手で聞き出したいのだろう。

 

「けれど、諦めきれないのですわ」

 

「話し合い、大事」

 

けど、二人の目からは諦めなんて感じられなかった。

 

「……相談役さん、私達も」

 

「あぁ良いよ。一緒に聞き出そう」

 

その返事を聞いて遠藤の顔は明るくなった。成り行きで魔法少女になったけれど、それを親友を取り戻す為に手に入れたのなら、その力を使って取り戻すだけ。

……そんな彼女らを見てると、僕も必ず明日奈達を取り戻してやると、改めて決意できた。

 

「よし! じゃあ今度こそみんなで……!」

 

と、僕が喋っている最中、携帯から着信がなった。

空気が冷えたが、僕は直ぐに携帯を取り着信に応じた。

 

「……もしもし? 誰です『歩!!』」

 

……何だ? デジャヴか? 

 

『私よ! 五十鈴よ! アンタ学校に来たのなら私に会いに来なさいよ!』

 

着信の主は五十鈴だった。そういえば会おうとおもって結局行かなかったな。

 

「悪かったよ、ごめん」

 

『うっ、なっ何よ、そんな直ぐ謝って、別に私怒ってなんか……』

 

携帯からは五十鈴のゴニョゴニョとした声のみが聞こえてきて、彼女自身も、何を伝えたかったのか分からなくてなってるようだった。

……流石にこれじゃ話進まないだろうし、問い掛けるか。

 

「で、どうかしたのか? 僕等これから火焔屋ってとこに行かなきゃなんだ」

 

『はっ……! そっそうだったわ。聞いて、とがめ先輩がとんでもないのを見つけたの!』

 

「とんでもないの?」

 

また『異端』が何処かで現れたのだろうか。けど、今はそこに行ってる場合じゃないんだよなと僕は思い、話を聞いて断ろうと思っていた。

 

けど、事態はそんな簡単な事じゃ無かった。

 

『―――紫の異端のゲートよ』

 

 


 

 

――昨日、裏旗通り付近にて行方不明事件が発生し、警察は捜査を固め……。

 

「やれやれ、最近は物騒になったねぇ。警察がここまで動くとなると、外も迂闊に通れやしないよ」

 

「アンタは人形としか思われないでしょ」

 

「酷いこと言うなぁ。まぁその時はその時だし、それに僕はその犯人には見向きもされないだろうからねぇ」

 

「……その反応、まさか」

 

「うん。予定より早いけど、準備は整ったみたい」

 

 

「さぁ、彼はこの状況をどう解決するのかな」




明日ちゃんだけ書くのムズイ

一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?

  • おー……ええやん
  • 影薄過ぎない?
  • ロリコン
  • 今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
  • ヤンデレに×××されろ
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