ここしばらく色々と追われてて更新ができませんでした……。
え、何って? ほらアレですよアレ
パワプロです。
その言葉を聞いた瞬間、時が止まったように思えた。
紫の異端。今後会うことになるだろうとは思っていたが、こんなに早く会う事になるとは思っていなかった。
五十鈴の言葉への返答を考えようとしても何も思いつかない。
―――ただ僕の中には、恐怖という感情が入り乱れていた。
『私も初めて見たんだけど……これ、絶対行くべきじゃないわよね? 危ないって言ってたし……』
「―――あっああ、そうだな、やめといたほうがいいよ。入り込んだら何が起こるか分からないし、それに……」
それに、その言葉の先を考えてみたが、何も浮かばなかった。
ただ言っただけ、怖いとでも言いたかったのか、はたまた別の何かか、分からなくなってきた。
「とにかく、やめておけ。状況だけ見て必要なら僕らも用事が済んだ後に来るから」
『そう……けど、にぼしが見たって言うの』
「え、何を?」
「―――明日奈達を」
「」
真っ白になった。何も考えようか、今僕は何を聞いているのか、理解できないまま、一つの考えが脳を過った。
神子達が僕らを呼ぶ為にやったのか? と。
『……歩? ねぇどうしたの! ねぇ!』
「歩君……?」
……正直、あの娘等がここまでの事をするとは思えない。
いや、思いたくないのだ。まだ彼女達は華の中学生位の年。
それなのに、人を利用してまで理代達を捕まえようとしてるのか。
「……どこだ」
『え?』
「そのゲート、どこに発現したんだ! 直ぐに向かう!」
『えっえっと……裏旗通りの、ほら! 最近出来たスポーツジムの裏! 空き地になってる所よ!』
僕はその言葉に分かったと返し、急いで向かおうとした。
「歩君、待って!」
――が、理代が僕の手を掴んでそれを止めた。
「何処に行くの……? 火焔屋に行くんでしょ?」
振り向くと理代だけじゃなく、遠藤も湯桜も、何が何だか分からない顔をしていた。
……流石に話すべきだと僕は考え、一度息を呑んだ後、事態を説明した。
それを聞いた理代の顔は信じられないとでも言うような表情をした。
「……歩君はどうするの?」
「どうするって……行くに決まってる。明日奈達がそこにいるなら連れ返すまでだ」
「でも、危ないよ! 私も一緒に……!」
「いや、理代は遠藤達と火焔屋に行ってくれ」
前回のであの娘等が理代を狙ってる事は良く分かった。
明日奈達を使っておびき寄せて、連れ帰ろうとしてるのなら、理代を安易にそんな場所へと連れてけない。
それに、紫の異端と遭遇でもしたら……。
「……でも」
「安心しろって、必ず皆を連れかえ「そんなのダメだよ!!」」
予想外の返答が返ってきた。今僕の表情を見れるなら、相当馬鹿な顔しているだろう。
そうなる位、理代の返答に驚いたのだ。
「……歩君、また一人で抱え込む気でしょ。そんなの、ダメ。言ったよね私達ならやれるって、それなのに、どうして一人で行こうとしてるの」
「それは……」
「返事なんかしなくて良いよ。私が聞きたいのは、どうして私に頼ってくれないのって事……! 私だって歩君の役に立ちたいし、歩君が悩みだって一緒に共有したい」
「それなのに、どうして一人でなんか……! 私、イヤだよ。どうせまたボロボロになって帰って来る気なんでしょ。そんなのみてられない!」
「もう昔の私じゃないの、変わったとこだってあるんだから。もっと頼ってよ」
理代は僕の掴むその手を離し、一呼吸をした後に、手を差し伸べた。
……まったく、結局変わってないのは僕だけか。
そりゃそうだ、ここ数ヶ月で理代はとてつもなく成長したんだから、変わらない訳ないもんな。
改めて彼女の顔を見ると、去年までは思えない位立派に成長したその顔に、僕も考えを改めた。
「―――私が必ず守るから」
「……あぁ、ありがとう」
理代の手を、僕は取った。
「あっでも、火焔屋の方は……」
「あら、それなら大丈夫ですわ」
遠藤はふふんと自信に満ち溢れた顔で、返答した。
「そちらの方は私達で解決しますの、火隣さん達を誘って皆で殴り込みですわ」
「おー、殴り込みー」
「えっでも……大丈夫なのか」
「オーっホッホッホ!! 私達を甘く見ないで欲しいでくださいまし、それに、月華達の事なら私達が一番理解してますわ」
説得なら得意分野ですの、だからここは任せてくださいましと、遠藤は得意気にそう話た。
「そうか……なら、そっちは任せたよ」
「任されましたわ。お互い、良い報告を持って再会しましょう」
そう言って遠藤は湯桜を連れ、何処かに行こうとした。何処に行くのかを聞くと、「火隣さん達を呼び出しますの」との事だ。
きっかけは巻き込まれた様なものだけど、それでも彼女達はもう魔法少女の一人だ。
仲間と共に大切なものを取り戻したいという気持ちは、同じなんだ。
「行こう、理代」
「……うん!」
「おっそい!! 何時間待たせてんのよ!!」
「悪かったってホント……」
よくよく考えたら、裏旗通りなんてそうそう行くことないから、何処に何があるかなんて知らないんだった。
理代に教えてもらいながら向かわなかったら、もっと掛かってたかも知れない。
「それでもどうして二時間も掛かってんのよ……ボイコットされたのかと思って心配したんだからね」
「ごめん……て、え?」
顔を見上げると、そこには五十鈴だけじゃなく、にぼしやとがめ先輩、それに奏としほ先輩がいた。
「しほ先輩……! それに奏!」
「本当に来たのね……理代が来るのは想定外だったけど」
「だから言ったじゃないですか、お兄ちゃんは絶対、理代先輩を連れて来るって」
「……貴女の言う通だったわね、奏」
しほ先輩は若干呆れ気味に奏の言葉を返しながら、僕等の方へと近いた。
「……私の言う事、守れないの」
「そういう訳じゃない、です。ただ、もうしほ先輩一人に抱え込ませたくないんです」
「……そう、なら勝手になさい」
しほ先輩の表情は、以前呆れ顔のままだ。彼女も、理代がここまで頑固な事を相当してなかったのだろう。
なぜなら彼女のその瞳は、曇りのないただ一つの希望のみを映してるのだから。
「ハイハイ、そこ自分達の世界に入らないの。で、どうするのこのゲート」
「どうするって……行って助けに「私は行かないわ」」
五十鈴の返答に、僕は驚きを口に出さずにはいられなかった。
「正直言って……私が行っていいとこじゃないと思うの。私ら、魔法少女になって結構経ったけど、紫なんて初めて見たの」
「えと……正直言って怖いです」
「てな訳でわりーな」
……まぁ、よくよく考えたら紫の『異端』の本拠地に行きます!なんて言う奴の方がやべーわな。
五十鈴達の方が言ってる事正しいかも……。
「正直失望したわ。貴女から話を吹っ掛けといて同行拒否だなんて、何のつもりなの?」
「ん? いや、正直アタシも行きてーんだけど……それだと残った二人に心配掛けると思ってな。で、色々考えてやめたってわけ」
「私が行くなら平気でしょ」
「そうともいかねーんだなコレが、ハッキリ言うとアタシも怖えんだよ。長年続けて来たけどアタシはまだまだ未熟者だ」
見境なくその場に適した行動を取ろうとするそっちと違うと言ったとがめ先輩を見るとやはり経験が高くとも死なないなんて事はないなんて事はないと改めて感じた。
『異端』は『異端』。僕等が奴等を退治するのと同じように、『異端』も僕等を殺す為に動いている。
どんなに力を持ってても、死んだら意味ないのだ。
「……なら、一つ頼みたい事があるんです」
「? 何だ理代」
「それが……」
けど、とがめ先輩が弱いだなんて思ってない。彼女に実力がある事はよく知ってる。
ただ、彼女もまだ子供なのだ。それは僕だって同じだ。
死に対する覚悟なんて、持てるほうが奇跡だ。
……それで、理代がとがめ先輩達に頼んだ事は、遠藤達の救援との事だ。
火焔堂にいるのが桃園姉妹だけじゃないと思うし、それに彼女達の実力じゃ押し切られるに間違いない。そう考え、彼女達を守って欲しいと頼み込んだのだ。
正直断られると思っていたが、意外にもとがめ先輩は。
「分かった」
と、あっさりと了承した。
「てか、逆にさせてくれ。ここまで来といて何もできないまま帰るってのも癪に障るんだ。魔法少女とがめさんが後輩も守れないようじゃ、それを名乗る資格はねぇよ」
「別にそこまで言わなくても……」
「アタシの名が廃っちゃ、後輩に示しがつかないだろ?」
「……歩達、行っちゃったわね」
「そーだな」
「一応聞きますけど、さっきの本気で言ってます? とがめ先輩があんな弱気吐くだなんて……」
「んー? アタシは何時も本気だけど?「嘘……」」
「とがめせんぱい……昨日、しほ先輩と話、してた。わたし、見てた」
「うえぇ……? まったくもう、固有魔法を使って盗聴するなんて……あまりやるなよな?」
「そんなのより、何、話してたの?」
「ただ単にアイツが来るように話吹っ掛けただけだよ。あぁでもしないと、短気な性格が悪手になって、余計に被害が増えるだろ?」
「そんな事を……で、自分も行くって言ったんですか?」
「そ、いやぁ理代達があの話をしてこなかったら引きに引けなかったよ」
「別に、引かなくても良かったのに……だから私達は行かないって二人に伝えろって、急に言い出したのね?」
「そーだぜー。しっかし火焔堂かぁ、やっぱアイツが関わってたんだな」
「……どうすんの?」
「なぁに、ちょっと援軍を要請するよ……あーアタシ、アタシ。ちょっと頼みたい事があってな? うん、そう言うなよ〜アタシらの仲だろ? じゃあまた後でな」
「誰に連絡したの?」
「●●と●●●だよ」
「………え!?」
「……これは?」
紫のゲートを潜ると、目の前には無限に続くような開けた空間が広がっていた。
紫色なんだから、世界の色も紫で広がってると思っていたけど、別にそんな事はなく、寧ろ一番現実に近い空間だった。
「本当に異質ね」
「何が広がってるか分からないし、一先ず慎重に……って!? しほ先輩!」
「もう行っちゃった……」
やはりまだ心は開いていないみたいだ。現状不明なこの世界にある足場を容易に飛び乗りながら、しほ先輩は先に進んでいった。
「どうします? このままじゃしほ先輩また……」
奏がそう言うと理代は頭を悩ませながら、少しした後に、「私達も追いかけよう」と判断した。
……え、僕も飛び乗るんですか?
枯羅統連れてくれば良かったー!!
「……お兄ちゃん、どうしたの?」
「あっそっか、歩君登れないんだっけ。大丈夫だよ。ほら、掴んで」
正直申し訳無さでいっぱいだが、もうこの状況じゃ、自分を嘆くなんて事を考えても意味ないだろう。
それより今はしほ先輩に追いつくことの方が最優先だ。
できるだけ二人には負担はかけたくない。
「悪いな理代……やっぱ、二人は先に行っててくれないか? 僕は直ぐに追いつくからさ」
「え? でも……」
「……もしかして、私達に負担かけたくないって思ってる?」
「ギグ」
バレた。流石は妹だわ、考えてること丸見えだったよ。
「はぁ……だろうと思った。別にそんな事考えてないって、考え過ぎだよ」
そうか……? まぁ、奏がそう思ってるなら、そうなのかもしれないが、それでも若干足を引っ張ってるように思えるんだが……。
「……それに、さ」
「ここに来る勇気を持ってる人が、足手まといな訳ないじゃん」
「……」
勇気、勇気か。確かにこんな死地にほぼ無防備で向かう奴は、相当な勇気を持ってるやつだろうな。
このままじゃダメだよな。弱音なんて言ってられねぇよ。
皆に何かあったら一番張り切らなきゃいけないのは僕なんだ。
勇気を持って突き進んでやる。
「待ってろよ、皆」
「……」
遠くまで来すぎたわね……、皆はまだ着いてないみたい。
大方、歩君が足場に乗れずに苦戦してるでしょうけど、どうなのかしらね。
「それにしても……急に殺風景になったわね」
辺り一面に広い空間が続いてるだけで、それ以外に何も無い。
周囲に警戒しながら歩いてみたけれど、『異端』の反応もないし、明日奈達の反応も無い。
「罠だったのかしら……?」
だとしたら何処かに仕掛けているのかもしれない。
どうせまた彼女の仕業だろう、同じ手を何度もくらう女だと思われてるのかしら。
「一旦戻るしか……」
振り返り来た道を戻ろうとする、しかし、その先に映っていた景色は先程とは違い、岩山が生成されていた。
「やっぱりあの娘の……!?」
反応が遅れた、私が振り向いた瞬間に一撃くらわそうとするだなんて、姑息な相手ね。
……けど、今の技何処かで。
「そこに隠れているんでしょう、出てきなさい! ……出てこないなら」
自慢の『魔具』で、無理矢理出すのみ。
「イマジナリスヴァレット」
生成された山を落とすにはこれで十分。そう思うまもなく岩山は崩れていき、次第に灰になっていった。
やっぱり本物じゃ無かったのねと考えている内に、『魔具』の形状を槍に戻し、突撃した。崩れた時の煙のせいで相手はこちらを把握できないだろう。
―――そんな甘い考えが、私の脳裏を過った。
「……!?」
槍が途中で弾かれた。態勢を立て直し構えていると、次第に煙が消えていった。
「―――な」
信じたくなかった。もう過ぎたことなのだから、もう同じ過ちは起こらないと考えていた。
けれども現実は非常だった。結局神は、私を一人にする道を選んだのだ。
「なんで、だってもう……!」
明日奈も、三玖も、遊も、私が頼れる人だからという理由でついてきた。
けれど違うの、本当は貴女達が思う程立派じゃないの。
「……また、失わなきゃいけないの」
友に刃も向けられない程、臆病なのだから。
オマケ
教えてX-MASC!
Q桃園姉妹はなんで組織に入ったの?
ヒメ ……知らない内に入ってた。
仙華 なんか増えてたよねー
神子 面白い理由だよー
アクター 知らン
一章最終話間近ですがここまでで歩君にどんな印象を感じました?
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おー……ええやん
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影薄過ぎない?
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ロリコン
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今からでも理代ちゃんに主役の座よこせ
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ヤンデレに×××されろ