雷速少女のヒーローアカデミア   作:K鶏

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第41話 林間合宿(4)

 午後も個性伸ばしの再開。森に入るな、というのは何かいたんだろうけど、とりあえずの危険は去ったと思っていいだろう。

 さて午後はどのように動こうかと思っていたら、相澤先生に呼び止められた。

 

「上鳴、思っていた以上に習得が早いな?」

「もともと電子を”見る”形で神経網を把握し、電子操作でマッサージ、と言うのが個性伸ばしそのものですから、素地はあったのだと思います。スイッチと言うか、フィルタの入れ替えみたいな感じで何とかなりました」

 

「ならばさらに先へ(Plus Urtra)だな。もう目隠しはいいから、肉眼と個性による知覚、今回修得した視覚外の感知、それぞれオンオフの組み合わせを試しつつ、範囲を広げていけ。現状はどの程度だ?」

 

「おそよそ100m前後だと思います」

「習得したてとしては範囲が広いな、だが、欲を言えばキロ単位が好ましい。地中探査も含めて伸ばせるだけ伸ばせ。そういう広域探索は地味だが現場では重宝するし、さらなる派生も見込める。気張れよ」

「はい」

 

 さて、そうなるとラグドールさんのアドバイスが欲しくなるのだけど、どうやら周辺の警戒に出ているらしいから、邪魔は出来ない。まぁ、順番に少しずつやってみよう。

 

「まずは普通に見てる状態から、無視覚……なんて言うべきかなぁ?全方位が察知できるように……っ゛~~」

 

 思った以上にキツイ。目と頭が爆発するかと思った。幸い、何も起きてない。血涙とかも出てない、けど、意識を失わなかったのが不思議なレベルで頭痛が酷い。

 どちらか一方だけならまだしも普通にモノを見ながらの全周囲視界はかなり負担が高い。一瞬だけど、かなりの頭痛に見舞われた。

 

「はぁ、死ぬかと思った……あー、両方オンはどうにかなり……あ~、でもキツイはキツイ」

 

 先ほどほどでは無いけど、やはり少しキャパオーバーなのだろう。

 そう考えると、午前中までの視覚に頼らない知覚というのは、これまでの個性の成長に合わせて備わってきたものなのだなぁと実感する。

 

「まずはこれに慣らして、そこから目を普通にか。やっぱり個性の細かい制御って難しい」

 

 ともあれ、少しずつキャパを広げていくしかないだろう。頭痛をこらえながらになるが、百ちゃんと砂藤君の甘味補充を手伝ったり、増強系のブートキャンプメニューに少し混ざったりしながら、両立状態の感知距離を広げる訓練をしよう。

 

 

 夕方、一応は今日の訓練は終わりで、指定されたメニューは肉じゃが。

 あの、もしかしてジャガイモと玉ねぎ、人参と肉でどうにかなるメニューばかりですか?昼はそうめんだったからみんな気付いてないかもしれないけど、カレールー、味噌、醤油でもう誤魔化しようが……

 いやまぁ、シチューとか、味変であと1,2回ならどうにかできると思うけど。明日の朝ごはん、後で梅雨ちゃんに相談してみようか。

 いくつかのレシピを思い浮かべながらも、まずは肉じゃがをおかずにご飯。今日はあまり動いてないから、少し控えめにしておかないと。

 とはいえ、野外でみんなで食べる炭水化物の暴力は美味しすぎる。

 

「さて諸君。食事をしながら聞け。事情により、本日予定していたクラス対抗肝試しは中止とする」

「「「えーーー!!」」」

 

 そのきっかけを作った身としては申し訳ない。ただ、襲われるよりマシでしょう?どんな連中が来たのか知らないけど、ヴィラン連合だったら多分、強攻してくるから中止しても危険は残る。

 

「どういう事ですか!」

「みんな楽しみにしてたのにー!」

 

 うん、まぁ、さすがに怒る……え?

 

「なら、僕たちが肝を冷やす、いや、すり潰してあげるよ」

 

 人が倒れる鈍い音や、食器が落ちる音がしたと思ったら、つぎに短い破裂音。

 銃声、と言うのは意外に音が小さいんだな、とずれた感想が頭をよぎった。

 個性の発動を意識していなかったが、とっさに何かを感じて頭を動かしたそのすぐ脇を銃弾が通過し、髪が数本、宙を舞ったのがわかった。外れた弾は誰かに当たることはなく、施設の窓を割った。

 

「あっれぇ?避けちゃうんだ。やっぱエリートは凄いね」

「敵襲!」

 

 それと同時に周辺がピンクの霧で覆われる。やった本人は木に隠れて相澤先生の視線から逃れている。

 森との境界を中心にガスが濃くなり、視界を塞ぐ。これだと抹消は効果が及ばない。

 ガスに対して息を止めながら、次の銃撃をベンチから転がるように避けた。どうやっているのか知らないが、向こうはこちらの位置が見えるらしい。このガス、個性によるものなのは間違いないけど、出しっぱなしではなくある程度操作できるのか。

 

茉芭(まつは)さん!」

 

 百ちゃんから投げられたものを受け取ると、ガスマスク。

 

「ありがと。助かった」

「皆さん、すぐに作りますから順番に装着を!」

 

 テーブルの下に隠れて、ガスマスクを創造しては周りに渡しているけど、数名はすでにガスを吸ってしまったか動かない。

 神経を伝わる電子は消えてないから、生きてはいる。

 どうやら私が狙いの様なので、マスクをつけて立ち上がると再び銃撃。

 自分の神経が張り詰めているのがわかる。相手の神経信号から指の動きを読んで、数センチ、体を動かせば弾は元居た場所をすり抜けていった。

 

 ともあれ、2度も撃ってくれたおかげで、正確な居場所が掴めた。

 それは私だけではなく、むしろ私が何かするより先に相澤先生が距離を詰め、襲ってきたヴィランの個性を消失で今度こそ消し、捕縛布で投げ飛ばすと意識を刈り取った。

 同時にガスが消え、学ランにガスマスク姿のヴィランだったが、その姿が泥のように溶ける。

 

「これは……いや、全員、無事か?」

「ガスを吸った人は意識がありません!」

 

 それと同時に、周辺の森が炎上。燃えていない範囲も先ほどと同じガスで覆われていくのが炎で照らされた様子からうかがえた。

 

「八百万!全員分のガスマスクを!生徒たちは宿舎に―――」

「おいおいおい、つれないことを言うなよ。プロヒーロー」

 

 相澤先生の指示が飛ぶ中に割り込んできた声。その場で指示が脱出に変わる。

 

「プッシーキャッツは生徒たちを護衛して直ちに脱出!」

 

 だが、相手の方が一枚上手だったらしい。こちらが動くより先に、次の攻撃が来た。

 

「な、なに!?」

「ピクシーボブ!?」

 

 動き出すより早く何らかの個性によるものだろう攻撃によって、ピクシーボブさんが吸い寄せられるように飛んで行った。その先には数名のヴィラン。

 

「飼いネコちゃんは邪魔ねぇ」

 

「なんでぇ……万全を期したはずじゃあ……?」

 

 雄英からバスで出発したのを尾行された、さもなければ先生方か生徒もしくは家族からの情報漏洩。世の中に完璧など無いとわかっていても、この状況はまずい。

 

「なんでヴィランがいるんだよ!」

 

「ご機嫌よろしゅう、雄英高校諸君。我らヴィラン連合開闢行動隊!」

 

 先ほど、相澤先生の指示に割り込んできたのと同じ声。

 彼らとしては晴れの舞台なのだろ。胸を張って名乗りを上げるトカゲ系統の異形型の男。さらに布にくるまれた太い鉄塊のようなものを持つ男、拘束服を着ながら口をむき出しにしている不気味な男。それにセーラー服姿の女性だった。

 

「仕事、仕事ぉ……」

 

「あぁ~あ、折角のお披露目なのに、もっと可愛い格好がよかったのです。マスタード君が頑張って全員、眠らせてくれればよかったのに」

 

「おいおいおい、そんなのワクワクがねぇよ。俺の獲物、まだあるんだろうなぁ?」

 

 状況は最悪。A,B組の半数近くが意識がないか動けない。

 これで見えている範囲で5名、他に私の知覚範囲内でさらにもう1人。周辺の森林火災とガスで少なくとも更に2人。ヴィラン連合を名乗るからには、死柄木や黒霧、それに脳無だって出てくるかもしれない。

 

「指名手配犯、引石健磁。ヴィラン名マグネに脱獄犯ムーンフィッシュ。そっちのマスク男は……」

「あぁ、新参は納期がどうとかってこんなダセェマスクだからな。冥土の土産に見せてやるよ」

 

 言いながら、マスクを外してマントを放り投げる。その顔はニュースで覚えがあった。

 

「血狂いマスキュラー……後の2人は判らんが、ずいぶんと大物を集めたものだ」

「あらヤダ。アタシ達って有名人?」

「知らぬのは仕方ない。俺の名はスピナー、ステインの夢を紡ぐものだ」

「トガです。カァイイ子が多くて素敵ですねぇ」

 

 さらに施設の屋上に1人。できれば纏めて仕留めたいけれど、電気は昼の訓練から回復しきっていない。大規模放電は無理か。

 相澤先生にブラドキング先生、それとプッシーキャッツの3人の注意はヴィラン連合の5人に向いている。この状況はちょっとまずい。警告するのはたやすいけど、それで先生方の意識が逸れるのは致命的だ。

 

「……轟君」

「なんだ、上鳴」

「合図をしたら、施設屋上に向けて氷を。1人、いる」

「わかった」

 

 みんなの余計な気づかいにこの時ばかりは感謝だ。席が隣だったから、回避で移動しても小声で会話ができる距離にいてくれた。捕縛するだけなら瀬呂君の方が向きだけど、狙いが大雑把で良い分、状況的には轟君向きだ。

 

「よぉ、そろそろ始めようぜ。ワクワクが止まらねぇんだ。確か爆豪って餓鬼以外は殺していいんだったよなぁ……特に、緑谷ってのと電気使いのガキ二匹は優先的に殺せ、だったかぁ?」

 

 USJの時に、電撃で気絶させたから相当に恨まれたらしい。ごめん、電気。とばっちりだけど頑張って生き残ろう。

 

「待て待て!マスキュラー!生殺与奪はすべてステインのご主張に沿うか否か!」

「そーです、ステ様は凄いんです!」

「うるせぇっ!つべこべ言うならテメエらも殺す!」

 

 言いながら、右腕をむき出しの筋肉で覆いながら突進してくるマスキュラー。

 マグネの個性を消していたらしい相澤先生が一瞬の瞬きを挟んで、マスキュラーの個性を消して捕縛布で絡めとる。

 

「いまっ!」

「おうっ!!」

 

 マスキュラーに全員の注目が集まったのを好機とみて、飛び降りてきた仮面男を轟君が氷漬けにする。その余波は施設屋上までしっかり氷漬けになっていた。

 後々動き出されても厄介だし、そのまま氷漬け……いや、氷に触れて電子を操作する。相変わらず低温で動きやすい電子はそのまま仮面の男に到達して昏倒させる。これでしばらくは動けないだろう。

 

「轟!……ちっ、説教は後だ。上鳴も、わかってるな?」

「「はい!」」

 

「だが、止むを得ん。プロヒーロー、イレイザーヘッドの名において、自衛に限り戦闘を許可する!」

 

「イレイザー!」

「ブラド、他に何人いるかわからん!」

 

 咎めるようなブラドキング先生を相澤先生が一言で制止する。

 

「八百万はマスクを急げ!拳藤は全体のサポート!最優先は生存!」

「「はい!!」」

 

 知覚範囲内に新たに3人が踏み入ったのがわかった。流石に今度は声を上げた。

 

「新たに3人!」

「脳無」

 

 死柄木ではない誰かの声が静かに響く。相澤先生を炎が襲う。脳無が爆豪君に飛び掛かり、ムーンフィッシュの口から伸びた歯?が私たちに襲い掛かる、トガがナイフを持って飛び掛かる。これらがほぼすべて同時に発生した。

 

「くそぉっ!個性が使えねぇ!ワクワクしねぇぞ!!」

「「うぉぉるぅあぁぁぁぁ!」」

 

 飛び出した爆豪君の爆発が脳無を吹き飛ばし、切島君と鉄哲君のコンビがムーンフィッシュの歯を砕く。そこに障子君も加わると破壊と生成のペースが釣り合った。

 マグネ、スピナーはプッシーキャッツの虎さんとマンダレイが交戦中。倒れたピクシーボブさんはラグドールさんが保護に成功している。

 トガはガスを吸って倒れているお茶子ちゃんと梅雨ちゃんに狙いを定めていたらしいけど、テーブルの皿を投げつけてけん制した。

 料理が勿体ないけど仕方ない。

 

「ええと、あなたは上鳴さん。邪魔しないで欲しいです」

「邪魔、しなかったら、そのナイフで傷つく人が出るでしょーが」

「そうですね。この機械で、みんなの血をチウチウして、私はみんなと同じになるのです。刺すね」

 

 言ってることが意味不明だけど、血を使って変身する個性?なんて厄介な。そのタイミングで、時間切れになったか、マスキュラーが拘束をその筋肉で破った。

 

「はぁはははっ!やぁっと殺れるぜぇっ!ほら遊ぼうぜぇ!雄英生!」

「フルフォルム!ごじゅっ、パー、セント!スマーーシュ!!」

 

 一瞬巻き起こった暴風が緑谷君の姿を隠したと思った次の瞬間、ヒーロー・デクのコスチューム姿となった緑谷君がマスキュラーを殴り飛ばす。

 その余波がトガを森まで吹き飛ばし、私もテーブルに体を打ち付ける羽目になった。痛いけど、動けないほどじゃない。

 

「緑谷さんっ!?」

「えっ!?なにそれっ!!」

 

 若干、委員長コンビが混乱気味だ。うん、トレーニングが終わってダサTシャツだった緑谷君がいきなりコスチューム姿になったら驚くよね。まるで超常以前、空想の中だけで存在していた変身ヒーローみたいだし。

 

「ははっ、いいね、いいねぇ、楽しいぞお前!」

 

 緑谷君とマスキュラーの勝負は、パワーもスピードもマスキュラーが上回るみたいだけど、小回りと瞬間的な爆発力は緑谷君(デク)が上回る。

 緑谷君のスマッシュがマスキュラーを森の方に押し戻す。あっちは任せてよさそうだ。と言うか、私じゃあの中に入っていったら即ミンチだ。

 氷漬けのマスク男は目を覚ます気配はないから放置。トガは森から出てくる気配がないから放置でいい。

 

「相澤先生!」

 

 先生の状況は顔はとっさに守ったか、腕に重度の火傷。治療器具は施設内で今はとてもじゃないが取りに行ける状況ではない。

 

「上鳴か、状況は?」

 

「緑谷がマスキュラー、爆豪が脳無、障子、切島、鉄哲がムーンフィッシュと交戦中。今、轟と常闇が支援に入りました。トガのほか森に最低2名いますがブラドキングが倒れた生徒の保護と警戒中。いま、1名が知覚外に離脱」

 

 警戒と言う点では響香を当てにしたかったけど、ガスを吸って昏倒している。

 

「わかった。お前はここで索敵と八百万の補佐だ。無理に動くな」

「はい」

 

 対多数の状況でも立ち回れているムーンフィッシュから倒すつもりか、そちらに向かったのを見送る。

 スピナーとマグネはそれぞれプッシーキャッツに押され気味。

 とりあえず、昏倒している人たちを集めながら、テーブルとかを使って簡易のバリケードにでもして、トガと銃から守らないと。

 そう思っていたのだけど、どうやらよっぽど死柄木弔に恨まれているらしい。クラスメイトの中に居てわかりづらい電気ではなく、私を狙って再びの銃撃。

 

「ねぇ、銃を避けるのってすごいね。さすがエリートってやつ?」

 

 先ほど泥になったのと同じ、学ランにヘルメットとガスマスク、手には拳銃。この相手が周辺を覆うガスを生んだのだろう。

 

「スピナー、マグネ、トガ。もう最低限の仕事はしたろ、コレ」

「そうは、言っても、ね、ンもう、しつっこい」

「そうだ!この偽物連中は!粛清!されねばならない!」

「簡単に逃がすと思うか!犯罪者!!」

 

「だから僕が出てきたんだよ、虎。僕はマスタード。あぁ、見知り置かなくていいよ」

 

 相澤先生はムーンフィッシュを追って森に踏み込んだところだった。天敵となる相手がいないのをいいことに再び勢いよく噴き出すガス。

 ガスマスクを受け取れていないプッシーキャッツは回避を選ばざるを得ない。その隙にスピナーとトガは知覚範囲外に逃げてしまった。むしろマグネを腕で巻き取って拘束している虎さんが凄すぎる。ガスを吸ったか、マグネは昏倒していた。

 

「どうせここで君ら死ぬんだし」

 

 再び私に向かって発砲。頭を狙ってきているので、頭を斜めにして射線を外す。続く銃撃は肩に向かって来たので、踏み込みを大きく。銃に狙われているというプレッシャーは大きいが、集中できている。

 ほかのヴィランおよび交戦中の皆はマスタードのガスの範囲から離脱しながら交戦を続けてる。なんというか、攻撃範囲の広さは脅威だけど、味方も巻き込むあたり迷惑すぎる。

 

「何で当たらないんだよ!なんなんだ!お前ぇ!」

 

 リロードの合間に距離を詰める。戦っている相手の前で悠長に弾込めなんて相手を甘く見すぎだ。ジャムが怖いのか、リボルバーなんて使うから。

 

「さあ?アンタがヘボなんで、しょっ!」

 

 ハイキックでヘルメットをカチ割ってやったけど、レッグガード無しでヘルメットなんて蹴るもんじゃない。

 ヘルメットが割れるのと同時に右足からかなり嫌な音がしたけど、構わず振りぬく。

 吹き飛んだマスタードの胸を踏みつけながら、電子操作で気絶させた。

 

「ふぅ、確保!」

 

 それはいいけど、かなり痛い。ヒビぐらい入ったかも。それでも知覚が解除されていないことだけは、誇っていいと思う。

 そのまま暫く、緑谷君とマスキュラーが消えた方角で戦闘音が続いていたけど、どうやら、緑谷君の勝利で終わったようだ。ただ、相澤先生に背負われて戻ってきた姿はボロボロだった。

 フルフォルムで身を守れる限界も超えたようで、両腕はだいぶ悲惨なことになっていた。

 

「ったく、また、と言いたいが今回は責められんな。ラグドール、どうです?」

「逃げた内2人はバッチリ!あちきにお任せ!……えっ?消えた!?あ、違う、ワープ!?」

 

 どうやら、カタがついたようだ。

 ヴィラン連合開闢行動隊を名乗るヴィランの襲撃は、マグネ、マスキュラー、ムーンフィッシュ、マスタード、報道でヴィラン名を知ったマスク男、Mr.コンプレスを逮捕。

 マスタードがガスを出した隙に、スピナーとトガ、森から出てこなかった炎使い、そして脳無は逃走し、その後は行方は不明……おそらくラグドールさんの個性で居場所はつかんでいるかもしれないが、報道では行方不明となっている。

 

 雄英側の被害は、護衛兼合宿の指導役であったプッシーキャッツのピクシーボブが頭を強く打ったことで念のために検査入院。相澤先生が火傷により入院。

 洸汰君は幸い、百ちゃんと口田君がガスマスクを優先して装着させたことで無事だった。その口田君はガスを吸って意識不明。

 

 生徒の被害は正直、甚大と言っていい。

 マスタードのガスによって、22人が意識不明。

 無傷で済んだのは、ガスマスクが間に合ったメンバーの他、B組円場君の個性で空気の箱に守ってもらった9名だけだった。

 

 重傷者が3名。爆豪君、緑谷君、物間君。

 爆豪君が脳無との戦闘で、体を怪力で掴まれたことで左腕および肋骨4本と鎖骨を折る大怪我。幸いと言っていいか、残った右手で脳無の腕を吹き飛ばして拉致を免れたらしい。こと戦闘面では当てになりすぎるというか、拉致を免れてよかった。

 

 最後は相澤先生の援護が間に合ったとは言え、マスキュラーをほぼ単独撃破寸前に追い込んだ緑谷君だったけど、両腕の複雑骨折。幸い、最初の戦闘訓練の時の様な粉砕骨折ではないものの、重傷には違いなかった。

 物間君については、少々責任を感じなくもない。マスタードが銃を乱射した際に、運悪く流れ弾が物間君に命中したらしい。

 

 重傷と言うほどでは無いが、中等傷という微妙な怪我をしたのが私。

 マスタードを倒したはいいけど、足にヒビが入っていた。力加減を失敗したのは、頭に血が上りすぎてたね。多分、報道では重傷にカテゴライズされているだろう。

 

 

 結果として、重傷4名(厳密には3名)、軽傷5名、意識不明22名の計31名の入院者を出したが、ヴィラン連合の襲撃を撃退することには成功した。

 とはいえ、被害を見ればぼろ負け、なのだけれど。




乱戦描写は難しい。襲撃被害については原作より若干増えました。
まぁ、拉致無しとラグドールが無事な分の帳尻合わせぐらいに思ってください。
ぶっちゃけ、トゥワイスとマスタードをもっと徹底的にえげつなく運用すれば、ここで雄英ヒーロー科全滅も可能です。ヴィラン側でそう言うを書いてみても面白いかな?

マグネは地味に助かりました。この影響は多分軽微。Mr.コンプレスの不在は多少なりとも響くので頑張って捏造しますw

なお、ラグドールのサーチは人数以外の性能限界がイマイチよくわからないので、ざっくり以下の枷をつけてます(多分弱体化)
・高精度で位置がわかる範囲はマンダレイのテレパス到達範囲まで。
・それ以上は方角はわかるが、距離については離れるほどに誤差が広がり当てにならない。一定距離以上は星印が小さくなって確認できなくなる。
・一定期間、視覚外にいるとサーチ対象から外れる。強く覚えておきたい相手は気合で伸ばせる。

これぐらいの枷がないと、ラグドールを助けてしまうと話の外で荼毘とトゥワイス以外が逮捕されて終わるのでご容赦を。
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