雷速少女のヒーローアカデミア   作:K鶏

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第50話 仮免試験(2)

 一次試験が終わり、間をおかずに二次試験の説明が始まった。

 

『はい、皆さ~ん、これをご覧ください』

 

 モニターには先ほどまで試験で激闘が繰り広げられたフィールドが映し出されるのと同時に爆破され、崩壊する姿が映し出された。

 

『次の試験がラストです。皆さんにはこれから、この被災現場にてバイスタンダー(居合わせた人)として救助演習を行ってもらいます』

 

「「バイスライダー?」」

「授業でやったでしょー?バイスタンダー!この場合は、救急現場に居合わせたヒーロー、だね」

 

 おバカな言い間違えを透ちゃんが正してくれる。

 皆、コスチュームを着ているわけだし。万全の準備ができてるわけではない状況で、己の個性と装備、周囲をいかに使うか、かなぁ?

 

『一次試験を通過した皆さんは仮免許を取得していると仮定します。そのうえで、いかに適切な救助を行うか試させていただきます』

 

 映像の中では瓦礫にもぐりこんでいく人が映っている。

 

『えー、彼らはあらゆる訓練に今引っ張りだこの要救助者のプロ』

 

 だからと言って、カメラ目線で血糊のボトルを見せなくても。無駄にプロ意識が高いな。

 

『Help.us.company、略してHUC(フック)の皆さんです。彼らは傷病者に扮して被災地の各所でスタンバイ中。皆さんにはこれから彼らの救助を行ってもらいます』

 

 演習については審査制。しかも減点方式。基準点を超えられなければ失格となる。基準点がどれくらいかわからないけど、決して楽な試験ではなさそう。

 開始までの10分間の間、それぞれが休息を取っていたけど、士傑の皆さんが爆豪君に話に来ていた。どうも1人、個人的に突っかかっていったらしい。

 そして轟君も夜嵐君に問いかけていた。

 

「なぁ、そこの坊主のアンタ。俺、アンタに何かしたか?」

「いやぁ、エンデヴァーの息子さん。俺はアンタらが嫌いだ。あの時よりだいぶ雰囲気が変わったみたいだし、上鳴さんも認めてるっすけど……アンタの目はエンデヴァーと同じっす」

 

 何やら一触即発な雰囲気になってるけど、変に人の名前を出さないでほしい。後で詳しく聞くからね、って感じで響香と三奈ちゃんの目が輝いてるんで勘弁してください。

 

「今は気にしないほうがいいよ。何だかんだ親子なんだし」

「……あぁ、わりぃ、気を遣わせた」

 

 そこで何かを言うより早く、あたりに響く非常ベルの音。

 

『ヴィランによる大規模テロ発生。規模は某市全域。建物倒壊により傷病者多数。道路の損壊により救難救助隊の到着に著しい遅れ。その場の救助活動は居合わせたヒーローたちの指揮で行う事』

 

 1次試験で皆が暴れて壊れた分がすべて、ヴィランによるテロ被害に置き換わるのか。無駄がないというか、なんか理不尽な気が。

 開始のブザーと共に一斉に全員が駆けだす。

 

「まずは一番近い都市部ゾーンに向かいましょう!全員、まとまって動きましょう!」

「「「おう!」」」

 

 1-A全体で纏まってチームで運用したほうが効率がいい。指示は当然なのだけど、爆豪君とそれに釣られて切島君と電気が進路を変えていた。

 

「爆豪君!ちょい待ち!」

「あぁん!?ンだよ」

「周辺捜索に行くなら、手早く済ませて。救護所が開いたら周辺の警戒を!」

「あぁ?」

 

 わかって動いてるんだろうけど、相変わらず言葉が足らないというか、そもそも説明自体がないのは問題だなぁ

 

「わかってんでしょ!ヴィランは撤退したとも逃走したとも言ってない!そのうえで、襲う価値がある場所は!?」

「ちっ!わーったよ!!」

「お願い!」

 

 さて、急いで百ちゃんたちを追いかけないと。個性は全開にしているけど、私の知覚範囲にヴィランらしき集団はいない。

 追いついたときには緑谷君がHUCの方に説教されていた。

 遅れた一瞬の間に何があったのだろう。

 HUCの方が要救助者の役割演技(ロールプレイ)に戻って、緑谷君が救護所へ連れて行く。それを見送るお茶子ちゃんは何か寂しげにそれでいて何かを決意したように見えた。

 

「お茶子ちゃん、私がいうなって思うかもしれないけど、気持ちに蓋してもいいことないよ」

「え?茉芭(まつは)、ちゃん?なに、を?」

「アレは誰か隣にいないとダメなタイプと思うよ。けど、とりあえず今は切り替えて。事態は一刻を争うわけだし」

「わ、わかった!」

 

 頬をたたいて気合を入れ、駆け出したお茶子ちゃんに続いて私も駆け出した。

 再び追いついたときには既に要救助者1人の救出作業が始まっていた。ここですぐに手伝える作業はなさそうだった。飯田君を中心に数名でチームを分散して救助活動に当たることに。

 

「私と響香で周辺を探索しよう。電子での所在把握と心音確認ができれば手早く場所を特定できる」

「オッケー、それで行こう」

 

 マーキング用のチョークを数本、百ちゃんに作ってもらい2人で動き出す。

 個性伸ばしの産物として、半径300メートルに達した私の電子操作の知覚範囲は要救助者捜索においてかなり便利に使える。

 

「響香、次、右方向8メートル、瓦礫に埋まっている」

「ええっと……心音なし。次行こう」

 

 チョークで近くの瓦礫に矢印と共に「8mクロ」と書いておく。救出の優先度合いは冷たいようだが生きている人。そして治療すれば助かる見込みがある人が優先される。

 よりによって人体そっくりの反応を返す人形まで用意してあるというのは、地味にキツイ。受験者の個性はわかっているからこその仕込みだろうけど、ここまでやるか。

 そう思ったところでかすかな電子の集まりは沈黙した。人間であれば、完全に死亡ということだ。

 気を取り直して、全方位視界に集中する。

 

「見つけた。ビル3階部分。2名いる」

「確認する……うん、歩き回ってるから怪我はあっても軽い。その他異常音無し」

「すいません!そこの倒壊マンション3階部分に要救助2名!暫定トリアージ緑ですが、倒壊により脱出困難。行ける人いますか!?」

 

 周辺に問いかけるが、あいにくと飛行やジャンプ系個性の持ち主はいないようだ。

 

「では、私が突入します。1名ずつなら運べますが、その後の警護と案内のために待機をお願いします」

「それなら引き受けよう。行ってくれ」

「頼みます」

 

 響香を置いて3階部分へ包帯も使って跳ぶ。そこには老夫婦に扮したHUCの方がいた。

 

「お怪我はありませんか?今から建物外に避難していただきます。靴を履いて、手荷物は持たずにお一人ずつです」

「そんな!それなら儂を先に!!」

「いいえ!あたしが先よ!!」

 

 こういうのも対応に含まれるあたり、ホント、雄英と言い公安といい、性格悪いわー

 

「ええっと、あまり騒がれるようなら、無理にでも眠っていただいてから移送しますが、よろしいですか?」

「ひぃっ、い、いえっ!」

「はい。何なら残ってもいいですが、ライフラインも途絶えてますのでお勧めはしません。順番に。そちらのお婆さんから、よろしいですね?」

「は、はい。お願いします」

 

 何か小さく、「ちょっとキツイ言動だが、まぁ良し」とか言ってるし。すいませんね。経験値の少なさは言い訳にしかならないけど、精一杯助けますので。

 大人1人分の重量を抱えて、イオノクラフト効果を維持するのは中々に骨が折れたけど、バッテリーが空になる前に何とか2人を救助できた。

 

「すごいな。探知に浮遊もできるのか?」

「ええ、どれも個性の応用ですが、浮遊はバッテリー切れでほぼ打ち止めですね」

 

 できれば電気と合流したいが、爆豪君と一緒だったからなぁ

 都市エリアの端に来ていたから、探知範囲が競技場内部に及んでいる。そっちに大量の電子の集まり。

 

「あ、これマズいかも。ヴィラン再襲来の可能性!要救助者の移送急いで!!」

 

 そう叫ぶのと、競技場の壁が吹き飛ぶのはほぼ同時だった。

 

『ヴィランが姿を現し再攻撃を開始。現場のヒーロー候補生はヴィランを制圧しつつ救助を続行してください』

 

 それと同時に、爆発が救護所方面で発生するのが見えた。爆豪君が間に合ったなら、他の戦闘巧者が駆けつけるまでの時間稼ぎには十分だろう。

 要救助者は既に他の受験生が戦闘を回避できるルート方向に誘導を始めている。

 

「私たちも避難者の護衛に回ろうか」

「いや、ちょっと待って……爆豪と緑谷、あと数人しか防衛がいないのと、コレ、多分社長だ。人数足らなくない!?」

 

 響香が言う社長って、ギャングオルカか。ナンバー10を仮免試験ごときに引っ張り出すのか。本当に殺意高いよね、ヒーロー関係者って!

 

「仕方ない。周辺を警戒しながら救護所へ向かおう」

「よし!行こう!!」

 

 私と響香は救護所へ向かってできる限りの速度で駆け出した。

 

 

「あっちゃ~、まさかこんな風に影響するなんて」

「うわ、やっぱり社長!?えっぐい」

 

 たどり着いたとき、状況は想定よりはるかに悪かった。

 爆豪君は戦場に間に合って孤軍奮闘したのはうかがえる。こういう時の彼は本当にアテになって、避難所に向かおうとしたヴィラン役を一人でほぼ抑え込んでいる。

 傑物の人が支援に入ったけど、急増の連携が上手く行くはずもない。地割れに足を取られ、片手をセメントで拘束されていた。

 

「邪魔すんじゃねぇ!」

 

 そこで思い切りよく拘束された腕を爆破で自由にできるのがすさまじいけど。

 避難所の方に緑谷君の姿が見えるが、彼はダメージを負った傑物の先輩受験者の救助を優先しているか。ちょっともったいないが仕方ない。

 一歩遅れてやってきた轟君と夜嵐君がギャングオルカへ攻撃ができる位置に居たが、なんとこの二人、お互いの攻撃を散らしてしまった挙句に仲たがいを始めている。

 

「何を……やっているんだ!」

「邪魔してんじゃねぇ!半分野郎!クソ坊主!」

 

 緑谷君と爆轟君の叱責が飛ぶ。全くだね。それよりも、なんだかんだ君たち仲良くない?さて、やっと自身も戦闘可能な距離にたどり着いた。幸い、こちらに気付いてないうかつな戦闘員がいたので、背後から近づくことに。

 

「ハロー、その素敵な武器、お借りしますね。あぁ、答えは聞いてません」

「ひ、ヒーローだ!敵襲!!」

 

 肩に手をやり、体内の電子を鎮めておやすみなさい。装備を奪って腕につけると少々重い。すぐ撃ち切ってしまおう。

 

「時間を稼ぐ!さっさと立て直せ!無理なら下がりなさい!敵は誰だよ!轟焦凍!夜嵐イナサ!!」

 

「う、撃て!撃てーーっ!」

「響香!」

「任せな!ハートビート・ファズ!!」

 

 響香のハートビート・ファズが1次試験の時と同じく地面を割って、戦闘員役の動きを阻害する。

 その隙に私はセメント弾を乱射して相手を逆に固めていく。

 地面が揺れていようが、浮いてしまえば関係ない。発射の反動は、哀れな戦闘員役の人にアンカー代わりになってもらって吸収する。

 

 揺れが収まったらすぐ着地。響香は他の倒れた戦闘員のセメントガンを奪取するつもりらしいから、私は少し前に出て囮になる。

 うん、これまでの救助で多少の消耗はあるけれど、調子はとてもいい。

 どこからに何が来るかしっかり見える。そしてそれに体がちゃんとついてくる。避ける先の射線に別の戦闘員を置けば、簡単には撃てませんよねぇ?

 エクトプラズム先生との訓練に感謝しながら、無数のセメント弾を避けつつ近づいては気絶してもらうこと数人。

 

「ふん!小癪な!!」

「おっと、シャチのショーは水族館以外では見たくないですね」

 

 流石に脅威と見たのか、名前の通りギャングっぽいファッションのギャングオルカが轟君達の相手を放ってこちらに来た。こっち来ないで爆豪君の方に行ってくれませんかね。彼なら大喜びで歓待してくれますよ。

 そのパンチは速く重い。ガードは早々にあきらめて、避けざまに軽く触れて腕の電子を乱す。

 

「ぬ。貴様、何をしている?」

「ヴィランに教えるはずないでしょう!さっさと逮捕されてくれませんかねっ!」

 

 強化包帯で拘束にかかるが、警戒されて距離を取られた。

 

「ち。貴様あの忌々しいマウスの教え子か」

「……何、やったん、ですか、あの人」

「それこそ、答える訳ないだろう!」

 

 ごもっともです。動物系ヴィラン、もといヒーロー同士で何か衝突があったのかな?

 

「ハートビート・サラウンド!!」

「ぬぅん!プランクトン風情にやらせはせん!!」

「きゃぁっ!」

 

 腕につけたスピーカーから対人用の音響技を放ったみたいだけど、ギャングオルカの超音波に押し負けた。というか、卵以下ですか、私たち。

 

「っ!」

 

 手頃な瓦礫を包帯で掴んで、ボーラ代わりに叩きつけがあっさり避けられる。まぁ、それは構わない。距離をとって貰えただけサービスだろう。

 

「下がるよ!」

「ぁ、うん、くっそー、社長、つよぃ」

 

 歯ぎしりが聞こえるから、よほど自信があったのだろう。実際、強い技だけど、相手が悪かったね。

 

「ふん。貴様らが如きプランクトン、身の程を知れ」

「そう、思うなら!あっちの戦闘狂にっ!いって、くれません、か、ねっ!」

 

 少し足にキテる響香は逃げるように押して、ギャングオルカの攻撃をかわすことに専念する。重くスピードのあるパンチとキックは、今の私程度ではいつまでもしのげないけど、時間稼ぎには悪くない。

 それにしても、パンチの繋ぎの超音波。それを避けるのが大変すぎる。

 

「貴様……どうやってるか知らんが、技の発動を読んでるな」

「だから、ヴィランに話すわけ、ないでしょうが!」

 

 そうこう言っている間に一発良いのをもらってしまった。うえ、休憩で食事しないでおいてよかった。

 幸い、緑谷君の黒鞭がギャングオルカをとらえたので、追撃は受けずに済んだ。

 

「仲間から!離れてください!!スマーーシュ!!」

 

 拘束されたギャングオルカに渾身の一撃を叩き込み、その巨体を吹き飛ばしていた。

 

「上鳴さん!大丈夫!?」

「あぁ、うん、何とか。あっちは……大丈夫かな」

 

 ギャングオルカは吹き飛ばれてた先で轟君と夜嵐君が巻き起こした炎の渦の中に閉じ込めれていた。

 

「……うん。僕は他のヴィランをやっつけるから、無理そうなら退避を」

「ありがとう。頑張って」

 

 その後は何というか、ヒーロー・デク無双って感じで縦横無尽に暴れまわっていた。さらには常闇君や梅雨ちゃん、尾白君達も加わったことで戦闘員をほぼ無力化。

 そのタイミングで終了のアナウンス。

 

『配置されたすべてのHUCが危険区域から救助されました。これで試験終了といたします。集計の後合否の発表を行います。怪我をされた方は医務室へ』

 

「はぁ、終わった~」

 

 とりあえず医務室へ行くかと、立ち上がろうとしたけど、少々足元がおぼつかない。

 流石にダメージを受けすぎたし、まだまだスタミナが足らないらしい。随分と鍛えたつもりだったけど、我ながら情けない。

 梅雨ちゃんかダークシャドウにでも肩を貸してもらおうと思ったら、ギャングオルカさんが抱え上げてくれた。

 

「あぁ、すまなかったな。少々力が入りすぎたか。おい」

「はい。社長。ええっと、担架持ってくるから」

「いや、君、凄いね。社長の攻撃を避けるなんて」

「加減して頂いても足にきましたけどね。前に出すぎました」

 

 そう答えていたら、安全圏に退避していた響香が戻ってきた。

 

「社長!お久しぶりです!」

 

「うむ。イヤホン=ジャックか、久しいな。まぁ、よくやった……などと言うと思ったか!貴様とこのプランクトンの本義は索敵だろう!まぁ、回避と遅滞戦闘は見るものはあった……いや!前線に立つには鍛え方が足らんわ!!」

 

「はっ、はい!」

「はい。手加減には感謝いたします」

 

 何というか、実は結構ツンデレですか。響香が懐くわけだ。戦闘員姿のままの人たちはギャングオルカのサイドキックだろう。なんかニヤニヤしてるのがわかる。

 それがわかっているからか、お叱りはすぐに終わった。

 医務室で待ち構えていた医師に治療をしてもらったけど、軽い打ち身とのこと。大したことなくて助かった。

 

『えー、皆さんお疲れ様でした。えー、発表の前に採点基準について』

 

 要するにどれだけ間違いのない選択肢が取れたかを見ていたらしい。

 さて小さいミスはいっぱいした気がするから、合格ラインに残っているといいけれど。

 

『それを踏まえて50音順で発表いたします』

 

 あちこちで広がる安堵の声や歓声。一次試験が倍率15倍と一気に倍率跳ねあがったから、安堵の方が多い気がする。見た感じ、2次試験はよほどのミスがなければ受かる試験だったみたい。

 

「あ、よかった。あった」

 

 そうは言っても、名前があれば安心する。掲示板には、上鳴茉芭の名がしっかり表示されていた。もちろん、電気の名前もある。

 そしてある意味残念、ある意味当然なのだが、轟君と夜嵐君は落ちていた。要救助者への暴言が心配だったが、爆豪君も受かったらしい。

 

『採点表をお配りしております。どの行動が何点引かれたか、ずらーっと書かれております』

「うっは、爆豪お前ギリギリじゃん!」

「51点って、ちょ、笑える!」

「るっせっぇ、受かりゃいいんだ!」

 

 まぁ、ナンバーワンになるんだったらその言動は直したほうが良いと思うけど。

 

「俺、84点!見て、凄くね?」

「うっそ、ヤオモモ94点!?」

「さすがだなぁ、私、78点だった」

 

 探索に関してはほぼ満点。途中の倒壊マンションからの救助の際の説得という名の脅迫で若干引かれたのと、最後の戦闘に加わったのが無謀と取られたらしい。

 ギャングオルカの言うように、大人しくサポート役やってるか、もっと鍛えろ、ってことか。ギャングオルカにダメージらしいダメージも与えていなかったから、妥当な評価かもしれない。

 

『合格した皆さんは事故・災害・ヴィランとの戦闘時など緊急事態に限り、ヒーローと同等の権利を有します。しかしそれは君たちの行動により多くの社会的責任が発生するということになります』

 

 そのうえで、今後オールマイト不在で増加するだろうヴィラン犯罪を抑止できるような存在になれとのお言葉。さすがにオールマイト級は無理……緑谷君レベルの例外は別枠としても。世代として信頼されるようになれと、と言う精鋭主義らしい。

 

『そのうえで、二次試験不合格の方は三カ月の特別講習の上で個別に試験を受けることで仮免許の交付を行う予定です』

 

 これには落ちた人やほかの合格者からも安堵の声が上がる。その再試験の難易度によるけれど、来年に再受験するよりは望みがあると思ったのだろう。

 

 ともあれ、これで仮免ヒーロー。

 有精卵だった私達はやっと、ひよこになることができた。




爆豪をどうするかはずいぶんと考えました。
正直、不干渉で落としておいたほうが良い気もしたんですけど、それはそれでと思い、大好きな戦闘に集中してもらうように誘導してみた結果となります。
ギャングオルカに突貫してないだけでも成長したと思ってあげてください。
多分、仮に原作で同じ立ち回りをしたとしても、戦闘で避難所の防御を優先してなかったら落ちてますし。

なお、ホワイトマウスとギャングオルカの因縁はそもそもホワイトマウスがオリキャラなので捏造です。
「子供受けする動物系ヒーローランキング」で圧倒的大差で負けて、一方的に嫌ってると思っておいてください。等身大ネズミも十分怖いけど、肉球は偉大ですw
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