雷速少女のヒーローアカデミア   作:K鶏

75 / 115
予定していた轟家の闇公開。やっぱりビルボード発表前が一番いいかと。
ちょっと今話は読みづらいかも。


第72話 the 暴露大会

 文化祭が無事に終わり、年内の学校内の大きな行事は学科の中間試験ぐらいか。

 世間では、クリスマスとかお正月もあるし、ヒーロー関係ではそれに匹敵する大きなイベント、ヒーロービルボードチャートJPの発表がある。

 現在はオールマイトが引退となったため、1位が空位。

 

 犯罪解決件数や社会貢献度、支持率などを加味したこのランキングで1位をとれば、栄えある次世代のナンバーワン、となる。

 支持率投票の最終投票期間、前日。エンデヴァーが会見を開いたのはそんなタイミングだった。

 

 ロビーのソファーの周りには、エンデヴァーが会見を開くというニュースでみんなが集まっていた。

 エンデヴァーは普段のヒーローコスチュームではなく、スーツ姿だ。当然、炎も纏っていない。

 

「えー、時間になりましたので、会見をはじめせていただきます」

「エンデヴァーです。本日は皆さんの時間を取らせたこと、申し訳なく思う」

 

 まずこの発言だけで会場がざわめく。

 エンデヴァーが会見を開くというだけでも珍しいのに、形式的なものであれ詫びをするなんてレア中のレアだからだ。どれだけ不愛想と思われているのかがよくわかる。

 

「今回、このタイミングで会見を行ったのは、エンデヴァーこと、轟炎司の過去の行い、私の罪について、皆さんに知っていただくためであります。

 私は長年、オールマイトを超えてナンバーワンになることを目指して戦ってきました。誰よりも多くの事件を解決に導き、戦ってきた自負があります。それでもなお、オールマイトには届かず、彼の引退を以って暫定ナンバーワンとなった今があります。

 そして下期のビルボードが決定すれば、おそらくナンバーワンになるだろう。それだけの実績を積んでいるという自信があります。だがそれと同時に、恐れ、がありました。私がしてきた行いがナンバーワンとして立つ男に相応しくないのではないかと。

 だからこそ、知っていただきたい。

 その上で、どのように判断されても厳粛に受け止め、私は、エンデヴァーは己の目指す理想へと再び歩みたいと思います」

 

 会見場はそのエンデヴァーの気迫に完全に呑まれていた。

 

「なぁ、轟、お前、これ知ってた?」

「……あぁ、聞いてる」

 

 電気の問いかけに、轟君の視線がこちらに向くが私としては特に言うことはない。そそのかしたのは事実だけども。それにしても、本当にやるとは。

 思い切ったものだけど、タイミングとしては悪くない。

 一時的に支持率は下がるだろうけど、ビルボードの確定までの期間で巻き返す自信があるのだろう。

 今回のスキャンダルを超えてナンバーワンになれば、世間は禊は済んだ、と思うだろうし。多少の非難は残るだろうけど、元々アンチは多い。ヴィランっぽい見た目のヒーローランキングでは不動のナンバーワン、殿堂入りは伊達じゃない。

 

 そこから出た話は概ね、想像した通り。

 それにしたって3男1女を産ませたうえで、育児放棄に虐待と言う言葉だけでは済まないレベルの特訓、さらに長男が個性事故で死亡と言うのは思っていた以上に闇が深い。

 話はより細かい経緯になって、まだしばらく続きそう。これ、よく今まで隠し通せてたな。

 

「……軽蔑するか?」

「んー……予想以上ではあるけど、光が強すぎたのも問題だよね」

「どういう意味ですの?」

 

 轟君の問いにできるだけ感情を排して答えたら、百ちゃんがその意図を聞いてきた。

 

「さっき言ってたじゃない。オールマイトを超えたかった、って。自分でできなければその子供に望みを託す。体育祭では思わず貶したけどさ、親が子供に勝手な期待や失望(・・)を押し付けるのは珍しい話じゃないでしょ。ちょっとやりすぎ感はあるけど」

 

「上鳴さん……ちょっとで済ますんだ……」

 

 尾白君が呆れてるけど、他人事と思えばちょっとで済む話だと思うよ?

 

「どーゆー家庭だよ!なぁ、上鳴ぃ!?」

「あー?ウチは一応、普通のリーマンだぞ。親父とお袋はちょっと、アレだけどさ」

「アレってなんだよ」

 

 峰田に答える電気の顔には苦々しいものが混ざってる。楽しい話じゃないし、わざわざ話す事でもないからね。失敗したかな。でも、程度の差って思うのは本当。

 でも家のことも調べれば大半の事はネットに出てくるんだよね。トガは大体のことを把握していた。気になって調べてみたら、まぁ、出てくる出てくる。

 

「程度の差こそあれ、毒親の類ってこと。雄英の知名度って改めてすごいって思うけど、体育祭で名前が出たから結構、ネットに出てる……トガも粗方知ってたし……聞く?」

 

「あの話か……差し支えなければ詳しく聞きたい」

「轟は知ってるの?聞かせて。調べればわかる話なら、なおさら本人から聞きたい」

「わかった。轟君、三奈ちゃん」

 

 体育祭でちょっと話した程度なのに、よく覚えてるね。見渡すとみんな頷いてたので、話をすることにした。

 

 

「轟君の所ほど極端じゃないよ。両親にとって電気系でより強い個性を発現した電気は期待の星で、私は出来損ないってだけ」

 

「はぁっ!?どこがだよ!?」

 

「いいリアクションをありがとう。目に見える現象が弱ければ、弱個性って言われるのも仕方ないよ。期待外れってことで、扱いもそれなりだったね」

 

「……まぁ、な。止めきれなかったのは悪かったと思ってる」

「いやいや、止めてくれてたし。そもそもお互い子供なんだから無理無理」

 

 細々したものを挙げるとキリがない。食事のメニューから習い事、ありとあらゆるモノについて優先されるのは常に電気。褒められるのも成績の如何にかかわらず電気だけ。

 

 両親、特に父さんにとって、己の血がより強く出た電気が栄達することが大事。多分、ヒーローになりたかった、とか、高給取りと言っても世間的にはエリートと思われにくい現場の作業員と言うことに不満を持ってて、ある種の代償行為なのだろう。

 

 母さんも似たようなもの。自身の個性が曖昧なものだから、より強い子を欲したみたい。父さんと結婚したのは愛情もあっただろうけど、少なからずそう言う欲もあったようだ。

 

 何で言い切れるかって?だって母親同士の井戸端会議で言いまくってたし。

 息子は期待とはちょっと違っても凄い個性を宿したけど、娘はダメって。兄に才能を持っていかれちゃった可哀想な子、と言っていたのを聞いたのは一度や二度ではない。

 そして両親揃って、自分の言葉を嘘にしないため、私がダメな子であることを望むようになった。

 

 唯一感謝するとすれば、学費生活費を自弁するための投資のタネ銭、必死に貯めた小遣いやお年玉に手を出されなかったくらいか。小遣いだけは差をつけると電気が怒るからって、同額貰えてたからね。

 そう言ったアレコレを指折り挙げていく。

 

「うん、チマチマ挙げてくとキリがないね。電気がまともに育ったのが奇跡よねー」

「そりゃ、双子の片割れが泣いてるのに、何もしなかったらそんなのヒーローじゃねぇだろ」

 

 そう言って頭を乱暴に撫でてくる。こら、セットが乱れるからあまり乱暴にするな。

 

「いやあの……それ、普通に虐待……しかも結構たちが悪い……」

「うん。直接的な暴力はほとんどなかっただけ、まだマシじゃない?」

「……それでもいくらかはあったんだ」

 

 その辺はグレーゾーンだと思う。おそらく、警察が仮に介入しても罪に問うことは難しいレベルだろう。多少咎めるような視線が電気に向かっているけど、別に電気が率先して何かしたわけじゃないし。

 

「電気は止める側だったから。それに、よっぽどのことがなければ無条件に肯定されるだけ、ってのも十分、アレだからね?」

 

 どちらにしても、うちの親は毒親の類。それは間違いはないと思う。

 

 

「まぁ、そんな訳で、ロクでもない親なんていくらでもいるってこと」

「確かにその通りだ」

 

 障子君が私の意見に乗ってきてくれた。

 

「流れに便乗、と言うわけじゃないが、俺のことも聞いてもらっていいだろうか」

 

 部屋王の時から、かなり闇が深そうと思っていたけど、轟君のそれと違った方向で予想以上。マスクを外した障子君の顔には醜い傷跡が残っていた。

 

「悍ましいものを見せてすまない。これは昔、村の連中にやられたんだ。異形は妖怪とかそう言う類と同じ扱いで人じゃない、そんな扱いだった」

 

 普通の人とはやや異なる顔の形。口元には大きな傷跡がいくつも残っていた。

 

「両親にこの腕はなかった。酷い村だったよ。人に触れようものなら、総出で「血祓い」だ。子供にこんな傷を負わせる地域はまだ残っているんだ」

 

 地方での異形差別って、今でもそこまでやるんだ。個性の影響で異形の肌色が出てる三奈ちゃんは特に怒っていた。

 

「ゆるせん!そんな奴ら、根絶やそ!障子もマッハもさ!悔しくないの!?」

 

「今更どうでもいいかな。それに体育祭の結果で、だいぶ肩身の狭い思いしてるみたいだし」

 

 両親が言う弱個性、ハズレの子が雄英に入って同時優勝の1人といい勝負をした。それだけでもかなり肩身が狭くなる。

 挙句に、どうも養育費を熨斗つけて叩き返してやった話がどこからか漏れたっぽい。風評含めて私は何もしてないから、多分、調子に乗って金遣いが荒くなった挙句に税務署にでも突っ込まれたんだろう。

 最悪、電気の分の学費も出さないといけない可能性はあると思っておこう。

 

「放っておいてもそのうち、因果は巡る。なら、嫌な思い出に足引っ張られて下向くより、前向いて歩くわ」

 

「……強いな、上鳴さんは」

「そうでもない。障子君ほどキツイ目にはあってないし、助けてくれた電気(ヒーロー)もいたしね」

 

 期待と愛情を一身に受けることが幸せとも限らない。背中を軽く叩くと、電気は少し照れ臭そうにしているけど。

 

「マッハが居なかったら歪んでたよ。俺こそサンキューな」

「なんにしても、上も下もキリがないよね」

「マッハの事は、わかった……障子は?それで、いいの?」

 

 そもそもヒーローやろうって人が復讐に拘っていないと思う。それをやるならヴィランになってでも、と思うだろうし。

 

「あぁ、どうやったって”差異”はある。だが、それも含めて”個性”だろう」

 

「オイラ……”タコ”って言った気ぃする。ごめんなぁ!でも気味悪ぃとかそんなん考えてねぇよ!」

 

 障子君に謝る峰田だけど、こういう偏見のなさは偉いよね。それがエロ方向にも発揮されるから、どうにも尊敬しがたいのだけど。

 

「この姿から蛸を想像するのは当然だ。ヒーロー名もテンタコ(・・)ルだし。それに俺だって”ヴィランっぽいヒーローランキング”とか下世話な物を見たりもする。触れないで変に気を使ってほしくない。

 けれどこの傷跡と異形は意味を”強制”する。だからマスクをしていた。俺は復讐者と思われたくない」

 

「障子、お前もまた……強いな」

 

「嫌なことは数えきれないほどだが、忘れる事はない。でも、嫌な思い出を数えるより、たったひとつでもこの姿でよかった思い出に縋りたい」

 

「”たったひとつ”とかやめて、マジでえ!」

「これからいっぱい、よい思いで作ろうよぉ!」

「ぬくいの知ってるの」

 

 みんなが障子君の複製腕の下に飛び込んで、温い温いと半泣きになっている。

 中継の方に目を向けると、長い説明もそろそろ終わりに近いようだ。

 

「話したのは、エンデヴァーや上鳴さん達の話を聞いて、異形とかそんなこと関係なく、本当の意味で個性は人に受け入れられていないんだな、と思ったからだ。

 100年以上続く柵をいきなりフラットにできるとは思わない。だからこそ、世界一格好いいヒーローになって、次の時代へ想いを繋ぎたい」

 

「そうだね。ありがとう、障子君」

 

 個性で苦労したのは変わらない。けど、その度合いは全く違う。けれどそう言える障子君が本当にすごいと思う。

 

「本当に、どこの家でも色々あるんだな……俺は、自分だけが……って思ってた。上鳴の話は少し聞いてたけど、障子も……話してくれて、ありがとう」

 

「あぁ、みんな、これからも気づかいは無用で頼む」

 

 障子君の顔には穏やかな笑みが浮かんでいる。みんなの前で初めて、自身の口で百ちゃんの紅茶を飲んでいた。

 

「……美味いな」

「ええ、そう言っていただけると嬉しいですわ。お代わりを用意いたしますわね」

「ありがとう」

 

 

 話は終わりと、皆の視線がテレビの会見に戻る。マスコミからの質問は概ね「非人道的すぎる」とか「それがナンバーツーヒーローのやることか」と言う類のものが多い。

 そう思ったからこそ、会見をしているのだと思うけどね。

 失言を引き出したいにしても、エンデヴァーが乗ってこないので徐々に白けた空気になってきているみたい。

 

「禁忌と言われる個性婚か……無個性の人なんてほとんどいないし、いろいろ気を付けないといけなくなるのかな」

 

 そう言う尾白君だけど、尾白君自身の個性なら、あまり気にしないでいいとは思う。

 そもそも個性の組み合わせは狙い通りになると限らないし。壊理ちゃんとかは突然変異らしいし。

 

「多かれ少なかれ、個性も体の一部、とか言って個性の相性も気にして結婚する人は多いじゃない。ついでに言えば、家同士の関係で決まる結婚の類なんてのも、今でも珍しくないでしょ?特に家が大きいと」

 

「まぁ……それは否定できませんわね。もちろん、お相手自身の能力や人柄も大事になりますが」

「だよね。結局最後は、当人が納得してれば、だと思うよ」

 

 ある程度の折り合いはついてるみたいだけど、どうなんだろうね。

 

「俺は……親父が母さんにしたことは、まだ全部は許せていねぇ……けど、アイツの気持ちは、今はちょっとわかる。どうあっても手が届かないって思ったら狂いそうなる、それは、少し、想像できる」

 

 うわ、ちょっと背筋がぞわっとした。

 なんか身の危険を感じたんだけど。具体的には飢えた肉食動物の前に放り出された兎の心境。

 

「ま、まぁ、遺恨がないなら、いっそ援護射撃でもしてみたら?」

「援護射撃?」

「会見に割り込んで、思うところを話してみる、とか」

 

 質疑応答と言う名のフルボッコタイムもそろそろ終わりになりそうだった。

 今でも父親を許せない、と言うなら逆効果だろうけど。思うところがあるのか、轟君が携帯を持って外に出たので、どうなるかと思ったら会見場でエンデヴァーが携帯電話を操作し始めた。

 

「失礼。この会見を見て、息子の一人、焦凍から電話があった。本人の希望でもあり、音声をこの場に流させてもらいたい」

 

『あー、轟焦凍、です。エンデヴァーの、息子、三男です。

 俺は正直、親父がしたことの全てを許せるかはわからない、です。ただ、気持ちは理解、いえ、想像はでき、ます。

 俺もヒーローに……それこそ、エンデヴァーよりオールマイトに憧れて、ああなりたい、そう思った時がありました。なりたい自分になっていい、そう母さんに言われました。

 だけど、話にあったように色々あって、親父みたいになりたくないと思っていたのに、親父を憎んで、否定したいって考えに憑りつかれて歪んで……受け継いだ個性を否定したくて、半分の力だけでもナンバーワンになってやると思って雄英に入りました。

 ……結局、親父と同じようになってた幼稚な俺に、なりたいモノを思い出させてくれて、火ぃつけてくれたヤツ(上鳴)がいた。

 純粋に上を目指して真正面からぶつかってきてくれたヤツ(爆豪)がいた。

 気に入らねえと言いながらも友達になってくれたヤツ(夜嵐)もいます。

 良い友達に出会えて、切っ掛けをもらって、俺は踏みとどまれました。思い描く理想のヒーローを目指していけています。

 

 想いに囚われ、焦がれて、どうしても手が届かなくて、どうしようもなくて、狂っちまう気持ちは、少し、わかる、んです。親父を止められなかったのは、俺たちが弱かったから。今は、今よりも道を踏みはずす前に、ぶん殴ってやるぐらいは、きっとできます。

 

 ……それと、会見を見て、個性は所詮は体の一部。結婚相手との相性を気にするのは当然だ、と言ってた……友達がいました……その考え方は個性婚そのものなのに、それで期待外れと疎まれ虐待を受けたのに、異形に生まれて迫害を、一生残るような傷を受けても、それを当たり前とせず、でも復讐を選ばず前に進む、そんなすごい連中がすぐ傍にいました。いて、くれました。

 生まれに、いえ、個性に振り回されたのは、親父や俺だけじゃない……一般的じゃないかもしれないけど、俺は、仲間の話を聞いて、自分だけじゃない、って思いました。

 だから、親父のことを、エンデヴァーを許せ、とは言いません。人はちょっとしたことで変われる。親父が、エンデヴァーがどう変わっていくか、見てやってください、と思い、ます……以上です』

 

 

 最後は少し涙声だったな。ところで確かに言ったけどさ。人の発言を勝手に全国ネットに垂れ流さないで欲しい。

 

「……焦凍!」

 

 轟君の言葉に涙腺が緩んだか、顔の炎を出して涙を隠すエンデヴァー

 あの、普通にハンカチ使うとか、そのまま泣き顔見せた方が演出的には良かったと思うんですけどねぇ

 

「ところで、マッハ~?」

「んふふふ、火ぃつけたヤツ?」

「……多少なりとも助けになったなら、大恥かいた甲斐がある、と言っとくわ」

 

 その「無理しちゃって~」的な生暖かい視線は知らない。正直、あの時の私を思い返すのは結構恥ずかしい。負け確と開き直ってなお、ただ逃げるのも負けるのも嫌で、恵まれた才能に嫉妬して、妬んで、全力も引き出さずに舐められて負けるのは嫌だと駄々をこねただけなのだから。

 ただ、それでも、轟君に良い影響があったのなら、それはそれで誇らしいとは思う。なんか携帯に夜嵐君からのメッセージがすごい勢いで入ってきてるけど、とりあえず後回し。

 

 轟君の電話で、マスコミが嬉々として叩くような雰囲気ではなくなり、グダグダな雰囲気のまま会見は終了した。

 とはいえ、何も影響がないわけではなく「トップヒーローの闇を暴く!」とか「ヒーローへの信頼が揺らいでいるこの時期に暴挙!」なんて記事はちらほらと。

 トレンド入りした個性婚ってワードに関しては賛否両論。体の相性云々が真面目に議論になっているのは、不謹慎だけど笑ってしまうね。

 ビルボードの投票に関しては、それでも一定の支持はあるのか、トップ10圏内は維持していた。もっとも最終確定日まで投票の振り替えは可能だから、どうなることか。

 

 

 会見の2日後、ちょっと風変わりな援護射撃があった。

 上半期のナンバースリー、暫定ナンバーツーのホークスがパトロール中にマスコミのインタビューに答えて、エンデヴァーについてのコメントを出していた。

 

「あー、エンデヴァーさん?

 世間じゃいろいろ騒がしいですけど、エンデヴァーさんって、見た目キツイし、愛想ないし、気の利いたコメントの一つも出せないしねぇ?

 象徴不在ってさんざん騒がれておきながら、この時期に一番大事な支持率を自分で落とすような真似するし、正直、何考えてんだって感じですよね。

 でもま、膿を出し切って前に進もうってんなら、それでいいんじゃないですか?

 ヒーローだって人間。

 いっくら完璧を目指しても、間違うことだってありますって。後はご家庭内の問題。精々、家族にぶん殴られたり、家庭内でど底辺扱いされればいいんです。

 見たいって思いません?実家で邪険にされて情けない顔するエンデヴァーさん。あ、やべ、想像したら笑えてきた。ブフッ!ごめ、ちょ、むり」

 

 

 そのまま笑いをこらえて、インタビュアーを振り切って上空に逃げて、笑いすぎて空中で姿勢を崩す姿までがセットで放送された。

 そうしたら現金なもので、ネットでは様々な雑コラ素材としてエンデヴァーが使われだして、本人も後ろめたいところがあるものだから、事実上の黙認状態。

 

 人の噂も七十五日というが、ネット社会では75時間すら持たず、事態はなんとなくうやむやな方向に向かい始めて、ランキングも急上昇と言う事態になった。

 若干、轟君の発言で体育祭のアレコレがピックアップされて、黒歴史が上塗りされた気分。

 電気が連絡を取った限り、実家の方は以前にもましてご近所の視線が気まずくなっているらしいが流石にそれは知らん。




不幸自慢大会になってしまったせいで、長台詞が多いのは反省。
障子とオリ主の過去話は当初予定してませんでしたが、コミック版を読んで差し込みました。

原作キャラだと、口田も多少のいじめぐらいはあった感じですが、家族には恵まれてますね。多分、常闇も似た感じでしょう。
上鳴電気はオリ主と言う改変要素があっての事なので。ただ、仮に本作の捏造両親そのままの性格だとしても、一人っ子ならあまり問題がなさそうです。甘ったれになるけど、原作電気はそもそも色々甘いしw

地方、特に山間部などはかなり人口減している世界のようなので、悪い意味で閉鎖的な環境と気質が増した場所も残っているのでしょうね、それにしても闇が深いけど。

この中継を見た荼毘の反応は次回に。


本話、実のところ何度か書き直してるんですが……その過程でふと思ったこと。
物間と渡我、この二人で子供作ったら個性を外部保管できるAFO2世(奪わない分むしろたちが悪い)になりそう。混ぜるな危険の代表格だと思いましたw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。