雷速少女のヒーローアカデミア   作:K鶏

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アニメ的にはシーズン5に突入です。


第75話 緊急訓練 with 耳郎アップデート

 昨日、九州でエンデヴァーと脳無の戦闘が発生した。

 私はその時間帯、ちょうど壊理ちゃんの勉強を見た後、運動を兼ねた散歩に二人で出ていて、寮に戻ったときには事件はすべて片付いていた。

 

 壊理ちゃんの運動能力に関しては、まだまだ体力が同年代の平均にも届かない。こればかりは地道にやるしかかない。もうちょっとスタミナが付いたら口田君にも手伝ってもらって、アレキサンダー君()遊んでもらおうと思ってる。

 

 学力はそもそも、文字の勉強中。読むほうは大丈夫になってきたから、書き取りの練習中。ルミリオンとデクにお手紙を書くと頑張って練習中だ。ビックスリーの皆さんや梅雨ちゃん達とも分担して面倒を見ているけど、インターン活動もある分、手が空いている私が面倒を見ることが多い。

 

 角に溜まるエネルギーは一種の生命エネルギーとでも言えばいいのか、運動を始めてから多少、溜まりが良くなっている。

 暴走のリスクを考えると笑えないが、最低限度のオンオフは覚えた。本格的な訓練、例えばどれくらいの力でどこまで巻き戻るかの検証を含めた制御訓練にそろそろ着手するらしい。

 

 そんな事情もあって、事件のタイミングに寮にいなかった。

 戦闘自体は後で動画サイトでも見た。

 轟君が思わず座り込むぐらいには心配し、動揺を見せたと聞いた。その場に居たかった気もするし、居なくてよかったと思う自分もいる。正解なんてないよね、犯行予告があるわけでないし。

 

「昨日のエンデヴァー、凄かったよなぁ」

「脳無にぶっ倒されたときには肝を冷やしたけど……最後の勝利とガッツのスタンディング!くぅー!漢だぜ!」

 

 確かにすごかった。アレでほとんどの人がエンデヴァー時代の始まり、と思ったのではないだろうか。

 もっとも、脳無を繰り出したヴィラン連合の目的が見えないけど。自分が考えても仕方ないけど、何をやりたかったのかがわからない。

 エンデヴァーやホークスの殺害に拘らずにあっさり撤退した。示威行動なのか、ただの嫌がらせか。それにしては大掛かりだけど。

 そんなことを考えていたら、轟君が教室に入ってきた。

 

「おはよう、轟君……エンデヴァーの容体は?」

「あぁ、命に別条はないそうだ」

「そっか、それはよかった」

「スゲェよな!轟!」

「……あぁ、そうだな」

 

 峰田の言葉に一拍、間が開いたけれど、それでも肯定の言葉が出るくらいには、感じるものがあったらしい。

 それぞれの席で昨日の事件について話をすること暫し、相澤先生の気配に自然とおしゃべりが止まる。

 

「……よし。いつまでも文化祭のお祭り気分を引きずって浮かれているなよ。お前たちは仮免とは言え、公にヒーロー活動ができる資格と責任があると自覚しろ。補講中の轟もいるが、今後の授業もギアを一段上げていくからそのつもりでいろ」

 

 戦闘訓練、救助訓練の難易度アップ、状況想定の厳しさや交渉事、そういえば下期にはクラス対抗の戦闘訓練もあったはず。たしか、B組の物間君がやたらエキサイトしてたけど。

 

「さて、今日のホームルームだが――――」

 

 そのタイミングで教室全体に響く警報音。

 

『緊急訓練!緊急訓練!想定!雄英敷地内にヴィランが侵入。ヒーロー科1年A組に出動要請。ヒーローコスチュームに着替えて、現場に急行してください』

 

「A組の皆さん!出動ですわ!!」

「「「おう!」」」

 

 言った傍からこれと言うのは、露骨に過ぎる。けど今後、そういう事態に備えて余力を残した自主トレをしないといけないなぁ

 手早く着替え、グラウンドβに集合する。こういう時、空想の変身ヒーローたちが羨ましい。

 

「状況を確認します。グランドβにヴィランが侵入、わかっていることはそれだけです」

「偵察班、状況の確認を頼む」

 

 口田君、障子君、響香と私が状況の把握にかかる。口田君は口笛ひとつで大量の鳥を呼び寄せ、指示を出していた。

 

「鳥たちよ、被害を受けた場所を確認するのです」

 

 入学当初の戦闘訓練とはもはや別人だなぁ

 今度は響香がイヤホンジャックで周辺の音を拾い、その方向を障子君が目視確認する。

 

「北東約900メートル、断続的な破壊音」

「イヤホン=ジャックの報告地点に爆炎を確認。ビルが川に向かって倒壊。火災が始まっている」

 

「ごめん、私の方はその距離は無理。知覚範囲内には不審者なし」

 

 私の個性「電子操作」による知覚距離は文化祭後に少し距離は伸ばしたが、1kmの大台にはまだ届かない。

 文化祭でオーバーワークを怒られて、自主訓練は量と頻度を減らした。

 実際にオーバーワークだったのだろう。距離こそ600mを少し超えたぐらいで足踏みしているけど、情報の精度は上がったし、知覚をさらに広げる事への負担は軽く感じる。

 実際、単独としてはこれで十分、凄いと思う。

 同時にそれを軽く超える距離を聴音や目視できる響香とか障子君もいるから、実はそう凄くない気もしてしまう。

 人と比べても意味がないのはわかっているけどね。2人が見えない死角や潜伏しているヴィランを見つけることはできるのだから、得意分野の違いと思おう。

 

 状況が校内への侵入想定でまだよかった。これが市街地テロの想定だと、ビルやその周辺の人命救助や避難誘導にも人数を割かないといけないし。

 

「クリエティ、2班に分けて先行して消火を行おう」

「わかりましたわ」

「「おぉぉぉぉ!」」

 

 コスチュームの前をはだけて創造を使う百ちゃん、クリエティを見て興奮するグレープジュースとチャージズマ。

 じりじりと胸元が見える位置に移動しようとするのをインビジブルガールとピンキーが沈める。そのまま、下水にでも流しておいてください。

 クリエティはリアカーを生成して、指示を出す。

 

「時間がありません。消火班は現場へ急行を、インゲニウム!」

「うむ、ショート君!」

「わかってる」

「俺も行こう」

「僕も」

 

 消化班にインゲニウム、ショート、ツクヨミ、Can't stop twinkling.、やっぱりこの名前長いよ?更にアニマの命令で偵察を行っていた鳩から、追加情報が入る。

 

「大変!川に流された人がいる!下流は橋が崩落!」

「グレープジュース、私たちの出番よ」

「おう!オイラに任せろ!」

 

 水難救助が追加になってFROPPYにグレープジュースも消化班に加わって救助に向かう。ヴィランの侵入想定で水難救助?

 

「テンタコルも消火・救助班に合流を!」

「わかった!」

 

 A組って純粋パワー系が少ないからね。素のフィジカル最強のテンタコルを偵察のみで使うのは勿体ない。デクを救助に回すのも有効だけど、まだヴィランが撤退してないから戦闘要員は温存か。

 

「私もクリティたちと現場に向かう。今の知覚距離だと偵察班には足らないや」

「了解ですわ。イヤホン=ジャックは引き続き警戒、アニマはその護衛を」

「いや、ウチも行くよ。ウチも距離が近いほうがいいし、少数分散は良くないでしょ」

「……了解ですわ。では、アニマも合流を」

 

 私たちがビルを降りる間に、インゲニウムが先行メンバーを乗せて走り出していた。

 

「オイ、耳!ヴィランの逃走方向!」

 

「イヤホン=ジャック!……ったく。足を止めててわかんないよ。ブルーは?」

 

 せめてちゃんとヒーロー名で呼んでくれないかなぁ。てか自分のヒーロー名をいい加減決めなさい。

 

「隠れられそうな電磁ノイズが火事に向かって10時方向のビル、500mぐらいにあるから、そこかな?」

 

「ちっ、行くぞ」

「爆豪!?行かねぇのかよ」

「逃げたヴィラン追うぞ。消火活動はモブどもに任せろ」

「うえっ!?うぇぇぇっ!?」

 

 いつも通り、チャージズマと烈怒頼雄斗(レッドライオット)を連れて行く爆豪君。何というか、三馬鹿トリオと化してる感もあるけど、それは烈怒頼雄斗に失礼か。

 

 

「僕たちも行こう!」

「うん!」

 

 デクの声掛けに残ったメンバーが火災現場方面に向かう。まず確実に1人いるしね。

 だたなぁ、この演習、これだけの仕込みでこの程度で終わるかな?

 

「要救助者発見。通形先輩だったけど、救助完りょっ―――」

「やあ、今日の俺はヴィランなんだ。大丈夫、透過はハンデで1人につき1回。頑張って捕まえてみるんだね!」

 

 スマホのスピーカーからは鈍い音が続くから、格闘で腹パンされたな、コレ。

 回数制限付きと言ってもルミリオンを倒せって、きっつい。

 

「だったらすぐに使い切らせてやんよ!グレープラッシュ!!」

「あはははー、コレは拙いかもー」

 

 水音がするから、川に逃げたか。うーん、グレープジュースが地味にいい仕事する。ほんと、侮れない。あっちは梅雨ちゃんがいるから、どうにかなるだろう。

 

「ケロ!」

「甘い甘い……あ、やっば!」

深淵闇躯(ブラックアンク)!」

「オクトブロー!」

 

 種が割れている以上、怒涛の攻撃ラッシュで透過を使わせてしまえば確保することは難しくない。

 

「やるなぁ、みんな元気いっぱいだね!」

「ケロ、通形先輩、確保完了したわ」

 

 程なくしてルミリオンは捕獲完了となった。

 

 

 火災現場の方は私たちが近づく間に再び爆発。消しきれなかったのか、可燃物が保管されている場所に延焼したか。

 

「警戒!通りを挟んで飛行反応が近づいてる!」

「げ、この音?……憶えとこ」

 

 普段は地面の足音を聞くことが多いからね。飛ぶヴィランはそう多くはないけど、警戒するに越したことはない。

 

「えー!でもこのままじゃ延焼しちゃうし、ウラビティ!セロファン!前言ったアレやろ!」

「アレか!」

「わかった!」

「行ってこい!ピンキー!」

 

 リスクとリターンをどうとったか、ピンキーを浮かせてセロファンが空中機動力を与えて現場に送り、酸の雨で消火を試みるつもりらしい。

 

「チーム・レイニーディ!いっくよーー!」

 

 酸度を下げた酸の雨で多少、火の勢いが衰えたところで、Can't stop twinkling.のレーザーが建物の一部を崩して延焼を防ぐ。

 そこからさらに、ショートが再び氷結で炎を閉じこめた。

 

 次の瞬間、金色に輝く波動の鞭が私たちを襲った。幸い、振り払うのが間に合ったので、私は波動の鞭の方を切り払ったが。

 セロファンのテープを引きちぎって即座にピンキーを拘束するとか、地味に技術がすごい。

 

「覚えてるー?忘れちゃったー?まだヴィランは残ってるんだよ?知ってた?」

「波動先輩がヴィラン役」

 

 それだけ、じゃないですよね。私の知覚にはあと2人(・・)

 

「もう1人、ヴィラン役はいるんだ!」

天喰(あまじき)先輩まで!?」

 

 この場にいるのが通形先輩でないだけ、マシだと思おうよ、デク。相性で言えば悪くないけど、純粋にパワーで来られたら押し切られるからなぁ

 

「あぁ、なぜ俺がヴィラン役……みんなの視線が痛い。そうだジャガイモだ、野菜なんだ……無理、帰ろう」

「帰ったーーー!」

「天喰先輩、帰っちゃった……」

「いいのかな、それで?」

 

 いい訳ないと思います。けどまぁ、チャンスではある。

 

「ちょっと、ストップ、ストッーープ!ちゃんと役に徹しないと!動かないでね、危ないから。アタシ、いま、ヴィランだから」

 

 波動先輩からは火災現場の方のインゲニウム、ツクヨミ、ショートが見えているのだろう。背後に回ろうと動き出すのを見て、体の向きをそちらに向けて波動を放つ準備をする。

 

「むー、動かないで、って言ったよね?」

「そうですよね。なら、強制停(サスペン)―――」

 

 普通の人なら死角となる位置から飛んできた捕縛布を飛んでかわして、強化包帯で巻き取って妨害する。生憎と扱いやすさは包帯の方が上だけど、パワーでは負ける。

 その間に波動先輩の攻撃が火災現場のインゲニウム達を薙ぎ払っていた。

 

「悪いな、お前をあまり好きにさせると、折角の演習が温くなりすぎるんでな」

「イレイザーヘッド……高い評価を頂いて、光栄、ですねぇ」

 

 バッテリーから電子を引き出そうとしても反応する気配がない。個性は消されている。

 幸い、私の知覚能力はイレイザーヘッドの「抹消」の影響を受けない異形型寄り。上期末の演習試験と同じウエイトハンデを付けてくれているから、捕縛布を捌けている。

 

「だからって、好きにはさせない!ハートビート・サラウンド・タイプオルカ!!」

「むぅっ!だがまだ甘い!」

 

 そこにイヤホン=ジャックの援護攻撃がイレイザーヘッドに入る。どうやらハートビート・サラウンドの位相を左右で変えて、眩暈を起こさせるような攻撃を編み出したらしい。

 ただ、あいにくとまだ威力不足か。一撃で決められなかったのもあり、イヤホン=ジャックも個性を消されてしまった。ジャックはそのまま腕のスピーカーに刺さっているけど、音圧攻撃が止まっている。

 と言うか、異形型には通じないと思ってたけど、パーツが違う部分が変化しないだけで、心音を送り込む部分は止めるのか。本当に敵に回すと面倒な相手だ。

 

 これだけ喰らって「抹消」が解除されていないのは流石プロ、としか言いようがない。でもそれならそれで、「抹消」を使っているからこそできる勝ち筋がある。私は透ちゃんの動きを見ながら立ち位置を変えていく。

 イレイザーヘッドはあくまで対私、というだけでちょっかいを出さなければ、ほかのクラスメイトの個性を消すつもりはないようだ。

 

 そしてトリガーになったのはウラビティの掛け声。

 

「解除!」

 

 そうすれば当然、浮いていたピンキーは重力に従って落ちる。セロファンのテープを使って、人質に取っている波動先輩も重力に引かれて引っ張られる。

 

「わかった。葉隠さんだね」

「集光屈折!ハイチーズ!!」

 

 ピンキーを救助したインビジブルガールの必殺技。目を背ければ当然、フラッシュの影響は受けないが、注意は疎かになる。

 そこをクリティが作り出した捕縛ネットで波動先輩の捕獲完了。

 

「波動さん!?」

「今だっ!」

 

 天喰先輩にはテイルマンが接近戦を仕掛けて、意識を拘束したところにデクがとどめ、と思ったら、何を考えたか拳を止めて降伏勧告。

 蹴り飛ばされたデクに対して追撃が入るより先に、烈怒頼雄斗と爆豪君が、電気が運転する車で駆けつけて制圧。

 グラウンドにオブジェとして放置されてた車、アレ動いたのね。ロードスターってちょっと羨ましいかも。

 

 

 私のほうは、眩しさに負けて目を閉じてしまったイレイザーヘッドの抹消が切れた瞬間、包帯で捕縛するのと同時に、イレイザーヘッドの電子に命令を割り込ませる。

 

機能休眠(スリープ)!」

 

 強制停止(サスペンド)が一瞬なら、機能休眠(スリープ)は持続性をイメージした。もし万が一誤爆して、普通の神経のほうに命令が行っても、これなら眠るだけで済む、と思うし。

 

「ち、まぁ、よくやった」

「そりゃまぁ、頑張りましたから」

「……くそ、個性を止められるっていうのは、こんな感じなのか。頭痛は?」

「距離が近いので平気です」

 

 まぁ、それはともかくとして、ヴィランの制圧完了、ということで。

 

「訓練!クリアですわ!」

 

 

 一応は訓練なので、教室に戻ってから講評となった。

 

「まず、初動についてはまずまずだ。広範囲の探索持ちが多いからな。障子、耳郎は探知範囲をさらに広げるとの同時に、対象と精度を上げていけ。足音以外にも衣擦れ、呼吸音、情報源は無数にある。

 上鳴茉芭(まつは)は当面はノイズ対策に注力しろ。干渉は見通し距離でできれば十分だ」

 

「「「はい」」」

 

 注文が厳しい。とはいえ、頑張れば何とかなりそうなのが性質が悪いというか、頑張らざるを得ないというか。

 距離について指示が出なかったのは、そろそろ距離的な限界と思われているか、まだオーバーワークを心配されているか、かな?

 

「チーム分けについてだが、爆豪、ヴィランの捜索に出るのはいいが、お前はもう少し救助も実践しろ。レスキュー分野に関してはお前、赤点ギリギリだからな?ヴィラン退治だけでナンバーワンになれるほど今は甘くないぞ」

 

「……ウス」

 

「それと、今後は同じメンバーと組むことも制限していく。慣れが出すぎるのもよくない」

 

 爆豪君にはちょっと厳しめ。というか、戦闘狂(バトルジャンキー)な部分と言動がどうしてもね。

 

「火災消火については少々難ありだ。轟、今回は訓練施設だからアレでいいが、実戦の市街地では周辺にも被害が及ぶから範囲の制御を工夫しろ。青山もビルを壊して延焼を防ぐのはいいが、これも現場では要救助者がいたら取れない方法であることは理解しておけ」

 

「はい」

「ウィ、ムシュー」

 

「次に芦戸。消火対応を急ぐのは間違いではない。だがヴィラン接近の警告が出ていたのだから、もう少し用心しろ。実戦なら最悪死んでる。それと消火に使うなら酸度はもっと落とせ。水量、散布域も足らない。攻撃にはいいが消火には不十分だ」

 

「はぁい」

「ハイは伸ばすな!」

「はい!」

 

 これに関してはもう要求が実戦レベルだなぁ

 それだけ高レベルの事が出来ていると思えば嬉しい評価ではあるのだけど。

 

「水難救助からの制圧戦はまずまずだ。純粋に救助でもよかったのだけどな。今の対応力を見たいとの意見もあってああなった。人選、連携共にまずまずだ。

 だが壊れた橋にとどまっていた時間が長いのは若干マイナスだ。速やかに安全圏に要救助者を移送しろ。壊れた橋と言うのは不安定で2次被害が出やすい。」

 

 こちらも合格点と。梅雨ちゃんはもちろん、峰田がなぁ、つくづく、個性の利用と言う点では的確でうまい。

 

「最後、波動と天喰の制圧戦だが、緑谷!ヴィランに情けをかけるな。最短で制圧しろ。あの状況で情けをかけるのは尾白を見殺しにしたようなもんだぞ!

 その尾白も、緑谷の援護を前提に囮になる動きだったな?自らで決められないほどでは無いだろう。限界を勝手に決めるな。連携も大事だが自らで決められる動きをしろ」

 

「「はい!」」

 

 これはずいぶんと厳しめ。でもまぁ、仕方ない部分はあるけど。

 

「それ以外のメンバーの人質救出、ヴィラン制圧に関してはよくやった。以上だ、質問はあるか?」

 

 全体的には思ったよりも高評価。

 質問に関しては飯田君が真っ先に手を挙げた。

 

「はい!ヴィラン役の先輩方は識別のビブスを付けておられましたが、先生が明確な識別なしに参戦された意図をお聞かせください!」

 

「ヴィラン役の個性発動を上鳴に妨害され続けたら戦闘がダレる。実戦ならそれでいいが、訓練なら全員に役割がないと意味がない。そこで妨害させてもらった」

 

 まぁ、確かに。やろうと思えば、2人があの距離に入った時点で、落とせましたね。もう1人、イレイザーヘッドが来てたから、やれなかったけど。

 

「あの、それは流石に、茉芭さんに不利すぎるのではないかと」

 

「否定はしないが、1人で全員の個性を止めて、捕らえてめでたしじゃ訓練にならん。お前ら全員、悔しかったら、ハンデ無しになるぐらいに地力を伸ばせ。

 最後に、今回は授業中だったが、常にそうとは限らん。常に余力を残しつつそれでいて自らの成長を止めないように訓練に励め。以上だ」

 

 

「「「「はい!」」」」

 

 何ともスパルタなセリフで、緊急訓練の締めとなった。

 でも最後の個性を止めてうんぬん、先生も学生時代に言われませんでした?最後の余力については主に私に向かって言ってた気がするけど、それこそ要求がプロレベル何ですけど。




シーズン5のキャラ紹介回ですよね、コレw
本作では通形が個性を使える状態ですので、ハンデ付きで戦闘参加させました。ノーハンデだと、オリ主が出向くまで無双するのでハンデつけてさっさと退場w

水難救助に向かったメンバーのうち、不在の砂藤にかわり障子に頑張ってもらいました。
緑谷を除いたら彼ぐらいしか、パワーで蛙吹or峰田を投げられな……あー、尾白の尻尾で投げる手もあったかも。

そして、もうほぼ完全にイレイザーヘッド互換キャラになったオリ主には……ビックスリーでは個性の性質的に完全に止めきれないので、イレイザー投入。強くなったなぁ
なお、vsイレイザーですが、ガチでやりあった場合、会敵前に干渉できればオリ主、以降は地力の差でイレイザーが勝ちますね。今回はハンデ付きなのと、察してわざと食らった分もあって、オリ主に花を持たせてくれました。


捏造技
ハートビート・サラウンド・タイプオルカ
イヤホン=ジャックの捏造新技。片方のスピーカーに遅延回路付きのジャックを追加して、意図的に音波を歪める技。単純な音圧は落ちるが、眩暈などを誘発させる。
ギャングオルカが行う超音波攻撃のリスペクト技。
装備依存技になるが、基本、イヤホン=ジャックの必殺技は全部装備必須なので、本人も許容すべきデメリットとしている。
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