陰の実力者の師匠になる   作:ディバル

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カゲマス一周年おめでとう。私は、フェスガシャで爆死しました。

今回は、オリキャラの事が少し深掘りされます。


14話 天使

 

 

 

 

ニューが捕獲して来たガーデンと名乗る男。こんな短時間で捕まえられたのはラッキーだった。

 

「どうしますか。拷問して情報を吐かせますか?」

 

「いや……この様子からしてまともに会話はできないだろう」

 

ニューの報告によると「我らはシャドウガーデン」同じ発言を繰り返していたと言う。

 

「洗脳か……」

 

精神がもう壊れている。洗脳と恐らく薬の投与もされているだろう。だが、こう言う時の魔法だ。

 

「リーズ・ヒトニス」

 

記憶を読み取る魔法を使用する。

 

「教団のチルドレン3rd……捨て駒だな」

 

大した情報は持っていないな。こいつは、専門の施設で育てられた。そこで洗脳教育と薬剤投与が繰り返された。その成れの果てだ。

 

捨て駒と言えど実力は、騎士を遙かに凌ぐ力を持っている。

 

「この愚か者は、どうしますか……吊し上げますか?」

 

「やめておけ下手に目立つと面倒だ。とりあえずイータ辺りに解剖でもして貰おう」

 

「かしこまりました。直ぐに手配します」

 

後は、ガンマ達に任せるとしよう。

 

「ガンマ調査を続けろ。俺も独自に調べる」

 

「承知いたしました」

 

俺は、その場を去る。

 

ゼノンを殺した事で、教団はガーデンが障害にとなる事がわかっただろう。教団はガーデンを潰しにきている。

 

今は、その準備段階だろうか?何はともあれ警戒を強めないとな。

 

 

 

 

 

数日後

 

教団の目的を探っていると学園の方から違和感を感じた。

 

先程まで感じていた魔力が全く感じられなくなっていた。学園には生徒たちが何百人といる

 

その魔力を一切感知ができない。そして、遅れてやってくる魔力の反応。しかし、それは学園の生徒の魔力量を遥かに超えている。

 

なるほど……教団の仕業か。学生と言えど魔剣士を目指す者達が集まる学舎。そこを襲撃とは、普通なら自殺行為だ。

 

だが、魔力を封じれば、その襲撃も現実的な物となる。この世界の住民は魔力の扱いが根本になっていない。ついでに、格闘術が発展しておらず、基本的に武器で戦うのが主流だ。

 

だから、魔力を封じられたら弱体化する。この世界の住民は魔力に頼り過ぎているのだ。

 

魔力に頼らない戦闘方法も開拓して欲しい物だ。

 

学園の周辺にはガーデンの構成員が待機しているだろう。そして、現場には七陰の誰かが指揮を取っている。

 

「向かうか……!!」

 

魔法で移動しようとしたその時だった。後方から魔力反応を確認。反射的に防護結界を展開する。

 

展開してコンマ数秒だった。

 

神々しい光の弾幕が俺目掛けて飛んできた。明らかに魔法だ。

 

「出てこい……俺がこの程度で殺せると思ったら大間違いだぞ?」

 

結界を解き弾幕が飛んできた方向を睨み殺気を放つ。

 

「わかっています。貴方がこの程度で死ぬわけありませんよね」

 

そこから姿を現したのは、緑色のポニーテルをなびかせた女性。しかし、その背中には六枚羽の羽を生やしている。

 

「四大天使……ガブリエル」

 

「魔王…ディバルティット・ザ・デッド……お久しぶりですね」

 

前世での俺の名前。

 

天使族、魔族と相反する存在。その中でも上位存在それが四大天使だ。俺が魔王に就任する数百年前に、魔族と天使族との戦争「聖戦」を繰り広げた種族。

 

「俺の邪魔をするな……ガブリエル」

 

「汚らわしい魔族が命令しないでくれませんか」

 

「……要件は?」

 

「もちろん……貴方の抹殺ですよ」

 

世界を滅ぼした勇者との戦い「人魔戦争」の際に勇者一向に手を貸し、俺達の国を滅ぼした憎き宿敵。あの時、四大天使含めこいつらの主人の「女神」も殺した筈だ。

 

「何故俺を狙う?」

 

俺が質問すると馬鹿にするように笑みを浮かべるガブリエル。

 

「答える義理はありません。……そう言ってもいいのですが、強いて言うなら……貴方いや魔族が嫌いだからですよ」

 

「確かにお前達とは昔、戦争をしたが、それは過去の話。お互いに干渉しない事を条件に終戦した筈だ」

 

「はぁ……私達の主人が決めただけで、天使族全てがそれに納得した訳じゃあ無いんです。私は……ずっと貴方達が憎い。昔も今も……だから、魔族は抹消するんですよ」

 

「……お前らがそうでも俺達は違った。お前達を出来れば殺したくなかった」

 

彼がそう言った瞬間、ガブリエルが魔力を放出される。

 

「……偽善者ぶらないでくれますか?…昔から貴方のそう言う所が嫌いだったんですよ」

 

彼の足元に無数の魔法陣が展開される。

 

「……話し合いは無駄か」

 

「リヒト・ゾレイ」

 

詠唱無しで魔法を放つガブリエル。足元の魔法陣が光りそこから魔力が柱となって放たれる。ディバルは、転移魔法でそれを避ける。

 

「逃しません」

 

魔力弾を彼に向けて放つ。しかし、その弾幕は当たらない。

 

「人の身でもこの速度」

 

「俺が弱くなったと思ったか?」

 

「……その余裕がいつまで続くか見ものですね」

 

彼女は表情を崩さない。魔力を無駄にすると判断したガブリエル。異空間から無数のナイフが出てくる。二本は手に握られる。残りのナイフは宙に浮遊している。魔力で浮かせているのだ。

 

「接近戦か……」

 

ガブリエルは、遠距離戦が不利とわかり接近戦に変えた。地を踏みこちらに向かって来る。懐を侵略する。

 

「さようなら」

 

直後、ナイフによる横薙ぎが飛んでくる。彼は、半歩下がりナイフ圏外に出て避けた……そう思えた。

 

「甘いですね」

 

ナイフは魔力を帯びてその刀身を伸ばす。それにより攻撃が届く。

 

「その言葉そっくりお返ししよう」

 

だが、彼の衣服に掠った程度の物だった。瞬時に反撃が返って来る。既に、彼の手には漆黒の暗器が握られていた。

 

「!?」

 

ガブリエルはようやく気づいたが、既に遅かった。暗器が彼女の腿を捉えた。深々と刃が刺さりそこから血が溢れ出て来る。

 

「これで終わりじゃないぞ?」

 

攻撃はまだ続いた。暗器がそのまま動きさらに奥深く刺さる。魔力で操作する。

 

「ぐっ……」

 

ガブリエルから苦悶の声が漏れる。そして、その場からすぐに離れる。

 

「吹き飛べ」

 

彼は、指パッチンで指を鳴らす。その瞬間、腿に刺さった暗器が爆発する。暗器に込めていた魔力が膨張し爆発したのだ。

 

「脚ぐらいは持っていったか?」

 

爆風により煙が立ち上がる。

 

「魔王と呼ばれていただけはありますね」

 

「……これくらいで死ぬわけないか」

 

煙が晴れそこには、無傷のガブリエルが醜悪な笑みを浮かべていた。

 

 






はい……ここで色々と新たな情報が出てきました。プロローグを見る事をお勧めします。見ないと理解が難しいと思いますので。
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