陰の実力者の師匠になる   作:ディバル

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1話 転生した魔王

 

 

 

 

我が目を覚ますと、そこは見慣れない場所だった。雨が降っていて外にいるみたいだ。自身の手を見る。とても小さな手だ。どうやら、我は転生に成功したらしい。

 

前世で世界を破壊した時に、破壊とは別の魔法を発動させていた。それは、転生の魔法。この魔法は、名の通り転生する魔法だ。ただこの魔法は、どの世界でそしていつ頃に転生できるかわからない。

 

世界は様々あり我がいた世界の他に別の世界がある。ここはその一つだろう。

 

しばらくすると、我は母親らしき人物が我の入っているカゴを置く。そして、「ごめんね……」と言いその場から離れていく。なるほど、我は捨てられたのか。

 

生まれて間もないのに捨てられてしまった。まぁ……彼女にも色々あったのだろう。我は産みの親である彼女を見送る。

 

その場に誰もいない事を確認して、魔法を唱える。我の体がみるみる成長していく。

 

「どうやら魔法は問題なく使えるな。」

 

我は衣服を作成して着る。そして、自分の姿を確認する為に鏡を取り出す。

 

見た目として、15歳程度だろうか?白の髪に青色の瞳。少しばかし前世の顔と似ているかな?

 

「とりあえず情報を集めないとな。」

 

我は、歩き出す。この世界の情報を集める為に。

 

 

 

 

数ヶ月後

 

俺が転生して数ヶ月が経過した。わかった事は、この世界にも魔力がある。ただ、俺がいた世界とは違い魔法文化ではなく魔力で自身の身体能力や武器を強化するという物だ。それらを駆使して戦う者を魔剣士と呼ぶらしい。

 

この世界の住民を調べたが、どうやら俺がいた世界と体の構造が違うみたいだ。俺みたいに努力すれば魔法を使えるかもしれないが、それには魔力操作が必要となってくる。

 

魔剣士の戦っている姿を見たが、この世界の住民は魔力の使い方がまるでなっていない未熟なのだ。

 

それと我だと目立つので一人称は俺とした。そうした方が普通だろ?

 

そして、この世界にはミドガル王国やオリアナ王国などの国がある今、俺はミドガル王国を拠点としている。

 

そして、今一番気になっている事がある。「悪魔憑き」だ。この世界には人間、エルフ、獣人がいる事を確認した。

 

俺も実際に目にはしていないが、体が黒く壊死していく奇病。人間、エルフ、獣人等の種族を問わず女性にのみ発症する物らしい。

 

悪魔憑きになった者は、コミュニティから棄てられるか悪魔祓いのために教会送りになるみたいだが、悪魔憑きになった者はその後教会から帰ってきた者はいないと言う。

 

ここら辺の調査を進めないといけないな。それに何か裏がある気がする。教会に引き渡された悪魔憑きはどうなるのか?そして、その悪魔憑きは最終的にどうなるのか。

 

様々な人に聞いて回ったが、誰もが口を揃えてわからないと答えた。表の世界に情報がない。もしかしたら裏の世界に通ずるのかもしれない。

 

単に教会が情報が漏洩しないようにしているだけなのかもしれないが、前世では数千年という月日を生きた俺の勘が何かあると訴えかけている。

 

とりあえず調べてみるかそうすればわかる事だ。

 

 

 

side???

 

とある教会そこに2人の男と悪魔憑きになった少女がいた。

 

「……娘は本当に治るのですか?」

 

男は必死に教会の人間にそう聞く。

 

「えぇ……大丈夫です全て我々にお任せください。」

 

悪魔憑きになった少女は、男の娘だった。ある日突然少女は、悪魔憑きとなった。彼女と関わりがあった者は彼女を虐げ早く教会に引き渡せと父親である男に言った。

 

しかし、男は諦めきれなかった。大切な自身の娘をどうにかして治す事ができないか?男は調べた自信が持つ力やコネを全て頼りそして、情報が回ってきた。

 

この教会で悪魔憑きを治しているという情報が、悪魔憑きを治したと言う前例は聞いた事がなかった。だが、男は藁にもすがる思いでここを訪れた。

 

本当に治るだろうか?男はそんな事を思いながら悪魔憑きになった少女を教会に差し出そうとする。少女は肉塊となっていた。今では肉塊だが、悪魔憑きになる前は可愛らしい女の子だった。

 

男が悪魔憑きになった娘を差し出そうとしたその時だった。

 

「その子を差し出すのはやめた方がいいぞ。」

 

教会に声が響き渡る。それは、男や教会の人間の声では無い。次の瞬間、教会のステンドグラスが割れて男が侵入してくる。

 

「どういう事だ?私は、娘を治して欲しくてここに来た。それなのに何故だ?」

 

怒りを込めて男は、侵入してきた彼にそう問う。

 

 

 

 

sideディバル

 

「この男の目の奥底には悪意が宿っているからだ。端からお前の娘を助ける気なんてない。そうだろう?」

 

俺は、教会の人間を見つめながらそう言う。

 

「なんの根拠も無いじゃないか。」

 

父親である彼が俺の胸ぐらを掴んでくる。俺はその男の手を取り離す。娘を助ける事しか頭にないな。そのせいで肝心な事が抜けている。

 

「お前がもらった情報は本当に正しいのか?」

 

「それは………」

 

「それに肝心の悪魔憑きを治す方法は聞いたのか?」

 

「!!」

 

やはりこの感じだと聞いてなかったみたいだな。

 

「さて………」

 

俺は視線を教会の人間に向ける。そして、殺気を放つ。やはり教会は怪しい。どうしてそこまで必要以上に悪魔憑きに執着するのか?そして、今まで回収した悪魔憑きはどうしたのか。気になる事が山積みだ。

 

「お前達の目的はなんだ?」

 

俺は男にそう問う。

 

「なんだ貴様!!いきなり割って入って!!」

 

どうやら俺の質問には答えてくれないみたいだ。男は剣を抜き、構えて俺に向かって剣を振る。俺はその攻撃を最小限の動きで避ける。なんだこの程度か。男は剣を振り続ける。だが、俺には当たらない。虚しく剣先が空を切る。

 

「なぜ……当たらない相手はただのガキなのに!!」

 

ほぉ……この俺をガキ呼ばわりか。それに、こいつ相手の力量を見抜けないとはとことん雑魚だな。見た目や年齢で判断するとは。

 

「来ないのか?なら今度は俺から行く。」

 

脚に力を込めて地を蹴る。

 

「!?」

 

男との距離が一瞬にしてゼロとなる。おいおい、驚く暇があったら避けるか防御の体制入れよ。ガラ空きになっているこいつのお腹に腹パンをしてやる。

 

「ぐっ……」

 

男は吹き飛び壁に激突背中を強打する。随分と手加減してやったのにこれだ。それに幾つか骨が折れただろうな。

 

「ハァハァ…この野郎。」

 

俺を睨む男。剣を持ちそして、俺ではなく悪魔憑きになった娘に剣を近づける。なるほど、俺に勝てない事。ようやく理解して人質作戦か。

 

「ミリアァァァ!!」

 

あの娘はミリアと言う名前なのか、俺はそんな事を思う。それにしても、自分では勝てないからって自分より弱い存在をしかも今はただの肉塊とは言えど少女を人質に取るとは……こいつに生きる資格はない

 

「「!!」」

 

「さぁ……死のうかゲスが……」

 

「なんだその魔力は…!!」

 

魔力?あぁ……怒りで我を忘れていた。ダメだな感情に左右されるのは、戦闘に置いてそれは命取りだ。もうめんどくさい一瞬で終わらせる。

 

俺は指先に魔力を込める奴から見えないように、豆粒程度の大きさにする。そして、人差し指を前に出し放つ。

 

魔力の塊が放出それは、一直線に奴の額目掛けて飛んでいく。奴は未だに気づいていない。前の世界だったらこの程度の攻撃は直ぐに避けられるのだが、この世界ではそうではないみたいだ。

 

魔力の弾丸が奴の頭に当たりそのまま物凄い勢いで貫通する。男は何をされたのか分からないまま頭から血を流しその場に倒れる。

 

「………弱いな。」

 

俺は、悪魔憑きである彼女を回収し状態を確認する。何とか人型だが、性別や年齢はわからない。

 

「……これは、魔力暴走だな。」

 

その身には大量の魔力を宿していた。しかも意図的に魔力を暴走させられているみたいだ。

 

「……ミリアは治るのか?」

 

この子の父親である彼は、俺に聞いてくる。

 

「安心しろこの程度ならどうとでもなる。」

 

俺はその肉塊に手をかざす。やり方としては幾つかあるが、手っ取り早い方法として、魔力暴走しているのだからそれを制御してやればいい。

 

余分な魔力を抜いてその上で魔力制御をする。この世界の住人には中々難しい芸当だ。魔力の本質がわかっていないからな。

 

肉塊がどんどん人の形へ戻っていく。黒かった肌がみるみる白く綺麗な肌に戻り綺麗な銀色の髪をしていた。

 

俺は衣服を作成して彼女に着せる。

 

「お前の娘は治した確認してくれ。」

 

「……ミリア…」

 

男はミリアと言う少女を抱きしめる。その瞳から大粒の涙を流していた。

 

「……お前達はこれからどうする?」

 

「これから田舎で暮らしていきます。この子を虐げたこの国にはいたくありませんから。」

 

「そうか…俺はもう行く娘と幸せに暮らすと言い。」

 

「…待ってくれ!!」

 

俺は彼の静止を無視しその場を後にする。

 

 

 

sideオルバ

 

「彼は一体……」

 

一瞬の出来事だった。いきなり私達の前に現れそして、悪魔憑きであった娘を治してくれた。お礼の言葉も言えずに彼はそのまま去っていってしまった。

 

「……んっっ?…お父さん…」

 

娘が目を覚ます。数年ぶりに娘の声を聞いた。私の中から色んな感情が溢れる。

 

「良かった。」

 

「お父さんあの方は何処に行ったのですか?」

 

「あの方?」

 

「はい……私が悪魔憑きだった時に私を包み込んでくれたあの方。とても暖かく心地が良かったんです。彼にお礼が言いたかったのですが、もう居ないようですね。」

 

「彼は行ってしまったよ。自分の名前すら言わずに。」

 

「そうですか……また会えますか?」

 

「きっと会えるさ。」

 

私は、娘を抱きしめながらそう言うのだった。

 

 

 

 

sideディバル

 

「魔力暴走……悪魔憑き。思ったよりこの世界の闇は深そうだ。」

 

意図的にあれは引き起こされていた。俺がいた世界にも魔力暴走はあったが、あんな風にならなかった。体内にある魔力が活性化して魔法を放つと絶大な威力を誇る。

 

だが、魔力の消耗が激しくなおかつ連発すると自身の生命力でさえ魔力へと変換する。それが、俺の世界の魔力暴走だった。

 

 

恐らくあれは体内にある魔力を放出できずにどんどん貯めていったからあぁ……なったのだろう。

 

何にせよ色々と調べる必要がある。この世界は、一体どんな大きな闇を抱えているのだろうか。






キャラ紹介

名前 ディバル

転生してきた元魔王。生まれて直ぐに母親から捨てられた。しかし、彼にとって何の問題もなく自身の体を成長させてこの世界の情報を集めている。

名前 オルバ

この世界線では、シャドウガーデンと敵対はせずに娘を救ってくれたディバルに感謝している。

名前 ミリア

悪魔憑きだったが、ディバルに助けられオルバとともに幸せに暮らしている。ディバルにはあって感謝の気持ちを伝えたいと思っている。

誰をヒロインにしますか?

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • イータ
  • もう全員ヒロインにしろ!
  • その他
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