陰の実力者の師匠になる   作:ディバル

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中々、本編に行かなくてすいません。後話数したら進みます。良ければ感想を残していってください。作者のモチベーションが上がります。


4話 陰に潜みし少女達

 

 

 

 

シャドウガーデンが結成されて半年の月日が経った。アルファと俺が中心となってシャドウガーデンの組織の拡大をしている。まだ少ないが構成員が増えていっている。

 

そして、シャドウガーデンのトップである。馬鹿弟子(シャドウ)は君臨はするが、統治はしない。実質、今のガーデンは俺とアルファが運営している物だ。まぁ、悪魔憑きの子を助ける事はしてくれるから、何もしてない訳じゃないが。

 

俺は、今後のガーデンの方針をどうしようか考える。最終目標は、ディアボロス教団の壊滅だが、現段階でそれを実現するのは無理だ。今の俺達じゃあ動かせる人員も金も余りにも少ない。

 

しばらくは、組織の拡大と資金集め、そして情報収集をしていく。これが妥当だろう。

 

「そんな難しい顔をしてどうされたのですか?」

 

「あぁ……ベータか。何、今後のガーデンの方針を考えてた所だ。」

 

考え事をしている俺に話しかけ来たのは、「七陰」第ニ席ベータだ。七陰とは、俺とシャドウを除くガーデンに入った最初の七人の事だ。因みにこの七陰はシャドウが作った。

 

統治はしない癖にこんな細かな事は決めている。呆れるよ。本当に、だがこのネーミングセンスは、嫌いじゃない。

 

ベータは、弓を使って戦うスタイルだ。彼女は、シャドウの話を聞くのが好きで、シャドウに心酔している。

 

「なるほど…今後の我々が活動する上で大事な事ですね。」

 

「そうだな。方針はある程度決まった後は活動していくだけ。」

 

俺達が話していると、外から大きな足音がしてくる。

 

「師匠!!」

 

俺をそう呼ぶ声。俺は、ドアの扉を開ける。そこには、予想通りの子がいた。

 

「デルタまた随分と大きな獲物を狩って来たな。」

 

「はいなのです。デルタは狩りが好きなのです。師匠、デルタ偉い?」

 

「あぁ……デルタは偉いな。」

 

彼女の頭に手を置いてそのまま優しく撫でてあげる。彼女が狩って来たのはイノシシで彼女の体を優に超える大きさだ。これは、また大きな獲物を狩って来た物だ。

 

「えへへ……師匠に撫でられるの嬉しいのです。」

 

嬉しそうに耳と尻尾を動かす彼女。彼女も七陰の1人。七陰第四席デルタ。彼女は、七陰の中で屈指の力を持ち天性の勘を持ち目を見張る物がある。まだまだ成長段階だが、将来ガーデンの戦力になると俺は、確信している。

 

ただ、そんな彼女にも欠点がある。彼女に、剣を教えこんでいるのだが、彼女には難しく難航している。

 

「ちょっとワンチャンそんなデカい物を持って来られてもディバルが困るでしょ?」

 

俺の背後から、そんな声が聞こえる。気配を消して近づいて来ていたみたいだが俺には、バレバレだ。

 

「ゼータか……気配の消し方上手くなってきたな。だけど…俺にはバレバレだぞ?」

 

「流石だねディバルかなわないや。」

 

七陰第六席ゼータ。デルタと同じ獣人である。ただ、種族は同じでも彼女が生まれたのは「金豹族」という獣人族の中で格式の高い部族だった。

 

そんなゼータ。こいつはハッキリ言って天才だ。センスは抜群それに加え何をやらせても、それが初めての事でも全て器用にこなす。

 

優秀だが、彼女は気まぐれで飽きっぽいのがたまに傷だ。

 

「メス猫は黙っていろなのです。」

 

「吠える事しか脳がないのかな?ワンチャン。」

 

デルタとゼータは中が悪い。毎回顔を合わせる度に言い合いをしている。俺としては仲良くして欲しい物だ。

 

「ちょっと2人とも喧嘩しないで。」

 

喧嘩をしている2人の前に現れたのは、七陰第三席ガンマ。七陰の中でずば抜けて知能が高く。シャドウが時々話す「陰の叡智」の再現に奮闘している。ただ、そんな頭のいい彼女だが……

 

「ぺぎゃッ!」

 

何もない場所で転ぶガンマ。彼女は、頭はいいのだが、運動能力が最悪だ。七陰の中でも、最弱に位置している。

 

ガンマに剣術を教えているが、運動能力が悪すぎて何度も転び剣術を教えるのに難航している。

 

デルタは、教えても理解できない。ガンマは理解はしているが、それが体に伝わらない。ある意味で似ている2人だ。

 

「鼻血出てるぞガンマ。」

 

ハンカチを取り出し彼女を起こして鼻血を拭ってやる。

 

「あ…ありがとうございますディバル様。」

 

剣術以前に先ずは転ばないようにさせないとな。

 

「2人ともいい加減に喧嘩をやめろ。」

 

未だに喧嘩をしているデルタとゼータ。この子達の喧嘩はやがて戦いに発展する。まだ成長段階だが、そこら辺の魔剣士より強い彼女達が暴れるとなると周りに被害が出てしまう。

 

「うぅぅ……だってメス猫が悪いのです。」

 

「はぁ?馬鹿犬が突っかかってくるからでしょ?」

 

「なにぉ!」

 

はぁ…埒があかない。こうなったら仕方ない。

 

「やめろと言ってるだろ?」

 

殺気と魔力を少し出して喧嘩している二人に向ける。

 

「ひゃい……ごめんなさいなのです。」

 

「……ごめん。」

 

殺気と魔力を向けると彼女達は大人しくなった。俺は、彼女達に近づいて2人の頭を撫でる。

 

「ごめん驚かせたな。でも、俺は出来ることなら皆仲良くして欲しいんだ。」

 

同じ目的を持ちそして、これから一緒に生活していく仲だ。出来れば余り喧嘩をして欲しくないが、これに関しては考えや感じ方が違うのでどうしても対立してしまう事があるのは、仕方のない事かもしれないが。

 

この2人は喧嘩が余りにも多い。もう少し仲良くできないだろうか?

 

「……頑張ってはみるのです。」

 

「ディバルがそこまで言うなら善処はする。」

 

「いい子だな2人とも。」

 

その後何度か撫でてあげた。

 

 

 

 

「……少し疲れたな。」

 

デルタとゼータの喧嘩を止め少し疲れて俺は、そこら辺に腰かける。個性豊かなメンバーが揃うのはいいがそれを統治しなおかつ指導するのは、大変だ。

 

前世でも、魔王として魔族を統率しそして、国の発展をしていたから慣れているが、この肉体では前世と違って疲れる。人間の体は、思ったより不便な物だ。

 

「紅茶をどうぞディバル様。」

 

考え事をしていると、俺の前に紅茶が出される。視線を上げるとそこには、イプシロンがいた。

 

七陰第五席イプシロン。魔力制御と魔力操作が得意でこのままいけば俺のいた世界の魔法が使えるかもしれない。期待している子だ。

 

プライドが高いが、シャドウやアルファそして、俺に物腰が柔らかく目上の立場の者には敬意を示してくれる子だ。

 

そして、何故かわからないが、魔力操作にこだわっている。

 

現時点で俺の世界の魔法が使えそうな者は、シャドウ、アルファ、イプシロン、ゼータの4人だ。

 

現時点なだけであって他の七陰も魔法を使えるポテンシャルは、持っている。

 

魔法を使う為には、魔力操作、術式、詠唱、この3つが必要だ。体内で魔力を練り上げてそれを出力する。魔法には、属性魔法や回復魔法、状態異常をかける魔法等様々だ。

 

それを行使する為には術式が必要だ。それらの物を魔法陣と呼ぶ。

 

そして、詠唱。これを唱えないと魔法は発動しない。だが、魔法を理解し心理に近づいた者には詠唱が不要となる。

 

イプシロンは、俺とシャドウを覗くメンバーで魔力操作の才が頭一つ抜けている。このままいけば魔法を1番早く習得するのは彼女かも知れないな。

 

考えながら紅茶を飲む。

 

「イプシロンが入れる紅茶は美味しいな。」

 

「そ…そんなイプシロンは、まだまだです。」

 

頬を少し赤らめて嬉しそうにしている。

 

紅茶を飲んでいると誰かが俺に寄りかかって来た。しばらくしていると、寝息が聞こえてきた。多分寝ながらここに来たのだろう。

 

こんなに寝相が悪いのは一人しかいない。

 

「イータ…寝るならベットで寝ろ。こんな所で寝たら風邪をひいてしまうぞ?」

 

彼女は、イータ。七陰第七席に位置している子だ。この子は研究を熱心にしている。ただ、研究の余り寝ない日も多くあり、寝ても寝相が悪く寝たまま深夜徘徊をする事がある。

 

最初、見た時は驚いた物だ。意識は無いくせにしっかりと歩いていたのだから。

 

「んっっ……ディバル…抱き枕になって…。」

 

そう言いながら俺に抱きついて抱き枕代わりにしよとしてくる。口数は、少なく最低限の事しか話さない。

 

「俺を抱き枕にするくらいなら普通の枕を抱いて寝ろよ。」

 

「ディバル……抱き心地がいい…_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…」

 

話している内に寝やがった!!

 

「ベッドまでイータを運びましょうか?」

 

一連の会話を聞いてきたイプシロンが気を使ってそう言ってくる。

 

「いや……このままでいい。彼女も疲れているだろうし俺を抱き枕にして、よく寝れるならそれでいいだろう。」

 

「そうですか。わかりました。」

 

「でも、毛布をかけてくれないか?このままだと本当に風邪を引きそうだからな。」

 

「はい分かりました。ディバル様は優しいのですね。」

 

「そうか?」

 

 

 

イータが横で寝ているので、俺は動こうにも動けなくなっていた。魔道具の中に確か、食事や睡眠、排泄が必要なくなる物があるから最悪それを使えばいいだろう。

 

イータが起きるまで暇なので、魔力の塊を出してそれを空中で操作して遊んでおく。

 

ついでに、これから修行方法を考える。

 

「どうしたの?難しい顔をしてるわよ。」

 

「アルファ……何、今後の修行をどうするかを考えていた所だ。」

 

「そうなのね。…隣失礼するわ。」

 

アルファは、俺の隣に座って来る。

 

「イータったら、またディバルを抱き枕にして今度注意しないと。」

 

寝ている彼女を見てそう言う。

 

「別にいい。彼女も研究を頑張っている。俺を抱き枕として使ってよく眠れるなら俺は、それでいい。」

 

「……貴方は、本当に優しいのね。」

 

イプシロンにもそんな事言われたな。優しいか……。前世で親父には、「魔族に優しさは必要ない。」と言われたっけ?

 

あの頃の俺は、甘くはなかった。魔族を率いて人間達に戦争を仕掛けてたっけ?懐かしい思い出だ。

 

「ねぇ……私も抱きしめていいかしら?」

 

アルファは、あの日俺が抱きしめてあげた日から度々抱きしめて欲しいや、抱きしめたいと強請って来る時がある。

 

その真意はわからないが、彼女がそれで満足するならそれでいいだろう。

 

「いいぞ。アルファの気が済むまで抱きしめていいぞ。」

 

「えぇ…そうさせてもらうわ。」

 

俺を優しく抱きしめてくる彼女。とても暖かい。しばらくすると、スゥ…スゥ…と寝息が聞こえてくる。彼女も寝てしまった。

 

「お疲れ様アルファ。」

 

彼女は、シャドウガーデンのNo.3だ。この歳で組織全体の事を考えて行動している。まだ慣れていない部分もあるのだろう。もちろん俺もサポートはしている。ただ、彼女は抱え込む質だ。

 

それも相まって疲れが溜まっている。今日は、このまま寝かせてあげよう。

 

「……これどうしようか?」

 

右にはイータ、左にはアルファ。二人に挟まれて俺は一切身動きが取れない状況だ。確実に数時間はこのままだ。とりあえずアルファにも毛布をかけてあげよう。

 

「……俺も寝るか。」

 

目を瞑る。しばらくすると、意識が朦朧としてくる。俺もそのまま意識を手放し眠るのであった。

 






キャラ紹介

ベータ

シャドウに心酔しているのは原作同様。ディバルに対しては、その強さやカリスマ性に惹かれ彼みたいな強さが欲しいと思っている。

ガンマ

自身の運動能力が絶望的で、一時期気持ちが沈んでいたが、彼の言葉によって強さは力だではないと知り、シャドウの「陰の叡智」の再現に奮闘している。

デルタ

シャドウ同様、師匠と呼ぶ。彼の強さに惹かれた者の1人。狩りが大好きで、ディバルに対していずれ群れの長になって沢山子孫を増やして最強の群れを作ろうと考えている。

イプシロン

ディバルに助けられて彼の戦い方に美学を感じている。ベータがシャドウに心酔しているに対してイプシロンは、ディバルに心酔している。

ゼータ

ディバルに、諜報の任務を任されている。シャドウやディバルの後ろに気ずづかれずに、背後を取る遊びをしているが、2人には気づかれてもっと気配の消し方を極めている。

イータ

シャドウと同じようにディバルも1回脳内を見てみたいと思っているディバルに対して色々、薬を食事や飲み物に仕込んでいるがその全てが失敗に終わっている。

誰をヒロインにしますか?

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • イータ
  • もう全員ヒロインにしろ!
  • その他
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