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アンケートの投票ありがとうございました。まさか七影全員をヒロインにすると言うのが多い事に驚きましたね。
シャドウガーデン設立から3年の月日が経った。あれからシャドウや七陰の全員に合った修行プランを作り上げて、それぞれの修行をさせた。剣術、体術、魔力操作これらを中心に修行を進めさせた。
そして、剣だけではなく自分に合った武器を選ばせその武器の使い方も指導した。前世で数千年もの月日を生きた俺は、様々な武器を使いそれらも極めた。だから、大抵の武器は使える。
彼女達は各々の戦闘スタイルを考えそれを物にしている。そして、魔法についてだが、シャドウも七陰全員にも習得させる事ができた。
この世界に無い知識を教えさせそれ等を使わせるには大変だったが、皆が魔法を覚え強くなっている。その内、無詠唱で魔法を行使できるようにもなるだろう。
そんな矢先ある問題が発生した。シャドウの姉のクレアが、教団の者によって攫われてしまった。恐らく、彼女を「英雄の子孫」と思っての行動だろう。
奴らの拠点はこの辺に数箇所存在する。それらを全て回るのは余りにも非効率だ。
クレアがいる場所には何人か教団の関係者がいるはずだ。それに彼女はカゲノー家の跡取りだ。シャドウは、基本的に実力を隠している。その為、あいつの実力を知っている物は俺と七陰くらいだ。
もしも脱走した事を考えて、それなりの人数がいるはずだ。そこを突く。
召喚魔法で、小さなネズミ達を出す。こいつ等を使ってクレアの捜索を開始する。このネズミ達の視覚を俺自身が、共有できる。放ったネズミは約50匹。
小さいので、教団の連中にも気づかれにくいのも利点の1つだ。1時間もすれば彼女を発見できるだろう。
30分後
「クレア・カゲノーの場所がわかった。日が落ち次第突入する。」
30分が経過して奴らの場所の特定が完了する。どうやら、奴らは隠しアジトに潜んでいるみたいだ。場所が分かれば後は簡単だ攻め込むだけだ。
思ったより早く見つかった。
「流石ね…30分で特定するなんて。」
「対した事じゃない。それに奴らが素人なだけだ。俺なら、拠点に加え隠しアジトとのダミーを用意する。」
二重三重に罠や囮を仕掛ける程度しないと敵に攻め落とされる。前世でそんな思いをした出来事があったからな。
「……シャドウに伝えるか。」
肝心なうちの組織のトップはこの場にはいない。今は、ベータが彼の傍にいる筈だ。ベータを経由して伝えようか?
『ベータ聞こえるか?』
わざわざ出向くのも手間がかかるので、通信魔法で彼女の脳内に直接語りかける。
『その声はディバル様ですね。どうしましたか?』
『奴らの隠しアジトの場所がわかった。シャドウにそれを伝えろ』
あいつ、シャドウガーデンを作った癖にこの3年間殆ど何もしてない。あいつがやっていた事と言えば俺との修行や盗賊狩りそれくらいしか思いつかない。
この件についても姉が攫われたとしか思っていないだろう。
『それなら必要ありませんよ。シャドウ様は敵のアジトを特定しています。』
珍しいな。彼なりに姉の事を心配していたのかもしれないな。でも、どうやってアジトの場所を特定したのか気になる。
『ベータ…シャドウはどうやって隠しアジトの場所を特定したんだ?』
『シャドウ様は、私が持ってきた膨大な資料を一瞬で読み取り、ナイフを投げて隠しアジトの場所を示したんです。』
……これは、多分あれだ。格好つけてナイフを適当に投げた場所がたまたま、隠しアジトの場所だったという感じか。あいつ運に恵まれているな。
『シャドウに準備をしろと伝えろ』
『承知しました。』
sideクレア
「んっっ……?」
目を覚ますとそこは見慣れない場所だった。周りを見渡す。私は牢屋の中に入れられていた。しかも手には拘束具が取り付けられている。
「ようやく起きた見たいだな。」
「随分眠ていたねぇ…気分はどうだい?」
私の目の前に2人の男が現れる。糸目でニコニコと笑っている青い髪をしている男。もう1人は、顔に大き傷のスキンヘッドの男だ。
「そうね…最悪ね。」
「君に聞きたい事があるんだよねぇ…」
「私…貴方達みたいな低俗の人に何か聞かれる覚えなんてないわよ。」
スキンヘッドの男が魔力で身体能力を強化して私の顔目掛けて蹴りを放ってくる。私は首を傾けてそれを回避する。
「へぇ…今のを躱せるか。高い魔力に振り回されているわけではねぇみたいだな。」
「魔力は量だけではなく使い方だと弟に教わったから。」
「弟…?」
「戦えば必ず私が勝つのに私はいつも弟の剣から学ぶ。なのに、あの子は私の剣から何も学ばない……だから毎日虐めてやるの。」
私より弱いはずなのにいつも、拭え切れない違和感が私を襲う。それは、シドと戦っている時にいつもやって来る。本当に何なのかしらねあの感覚は……
「グリル君……見た感じ適合者で間違いないよ。」
「そうだな……念の為こいつの弟も調べるが。」
今……こいつ等弟って言った?つまりシドに手を出すって事?そんなの許せるはずないじゃない!!
ここでこいつ等を殺る!!
「ライム……こいつの弟を攫う準備をしろ。」
「わかったよグリルく……!!」
手の肉を削いで手錠から逃れる。そのままグリルと言う男に向かって蹴りを放つ。
「……危ないなぁ、まさか手の肉を削ぐとわねぇ。」
私の足が掴まれる。
「弟に手を出したら許さないわよ!!」
「こいつ……!!」
「あの子に何かあったらお前の家族も友人も残らず殺して………」
言いきる前に私のお腹に衝撃が走る。よく見てみるとライムと言う男の拳が私の腹部にめり込んでいる。
「君…うるさい少し寝てなよ…」
「大変です!!ホールに侵入者が!!」
そこで、私の意識が途絶えた。
sideディバル
日も落ち夜になった頃に俺達は乗り込んだ。警備している連中がいたが余りにも弱い。乗り込まれるのを想定して何か対策を施すのが基本だが何も仕掛けてない余りにも無防備だ。
デルタ、イプシロン、ゼータを前線に出して後方支援をベータ、ガンマ、イータに任せ俺達は最深部に進んでいく。
俺とアルファがその後を着いていく。前線部隊は殆どデルタが敵を殲滅している。デルタが逃した獲物を後方のベータとイータが倒す。ガンマはサポート要因として配置。
ここまで暴れ回ったらそろそろ出てくる頃だろう。クレア・カゲノーを攫った実行犯が……
「どうなってやがる!!」
「これは……驚いたねぇ。グリル君これかなり不味いよ?」
ほら……今更ノコノコと出てきた。魔力量が倒してきた他の連中とは段違いだ。
「お前…何者だ!!」
「我々は、シャドウガーデン。ディアボロス教団を壊滅させる者だ。」
「「!!」」
俺の言葉に驚く彼等。まぁ……そうだろうな教団の存在は幹部のみにしか伝わっていない。奴らが驚く事も無理はないだろう。
「我々は全てを知っている。魔人ディアボロス……英雄の子孫…そして、悪魔憑きの真実を……。」
「その秘密を何処で知ったのかなぁ?」
男の1人が踏み込み距離を詰めてくる。俺に向かってその凶刃を横薙ぎに振り放つ。警備していた連中よりかは少しマシみたいだな。
そのまま手で受け流そうとした時……俺との間に剣が入り男の刃を受け止める。
「……アルファ。俺がこの程度の相手に殺られると思うか?」
受け止めたのはアルファの剣だった。
「そんな事思ってないわ。でも、わざわざ貴方が相手する程の相手でもないでしょ?」
「……なら任せよう。」
その場から離れる。もう1人が既に接近してきた。だが何の問題もない。
「……師匠には近づけさせないのです。」
デルタがもう1人の相手に向かって踏み込み地を蹴る。男は近づくのをやめて防御体制を取る。だが、今更遅い。
「ぐぅっっ……!!」
デルタの攻撃が入る。スライムで覆われている爪先の形状を変え鋭利な武器とし引っ掻く。それがデルタのフィジカルと合わされば強靭な武器となり相手を一気に殲滅しにかかる。
男の肩から胸にかけて深い傷を負わせ、血が溢れ出す。それだけでは終わらずデルタはそのまま手足を使い相手に追撃。彼女の強さは純粋な暴力にある。
「ぐぅっ……クソがァァァ!!」
男は懐から何かを取り出す。出した物は小瓶。その中には赤い錠剤が入っている。その錠剤を口に含む。すると赤黒い魔力が迸りデルタが負わせた傷が癒える。
「……魔力暴走に似ているな。」
男の魔力がわかりやすく増えた。そのままデルタに向かって連撃を叩き込む。
「な……何故俺の攻撃が当たらねぇぇ!!」
「デルタにはそんな攻撃当たらないのです。」
デルタにそんな攻撃は当たらない。魔力だけを見ればアルファ以上だが、ただそれだけである。魔力の使い方それ以前に制御がまともに出来ていない。
「これで終わりなのです。」
懐に潜り込む。そしてスライムソードを出し男の心臓を貫いた。男はその一撃で絶命した。
さて、アルファの方はどうかな?
「ハァハァ……なんなんだよその強さ!!」
男は血塗れだった。何とか致命傷は負ってない。それもアルファが手加減をしているからだろう。
「貴方は拘束させてもらうわ。」
「僕を捕まえて情報を吐かせる気?」
その場にしゃがみこむ男。しかし彼の目はまだ死んでおらずまだ何かある様子。次の瞬間、男の魔力が飛躍的に上がる。口にあの錠剤を仕込んでいたか。
「……生きていればそれは負けじゃないんだよ。」
刀を地面に突き刺す。地面が崩れ落ちて男はそのまま逃亡。
「……逃げましたわね。」
「逃げましたね……追いましょう。」
穴に飛び降りようとするベータを止める。
「必要ない。この先にはシャドウがいる。」
「まさか…こうなる展開を読んでいた……さすがですね。」
シャドウは先に乗り込んでいた。魔力の反応が下にあった。そこにたまたま敵が落ちただけだ。多分、あいつはただ単に迷子になっていただけな気がするが黙っておく。
まぁ……あいつなら大丈夫だろ。
sideシャドウ
「迷った……」
姉さんが囚われているアジトに来たのは良かったが、出てくる的が雑魚ばかりで飽き飽きして、先回りしてボスを倒そうと思ったら迷子になってしまった。
「どうしようかな?」
そんな事を思ったその時だった。誰かが此方に向かって走ってくる。
「ハァハァ……先回りされていたようだねぇ。」
糸目の男の人が走ってきた。彼は刀を持っており僕を発見するなりいきなり襲いかかってくる。
「魔力は、アルファ以上か……」
刀を剣先で受け止め弾き返す。魔力量は多いようだけど魔力操作がまるで出来ていない。ただ魔力を無駄に込めて刃を振るっている感じか。
そうだ!!最近覚えた魔法使ってみるか……
「ちっ……当たらない。」
『黒より黒く我が漆黒に願うは彼の者の滅亡、我が願いに答え深淵より出でよ……』
詠唱をしながら魔法発動の準備を進める。
『今ここに解き放つ………リタース・ドゥス……』
詠唱が完了しそのまま魔法を放つ。僕を中心に魔法陣が展開される。そして、世界が黒く染る。僕が指を動かすと、突如男の体全身に黒い棘のような物が刺さる。
闇魔法、リタース・ドゥス。指定した範囲内を結界で覆う。その中は真っ暗な小さな世界が広がり中にいる対象に向けて攻撃をする。指で結界内の魔力を操り形を変えて攻撃する。
彼は、何とか耐えている。
「君達いきなり現れてなんなんだい……本当にあれに抗う気かい?」
「陰に潜み陰を狩る。我等はただその為にある。」
「君達が思っているより世界の闇は深い。」
「ならば潜ろうどこまでも……。」
「………容易く言うねぇぇ!!」
彼は口の中で何かを噛んだ。そのおかげかはわからないけど魔力がさっきよりも上がる。しかし内なる魔力が暴走を続けて男の体がどんどん肥大化する。
「醜いな……。」
「ハァハァ……こうなった以上お前に勝ち目は無い!!」
傷が癒える。彼との距離はまだあるので攻撃を仕掛ける。何本もの棘が突き刺さるもそれをものともせずに此方へ距離を詰める。
「死ねぇぇぇ!!」
ギリギリまで僕は相手の刃先を近づけさせる。引き付けて引き付けて、その刃を回避。そのままカウンターとして彼の腹へと剣を突き刺す。
「ゴホオ……くぅぅ!!」
今の一撃は完全な致命傷となった。剣を貫通させ痛みで動きが鈍る彼。僕はそのまま手に魔力を貯めて魔力の塊を生成。
「………遊びは終わりだ。」
それを男の中心目掛けて放つ。魔力弾……師匠がいた世界ではそう呼ぶらしい。直後、爆発が起こる。それは男の体全てを吹き飛ばした。
「今回の相手は中々だったね。」
sideディバル
色々あったが無事クレア・カゲノーの救出は終わった。あいつ戦うだけ戦って自分の姉を放置していた。幸いにも彼女は手の肉を削いだ事による傷以外は怪我がなかった。とりあえず傷を治してやり寝ている内にカゲノー男爵家の家の中に置いてきた。
あの馬鹿の中では盗賊団退治兼救出作戦と思っているようだ。何度も説明したが軽くあしらわれた。あいつの中ではディアボロス教団は自分が作り上げた設定だと思っている。
そして、アルファ達率いる七影達は世界に散るみたいだ。俺も独自に調査を進めると同時にあの馬鹿弟子とガーデン全員を鍛えていこうと思う。
今回、魔法を入れてみました。詠唱と技名に関しては本当に適当です。至らない点も多くありますがこれからもよろしくお願いします。お気に入り登録と感想をくれますと作者のモチベーションが上がりますのでどうかよろしくお願いします。
魔法の詠唱いる?
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いる
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いらない
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どっちでもいい