FGO第一部RTA:DLC実績《禍福は糾える縄の如し》取得   作:禍禍冴月

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クッソ寒いので初投稿です。




セプテム編 その6

 

 

 

 

 

 

 うぉでっか……な巨神をしばき倒すRTA、はぁじまぁるよぉ〜! 

 

 前回は孔明やらアレキサンダーやらをしばきつついよいよ最終決戦目前まで漕ぎ着けた所でしたね。

 

 余計な会話を引き起こすというガバもありましたが何とか穏便に切り抜けました。

 やっぱガバった後はリカバリーが大事って、それ一番言われてるから。親父殿もそう言ってましたしね。……言ってたかな? 言ってないかもしれんわ。

 再送しろとか言わないで♡やだやめて叩かないで!!! (ひで渾身の懇願)

 

 走者はかよわい……そっとしておいてやってくれ。

 

 

 

 はい。

 そんで今禍たんは異次元に居るので、このまま「休憩」コマンドでゲーム内時間をロムルス戦まで進めちゃいます。

 長めの休憩を2回行いまして……ここら辺の時間調整が苦手という人は長めの休憩1回、短めの休憩1回をしてから特異点に入り直してタイミングを見計らうと良いでしょう。

 

 

 >少し長めに休憩する事にした……。

 

 

 それじゃ特異点に再度突入します。イクゾォォォォォ!! オエッ!! (逆噴射)

 この時に超必殺技『ギルティ・レイ』をちゃんと開放してるか入念に確認してから入りましょう。でないとこの後の戦闘がグダグダになるねんな……(1敗)

 

 

 

 

 

 着くゥ^〜(特異点侵入)

 

 入り直したら『空間掌握』で連合帝国側の都市の方を探知して……お、ベストタイミングです。カルデアとロムルスが同じ位置にいて激しく動き回ってます。丁度戦闘中のようです。

 

 

 >……! 

 >カルデアの人達の魔力と、強い魔力がぶつかり合っている……

 >どうやら戦闘中らしい。

 

 

 >……それとは別に、より大きな魔力の塊が動いているのを感じる……。

 >……殺意に似た何かを向けられているようで、少し嫌な気分だ。

 

 

 はい、後半のメッセージはデカデカアルテラことセファールの事ですね。特異点が解決に差し掛かるとハッスルし始めます。

 

 そんでロムルス戦が終わると同時、ロムルスが最後の試練とか言って召喚陣でセファールを喚び寄せてくるのでそこへ乱入、カルデアと共に戦闘に巻き込まれつつセファール撃破で激ウマ経験値を共有してあげましょう。

 

 

 それじゃロムルスのいる所まで走って参ります。

 ワープ移動だと早く着きすぎて戦闘の範囲内に引っ掛かりますし、皆が禍たんに気を取られてロムルスへの対応が若干おざなりになります。

 そこを突かれて立香ちゃんがお亡くなりになったりネロをうっかり巻き込んでドラコー出現!! なんて事もあるのでロムルス戦にまで乱入するのはやめようね! 

 

 という訳で走ります。止まるんじゃない! 犬のように駆け巡るんだ! (後方コーチ顔)

 こ↑こ↓、RTAでは貴重な禍たんランニングシーンです。オッパイプルンプルン! してるのでノンケ兄貴姉貴達もしっかり見ろよ見ろよ(野獣の眼光)

 

 

 ロムルスと戦っているカルデアへの助太刀とかそういうのは大丈夫です。経験値も十分量与えましたし、何より同行サーヴァントがセイバーのアルトリアである事も大きいです。普通に強いので。

 どうしても不安なら人形を1体助太刀に向かわせると良いでしょう。

 まぁこれ上手くいかないと最悪カルデアまで巻き込んでロムルス倒したりするのでまた別の不安材料が生まれます。なのでこのチャートでは不要ラ! (陛下)

 やっぱりAIには頼らず自分で何とかするのが1番ってそれ1番言われてるから(至言)

 

 

 

 今の内にセファール戦での対策とかを話しておきますが、セファールは何と言ってもデカイです。説明不要ッ! 

 その分余波の大きい攻撃が多いので、攻撃範囲内にうっかりカルデア連中を巻き込んでの回避行動は避けましょう。

 ある程度の余波はあっち側もカバーしてくれますが、それに甘えてるとぽっくり逝ってる場合があるのでやるにしても1、2回に収めときましょう。

 

 

 それでこの問題のセファールについてですけど、DLC以外での巨神ルート時、セファールは戦闘開始時は召喚陣から腰上辺りまで体を出していて、そこから雑魚エネミーと一緒に徐々に体を這い出していくのですが……

 

 

 このDLCでは最初から全身が召喚陣からこんにちわしてます。雑魚敵もうじゃうじゃ湧いてきます。

 これマジ? 1部2章の難易度じゃないゾこれ。

 

 なのでまぁ……禍たんが率先して戦ってあげないと十中八九カルデアが逝去なさるので張り切りましょう。

 速攻エクスカリバーブッパで当ててくれるのがいっちゃん楽ですけど期待できません。

 

 

 そんでそのセファールですが、その巨体に相応しいHP量の上に、このDLCではブレイクゲージを1本搭載しております。

 そんでゲージ持ちの例に漏れず、ゲージブレイクすると即アルテラビームぶっぱしてきます。

 ブレイク後即宝具はやめろ繰り返す即宝具はやめろ!! (憤慨)

 もう許さねぇからなぁ? (積年の恨み)

 

 なのでゲージブレイク後は慌てず騒がず落ち着いて、アルテラビームへの対処をしましょう。ビームの対象はゲージブレイクした相手に向かうので、対処する時はカルデアを巻き込まないように。

 

 

 

 セファール戦での動き方に関しては、DLC以外ですとまずは両手の核を攻撃して大ダウンを取って魔力障壁を剥ぎ、その後鳩尾の核を攻撃してダメージを通すってのが定石です。

 両手の核を破壊してからでないとダメージは通せません。白枠アイコンの粛正防御が常時引っ付いてるギミックみたいなもんですね。

 

 

 が、セファール戦での禍たんは「魔神」状態になる事によりそのギミックを無視してダメージを与える事ができます。この戦闘に関しては無敵どころか粛正防御も貫通できるようになってます。それ常時発動してくれませんかね……? (届かぬ想い)

 

 なのでセファール相手に最もダメージ効率の良い『ギルティ・レイ』をぶっぱしてHPをゴリゴリ削り取ります。

 

 

 大ダウンを取ってない状態だとセファールが攻撃を避けてきたりするのですが、『グラビティホール』などの拘束系必殺技を事前に撒いて置く事で動きを阻害する事ができるので、不安があればやっときましょう。

『グラビティホール』なんかは周囲に湧き出る雑魚をついでに処理できるので撃ち得ですけど。

 

 まぁとりあえず『ギルティ・レイ』ぶっぱしてれば何とかなりますって話ですね。ただ余波に気を付けないとセファール共々カルデアも吹っ飛ばす羽目になるので巻き込むのは、しないようにしようね! (警告糞土方)

 

 

 万が一何かしら事故ってもアルトリアのエクスカリバーで何とかなりますけど、なるべく頼らない方がタイムも良くなるので……やるしかGO! 

 

 

 

 そういえば、禍たんの必殺技は『ギルティ・レイ』とか『ディストーション・ノヴァ』を見て分かる通り、漢字にルビを振る型月式の命名とかされてないんですよね。

 もし禍たんの必殺技に良い感じの漢字とルビを振るとしたらどんなもんになるんですかね。

 良かったら視聴者の兄貴姉貴が考えたそういうのをコメントとかで書き込んでくれると走者が嬉しくなります。

 皆の妄想、待ってるぜ! 

 

 

 

 

 

 >……大きな魔力の高ぶりを感じる……! 

 

 

 おっどうしました? (疑念)

 

 

 

 >……! 

 >目の前の城塞の最上階、魔力同士のぶつかり合いを感じていた箇所から、巨大な白い手が轟音と共に城塞を破壊しながら現れる……! 

 

 

 出たわね。

 しばらくムービー入りまーす。(スキップ不可とか)これマジ? 

 

 

 

『────────────っっ!!!!!』

 

 

 >渦巻き荒ぶる魔力を噴き出しながら、長細い指を携えた巨大な白い手は蠢く。

 >……破壊され、吹きさらしとなった城塞の隙間から歪な魔力に構築された召喚陣が見える。

 >そこからもう1本の白い腕が差し伸ばされ、城の床を砕きながら、召喚陣の内側にある自らの体を引き出していく。

 

 >腕と同様に、蒼白い肌の輪郭を象った巨大な人型の上半身が露になる。

 >……ヴェールのような飾り、揺らめく鰭めいた一対の角を生やした白髪の巨人の頭部に、閉ざされていた瞼が開かれる。

 

 >黒い瞳の中に浮かび上がる、紅い虹彩。『怪物』であることを示す様な不気味な輝きを宿した双眸は、眼下にある何かを……魔力の反応から、そこに居るのは多分カルデアの人達だろう。それを見下ろしながら、絶叫のような魔力を吐き散らして……更に、その体を引き出していく。

 

 

 >……生気の感じられない、女性を象った体付き。淡く蒼白い発光を起こしながら金色の幾何学模様を脈動させる肌。

 >見上げる程の巨躯に、なお歪で巨大な両手を生やし……掌と腹部に正四面体の核を有した、異形の巨人。

 >ずん、と地ならしを起こしながら、大地に降り立った。

 

 

 >……巨人の全身が見えて、ようやく思い出した。

 >確か前にも見て、出会って……戦ったことがあった。

 

 

 >名前は確か……

 >……セファールと言っただろうか? 

 

 

 

 うぉ……デカすぎ……

 タッパもケツもでけぇなお前(賞賛)

 登場時のセファールは50m級巨人を優に超える巨大ですから巨女好きの兄ちゃん姉ちゃんも御満足間違いなしです。ローアングルからじっくり眺めて差し上げろ。

 なお魔力を吸収しまくると倍倍ゲーム的にデカくなる模様。それはデカすぎ(梯子外し)

 

 

 

 >……あの大きさだと、ただ動くだけでも脅威だ。

 >それに加えて、召喚陣から魔獣がわらわらと湧いて出ている……

 >……近くにいるカルデアの人らが巻き込まれていそうだ。助けに行かないと。

 

 

 おっそうだな。ではこれから「魔神」状態になってセファールとの戦闘に赴きましょう。

 

 

「魔神」になると禍たんは周囲に呪いと瘴気を絶賛垂れ流し状態になります。こんな状態で人間の立香ちゃんやネロの前に行くと両者共コ゚ッ゛(怖気死)ってなるので……なんなら目の前に行かなくとも時間経過するだけで呪いの余波が原因でお亡くなりになります。

 だから、『結界操作』を使って禍たんにジャミング結界を二重に掛けてやる必要があるんですね(メガトン構文)

 

 

 >体を結界で覆った……。

 

 

 はい、元から貼ってた結界に加えてこれで三重結界になりました。立香ちゃんに限らずカルデア観測班がモロに見ちゃっても助かります。ダメージが無いとは言ってない。

 ダメージ受けてもコラテラルダメージだからまぁ多少はね? 

 という訳で準備も整ったので早速「魔神」状態になりましょう。ほら行くど〜。

 

 

 その前に画面右上の可愛い可愛い汚染ゲージを見といて下さい。

 

【浸食度】

 ▋‎‎‎□□□□□□□□□ 9.4%

 

 

 >抑えていた魔力を解き放つ……。

 >体の表層に、禍根が浮かび上がる。内側に留めていた呪いが、災厄が、罪禍が止めどなく溢れ出す……! 

 

 >世界に、瘴気が広がっていく……。

 

 

 

 初めて「魔神」状態になると今のメッセージと一緒に禍たんの姿が切り替わります。

 

 黒髪は白く染まり、白目は黒く染まって瞳はより赤く。半身には毛細血管じみた模様の禍根が浮かび上がります。

 いい格好だぜぇ? (賛美)

 力の解放と共に顔にまで及ぶ刻印やら紋様が浮かぶとか……すっごく男の子な気分を擽られますわゾ。

 

 

 あ、ちなみにゲーム中で初めて「魔神」状態になると実績《我が前に敵は無し!》を取得できます。禍たん自信満々で可愛いね♡クソ強厄災振り撒き女がよ。

 

 

 そんで一定期間「魔神」状態を維持、かつ20回以上「魔神」状態へ変化、サーヴァントを一定数撃破などなどの条件を達成すると《我ガ前二敵ハ無シ!!》とかいう隠し実績を取得、ついでに「魔神」より更に強力な「論外」モードが解除されます。

 

「論外」モードはもうなった時点で勝ちみたいなモードです。はい。

 

 

 

 そして皆さま、画面の汚染ゲージをご覧下さい。

 

 

【浸食度】

 ■▋‎‎‎□□□□□□□□ 18.9%

 

 

 アレェ!? ケンジどうした!? 

 はい。これまで割と好き放題に必殺技を撃ちまくったりしても浸食度が10%超えてなかったのに「魔神」状態になっただけで一気に9%ほど増えやがりました。

(上昇幅が)デカすぎィ! 

 

 しかもこれ、そこそこ広い特異点であるセプテム特異点でこの増え方です。狭い規模の特異点でやったらゲージ振り切る勢いで100%まで増えたりします。えぇ……(ドン引き)

 

 

 >……世界に澱みが漂い始めた……。

 

 

 そんで浸食度が増えた事によるメッセージも出ました。こんな感じで増える毎に何かしら世界に変化を引き起こしたりします。

 今回のは比較的軽めの変化で、特異点にいるNPCやらのストレス値がやんわりと増えたり回復しにくくなったりと小さめのデバフを付与、ついでに天気が荒れやすくなったりします。

 

 このゲージ量ならまだ対処が容易い、もしくは放置しても問題ない変化が多めです。本番は50%超えてからです。うんちが漏れるくらいの地獄が待ってるぞ! 

 

 

 

 それはさておいて、立香ちゃん達の近くに居て会話とかが発生して若干のロスが生まれてもアレなので、戦闘中は遠くでセファールの気を引いておきましょうね。

 

 

 あ、セファールを撃破したらカルデアは放って速攻帰りましょうね。グズグズしてるとフラウロス君出現&それなりの長話に付き合わされる羽目になるので。

 

 それじゃイきます。

 

 

 

 

 

 

 

 □■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

「──現在(いま)を生きる皇帝よ、未来(あす)を進み、立ちはだかる過去を打破した我が子らよ! 最後の試練を乗り越えてみせよ!」

 

 

「そして────」

 

 

「これより先、襲い来る脅威を、悪意を……受け止め、見定めよ」

 

 

「過剰に畏れることはない、ただあるがままを読み解き、受け入れよ」

 

 

 

 セプテムの地を蹂躙するローマ連合帝国、その首都にてカルデアの一行を待っていたのはローマの神祖、ローマを建国し、ローマを愛した、凡ゆる皇帝の祖たる偉大なるロムルス。

 

 彼は新しきローマの地を治めるネロを、過去たるローマを踏み越え、未来を生きるカルデアの者達を見定めるが為にその強靭な力を振るい、サーヴァント達の連携の前に敗れた。

 

 霊核が破損し、現界の維持もままならず、間もなく光の粒子に還ろうとする最中でも、ロムルスは威風堂々たる姿を崩さず、愛しい我が子へと激励を送るように力強く、慈しむように優しく語り、諭した。

 

 

 そうしてロムルスが英霊の座へと還ったその直後、彼が立っていた場に現れた召喚陣。

 

 そこから、尋常ならざる、総毛立つ恐ろしい気配と脅威的な魔力反応を有した何かが、ロムルスから託された最後の試練が、這い出そうとしていた。

 

 

《オイオイオイちょっと待て!! 何だこの魔力反応、とてつもないぞ!?》

 

《総員、一旦退避だ! ファヴニールなんかよりも凄まじいモノが出てくるぞ!》

 

 

「っ、マスター! 私の後ろに!」

 

 

 召喚陣から、白き巨大な手が飛び出す。

 続けてもう一本、飛び出した手が城の床を叩き、絢爛なる城を打ち崩していく。

 

 生じる衝撃波によってその場の何もかもが吹き飛ばされていく最中で、白い手の持ち主は水面から飛び上がる白鳥のような身軽さで、召喚陣の内側より這いずり出る。

 

 

 見る影もなく数多の瓦礫と化した帝国連合首都の中、サーヴァントの各々がすぐさまに体勢を立て直し、召喚陣に警戒を向ける。

 

 現れ出てるは白き巨人。

 紅い瞳を宿した双眸は世界を、眼下の生命体を虚ろに見下ろす。

 

 

「セファール……!」

 

《セ、セファールだってぇ!? 何だってそんなとんでもないのが召還されたんだ!?》

 

 

 白き巨人の正体を見据えた誰かが零した言葉に、ロマニが真っ先に反応する。

 

 

 白き巨人の正体こそ、遙か一万四千年前に姿を現した、地上を蹂躙し、其処にある総て、凡ゆる文明を破壊し尽くした遊星の使者。

 

 神々の時代が幕を閉じ、人類の時代が幕を上げた最たる要因。

 

 大神ゼウスを始めとした、数多居た大いなる神々を尽く打ち滅ぼし、人類史においてティタノマキアと呼ばれる出来事を刻み込んだ『白き滅び』。

 

 

 破壊の権化が、今正に権限していた。

 

 

『──────』

 

 

 紅い瞳が焦点を合わせ、立香を捉えて光り輝く。

 

 

「っ、先輩!!」

 

 

 叫びながら立香の眼前に突き立てられた大盾に、天から光の筋が幾重にも降り注いで炸裂と衝撃を引き起こし、堪えきれなかったマシュが後方へと弾き飛ばされる。

 

 

「マシュ!」

 

「大丈夫です、損傷、最低限……! 先輩、私の後ろへ……」

 

「ちょ、ちょっとちょっと!? セファール所か魔獣まで湧いて来てるわよ!?」

 

 

 素早く復帰したマシュに支えられた立香が、エリザベートの声を元に視線を向けた先は、セファールが這い出した召喚陣。

 セファールを喚び出し、なお残り続ける召喚陣はローマ中を闊歩していた凶暴な魔獣を次々と湧き出させていた。

 理性を排され、本能によって暴れようとする様は依然変わらず、サーヴァント達に牙を剥こうとした。

 

 

 

 

「────ッ!?」

 

 

 その直後。

 

 ごわり、と赤黒い波動が空間に伝播し、ローマの地を駆け巡る。

 突風など吹いてはいないというのに、吹き抜けた波動に気圧され、たたらを踏んで体勢を崩してしまう。

 

 続けて背骨に氷柱を突き立てられたような鋭い冷やかさが、臓物を掻き混ぜられるかのような酷く心地の悪い圧迫感と嘔吐感が。体を締め付けて押し潰すようなそれ等がその場の全員に迸り、支配する。

 喚び出された魔獣も例外ではなく、即座に恐慌に掻き立てられ動けず、歯を震わせ、怯えた呻き声を上げるのみ。

 

 その悍ましい気配の発生源は、カルデアとセファールが相対する場より東の方角。

 セファールの攻撃の余波により、瓦礫が広がり見通しの悪くなっているその方角を、絶対に見てはならない、という強迫観念にも似た認識が、サーヴァントの面々の意識に刷り込まれる。

 

 サーヴァント達も、一瞬とはいえ声すら発する思考も奪われる最中、カルデアの管制室から悲鳴のような報告が差し込まれた。

 

 

《ほ、報告! セファールの他に、膨大な魔力反応を感知! し、しかもこの反応って……!》

 

《っ!! 観測レンズ、マスターとサーヴァント、セファールのみに絞れ! その魔力源を絶対に直視するな! 魔力反応だけを観測するんだ!》

 

《ロマ二!?》

 

《黒の巫女だ! セファールの魔力反応にでも惹き付けられたのか!? 冗談だろう!? し、しかもこの魔力量って……》

 

 

 ここに来て黒の巫女の襲来という、新たな危機の訪れ。

 だが、その黒の巫女が放つのは、以前カルデアに姿を見せた時とは異なる、圧倒的な魔力量。

 その姿を視認できていないのも関わらず、セファールからの重圧を塗り潰す膨大に過ぎる魔力反応を発している。

 オルレアン特異点で感じた魔力とは正しく一線を画した、次元を超越した魔力密度が、生命を等しく脅かし底知れぬ絶望を与える邪気が、世界に溢れ出ていた。

 

 

「ッあ、ぅ…………」

 

「ぐっ、ぅ、ぁぁあ……っ!」

 

「っ……! 先輩ッ!! ネロ陛下っ!」

 

 

 マシュを支えていた立香が膝を付き、怯え凍えるように息を荒げて体を震わせる。

 近くに居たネロも頭を両手で抱え、弾けそうな痛苦に脂汗を流しながら必死に抑え込むように唸っていた。

 

 突如として多量に浴びせられた、生きとし生けるものを脅かす瘴気を前に、人間である2人の体は容赦なく蝕まれ始めていた。

 

 

 

『────────』

 

 

 セファールの視線が、サーヴァント達から横に、溢れる瘴気の発生源の方へと逸れ、再び瞳を光り輝かせては視線の先に光の帯を飛ばしていく。

 セファールの意識は、目の前のか弱い生命から、魔力反応の強い、自らを滅ぼしうる脅威へと向いていた。

 

 

《ッ、セファールの意識が逸れてる! マシュ! 今の内に呪避けの巻物(スクロール)を使いなさい!》

 

「は……はいっ、所長……! 巻物(スクロール)、展開しますっ!」

 

 

 マシュが大盾に収納していた巻物を取り出し、魔力を走らせると、巻物を中心に淡い光を纏った球状の結界が展開。瘴気を確固として阻んだ光は苦しみ喘ぐ2人だけでなく、その場に集まっていたサーヴァント全員を覆い尽くした。

 

 

「っ、は……はっ……ごめんマシュ、ありがとう……」

 

「ぬ、ぅ……頭痛が失せて……すまぬ、助かった……」

 

 

 それは特異点を現地調査するにあたり、カルデアから支給された礼装の一つ。

 瘴気、毒、異常魔力、呪い、凡ゆる危険を含んだ地帯を探索できるように、そして「黒の巫女」に対処する為に開発された"マリスビリーの遺産"のその一部。

 

 展開された光に晒された2人の体から、たちまちの内に苦痛と悪感情が失せ、サーヴァント達の体から瘴気の影響を取り除いていく。

 

 

《……ダメだ、耐久値の削られる速度が思ったよりも早い……マシュ、できる限りで良い、予備の巻物を出せるように準備をしておいてくれ!》

 

 

 しかし、蔓延する瘴気は光を蝕むように張り付き、侵食を始めていく。

 黒の巫女の放つ暴力的なまでの瘴気は対抗策である光の膜を猛烈なスピードで食い破ろうとしていた。

 

 戦闘を長引かせる訳にはいかない、皆の意識がそう切り替わる最中。

 

 

 

《お、オイオイオイ待ってくれ!? 何だこの魔力数値!?》

 

《ロマニ、今度は何!?》

 

《!! 全員、その場からすぐに離脱……いや間に合わない、全力で防御行動を──》

 

 

 張り上げられる通信に何事だと誰かが聞き返そうとしたその時。

 

 

 

 セファールの視線の先───どす黒い極光が、彼方より放たれる。

 

 大気の壁を圧し破り、音を置き去りに迸るどす黒い光の柱。

 超密度に圧縮された、純粋な魔力と呪いの収束帯。

 

 真っ直ぐ、狂い無く、セファールの元へと迫り……纏っていた魔力障壁を容易く喰い破り、セファールの体に突き刺さる。

 

 

 

『─────────ッッ!!!!!!!』

 

 

 

 つんざくような絶叫を上げ、悶え苦しみ明確な苦痛を示すように身を捩り出す。

 

 極光が過ぎ去る頃には、セファールの巨体を守っていた強固な魔力障壁は見る影もなく消え失せ、腹部に球体じみた核が露出する。

 

 

 

《───っ、!! ──! ─んな、無事かい!?》

 

「も、んだいありません……攻撃はセファールのみを狙って……」

 

 

 強大な一撃はその余波も凄まじく、着弾地点を中心に大気を振動する衝撃と呪い、瘴気が撒き散らされる。

 至近距離には居なかったカルデアにまでその影響を及ばせ、通信を乱れさせる所か、事前に張っていた巻物の結界を破壊された。

 

 もし、あの一撃を直撃させられていたのなら……その未来を思う事すら無駄と認識させるような圧倒的破壊力。

 

 

 

『────!!!!』

 

「っ、またこの咆哮、ってあいつらまた動き出してるわよ!?」

 

 

 苦痛より復帰したセファールの天を仰ぐ咆哮によって、黒の巫女の気配に気圧されていた魔獣がその凶暴性を取り戻し、サーヴァント達に再び襲い掛かる。

 続け様、未だに乱れが残る通信から報告が上がる。

 

 

《っ、上空に高エネルギー反応……! セファールによる攻撃で……!!》

 

 

 不自然に明るくなった空を見上げると、破壊的な熱量と魔力の篭められた極太の光の柱が天より落ちようとしていた。

 

 だが、サーヴァント達の集まる地点より少し離れた、セファールの視線が向けられた方角へと向かっていた。

 

 

「あの方向って……」

 

《セファールが黒の巫女の方を攻撃して……こうなったらどっちかが倒れるか共倒れを待つくらいしか……!》

 

 

 膨大な力を持ったもの同士が、互いに攻撃し合っている。少なくともこちらを積極的に狙ってはいない以上、互いに疲弊するか共倒れ、最悪どちらかが倒れたその隙を狙う、といった作戦に。

 

 

 そうロマニが声を張り上げる最中に、ゴゥ、と黒い光の柱が天に向かって遡る。

 先程放たれた黒の巫女の一撃と同じものだ。

 

 地上より立ち昇る、先程と威力も魔力も、内包された呪いも変わらず同等の物が空から落ちる光の柱と衝突し、少しの拮抗を見せた後、黒き極光が天を突き破った。

 

 

《あ、あの攻撃、何度も撃てるってのか!? いくらなんでも規格外過ぎる!!》

 

 

「……ロマニ・アーキマン、レイシフトによってマスター達をこの場から退避することは可能ですか?」

 

 

 迫り来る魔獣を斬り飛ばしながら、努めて冷静に目の前の戦況を眺めていたアルトリアが呟くように尋ねる。

 

 

《えっ!? ごめん、無理だ! その場所の魔力磁場が乱れまくってるせいでレイシフトの為のアンカーを安定して飛ばせないんだ! せめてセファールか黒の巫女、どっちかが居なくなりさえすれば……!》

 

「では、そのように。今こそ我が剣の真髄をお見せしましょう」

 

《──ッ!? そうか、エクスカリバーなら……!》

 

 

 ならば良し、勝機を見出したとばかりに頷き、アルトリアは手にした剣──エクスカリバーを両手に持ち替える。

 

 

 エクスカリバー。

 アルトリア・ペンドラゴンの所有する宝具が一振り、偉大なる騎士王が握る聖剣は、星を脅かす外敵を打ち倒す為、星の内海にて妖精が造り上げた"神造武器"。

 

 かつて地球に現れたセファールに振るわれ、致命傷を与えた、名実共に最強の聖剣。

 

 星を危機に追い立てる、宙より訪れた存在と相対した時に、その真価を発揮する───! 

 

 

「宝具を発動します! 射線は最大限絞りますが、皆当たらぬように!」

 

「了解、ですっ!」

 

「絶対当てなさいよ!?」

 

「分かった、魔獣共は惹き付けるから遠慮なく撃っちゃって!」

 

 

 短いやり取りの合間に、各々のサーヴァントが自らの役割の為に瞬時に動き出す。

 

 

「アルトリアさん……」

 

「お任せを、マスター。必ず貴方を生きて帰すと約束します」

 

「……うんっ、お願い、アルトリアさん!」

 

 

 セファールの咆哮により、恐慌状態から無理やり復帰させられ暴れ出した魔獣からアルトリアを守るように他のサーヴァントが連携を取り、勇気付けられた立香がそれでもなお生まれる隙を後方からフォローする。

 

 

「束ねるは星の息吹」

 

 

 アルトリアは真名解放の為の言の葉を紡ぎながら、両手で柄を握り、胸の前に構える。

 竜の心臓によって作られる多量の魔力を、聖剣へと注ぎ込み、光に変換する。

 

 

「輝ける命の奔流」

 

 

 刀身に注がれる光が収束、加速を幾度となく繰り返し……目を覆う程の輝きを帯びてはなお、力強く魔力を増していく。

 

 

 

「───宙より来る巨神よ、此の一撃を受けるが良い!」

 

 

 詠唱を終え、大気に溢れ、渦巻く光の粒子が一つに集約する。

 

 

約束された(エクス)───」

 

 

 

 命の光に包まれ、輝かしく照る聖剣を天高く掲げ。

 

 

『───ッ!!!!』

 

 

 

「────勝利の剣(カリバー)!!!」

 

 

 

 打ち倒すべき敵へ、聖剣を力強く振り抜いた。

 

 聖剣から放たれる膨大な魔力による光の断層。

 黒の巫女の放つ何処までも黒い極光とは対極を成す、聖なる光の波動。

 

 

 狙いはぶれず、恐るべき速度と威力を伴った聖剣の一撃が、セファールへ向けて突き進む───! 

 

 

 

 

 

 

 誰もが決まったと確信する一撃。

 

 だが、アルトリアは自身の攻撃が不発に終わった事をスキルにまで昇格された直感により、いち早く知覚していた。

 

 

(───不覚!)

 

 

 放たれた星の息吹、星の外敵を滅ぼしうるに相応しい概念的な一撃は、正しく必殺の軌道を描き、セファールの元へと向かい、確かにその右腕を捉えた。

 

 突き刺さる魔力の奔流はそのまま巨神に致命傷を与える───はずだった。

 

 

 セファールはエクスカリバーの一撃を受けたその刹那、自身にどのような効果を齎すものであるか解析を行い、次に起こる現象を理解し───

 

 

 

 瞬時に、崩壊を始める右腕を切除した。

 

 直撃を受けた部位を犠牲にする事で、セファールは自らを滅ぼす攻撃から全身を守る事に成功していた。

 

 

《──セファールの右腕部、破損! で、ですが、セファールの魔力反応、未だ健在!!》

 

《なんてこった、即座に自切したのか!?》

 

 

 

 ───ならば、もう一度。次は確実に消滅させる。

 

 

 宝具を構え、魔力を練り上げる。

 連続の真名解放。加えてアルトリアの宝具は多大な魔力を消費してしまう故に、霊基が歪む程の負荷が掛かるが、躊躇いは元よりなかった。ここで霊基を破損したとしても、カルデアの霊基グラフから再召喚すれば良い。この場を乗り切れば問題は無い。

 

 ここで撃たねばならないのだ。

 人類史を救う唯一のマスターを守る為にも、必ずセファールを打ち倒し、無事にカルデアまで帰還させる。

 

 その決意を胸に、アルトリアは再び宝具を掲げ……

 

 

 

《──ッ、黒の巫女の魔力反応、再び膨張!! またあの攻撃が来ます!!》

 

《嘘だろ!?》

 

 

 

 見据えたセファールの体、その胸元に黒い筋が生じて、広がり、その内側から一つの人影が躍り出る。

 

 

 黒の巫女。

 色を失ったように白く染まり上がった髪。

 全身から溢れ出す超越した魔力と呪いの源泉とされる、華奢な少女の半身に浮かび上がった邪悪なる紋様。

 人成らざるモノである事を強く濃く指し示す、黒と朱色の瞳は冷徹にセファールを捉え。

 

 

『────────ッッッッ!!!!!!!』

 

 

 

 右手に収束させた禍々しき魔力の塊を叩き付け、轟音と共に迸った極光が、セファールの体を穿った。

 

 

 

 

 

 

 □■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

 

チャンスタイムですわ〜〜〜っ!!! 

 

 

 

 青セイバーさんがエクスカリバって隙を作ってくれましたんで、超至近距離で『ギルティ・レイ』をぶち込んでやるぜェ──ーッ!!! 

 

 

 だぁありゃぁっっと出してきたァァァァァァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ッッ!!!!!! 

 

 

 >腹部に浮かび上がる"核"に攻撃を直接撃ち込む……! 

 >効果は覿面のようだ……! 

 

 

 

 あぁ^〜HPがゴリゴリ削れる音^〜〜〜っ! 

 これなら『ギルティ・レイ』の余韻でトドメ演出も短縮してぶっ倒してくれます。

 

 

『────────ッッッッ!!!!!!!』

 

 

 >凄まじい絶叫を上げながら、セファールはその巨体を震わせ……

 

 

 >……絶叫が弱々しくなる。ついには、体の端から崩壊を始めた。

 >膝を着き、体を倒す……その間もなく、光の粒子となって、消えていく……。

 

 >セファールの強大な気配、魔力は……共に感じられなくなった。

 

 

 最後の一撃は、切ない。

 たまんねぇぞォ!!!!!! (勝利の雄叫び)

 

 やったったぜ(感傷糞土方)

 

 

 

 

「我が前に敵はなし……」

 

 

 

 はい、禍たんがカッコイイ台詞を言い放って戦闘終了したのでさっさと異次元に帰りましょう。

 グズグズしてるとこの後やってくるフラウロス君とカルデアの板挟みにあってクソ程時間を食うぞ! 

 オラッ直帰! 凱旋! バイバイカルデアまた今度! 

 

 

 

 

 といった所で今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 







動いてるのに寒いので失踪します。
評価や感想、ここ好きが全作者の原動力となるので皆気軽にやって、どうぞ(露骨な催促をする作者の屑)
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