チート勇士、貞操逆転世界にてダンジョンに挑む   作:ナイスウッホ

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街にて その3

 

 全ての講義を受け終わった後、ギルド職員曰く連絡があるとのことで、2人で学長室へと向かった。

 太陽が西に傾き始めたころ、まだ講義が続いているのか、置き時計が時を刻む音だけが聞こえる廊下を俺とジナは他愛もない話をしながら歩いた。

 

 学長室のドアを3度ノックして入る。

 扉を開くとそこには乳のデカい女が3人いた。

 

「いらっしゃい。ふふ、時間通りだね」

 

「今朝ぶりですね。タイガ、ジナ」

 

「……。」

 

「いつもお世話になっております学長先生。それとローラ様も」

 

 一瞬胸に目線が吸い込まれるが、なんとか堪えて目線を上げて挨拶をする。

 

 そこにいたのは、まずはドロシー先生。俺たちが通っているこの魔導学校の学長をやっている。ベレー帽を被りモノクルを付け、緑を基調とした魔導師衣装に身を包んでおり、豊満とした胸がそのローブを押し上げている。うお、でっか……。

 

 次にローラさん。俺たちのいつも行っている教会のトップだ。教区を治めているお偉いさんの筈なのに、教会に行くと毎回俺たちを出迎えてくれる。真っ黒な修道服を着た、金髪の優しそうなお姉さんだ。うお、でっか……。

 

 最後に3人目なのだが、見たことのない人だ。

 青いフードを目深に被っており、そこから覗く半月状の目が非常にクールな雰囲気を醸し出している。やはりデカい。

 

「それで今日はどんなご用件で?」

 

 俺はドロシー先生に向き合ってそう尋ねた。

 

「そうだね、まずそちらのお方について話す必要があるかな。彼女は異端審問官さ。女神直属のね」

 

「ん、よろしく」

 

「え、異端審問官…!?」

 

「ちょ、ちょっとタイガ何やらかしたわけ!?」

 

 凄い勢いでジナに左裾を引っ張られる。

 

「まあ待ちたまえ。何か事件があったとかではなく、タイガ君の取り扱いで少し議論があってだな。」

 

「タイガ君はほら、異世界から召喚された勇士だろう?女神様から直々に保護を言及なさられるくらいには重要人物だったから、彼女に監視……コホン、もとい保護を頼んでいた訳だよ」

 

「ん。ずっと見ていた」

 

「実は我々の住まう都市グラナダから約数十キロの南方に、魔族どものダンジョンが発見されてな。それでタイガたちのパーティーに攻略を頼みたいんだが、それならエルシィをタイガたちと引き合わせた方が良いと判断したわけだ」

 

「ん。私の名前はエルシィ。よろしく」

 

 エルシィは小さく頷いて、透き通るような声でそう言った。

 

「そういえばなんで俺たちのパーティーなんですか?」

 

「それはタイガが教会の方針における最低基準に達したからですわ。女神様は貴方がもっと力をつけて、国を救うことを望んでいらっしゃいます。そのためこれからはもっと多く魔物を倒し、ダンジョンを攻略し、経験値を得てもらいたいですわ」

 

「そういうこった。私たちのいる国境西部は戦線が安定しているからね。時々海を渡って侵略してくる魔物どもを海に追い落としてやればいいからね。東部と比べればかなり平和ってわけよ」

 

 現在聖教国は東部と南部と西部で魔王の軍勢と衝突しており、南部と西部は海を挟むため比較的平和な一方で、東部は血みどろの地獄絵図だと聞く。

 

「東部における聖教会の軍団は、現在かなり厳しい状況に置かれています。そのために平和な地域で新兵に経験を積ませ、前線に送る必要があるのですわ」

 

「なにせあっちは魔王が直々に兵を率いてるからなぁ……。しかも配下ネクロマンサーばっかり。もう最悪ってことね。」

 

「ひょぇ……」

 

 ネクロマンサーの司る権能は、我らが光の女神にとっての天敵である。奴らは死体をアンデットに変えて、毒と呪いの術式を積んで特攻させてくる。さらには死体爆破の術式も開発されており、死者蘇生まで手が届く最高峰の権能を誇る女神様に対してすこぶる相性が悪い。

 

 生きてさえいりゃ蘇生できるのに、死体をバラバラにしてさらには疫病もばら撒いてくるから出鱈目だ。

 

「それで攻略にはいつ向かえばいいですか?」

 

「3日後だ。詳しいことは全てエルシィが知っている。彼女に聞いてくれ」

 

「ん。任せて」

 

 エルシィはフードを揺らしながら胸をぽよんと叩いた。

 

 

 

 3人で学長室を出る。

 外に出ると、だいぶ傾いた陽が影法師を細長く地に映していた。

 

「いよいよ本物のダンジョン攻略か。ドキドキするな」

 

「そうね、でも私たちなら大丈夫よ」

 

「うん、そうだね。俺も心配してないさ」

 

示し合わせてもいないのに、ジナと目線を交わって少し照れる。想いが通じ合ったように思えて心地よい。

 

 今までは野生のモンスターや野良で発生するダンジョンを相手に経験値を積んできた。

 魔王の統率する魔物たちと相対するのはちょっと緊張するが、いざとなったらディーのヒールもあるし、俺の異世界の勇士スキルがある。

 まあ死ぬことはないだろう。

 

 

 いつもはジナと2人で帰っている道だが、今日はエルシィさんもいるのでなんだか落ち着かない。そわそわする。

 

 

 …………。

 

 

 なんかすっごい着いてくるなこの人!?

 

「エルシィさんはどこに住んでるんですか?」

 

「ん。君たちの家の隣」

 

「え、隣だったんですか!?気が付かなかった」

 

「ん。ずっと監視してた。タイガとジナが起きてから寝るまで。タイガが起きたらまず伸びをしてから歯を磨くのも、タイガが寝た後にジナが布団の中でゴソゴソしだすのも……」

 

「ちょちょちょ!?何を言い出すの!?!?ねぇ、待って!?!」

 

 ハァハァと息を荒げながら、宙を舞う金色のツインテール。

 

「ん。2人は同棲してるのに何故何も起こらない……?私は疑問に思う」

 

「それはまあ色々や訳があってですね……」

 

 そんなものない。俺が童貞すぎるだけ。

 いつでもウェルカムなんすよ。ただこの世界でセッ……に積極的な男ってこう、ブランディング的に、ね?

 

「うぅ、手出せるなら出してるわよ……。でもタイガに嫌って言われたらもう立ち直れないから……」

 

 

 

 家に帰っていつも通りお風呂入ってご飯食べて寝た。今日はジナが夜ご飯を作ってくれた。とても美味しかった。

 

 おやすみ世界。

 

 

 

 





ダンジョンメーカー、勇士、で検索すると、ここにいるキャラのビジュアルが見れます。どれもスケベでいいぞ。

続きます
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