かくいう私も、古くからのプレイヤーでして……ハーメルンにほとんど零の物語がありませんでしたので、書くに至りました。
のんびり書いていきます。
何しろ、資料などがとても多いもので……
噂話というものは、往々にして輪郭のない
例えば、いわゆる都市伝説の『口裂け女』などを思い浮かべてみてほしい。昭和五十四年の春から夏にかけて日本国内で流布され、社会問題にまで発展したものだ。
口元を完全に隠すほどの大きなマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に「私、綺麗?」などと訊ねる。「綺麗」と答えると「……これでも?」と言いながら、その大きなマスクを外す。するとその隠れていた口は耳元まで大きく裂けていた、というものだ。なお、「綺麗じゃない」と答えると包丁や鋏などで斬り殺されるという話まである。
この都市伝説は全国の子供に恐怖を与え、集団下校が行われた事例もあるほどだ。初めて噂が起こったのは岐阜県だとされている。それがまだインターネットの無い時代に猛スピードで伝播して、わずか半年足らずで全国に流布されたのである。
しかしその噂もあっけなく、昭和五十四年の八月、夏休みに入ったことで子供の情報交換、つまり口コミが途絶えたことで急速的に沈静化したのだった。
何を言いたいかって? ウワサというのは裏付けのない、非常に脆いものであるということだ。
まぁ、この『口裂け女』の裏付け話と言っても、座敷牢に閉じ込められていた精神病患者が徘徊したことによる説だったり、整形手術に失敗して理性を失った女性がその正体という説だったり、果てはCIAが情報の
これだけでも
しかしこれはどうだろうか。
北東北地方に伝わる『眠りの家』という話を知っているだろうか。古くは主に精神医学関係者の間で
降りしきる雪の中に佇む、巨大な日本家屋。増築を繰り返し複雑に入り組んだ屋敷は、かのウィンチェスターハウスを
そこで、死者に会うことが出来るのだという。『死者に強い想い』を持つ者が、眠りの中でこの屋敷に誘われ、
次に、覚醒時に全身に激痛が走り、身体中に青い痣や蛇などの
徐々に夢に囚われている時間の方が覚醒時間を上回り、最初の『症状』から一、二ヶ月で最終的には黒い煤のような跡を残して消えてしまう、と言われている。
この都市伝説、一番
最後に、この眠りの家の奥には死者の世界があり、そこまで辿り着けば、死者に逢うことができるらしい。
数え切れぬほどの者達が、この悪夢に囚われ、失踪していった。
かの屋敷、眠りの家……『旧久世家と
この噂、都市伝説は実際に存在するものであった。現在はその北東北地方の深い山奥に荒れ果てて全壊した廃屋があり、当時の姿を教えてくれるものは無い。
だが、
久世家と刻宮の構造や部屋の配置、夢の中で繋がっていた『氷室邸』と『皆神村』、今や保存状態の悪くなってしまった書物の類など……当時は思い出したくないと
今日も、写真に見ただけで記憶に無き父の仏壇に手を合わせる。今日はオリエンテーションだけだが、軽く話す分には興味を持ってもらえるだろう。
二階建ての大きな一軒家、写真家でもある母の職場兼自宅であり、暗室まで備えている。とはいえ近年は銀塩写真の薬品も値段が上がり、製造されなくなったことでデジタル写真が主流になったこともあって殆ど使われなくなっていた。
昔、自分が幼稚園児ぐらいの頃、同居人だった
民間宗教における、カミとは何か。あの世とは何か。
我々はどこからきたのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか。
哲学的ともとれる、終わり無き探究心を胸に、謎へと突き進む。
そして、その扉は前触れなく開くのである。
一番好きな零作品は?
-
零 -ZERO-(無印)
-
刺青ノ聲
-
紅い蝶(眞紅の蝶を含む)
-
月蝕の仮面
-
紫の手帳
-
濡鴉ノ巫女