ルッチは別室へ消えた。電伝虫が、音を立てずに精一杯うるさくしている。器用な虫だ。マナーモードらしい。
ゾオンの耳にだけ、聞こえる。
邪魔されたくはなかったが、自分以外に話が出来る状況でもない。世界は混迷を深めている。
龍驤と話すことで生まれた苛立ちを吐き出し、受話器を手に取った。
「どうなっています?」
『どうもこうもねえよ!! とにかく、デカい事件が起きた。詳細はわからねえが、引っ張ってくる身柄次第では、エニエスロビーは封鎖になる。今すぐ戻るか、でなきゃマジでバスターコールを発動する羽目になるぞ!?』
「では、ニコ・ロビンの身柄を最優先にしても?」
『ちくしょう、ちくしょう!! フランキーだと!? こいつはカティ・フラムだ!! トムズワーカーズの鼻つまみ者!! こいつのせいで俺は!!』
龍驤から提供された写真を上司に送ったら、身元が割れた。これを偶然と認めてよいものか、ルッチは迷っている。
「興味はないですね。とりあえず、明朝までお待ち頂けるなら、こいつの身柄も手に入れて見せます」
『どうせまた、失敗するんだろうがァ!!』
ルッチは顔色一つ変えなかった。だが、言葉は出なかった。
『悪い。八つ当たりだ。能力の厄介さは理解している。特に、知られていない悪魔の実になんぞに当たったのは、純粋な不幸だ。気にすんな。ニコ・ロビンの確保が出来ただけでも上出来だ。設計図なんぞ、実物には及ばない』
「恐れ入ります」
『お前はよくやっている。よく、リカバリーしてくれた。で、どうだ? 本当にカティ・フラムは確保出来るのか?』
「正面から、政府機関として対処します。今さら、正体を隠す意味もない」
『なるほど。カティ・フラムは犯罪者だ』
「誰も手は出せません。出したところで」
『時間を教えてくれ。応援を送る』
「必要ないと思いますが」
『見栄えは大事だ。なにより、バカを舐めるんじゃねえ。俺を例に出してもピンと来ないかも知れないが、絶対になんかやらかす。エニエスロビーに辿り着くまでは、絶対に気を抜くんじゃないぞ?』
「お任せ下さい」
受話器を置いたルッチは、たまらずため息をついた。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
なんでもなくはない。ブルーノに監視されながら、四人でお茶をしている。
潜入が出来るということは、人間関係を作れるということだ。CP9はプロである。
ならば、わざわざ拷問などする必要もない。尋問もいらない。通常のコミュニケーションから、情報は引き出せる。
虜囚の二人は手枷をつけたままだが、よってCP9はコミュニケーションを試みた。シチュエーションがおかしい。マジで、未知との遭遇である。
内容は、異世界の諜報について。
ブルーノは、もはや理解するのを諦めている。
「うーん、確かに。人間関係を調べるんであれば、職人になる必要はなかったかものう」
「秘書、ではむしろ、近すぎますか。不正や裏取引でもあれば別でしたが」
二人に書かせたガレーラの組織図から、目的ごとの諜報活動について、龍驤の世界の常識を教えた。
どこを押せばなにが出るか。組織を見れば、だいたいわかる。関係者の顔を知りたいだけなら、警備員でも門衛でも、受付事務でもいい。
特定は別の作業だ。
逆に、CP9が職人と秘書で潜入したということは、技術や毎日の通常業務の中に、情報があると見込んでいたのだとわかる。
「造船に、古代兵器の技術を使っとると想定でもしとったんか? 海列車の方?」
そんな危険なことをしているわけないじゃん。と言いたいが、バカならあり得るのが怖い。
「潜入先については、命じられたことをしとるだけ、とも言えるのう」
カクは少し、目を泳がせる。技術情報を確かめる必要はあったが、拘泥するものでもない。もっと柔軟に、様々な身分を検討してもよかった。特定の人材だけを、長く張りつけるのは工作として不自然だ。
なぜ、ルッチやカクを引き上げて、別の誰かに身分ごと交代しなかったのか。この任務の不合理さに気付くと同時に、それを隠していた人物へ思いを馳せる。
龍驤が観察している。
なんか、あんまり風通しのよくない組織なのかも。現場での意思疎通が上手くない。隠していたのは、当然ルッチだ。そこにあるのは、中間管理職の悲哀。
おそらくだが、やりたいことが五老星とCPの間でも違うし、ルッチとその上司でも、ルッチとカクたちでも違う。
あまりにも、全員の認識がちぐはぐだ。
世界政府は、古代兵器にあまり関心がない。
ルッチの上司は、どうにか手に入れたい。
ルッチはこの仕事が嫌い。
しかし、ブルーノは普通で、カクとカリファは張り切っている。というか、使命感を失っていない。
上の人間が軒並み、なにを求めているのか不明な状況でだ。
情報戦は、要所さえ押さえればそれでいい。秘書になれば、アイスバーグさんの業務や予定はすべて把握出来るし、職人になれば、技術は教えて貰える。
側近を落とせば、王様や皇帝さえ自在なのだ。
潜入は、その地位に就くまでがスパイの本番で、あとは普通に生活するだけだ。せいぜい、組織への連絡だけで終わっていく。
大したリスクはない。プロとしての技術などたいして必要ない。それが本来のスパイだが、CP9はどこか過剰な自負を持っている。
すごい、仕事をしている自覚があるのだ。
それではむしろ、素人だ。実際、二人は新人とかなんだろう。自分の状況までは考えていない。それだけは、現場が考えなきゃいけないことである。
だがまあ、今聞いた話で、なんとなくわかった。隣の部屋の通信だけど。
狙っていたのは、古代兵器の設計図。
つまり、古文書の類。
世代を越えて相続してきたのだろうし、そうさせるものだ。だったら、情報が出てくるのはその瞬間しかない。
アホなんじゃねえの。押さえるべき要所が、次期ガレーラカンパニー社長って、おい。
アイスバーグさんは働き盛りだ。ガレーラが世代交代するまで、あと何年潜入させるつもりだ。
それとも、カリファを妻にして、子供でも作らせる算段か。
もしも、CPの長官がそこまで考えていたとしたら、実はルッチさん、苦労人なのでは。
最大限の裁量権は許されているが、人員の追加までは認められないレベルの任務。人材は新人だがエース級を揃えて、それで無理なら終わりということだ。限られたリソースの中で、上司の意向に出来る限り応えながら、部下のキャリアも守らなければならない。
「四年前。一年じゃ、隠し場所の捜索もまだまだか」
龍驤が懐から取り出した資料を読む若者たちを横目に、龍驤は呟く。ロビンはそれを見て、ニコニコしている。
真面目だ。なにやってんだろう。もはや、疑問もない。
確かに諜報の原則に従えば、要所に就く工作こそがメインだ。あとはそのときまで、待てばいい。だが、ルッチは待たなかった。
上司との間にどんなやり取りがあったのか。想像するしかないが、うんざりするような時間だっただろう。
ルッチさんは、その機密文書だか古文書だかを、直接捜索することに決めた。
下手をすれば二十四時間動いてそうな、いくつも大型船ドックのある造船所で、本一冊分あるかもわからない品物の、隠し場所を探すのだ。
引き出し一個分のスペースもいらない。それを、アイスバーグさんが立ち入りそうな場所のすべてで、徹底的に捜索した。
職人としての生活もしながら、バレないように、様々な制約を課せられた上で。
これはキレる。龍驤を許せない。なにもかもがもう、本当にダメだ。指摘されなくったって、ルッチにはわかっているのだ。
わかっていてもやめられない。それが自分の選んだ任務だからだ。黙って上司に従えば、終わる人生を救う仕事だ。
そんな途方もない作業中に、ぽっと出の人物を尾行して把握しろとか、無茶にもほどがある。それが正しいとしても。
後からならなんとでも言えるが、そのときにはそれだけの情報しかなくて、上からの命令もあったのだ。
もう、必死だったはずだ。ルッチはCP9であることを、アイデンティティにまでしている。それを、この任務は踏みにじる。
自分だけならまだしも、さらに若いカクや、腹を使われそうなカリファもいる。
絶対に、アイスバーグさんが誰かに受け継ごうと思う前の段階で、それを見つけなければならなかった。
あらゆる部屋の隅から隅まで、指でトントンしたり、怪しまれないように床板や天板を外したり、当てもなく地面を掘り返してみたりなんなり。
もう、ないのに。
「惨いッ……」
龍驤は涙した。あのイケメン、超地味で報われない日々を送っている。クソほど、アホな仕事をさせられている。
もう、見るからにエリートなのに。
で、この二人だ。無邪気なものである。
この四年が徒労とわかっても、全然、ルッチさんへの信頼が揺らがない。
おかしいよ、それ。つけ込めないじゃない。
あまりに、理想の中間管理職だ。つまるところ、とんでもない苦労人だ。上司も部下も、アイスバーグさんでさえ、ルッチに最大限の感謝を送るべきである。
「キミが手伝ったんか?」
「いや、なんの話か」
ブルーノが困惑している。もうずっと、龍驤がわからない。
こいつは、なにを急に泣き始めているんだ。
「まさか、アーロンより哀れな人間がおるやなんて」
やっていることが同じだ。街を一個ひっくり返して、そっと置く。それを仕事として、部下に任せず、モラルを保ち、自分を偽りながら自負を失わず、ヤサグレず。
しかし、境遇や環境への憎しみだけを募らせて。
報われて欲しい。
と、同時にどうしよう。
フランキーを隅から隅まで調べたあとなんだけど。
許可してしまった。あのアホ、そんな大切なものを、身体に収納してやがった。
これ、どうするべきなの。どうしたらいいの。
非常識な事態に、何気なく対応出来るような天才じゃないのよ、龍驤ちゃんは。
龍驤は泣いていると見せかけて、脂汗を隠している。
そうでなければいいと、ずっと願っていたのに、確定してしまった。龍驤の手にではなく、妖精さんの手に、古代兵器の設計図が渡った。
たぶん、世界の危機。
知らんよ、そんなん。
「どうした? なにがあった?」
ルッチは帰ってくるなり、異様な雰囲気を警戒した。そこへ龍驤が飛び込んだ。その両手を取った。
ルッチは避けることはおろか、反応も出来なかった。
「必ず見つけてやるでな!! ウチが手伝ったるから!!」
なにを言い出すんだ。ロビンがまた死んだ。
全力で現実逃避する龍驤に、世界が巻き込まれようとしていた。
なんでか知らないけれど、たくさん手に入るようになった、海楼石の加工品。
誰一人、なにも言わないが、海軍はこれを利用した。
もちろん、能力者対策にではない。そんなのどうでもいい。
この世界には、本物の怪獣が生息しているのだ。
海王類。
航行の安全。これ以上に優先するものが、海軍にあるだろうか。
だって、海軍だもの。海を渡る軍隊であることが、その存在意義だ。その価値を高めるためであれば、カナヅチへの対処など優先されるわけもない。
そんなわけで、海軍は本部戦力を気軽に四方へ派遣出来るようになりました。
これまでは、どっかのワガママジジイぐらいにしか出来なかったので、世界はより平和になるでしょう。
よかった、よかった。
じゃあ、終わらない。
どうするんだよ。そんないきなり、膨大に作戦領域が広がっちゃって。グランドラインって、本当に世界の一部でしかないんだぞ。
そこですら七武海に頼らなきゃならないのに、地上基地とか駐在とかしかない場所に、本部の軍艦なんて持ってってどうするんだ。
停泊する港。補給する物資。生産する拠点。整備するドック。そこで働く人員。それを支えるインフラ。
様々な信用。
なんもない。兵站がちっとも揃ってない。
現実は厳しい。
「夢見てんじゃないよ。新世界に攻め込むなんて、土台無理な話だね」
よって、おつるさんは反対するしかない。カームベルトは越えた。素晴らしい。
じゃあ、レッドラインを越えようって、どんだけだバカども。
「そこをなんとかならんか、おつるさん?」
「あたしゃ反対だよ。楽園へ引き込めば、ゆうに倍の戦力は用意出来る」
「倍たって、おつるさん。どこでそんな戦力を展開する?」
昨今の情勢を踏まえ、ついに長年の懸案を解決しよう。
そうした意気込みのもと、海軍上層部は重要会議を開いた。
というか、茶飲み話である。せんべいを食っている。
たまたま、たまたま海軍の上層部が集まったので、ちょっと休憩しようという意図である。
検討することを検討するためだ。意味がわからないが、巨大組織とはそうしたものだ。
おつるさんは、困惑している。
青キジはアイマスクを下ろし、赤犬だけがちゃんと座っている。元帥と大参謀の討論には、英雄でさえも力不足だ。ガッパガッパ、お茶を飲んでいる。
なんかよくわからないけど、海軍の風通しは、とんでもなくよくなった。こんな面子で集まって、悪巧みをするなど。
バカの仲が良くなって、いいことなんてなにもない。おつるさんは、悪い予感が的中していく感覚を味わっていた。
「こっちで無理なら、新世界でだって無理さ!! 相手は海賊だよ!? 会戦なんて起こんないよ!!」
怒り心頭である。
海図もない海での戦闘だ。互いの主力が正面からぶつかるような、大規模な戦いなどあり得ない。兵力や艦隊だけあっても、どうしようもないのだ。
「戦力をまとめておけば、向こうから襲ってくれるって!? そんな簡単なものかい!! ナワバリを制圧していく過程で、各個撃破されるだけだろうさ!! 逃げ回るあいつらを捕まえられてたら、こんなことにはなってないんだよ!!」
正論過ぎて、辛い。反論がなにも思いつかない。
大参謀は、男どもの夢を打ち砕いた。
「わかっちゃいましたが、厳しいですのう。まだ、待たねばなりませんか?」
「今、動かねば、主導権を喪失するような気がするのだ」
赤犬と元帥が、それでも言い募る。
「バカ言ってんじゃないよ。戦略を軽く見過ぎなんだよ。主導権がなんだい? そんなものは、一時的なもんさ」
努力などでは、決して埋められない優位。それこそが戦略である。何回勝ってもどうにもならず、何回負けてもびくともしない。
それが目指すべき状況だ。そして、それは出来る。相手が海賊で、こちらが海軍である限り。
「厳しいのう、おつるちゃん」
何度もロジャーを逃がし、その目的を阻止出来ず、最後に処刑台へ送ったことのみをもって、勝者に数えられる男が呟く。
ガープにとって、人生は苦すぎた。
だが、軍人なら飲み込めと言っているのだ。
「戦争やってんだよ。必要なら、十年だって二十年だって待ちな。子供たちに引き継ぐんだよ。それでこそ、海軍さ」
血が流れないことこそが、平和。勝利を目的としない、卓越した戦略だ。
地球の歴史上、いくつもの国家が、これを勘違いして滅んでいった。戦略は勝つためのものではない。国家は勝利を必要としない。
継続こそが、国家の意義だ。戦争ですらも、次の交渉のため、次の次の交渉のためにある。負けたって構わない。どれだけ死んでも気にしない。必要はすべてを許容する。
そこまで練り込んだ戦略こそが、本物である。
その意味で言うと、この場に成功者はいない。
「まったく。情けないねえ」
「だが、減らせる犠牲ならば、減らすべきではないか?」
どこか、困惑から抜けきれないまま参加していたおつるさんだったが、その言葉は捨て置けなかった。
「どうしたんだい。アンタは、そんな欲をかくような男じゃなかっただろう?」
おつるさんの視線に、元帥は正面からは向き合わなかった。ただ、考えるように目を伏せている。
「知らないふりをしてたがね。あんたら、最近はずいぶんと活発に動いているそうじゃないか? いくつ艦隊を動かすつもりだい?」
センゴクが七武海を集めたときから、疑念は抱いていた。それでも知らないふりをして、裏で探ってはいた。それでわかったのは、思った以上に厳重な情報統制だった。
まさか自分にと、おつるさんは鼻白んだが、信頼もしていた。いつか、相談に来るだろうと。
ようやく観念したかと、おつるさんは内心、呆れている。
男たちは、気まずげに黙り込んだ。いい女の筆頭であるところのおつるさんは、彼らが口を開くまで待った。
「いくつか。いくつか、気になることがある」
元帥は情報を開示した。一つ一つは小さな、しかし裏を考えれば重大な、それでいて表には出せない、あまり確度の高くない情報だ。
おつるさんは、眼鏡をかけて資料に目を通す。
そして、握り潰した。
「なんだい? この麦わらってのは?」
「わからん」
「わからんじゃないんだよ? ガープの孫に、ワノ国から流れて来たっぽい村出身の剣士に、怪しげな出どころの天才が三人? 四人なのかい、これは? それでオハラに、転生者? あたしをからかっているのかい?」
「とりあえず、本当なんだ」
とりあえずってなんだ。
「コックは、赫足の弟子? ふざけんじゃないよ。ベルメールだって? なんだい、この航海速度は? ログポースで進んでるってのは確かなのかい? 遊覧船? こんな小さな船で? アーロン、クリーク、クロ、バギー、アルビダ? バカ言ってんじゃないよ!! たった四人か五人で、東の海を平定してるも同然じゃないか!? これが、未成年の海賊団!? クロコダイルも一枚噛んでんのかい!?」
読み進めるだけでめまいがする。もはや、口から出ているのが、愚痴なのか悲鳴なのかわからない。
「火拳の兄弟!? アラバスタの次代!? なんだい、これは!? 黒ひげ!? 白ひげの内部情報じゃないか!? あたしゃ知らないよ!?」
「おそらく、火拳と黒ひげは接触した。艦隊を急行させている」
「絶対に捕まえるんだよ!! 白ひげが楽園へ雪崩れ込んで来る前に!!」
「今のところ、大人しい。不気味なんだ、おつるちゃん」
「馴れ馴れしく呼ぶんじゃないよ!! 隠してたね?」
全員が、目を逸らした。大参謀に情報を与えないのはダメだ。参謀は指揮官と一心同体。頭脳であり、手足でもある。
共有しないと。
でも、こんな与太話、教えられても。
とにかく、クロコダイルとアラバスタがヤバい。新聞報道があまりにも嘘なので軽視していたが、これだとかなりマズい。
海軍は頑張って、国家が消滅した地域に根を張った。非加盟国であったはずの地域を、準加盟国のような立場に押し上げて、庇護していた。
不正や腐敗はある。様々な不具合があったことは確かだが、市民を守ることにはなった。
海賊からはもちろん、なによりも世界政府から守ってきたのだ。
それを、経済で掻っ攫われてしまう。
「世界大戦になるよ。このままじゃね」
「どうしたらいいと思う?」
おつるさんは、丸めた資料を投げつけた。
「知らないよ!! 自分たちでどうにかしなッ!!」
男たちは、濡れた犬のような目で、おつるさんにすがりついた。どうお仕置きしてやろうか。
頭の中では、全力で戦略が組み立てられている。
大参謀に、ヤサグレている暇などない。