PERSONA5 THE ROYAL if,fullmoon   作:はるかわいい

16 / 16
翻訳 ニアミス


near miss

唇が震える。

うまく喋れない。

顔を見れない。

「結城くん、だよね?」

「い、いや「なに?ナンパ?」

琴音が助け舟を出してくれる。

なにげに、結城くん、と距離を感じる呼び方が、

時間のもたらしたものを感じてなんとも言えない

気持ちと、胸の痛みとが襲ってくる。

極度の緊張と、答えられない申し訳なさ、エリザベスとの約束、契約を

破ってしまったことへの罪悪感。

その色々とか相まって、何も声が聞こえない。

いや、聞こえないんじゃなく、ぼやけて聞き取れない。

不意に肩を掴まれる

「理でしょ?」

必死そうな顔。今更死人が目の前に現れて、どう思ってるんだろう。

邪険に思ったりはしないんだろうか。いつか、一番居て欲しい時にいなかった僕を

まだみんなは諦めてないんだろうか。

やめてくれ。その顔をやめてくれ。

いっそ、見なかったふりをして欲しかった。

「いや・・・人違いじゃ」

ふと隣を見ると、怪盗団の皆がこちらを見ているのに気づく。

「あ・・・」

視線が痛い。刺さる。非難されてるように感じる。

肩を掴んでる手に手を載せて

「ここで話したくない」

「じゃあ!」

何も答えれなかった。

琴音をちらっと見てみても、バツが悪そうに俯いている。

「ごめん、皆」

そう言って、雨脚の弱くなった空の下歩き出した。

 

 

 

・・

・・・

 

 

 

橋の下、河川敷。

チェーン店でするような話でもなかったので、ここにした。

どこも満席だったのもあるが。

重い空気がのしかかる。

先に口を開いたのはゆかりだった。

「・・・なんで」

至極当然の言葉だった。

確かに、僕はこの世を去った。

「手助けだよ。」

「あの人達の?」

静かに首を縦に振る。

「誰にも話さないでくれ。特に・・・」

「なんで・・・」

胸がチクリと痛む

「約束なんだ」

「アイギスには「駄目だ」

俯いてしまった。

「わかってくれ。いちゃいけないんだよ。僕達は。」

琴音に視線を投げる。

「何が起きるかわからない。君とだって、本当は会いたくなかった。君たちは、昔にもう乗り越えただろ。

それを、からかうようなことは、冷やかすようなことは、したくない、から・・・」

だから、

「だから、黙って消えてくれ。ゆかり。」

ゆかりは、地面に視線を落として

「・・・」

沈黙してしまった。

「じゃあね。ゆかり。会いたくなかったけど、会えて嬉しかった」

琴音にアイコンタクトを送り、歩き出す。

「・・・勝手なんだから」

小さく呟いたその言葉を聞こえなかったふりをして

その場を離れた。

 

 

 

・・

・・・

 

 

 

「私のこと知らなそうだったなぁ」

「仕方ないさ。俺の方の世界なんだから。」

SNSを見ると、怪盗団の皆は帰ってしまったらしい。

「皆帰っちゃったって。」

「そっかー・・・」

 

 

 

・・

・・・

 

 

そっか。

なんで君が今ここにいるかはわかんないけど・・・

黙ってるなんてこと、出来るわけないよね。

・・・皆、どんな顔するかな。

いい顔は、しないような気がする。

 

 

皆P3Pのヒロインで誰が好き?

  • 岳羽ゆかり
  • 桐条美鶴
  • 山岸風花
  • アイギス
  • 伏見千尋
  • 西脇結子
  • 舞子
  • 天田乾(?)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。