リコリコの世界にモブキャラとして転生したら、全てのモビルスーツシリーズが造れる件 作:フェルトファン
「歯ぁ食いしばれ!そんな大人、修正してやる!!」
カミーユ・ビタン(機動戦士Zガンダム)
〜JL177便……高度10000メートル〜
ーーーーハワイ州・ホノルル国際空港から日本・羽田空港までのフライト時間は約9時間半以上……乗客合わせて225名と乗務員10名を乗せた旅客機は何事もなく、飛行は順調......
ーーーのはずだった……
BoooooooooooM!!!!
「うぉ!?な、なんだ!?」
旅客機の後部から突如聞こえた
「おい!今何か爆発したぞ!?」
「か、確認します!」
すぐさま副操縦士がオートパイロットを解除し、すぐさまエンジン確認を行った。
「エンジン異常なし……ランディング・ギア異常なし……あぁ!な、なんて事だ!」
「どうした!?そっちで何かあったのか!?』
「み、右エンジンに異常が発生!!それに………え、エンジンが炎上しています!」
「な、何だと!?」」
副操縦士がそう声を挙げ、機長は驚きを隠せなかった。そんな時…
『機長!大変でございます!右エンジンから炎が!!』
客室乗務員....通称CAからの知らせがコックピットに響く。CAは恐らく、他の乗客達にも炎上している右のエンジンを目撃していることだろう。
「こちらも状況を把握した!CA!今は、乗客達を何とか安心させてほしい!」
『は、はい!』
すぐに乗客達への対策を考えた機長はCAに伝える。だが有事の際、問題の特定は生死の明暗を分けている今、お互いが自らに落ち着くよう言い聞かせ、重厚な緊張感が張り詰めていた。
「……松田、緊急救難信号を!」
「りょ、了解!メーデー、メーデー、メーデー!こちらJL177便!JL177便!」
副操縦士が緊急救難信号の無線信号を発する。そして、しばしの間……
『……こちら……羽田空港……で……』
ややノイズ混じりで聴こえにくいが、今は状況を報告せねばならない。
「緊急事態発生!機体の右エンジンが炎上!緊急着陸の許可をーーー」
少し焦っているが、冷静さを忘れず、機体の状態を管制局に伝える副操縦士が言う。しかし返ってきた答は……
『……JL177便緊急事態了解。緊急ちゃk………きょ…………ザーーーー』
「なっ……こちらJL177便!応答を……誰か!?……クソッ!」
ーーと無線が遮断されてしまい、副操縦士が思わず暴言を上げる。
「松田!向こうからの連絡は!?」
「ダメです機長!繋がりません!」
「クッ……なんて事だ……」
副操縦士が問いに答えた途端、機長は絶句する。そして悪いことは更に続く……
「なっ!?た、大変です機長!今度は油圧操縦システムにも異常が発生!しかも....どんどん低くなっていきます!」
「なに…!」
また他のシステムに異常発生に気づいた副操縦士に驚きを隠せない機長。確認すれば、明らかに油圧機器の圧力が異様に低い。これでは操縦システムが…...そう思ったが機長は、副操縦士に何度も繰り返していた。
「別の対策だ!でなければ、大変な事になるぞ!」
「だ、ダメです!機体が言う事を聞きません!」
ーーと知らせる副操縦士の乾いた声が、コックピットに虚しく響いた。
ビー!ビー!ビー!
「まずいぞ……このままでは……海へ堕落してしまう!」
ビー!ビー!ビー!
旅客機のコックピットから鳴り響く警告音……
「き、機長!一体どうすれば!?」
「馬鹿野郎!諦めるな!」
緊急救難信号が使えなくなってしまい、加えて油圧機器の低下。今は自分達で何とかするしかないと二人は必死になる.........
一方、機内の乗客席でも乗客達の不安と困惑が伝染したように周囲の席がざわめき始める。
『──お客様に、お知らせいたします。羽田空港に到着予定でしたが、不慮の事故により現在機体の右エンジンが不安定となっております──』
──右エンジンが不安定、アナウンスの内容は常識の埒外と言うほどではなかった。アナウンスを聞いた乗客達は一斉にざわめき、それは次第に大きくなり、一人が騒げば別の座席からまた一人……分かりやすい悪循環だ。そして.........
『なお、機長は全力で復帰を進めています。なお、機体の揺れが激しいため、乗客の皆様は、シートベルトを強く締めてください。また、緊急事態の場合──』
アナウンスは努めて冷静だったが、乗客はそうではなかった。不明瞭でさらに乗客の不安を煽ってる。気付けば機内はパニック状態となり、乗り合わせていたCAも何とか彼らの混乱を抑えようと必死に落ち着かせてはいるが……鎮火できるレベルを越えてしまった。
やがて........200人以上の乗客からあちこちで不満の声が轟き始めた.........
「お、おい君!本当に大丈夫なのかね!?」
「いやだ……いやだいやだ!死にたくない!」
「お、お客様!落ち着いてください!」
「落ち着いていられるか!?どう責任をとってくれるんだ!」
「機長が全力で復帰を進めています!今は、無事に着陸できる事を祈るしかーーー」
「落ち着けるかよ!」
「か、かぁちゃん、助けて〜!!!」
何とかしてくれと頼む者…
死にたくないと願う者…
責任を取ってくれるのかと、乗員を責める者…
絶望する者…
無事に着地できる事を祈るしかない者…
それでも、パニック状態になってしまった乗客達を必死に落ち着かせようとするCA達だが、なかなか収まらない……
「
「今もういっぱいです!」
高度6000メートル付近をフゴイド運動やダッチロールを繰り返しながら、JL177便は飛行していた。
既に操縦悍からの操作は意味を成さず、ピッチングやヨーイング、ローリングを不安定に繰り返していた。また客室では、機内の気圧低下を示す警報が絶えず鳴り響き、乗客の不安は増していく。
乗客達が混乱する中.........
「(あぁ……神様……どうか助けてください!)」
とある一人の子供連れの女性が無事に着陸できるよう祈っていた。彼女は、夫と息子との三人の家族旅行として、ハワイで楽しい日々を送った。楽しい旅行を終えた家族は今日、日本に帰国する日であったが、まさか高空で右エンジンの破損事故が起きるとは予想できなかったのだろう。
「大丈夫だ恭子……きっと機長達が何とかしてくれる…」
「あ、あなた……」
今は祈るしかないと、夫である男が妻の手を優しく握り、彼女を落ち着かせる。もちろん、息子である手も忘れず、握り続けている。
「大丈夫だ……きっと……きっと無事に到着するさ…」
「そ、そうよね……まだ諦めちゃ……だめよね……」
ゴゴゴゴッ!!!!
「ヒィッ!?」
「ま、また揺れたぞ!?」
「もうダメだ!!」
機体が更に激しく揺れ、もうダメかもしれないと諦めてしまいそうな乗客もいた。機内で抑えきれない程のパニック状態が続いている中……一人の男児が窓の外を覗き……
「ねぇ、パパ!ママ!見て!飛行機いっぱい!」
先ほどの夫婦の小さな息子が目を輝き、機内の窓に向けて指している。こんな状態になっても楽しそうにしている我が子……まだ小さい子供だから仕方がないと思った。
「わぁ……カッコいいぃ!」
だが、一番気になっていたのは、息子が窓の外で
「な………何だあれは........」
「あなた?どうしt………え」
夫の驚きに引っかかった妻も窓の外を覗くと、それは
それがこちらのスピードをものともせず、迫ってきているのだ。そして、他の乗客やCA達の多くも視界に入る。
一方、操縦コックピットでも……
「き、機長……何ですか……あれ」
「分からん…少なくとも自衛隊のではない……」
3機の戦闘機らしき機体を目撃する機長と副操縦士も一瞬、自衛隊の戦闘機かと思ったが、形状や色に関しては、全く別だとすぐに気づいた。そして何より……
「……少し……デカくないか?」
航空機にしては
ーーーとその時……
「き、機長!あれ!?」
「――――なぁ!?」
更に驚いたことに、それはそのスピードのまま、いきなり
左右の翼を引っ込み、所々から胴体や四肢が出現し、機体の中央から頭部が現れる。
また、他の2機とは違い、1機の赤、青、白のトリコロールカラーの航空機の額に付いているアンテナが『V』の字に展開する。
「はは………本気かよ.....」
突如として現れた3機の航空機が巨大な人型ロボットへと変形した。それを目撃した、機長と苦笑いをする副操縦士、そして窓の外を覗いている他の乗客達やCA達も、驚きを隠せなかった…
近くでも聞こえる大きなエンジン音。すると突然、真横にいた巨大人型ロボ…Zガンダムは、飛びながら旅客機の背中へ移動した。その後、他のMS…デルタプラスとリゼルも、Zガンダムに続き、旅客機の下側や右側へ向かう…
「な、何をするつもりだ!?」
ーーと警戒する機長だが、MS達が何をしようとしているのか、すぐに分かる…。
旅客機背中に移動したZガンダムは、両手でゆっくりと旅客機の左右を掴む。そして、下側へ向かったデルタプラスもZガンダムと連携するよう、下からもサンドウィッチのようにゆっくりと機体を抑える。二体のMSが旅客機の飛行バランスを安定している間、炎上している右エンジンの方に向かったリゼルは……
パシューーーーーー!!!!
両腕部から消火器の様な装備で炎上している右エンジンの炎に消火剤をかけ、現代ではあり得ない空中での消火活動を行なっている。
「な、何だあれは!?」
「おい!火がどんどん消えてくるぞ!」
機体の揺れが収まり、三体のMSの存在に気づいた乗客達は、一斉に左右の窓の外を覗く。Zガンダムとデルタプラスは機体の上下にいる為見えにくいが、炎の消火をしているリゼルがよく見える。
「何だあれは……腕なのか!?」
「おい!こっちも見えるぞ!」
「お、お客様!お席に戻ってください!あぁ!シートベルトを外さないでください!」
ついさっきまでの揺れを忘れたのか、乗客達は一斉に座席から立ち上がり、窓の外を覗きに向かう。そんな彼らを座席に戻そうと注意するCA達だが、彼女達の注意を全く聞こえていない。
中には、スマホで写真を撮ったり、動画を撮影している者もいた。
「機長!機体のバランスが安定しています!これは……」
「分からん……まさかあの巨人達……私達を助けてくれているのか?」
そう考えている内に、目先に目的地である羽田空港が見えた……
同時刻……
〜羽田空港・管制塔〜
「おい!JL177便の現在位置はどうなった!?状況を知らせろ!」
「ダメです!レーダーに反応がありません!」
「西側にも見えません!」
「探せ!何があってもJL177便を探すんだ!通信が途絶えてから、まだそんなに時間は経っていないはずだ!!」
管制塔の上部…管制室では、大きく動き回っている。言うまでもなく、こちらに到着予定のJL177便の緊急通報である。だが突然、JL177便からの応答が聞こえなくなり、同時にレーダーからの反応も消えてしまった。
「(何故だ………何故レーダーから突然消えたのだ!?)」
ついさっきまでレーダーに反応があったはずのJL177便は、突如途絶えてしまった。行方を知らず、ずらりと並んだコンソールに向き合ったフライトディレクターや担当管制官たちはせわしなく必死に捜索している。中にはもうダメなのではないかと諦めてしまう者もいた……
そんな時……
「な……何だあれは……」
ーーと、一人の管制官が双眼鏡で何かを発見したらしい……
「おいどうした!まさか……JL177便を見つけたのか!?」
「い、いえ……それが……」
「あぁ〜もういい!それを貸せ!」
モタモタしている暇はないんだぞ!と言い、男が持つ双眼鏡を無理やり奪い取り、彼と同じく双眼鏡で上空を確認すると……
「なっ!?」
双眼鏡を付けると、衝撃的な光景を目撃した。
ついさっきまで、無線やレーダーに反応が無かったJL177便らしき旅客機と、飛びながら空港の着地点へ向かう謎の三体の巨人達。他の管制官達も驚きを隠せなかった。夢でも見ているんじゃないかと疑う者も多く現れる。そして中には……
「あれって………東京の街に現れたロボットに似てないか…?」
と、職場内の一人が語る。
先日東京の街で起きた大事件に、見た覚えがあった。『東京の街に突如現れた巨大ロボ』とも噂はされていた。それがまさか本当にいるなんて......
やがて、巨人達が旅客機をゆっくりと地上に降し、そのまま再び重力を無視したかのように宙を浮くと.........
「おい!あれ!」
「へ、変形したぞ!?」
再び、
ゴオオオオオォォォォォォォォ!!!
上空の彼方へ飛び去っていった……
「おい……今の見たか……」
「あ、あぁ……あれは一体……」
その様子を見ていた管制官達は少し経った後、何人かが体の力が抜けたようにその場に座り込んだ。その時……
『ーーーーこーー17便ーー誰かーー応答を願いーーー』
「っ!?まさか、JL177便か!?こ、こちら羽田空港、管制室!そちらは無事なのか!?」
『あ、あぁ……こちらも……無事だ……それと……乗客全員……無事だ……』
「そ、そうか!待ってろ、今そちらに救助隊を送るからな!おい!」
「は、はい!」
先程の巨人達の事を気になるが、今はJL177便にいる人々の安全を確認すべく、急いで救助隊を向かわせるよう、再び大きく動き回る管制官達……
そんな光景を見たのは、管制塔だけではなく……
「うおすげーー! 映画の撮影か!?」
「な、なぁ!今の見たかよ!」
「すごいよ!!CGじゃないんだよ!」
「おい!今の動画撮ったか!?」
空港のターミナルビルにいる人々も目撃する。そしてその出来事を、スマホで撮影する事にも成功した者も多くいただろう……
あの後、旅客機にいた機長と副操縦士、そして乗務員と乗客全員怪我なく無事であった。また、この出来事は早速ニュースにも大きく取り上げられていた。
〜翌日・喫茶店『リコリコ』にて〜
「うぁ〜めっちゃくちゃ話題になってんじゃん〜」
「千束、いつまでスマホを見ているのですか?」
「だってたきな〜これ見てよ!」
千束が自分のスマホの画面に映っているネットニュースを見せると、隣に座っているたきなから呆れたような声が返ってくる。
「それ……もう昨日からずっと話題になってますね……て、いつまで私に話すんですか?もう何回も聞きましたけど…
「だってこのロボット!飛行機に変形したんだよ!マジもんのトラン◯フォーマーじゃん!」
未だに昨日の旅客機の右エンジン炎上事件についてまだ興奮している千束。
すると、たきなはその言葉に肩を落として……
「······まぁ、千束の言っている事は分かりますけど……」
「え?もしかして〜たきなさんもロボットすk……」
「違います……というか何なんですかこれ……それに変形するなんて……」
「………まぁ〜そりゃそうだよね〜」
たきなは頭の中にいっぱい疑問を抱えているようだが、何となく分かっていた千束は深く考えない。
たきなが言っているのは、前日の事件に突如として再び現れた別の巨大人型兵器ついてである。しかも現れたのは東京の街にいたのとはまた別の三体であり、しかも航空機にも変形できるという衝撃的な目撃情報がネット上に上がっており、先日の事件と同様、大きく話題となった。
そして、リコリコにある小さなテレビに映るニュース番組にも……この話題を大きく流している。
『巨大ロボが旅客機に接近し、貴方達を救助したというのは本当なのでしょうか?』
『事実であります......本当に.....あの巨人達には感謝しかありません。あの時助けてくれなかったら、私達は今頃海の底へ墜落していたかも知れません。』
と、真面目に記者の質問に答える機長は、助けてくれた巨大ロボ達に感謝の言葉を送る。その様子を観ている彼女達。
「本当にすごいよね〜まさか空中で人命救助するなんて!」
「ですが千束.....流石にDAや上層部も黙っていると思いませんよ。恐らく今頃必死に捜索を行なっていると思いますし…」
「確かにね〜東京の街の続きに飛行機に変形するんですもん。」
たきなの言葉に同情し、いつの間にかカウンター席に座っているミズキは返す。
「ところでさミズキ、クルミは?」
「もうとっくに押し入れで引きこもっているわよ。どーせこのロボットについて調べているでしょうけどね〜あんクソ餓鬼!てか、いい加減に仕事しろー!」
と、千束の問いに答えるミズキがクルミに対して怒鳴る。そんな彼女を苦笑いする千束とため息を吐くたきな。
〜カラン♪〜
「おぉ〜蒼夜君おはよう!」
「お、おは……ござ……います……」
そして、店の開店時間前、普通に蒼夜が表口から入ってきた。
「きが……着替えて……いきま……す……」
「はいは〜い!まだ開店前だからゆっくりしててね〜」
「は……はい……」
未だに言葉は少ないが、そのまま着替え室へ向かう蒼夜。
「はぁ〜全く世の中どうなちゃうんだろうね〜」
そう言いながらミズキは、つまんなさそうにテレビ画面に目をやり、こっそりと番組を変える。
が、どの番組を変えても、やはり空港事件の報道しか流れていない.........
★★★
「(はああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜マジ最悪だぁ〜〜〜.....)」
ーーと、着替え室で頭を抱える蒼夜。ため息を吐くほど、未だに彼は
〜時が遡る事昨日の昼過ぎ〜
HIT!!!
「よっし!命中!」
高度10000メートルの上空で、
『訓練終了!訓練終了!』
「はいはい、ありがとうハロ。」
通信越しから聞こえるハロの声に応答する蒼夜の前に現れた2体のMS、デルタ+とリゼルが近づく。もちろん操縦しているのは、基地から遠隔操作を行なっているハロ達。
「ハロ。記録の方はどんな感じ?」
『結果発表!結果発表!100点中76点!』
「う〜〜ん、まぁまぁかな……しっかし、やっぱMSと違ってWRの操縦て難しいな…」
MSからWRに変形できるZガンダムだが、MS形態に比べるとWR形態の方が運動性こそ劣るが空力的飛行は大幅に上がっている為、操縦に慣れなければならないと、今回このような訓練を行なっていた。もちろん飛行訓練を行なっているのだけではなく、同じ形態のままの戦闘訓練も行なっていた。
そんな同じWR形態にも変形できる二体のMS、デルタプラスとリゼルにも訓練に協力してもらった。とは言っても、戦闘訓練で使用したのはレーザーポイントで当てるだけである。機体のどこかに当てるだけで、『撃墜』と認識される。もちろん本当に撃墜するわけではない。簡単に言えば、ゲーセンにあるシューティングのような感じである。
「76点か……ちょっと微妙だけど……今日はこのくらいにしておこうかな…」
本当ならもう少し訓練したいが、もうここでおしまいにしようと決めた蒼夜。その時……
『12時ノ方向二旅客機発見!12時ノ方向ニ旅客機発見!』
「え、マジで?」
『マジ!マジ!』
ハロ達の報告を聞いた蒼夜は、Zガンダムのコックピットのモニターで12時方向に向き、操作しながら旅客機を探す。
「おぉ…本当だ。まぁ流石にこっちに見つからないだろうし……というか……
………なんか煙出てないあれ!?」
モニターで拡大しなければ分からなかったが、よく見たら旅客機から黒い煙が出ているのが見える。
「まさか、エンジンの故障!?」
『正解!正解!』
『コノママダト、
「つ、墜落!?」
旅客機が墜落してしまう可能性の計算結果を既に終えたハロ達からそれを聞いた蒼夜は驚きを隠せなかった。
「(やっべーーーどうすんだ!助けに………いや、ダメだ……でも……どうすれば……)」
『ソウヤ?ドウスルノ?』
「…………」
悩んだ末、蒼夜が出した答えは……
「飛行戦闘訓練中止!これより、
『了解!了解!』
ハロ達に指示を出した蒼夜は、WR形態のZガンダムのエンジンを全速力で旅客機の方へ向かう。そんな彼をデルタ+とリゼルもエンジン全開で後を追う……
「(あぁ〜〜〜最悪だ……マジでゲロ吐きそう)」
ーーーと、昨日の出来事を思い出し、考えなしで行動したことに後悔する蒼夜。当然だが、あんな行動をすれば流石に世間に目を向けられたり、ニュースやネット上にも再び大きな話題になり流れている。とはいえ、今更後悔しても仕方がないし、時間は巻き戻すこともできない。そう考えた彼は……
「(…………まぁ、助けたんだからいいかな……)」
意外と早く気持ちを切り替え、リコリコの制服に着替えた蒼夜は、今日も仕事を頑張ろうと(内心で)張り切っていた。
★★★
一方、DA本部その中にある、司令の執務室は今異様な空気になっていた。楠木が執務室にある椅子に座り報告を聞いていた。
「報告は以上です」
「そうか……はぁ....」
楠木はため息を吐き、顎に手をやり呻くように呟いた。
それもそう、昨日羽田空港に突如とした全く別の巨大人型兵器が出現したとの報告があった。最初その報告を聞いた時は、は?と思わず何人かが声を出てしまった。
そして当日の映像をラジアータの解析よって、本部は映し出されるモニターを見ていた。そこで見ていたのは、東京の街で出現したとは全く別であり、しかも
楠木はすぐに指示を出しラジアータに映像分析を行わせたが、出た結果は同様、ほとんどUnknownとしか出てこなかった。もちろん上層部からは、何としてでも解析するんだ!と、完全に大半の仕事を押し付けられている状況。
そんな出来事を思い出す楠木は、報告書の下に目線を落とす……
「一体何者だ……コイツらは……」
再び頭を抱え、考え込んでしまう楠木………
「へ、ヘックシュン!!(なんだ?また誰かが噂をしているような………)」
再び謎の組織に目を付けられている事に気づいていない蒼夜は、今日も元気よくリコリコの仕事を頑張っている……
〜DA報告書〜
報告書: 巨大人型兵器× 3機
記録:20XX年6月◯◯日
コードネーム: 数が多いため、未だに検討中
解説:航空機にも変形できる事が分かり、しかもその変形時間は
『またラジアータの解析により、
今回は、初の可変機MSを登場させました!本当は、Zガンダムだけを出す予定でした、流石にZだけでは難しいかと思って、今回はデルタプラスとリゼルにも人命救助に協力させました!
一応EX-Sガンダムも可変機なんですけど、あれってどう見ても航空機に見えないので、今回は出番無しです。後の物語に登場させる予定です。
それでは、次回話もお楽しみに!
Q:MGかRGのZガンダムでWR形態に変形したら……
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普通に変形できた
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変形したらパーツが折れた
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やり方が分からない
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変形できたけど、二度と変形したくない
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変形してない