リコリコの世界にモブキャラとして転生したら、全てのモビルスーツシリーズが造れる件 作:フェルトファン
大変、一ヶ月以上投稿が遅れてしまって、まことに申し訳ありませんでした!
そして昨日、水星の魔女の第22話を観ましたが、私としてはとてもよかったです!
ボサボサ頭のミオリネに、ケナンジさんの大人の鏡としてのシーンが私にとって一番よかったですね!
それにガンダム・キャリバーン、カッコよすぎだろぉぉぉ!!!
それでは、本編へどうぞ!
駅で無事に合流できた事で、北押上駅から大型ショッピングモールへ向かう事になった3人。そんな時、目的地へ向かっている途中千束はたきなに対し、服装に着いて語り始めた。
「一枚も持ってないの、スカート?」
「制服だけですね……普通そうでしょう。」
ショッピングモールへ向かっている途中、千束がたきなに問いかける。彼女達の会話の中、どうやらたきなはスカートを一枚も持っていないらしい。
スカートを履かないたきなが語る理由は、ひらひらしているものが引っかかる可能性や、素肌をさらしているが故のケガをする可能性があるらしい。スカートを購入する必要性を感じないたきな。
※ しかし本当の理由は、リコリスとしての仕事の邪魔になってしまう可能性が高いからである。しかし、一般人である蒼夜が近くにいる為、誤魔化しながら、このような理由で語る事にしたたきな。
「ねえ〜買おうよ〜たきな。絶対に似合うって〜」
「……よくわかりませんし、千束が選んでくれたら...」
その時、たきなの口から出た一言が、千束の心に火をつけてしまった。
「……え、いいの!? おぉやった~!テンション上がる~〜〜!」
「……...」
「(おぉ……めっちゃテンション高いな錦木さん……)」
たきなの服を選べる事になり、今日一歓喜の声を上げる千束。そのまま両手を広げて駆け出していくのを、たきなと蒼夜は呆然と眺める。
「……千束は、何故あんなに嬉しそうなんでしょう?」
「さ…さぁ……」
「あ!そうだ!蒼夜君のも私が選んでいい〜?!」
「………え?」
「ほ〜ら昨日言ってたじゃん!なんか買ってあげるって!ねぇ!ねぇ!私が決めてもいいよねぇ〜!」
「い……いや……その……」
「ねぇ!ねぇ!いいよね!?」
「………は……はい……」
—と、迂闊にも蒼夜が思わず発言をした事で、千束は更に目を輝かせる。
「え、本当!?やったーーーー!!!めちゃめちゃ、テンション上がる〜〜〜!!」
「(…………なんで僕まで……)」
「……蒼夜さん………その……ドンマイです……」
★★★
場所が変わって、リコリコでは……
クルミがリコリコにある風呂場でゆったりと湯船に浸かりながら、彼女が行い続けていた謎の巨大人型ロボット達のとは別の捜査を行っていた。音楽を聴きながら、捜査をするクルミ。
「武器相場に変動無し……か……」
彼女が行っている捜査は、千丁の銃の行方である。あれだけの大量の銃を入手し、どこかの闇市場で売っているのかを確認したが、それらしき情報は一切出てこなかったようだ。
〜ガラガラ〜
—とその時、風呂場の戸が開く音が聞こえた。
「テメー………なにしてんだ?」
「見てわからんか……風呂だ」
そしてその戸を開けたのは、ミズキである。そんな彼女は、風呂に入っているクルミを見て問いかけ、彼女の口から答えを聞いたミズキは…………
「アホかー!営業中だぞー!」
—と、強制的にクルミを風呂場から引っ張り出した。
「あぁぁぁ〜〜〜」
風呂場から出されたクルミは、脱衣所の扇風機で声を震わせている。ミズキはそんな彼女を平坦な眼差しで見ながら、クルミの捜査結果に疑問を投げかけた。
「相場に変化ないから何なのよ?」
「闇市場にまかれてないってことだよぉ〜うぉ〜」
ミズキの問いに答えたクルミは、扇風機の風に負けたのか後ろに転ぶ。
「千丁も銃を眺めてどうすんだ?腕は二本しかないのよ?ましてや、あの巨大人型ロボットじゃあるまいし。」
「五百人兵隊がいるんじゃないか?」
「軍隊か!?そんなのDAが見つけないはずないでしょ〜」
—と、そんな風に二人が話していると……
『お〜い、君達〜』
店のカウンターから、ミカの声が響く。
「はいは〜い!ホラ、あんたも着替えて手伝いなさいよ。三人は夕方まで帰ってこないんだから……」
「あいよ〜」
★★★
一方その頃、3人は……
「お~!いいじゃん、かわいいよたきな~!」
「………あの……」
「あ!こういうのはどう?ジーンズなんだけどさ〜」
「ち…千束?」
「おぉー!たきな、めっちゃ可愛いよ!」
「………ど、どうも……」
「ねぇ蒼夜君!これどうよ!可愛くない!?」
「……は、はい……(なんか……長くね?)」
目的地であるショッピングモールにて、たきなの下着を買うべくショップの中の店へ訪れた千束達。しかし何故か、突如たきなのファッションショーが始まっていたのであった。千束に選ばれた服を試着室で何度も着替えるたきな。もちろん適当に選んでいるので無く、夏にピッタリな涼し気な服をチョイスした千束は、たきなにあう色合いの服を正確に選んでいるようだ。そうして最終的にたきなが決めた服装は、薄めの灰色を下地に、襟に黒のワンポイント入った半袖、中に紺色を覆った白のロングスカート。
「(……か……可愛い……)」
そんな彼女を見て、蒼夜は思わず見惚れてしまう。ハッキリ言って、たきなが着ている服装とよく似合っている。
「おぉ〜〜めっちゃ可愛いぃ〜!!」
「……どうも……」
千束にそう言われたのか、照れた様に顔を隠そうと背けつつ、試着室に付いてある鏡に映し出された自分を見るたきな。
そんな時、たきなは鏡から視線を外し、蒼夜に向く。
「……どう……でしょうか」
「…………え……」
「その………似合ってます……か?」
真顔で蒼夜の方を見据えるたきな。どうやら彼女は、蒼夜からの感想も聞きたいようだ。そしてそんな彼女の問いに蒼夜は……
「……そ……その………に……似合っ……て……いま……す」
「…っ、あ……ありがとう……ございます……」
——と、言葉足らずでそう答えた。
その答えを聞いたたきなは、何故か自身の顔を隠そうとする。その答えを聞いて照れてしまったのか、彼女の両頬が少し赤くなっていた。
「うん!いいね~〜……ハッ!そうだ蒼夜君も!」
「…………え?」
「ほらほら!蒼夜君も着替えて!」
そう言って千束は、手元に持っていた服装を蒼夜に渡す。
「………こ、これは……」
「たきなもそうだけど〜〜〜、私は蒼夜君のも見てみたいんだよな〜」
「確かに、私も興味ありますね。」
「え……で、でも………に、似合いま……せん……よ……」
「そんな事ないよ〜!ほ〜ら!着替えて着替えて!」
「(……はぁ、仕方ない……)……で、では……」
千束に選ばれた服に着替えようと、早速試着する服装と似合う自信が無いまま、試着室に入る蒼夜。
「ねぇ、たきな!蒼夜君が来た時の様子はどんな感じかな〜」
「そうですね……少し、楽しみですね。」
蒼夜の試着した姿を見るのが楽しみである千束と、なんだかだで彼女と同じく乗ってきたたきな。
それから5〜6分ほど、試着を終えた蒼夜は試着室のカーテンを開けた。そして、試着姿となった蒼夜を見て、千束とたきなは……
「「おぉ〜〜〜」」
と、同じ反応する二人。また店内にいる女性店員や、たまたま通りかかった他の女性客達も思わず見惚れてしまう程だった。
薄い青色のTシャツの上に濃い青色のジャケットと濃い青色のズボン。さらに濃い赤黒色のネクタイ。どちらも少し派手だか、彼女達の視線から見ればよく似合っている。
「いいね~〜!全然カッコいいじゃん!」
「そうですね、確かに……よく似合っています。」
「あ………ありが……とう……ござ…いま……す…」
満足げにうんうんと肯く千束と、蒼夜をまじまじと見つめるたきな。そして蒼夜も、二人の口から“似合っている“と言われ、少し照れている。
「うん!カッコいいし!これなら全然買うよ!」
「……あ、あのこれ……本当に……いい……のです…か…」
「え?あ〜買ってあげる事?いいって、いいって!気にしないで~私も選べてめっちゃ楽しかったし〜!」
本当に買ってくれるのかと何度も確認する蒼夜と本気で彼の為に買うと決めた千束。そんな時、たきなはふと思い出した。
「……あの……そろそろ本来の目的を……」
「………あ」
どうやら千束は、本来の目的である“下着を買いに行く“事を完全に忘れてしまったようだ。そんな彼女は、目的を思い出し、呟きながら服を購入する。
「あ、あぁ〜そっかそっか!下着だった!」
「(いや、完全に忘れたんかい)……あ、あの……僕は……あ…あそこの……ほ、本屋で……ま、待って……ます……ので……」
「え、そ…そうか!ゴメンね蒼夜君、すぐ済ませるから!あ〜後これ!」
—と、蒼夜に先程買った服装が入った紙袋を蒼夜に渡す千束。
「あ、ありが……とう……ござ……います……その……ま、待って……ますの……で…」
「……あの、蒼夜さんも一緒に行かないんでs「は〜いは〜い、たきなさ〜ん行きますよ〜!じゃ、後でね蒼夜君!」………えぇ!?」
一瞬、蒼夜も誘うとしたたきななだが、何故か千束が強制的に止め、たきなの腕を引っ張りながら目的地へ向かっていってしまう。そんな二人の背中を見た蒼夜は、時間潰しとして、服装が入った紙袋を持ち歩きながら、近くの本屋へ向かう事になった。
「(……さ、行こうか………)」
ちなみに、先程たきなの発言を聞いてしまった蒼夜は、内心で“何も聞かなかった“ふりをする事にしたのであった。
★★★
「…………」
「どう〜、好きなのあった?」
目的地であるショップに着いた二人。ズラリと並ぶ色とりどりの下着を前に、たきなは表情は崩さずとも難しく悩んでいた。たきなから見れば、全部同じに見えるようだ。
「……好きなの………選ばなくちゃいけないんですか?」
「………え?」
「仕事に向いている物が欲しいですね…」
「あぁ〜、銃撃戦向きのランジェリーですかぁ〜………そんなもんあるかぁ!」
たきなの発言にツッコミを入れる千束。やはり彼女は、どうしても仕事優先な下着を欲しんでいるだろうか。
「これ良いんですけどねぇ……通気性も良くて動きやすい。流石店長だなって……」
「いや先生そんな事考えてるわけないだろ……大体、トランクスなんて人に見せられたもんじゃないでしょ〜?」
「パンツって見せるものじゃなくないですか?」
「いざって時どーすんのよ?」
「いざってどんな時です?」
「…………………………………」
たきなに尋ねられた千束は、何を想像する。そんな中、脳内で思わず
「し、知るかぁ!!」
—とたきなに対し、声を荒らげてながら言い放つ千束。その時だった……
「………」
ーガッシ!ー
「え、ちょ、えぇっ!?」
突如、たきなが千束の細腕を引っ掴み、素っ頓狂な声を上げてしまう千束。そのまま試着室の中へと連れて込まれてしまい、カーテンを閉められて逃げ場を失った。
千束は鏡と背中合わせに両手を広げ、目の前で立つ真顔であるたきなに向かって、恐る恐る口を開いた。
「……な、何?」
「
「………ふぁっ!?」
「見られて大丈夫なパンツかどうか知りたいんです。」
そう言って、千束の前でしゃがみ込むたきな。しかし千束は、突然たきなのその行動に絶句し、固まっていた。そんな彼女は躊躇し、思わず迷いの声が漏れ出してしまった。
「え……あ……えぇぇ〜……」
「早く!」
「…っ!……う……うぅ……」
そして、迷っていた千束は、渋々自身の履いてたショートパンツを脱ぎ、下着をたきなの前に見せつける。それをたきなは、目を細めてその柄や色合いなどを真剣に、食い入るように見つめていた。
「ん———…………これが私に似合うっていうと違いますよね……」
「その通りだよ何で見せたのわたしっ!」
—と、先程の自身の行動により、後悔と同時に大声で叫んでしまった千束であった。
★★★
数分後………
「お待たせ〜〜〜蒼夜く〜ん!」
「お待たせしました、蒼夜さん。」
買って来たであろう服装が入っている袋を持ちながら、千束とたきなが歩いて来た。そんな彼女達を確認した誉は、アニメやフィギュアが載っている雑誌などを戻し、彼女達の方へ向かう。
「……お、お疲れ……様……です…」
「いや〜〜ごめんね〜蒼夜君、遅くなちゃってさ!」
「ぜ、全然………だ、大丈……夫…です…」
「さぁ〜って!これでもうトランクスとはおさらば、男物のパンツは全部処分するからねっ!」
「……はい」
そう小さく返事をしたたきなと、これでもう後はないだろうと考える蒼夜。そんな中、千束は満面の笑みをで蒼夜とたきなへ向ける。
「さ〜ってと!次は千束さんお待ちかね〜おやつタイムだぁ〜!」
「(…………え?)」
「目的は完遂しましたよ?」
「完遂って仕事じゃないんだからぁ〜、今日は付き合ってよぉ〜!あ!蒼夜君もお願い!もちろん、私が奢るからさ〜!」
「「(もしかして………これで終わりじゃないの(ですか)……)」」
まだ続けるのかと内心でそう語るたきなと蒼夜。取り敢えず、千束の提案に流されるまま、彼女が行きたい店まで連れて行かれてしまった二人。
そして現在、三人で同じテーブルを囲って座り込んだ。外の風を浴びながら、千束はメニューを見ながら店員へと注文を告げる。
「ご注文は?」
「フランボワーズ&ギリシャヨーグレットリコッタダッチベイビーケークとホールグレインハニーコームバターwithジンジャーチップスで!」
「(な、長すぎだろ……)」
—と、注文した千束に対し、思わず内心で引いてしまう蒼夜。そして次に蒼夜が注文する出番だが、一体どんなのを注文を頼めばいいのかを迷ってはいるが、とりあえずメニュー表に載っている写真を目にし、早速注文する事にした。
「……あ、アイス……て、ティ……と……い、苺……け、ケーキ……で……」
「かしこまりましたー」
そう言って、女性店員は頭を下げた後店の中へと戻っていく。それを眺めていると、左側に座るたきなが、向かいの千束へ呆れるように言った。
「千束……………名前からしてカロリーが高そうですね……」
「野暮な事言わない〜、女子は甘い物に貪欲で良いのだ!」
「寮の食事も美味しいですけどね。」
「あ〜あの料理長ね〜、元宮内庁の総料理長だったらしいよ〜」
「(………え?)」
千束の口から出た言葉をこっそりと聞いてしまい、気になって素早くスマホで調べ始める蒼夜。そして調べた結果、蒼夜は驚きを隠せなかった。
宮内庁の料理長……それはつまり、
「(そんな料理長がいるの!?というかその寮って結構豪華過ぎじゃない!?)」
「それって凄いんですか?」
「凄いだろ〜。でもスイーツ作ってくれないからなぁ〜〜永久にかりんとうだか〜」
「私、あのかりんとう好きです。」
「そりゃ貴女、最近来たからだよ。十年あれは飽きるよ〜?」
「(か、かりんとう………だと!?)」
宮内庁の料理長が調理したかりんとうが気になって仕方がない蒼夜。そんな時、先程の店員さんが料理が載っている皿をトレイの上に乗せ運びながら、蒼夜達の元へ戻ってきた。
「お待たせしました。」
「うおっほおおおぉぉぉぉぉ!!!美味しそ〜〜〜〜!!」
「━━━━うわぁ…」
「ちょ、たきな何その反応〜」
店員が運んでくれた皿の上に載っているスイーツを見たたきなは、思わず引いてしまう。そして蒼夜も同じ気持ちだろう。3皿の内の一つは、蒼夜が頼んだ普通のカットケーキであり、全く驚くことはなかった。それよりも目に入ったのは、千束が頼んだ2皿である。
ハッキリ言って、ボリュームの桁違いである。どちらもパンケーキのスイーツだが、見ただけで分かるカロリー多さ。
「……これは糖質の塊ですね……」
「たきな!人間一生で食べられる回数は決まってるんだよ?全ての食事は美味しく楽しく幸せであれ〜♪」
「美味しいのは良い事ですが……リk……し、仕事として余分な脂肪はデメリットになります………」
「その分走る!その価値がこれにはある!はむ!……む〜〜〜おいひぃ〜!ほらほらたきなも食べて!」
早速千束は、ナイフとフォークを手に、スイーツに入刀して一口頬張ってすぐ表情筋が緩む。そんな彼女を見たたきなはため息を出し、蒼夜に関しては、もはや彼女を眺める事しかできなかった。
「あ、蒼夜君も一口食べる?」
「………い、いえ……こ、こっち………あり……ます……ので……」
そう言って蒼夜は、注文したケーキを口に入れる。すると、左手側に座る千束の後ろから、外国人らしき声が耳に入り、視線を変える蒼夜。
その声に千束とたきなも気づき、二人も視線を変えると、別テーブルで向かい合ってフランス人の二人組がメニュー表を見ながら困っている様子。
千束はそれに気付き、「二人とも、ちょっと行ってくるね。」と、蒼夜とたきなにそう言ってフランス人の二人の元へ向かった。
「あの……蒼夜さん。」
「は、はい?」
千束が隣の席へ向かった後、蒼夜に尋ねてくるたきな。
「その………よかったら一口食べますか?」
「……………え?」
突然のたきなの発言を聞いた蒼夜は、一瞬フリーズしてしまう。
そして更に驚き事に、たきなは静かにスイーツを自分のフォークで取り、蒼夜の口元まで持ってくる。
「え………え??」
思考が追いつかない。だが、この後たきなが自分に何かしようと、蒼夜はすぐに気がついた。
「どうぞ、食べてください。」
「———(ま、マジで……)」
差し出されたスイーツを前に、蒼夜の思考を迷わせてしまう。これは言わば、『はい、あーん♪』と言う、漫画やアニメに登場する彼女に食べさせて貰うシーンの一つでもある。
「あの………食べないのですか?」
「(うぅ……し、視線が………た、食べなきゃならないのか……)」
たきなの視線の圧に負け、意を決した蒼夜は、彼女が出してきたスイーツを口にする。
その味は……
「お、おいし……い……です……」
———と、恥ずかしそうに答える蒼夜。
「っ!……そ、そうですか……よ、よかった…です…」
そんな彼の反応を見たたきなは、なぜか両頬を赤くする。そんな時……
「あ~~~〜〜!!」
先程の外国観光客を手伝い終え、二人の元へ戻ってきた千束が高らかな声を上げた。千束は、先程たきなが蒼夜にやった行動を目撃し、羨ましいがっているのか、子供のように顔をむすりとふくれている。
「たきなだけずるい〜〜〜!」
「ずるいって……子供みたいな駄々を言わないでください千束。」
ご機嫌芳しくない千束を見て、たきなは少し呆れていた。
「千束、まだ沢山あるので欲張る必要はありませんよ?」
「ちっがうわっ、そういう意味じゃないのもう!」
「(な、なんで怒っているの千束さん?)」
むすっとした千束に対し、蒼夜とたきなはどう対応すればいいのか分からなかった。最終的にたきなが、適当に誤魔化した理由を千束に語りながら、彼女の機嫌を回復したのであった。
「ふぅ〜〜ん………なんだぁ〜そういう事かぁ〜」
ようやく彼女の機嫌を回復できたのだろうか。しかし、彼女はまだ納得していないなのか、次の予定を立て始めのであった。
「さって、これ食べたら良いとこに行きま~〜〜す……ハム!」
「「(………まだ終わらないの(ですか)!?)」」
満面の笑みでスイーツを美味しそうに口にする千束を見て、思わず口角が緩んでしまうたきなと蒼夜。この後、一体どこへ連れて行かれるのかとそう考えるだけで、二人が食べるスピードが徐々に遅くなっているのであった。
〜おまけ〜
千束が行きたい店へ到着する前、とある別の店へ軽く寄った時の事である。
「そういえばさ………蒼夜君が着てみたい服あるかな?」
「え……?」
「いやだって〜〜見てみたいじゃん!ねぇ〜たきな〜」
「まぁ………確かにそうですね。」
「え………いや………で、でも……」
「大丈夫、大丈夫!絶対に笑わないからさ!」
「えぇ………(とは言われても、僕が来てみたい服なんて……)」
店に置いてある多くの服を眺めながら悩む蒼夜。そんな時……
「(あ、あった!)」
——と、上下が揃ってあるセットアップの服装を見つけた蒼夜。それを持って彼女達に「着替えていきます」っと言葉足らずでそう伝え、試着室の中へ入った。
それから5〜6分ほど、試着を終えた蒼夜は試着室のカーテンを開けた。
「ど、どう………で……しょ……う……か……」
上下真っ黒な配色に赤のインナー、そして所々にあるベルト。まるで、囚人を拘束する服にも見える。
そんな、試着姿の蒼夜を見て、千束とたきなは……
「「(だ、ダセェぇぇぇ…………)」」
——と、まるでどこかの少女漫画に出てくるシーン、白目をむきながら内心で叫ぶ千束とたきな。そして何より、蒼夜が着ている服が、あまりにもダサ過ぎて割とガチで引いる。
※ あくまでも、彼女達の感想です。
「あ………あの………どう……で……すか……」
「「……………」」
一体なんて答えればいいのか、仕事よりも大きく悩んでいる二人。しかし数分後、思わず千束が蒼夜に「に、似合ってるぜ〜」っと、苦笑いしながらそう答えてしまい、とうとう買ってしまった。
この時、千束とたきなは内心でこう思った……
「「蒼夜君(さん)の服センス……ヤバい(ですね)な……」」
最初にモブ主人公が試着していた服は、『閃光のハサウェイ』でハサウェイが着ていたスーツです。
二度目に試着していた服は、『SEED Destiny』でキラ・ヤマトが着ていた“あの私服“ですw
次回も遅れるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします!