リコリコの世界にモブキャラとして転生したら、全てのモビルスーツシリーズが造れる件 作:フェルトファン
最新話の投稿が遅くなって、本当にすみません!!!
最近のガンプラは凄すぎですよね〜!
ビルドメタバース、いよいよ明日ですね!正直どんな物語なのか楽しみ!
それでは本編へ、どうぞ!!!
〜時は、たきながジンを見失ってしまった時まで遡る〜
「ハァ……ハァ……松下さん………どこに行ったの〜〜〜」
つい先程、東京駅のホームで蒼夜と一旦別れる事になった千束は、近くにいたはずの松下を探しに向かった。それから駅中にある商店街やコンビニなども探したが、結局松下らしき姿が見つからなかった。そしてそれから数分後、駅から出て千束は外の方にも探し向かうと………
「松下さん……どこに────あ!」
探し回るその先には、東京駅の赤レンガ駅舎の側でポツンと止まっている松下の姿を見つけた。何故こんな所にいるのだろうか……と疑問に思った千束は、近づきながら松下に話しかける。
「松下さん、どうしたんですか!?もしかして、他に行きたい所があったんですか───」
『────ジンが来ているんだね?』
「──────え?」
千束の方に振り向いた松下の口から出た言葉に、千束は硬直する。
『アイツは私の家族を殺した………確実に私を殺しに来るはずだ……』
『おい千束、悪いニュースだ。たきなが撒かれた……気をつけろ、おそらくジンは近くにいるかもしれない……』
「──っ」
松下が話していると同時に、インカム越しからクルミの通信が入る。
『日本にいる限り………アイツは絶対に殺しに来る……』
「な……なら、一度店に帰りましょう松下さん。避難してから、今後どうするかを考えましょう?」
『私には時間がないんだ……』
その時…………
「千束! 逃げて!!」
キン!
「────っ!?」
松下と会話し、近くからたきなの声が聞こえてきた途端、松下の車椅子の取っ手に銃弾が当たったのに気づいた千束。すぐに視線を声が聞こえた方に振り向いた時、近くの工事現場の上の方でたきながジンに体当たりし………
そのままジンと共に、下へと落下してしまった………
「た、たきなぁぁぁぁぁっ!!!」
それを目撃した千束は、思わずたきなを呼び叫ぶ。たきなの安否を確認する為、すぐにインカムで呼ぼうとするが、彼女から返事が返ってこなかった。
『千束! 松下さんを避難させてください!』
───と思ったその時、たきなから返事が返ってきた。それに聞いた千束は、一安心する。
「(良かった、たきなが無事で……)うん、分かった……たきなも気をつけて!松下さん、たきなが惹きつけてくれている内に急いでここから離れましょう!」
千束は、松下の車椅子を押しながら、どこかへ避難させようと急いで移動したその時……
『私の本当の依頼は、
「────ぇ?」
松下の口から衝撃的な言葉を聞いた千束は、零してしまったような小さな声を出し、驚きを隠せなかった。
『君のペンダントの意味を私は知っている………君には使命がある筈だ……』
「(な、なんで……)」
「ゼェ〜!ゼェ〜!───や、やっと………づいたあ゛〜〜〜」
───とここで、ヘロヘロになりながらも、前からミズキが走って来た。
「………ミズキ、松下さんをお願い!」
「ハァ……ハァ……りょ、了解〜〜〜」
合流できた事で、松下をミズキに任せた千束は、急いでたきなの所へ向かう。
「(どうして松下さんは、これを知っているの………うぅん……それよりたきなを助けなきゃ!)」
何故松下は、自身のペンダントの事を知っているのだろうか……、そう思った千束だが、今はたきなの援護へ向かわなければならないと、急ぎながら自身のインカムを使って呼びかける。
「たきな!松下さんはミズキに任せてあるから、そっちに向かうね!」
『ザ───────』
───が、たきなからの通信が途絶えられてしまったのか、返事が返ってこない。通信越しから砂嵐の音しか聞こえない。
「たきな………たきな、聞こえる!?」
“もしかして既にジンにやられたのか”……そう思い込んだ千束は、たきなの安否を急いで確認しようと、慌ててミカとクルミにも通信を繋げるが……
『ザ───ザザッ────』
なぜか、ミカ達の方にも通信が繋がらなかった。
「先生……クルミ!?もう〜〜〜なんで繋がらないの〜!?」
どちらにも通信が繋がらないと分かった千束は、戸惑いを隠せなかった。だが、それでも千束は、急いでたきなの所へ向かう事しかできなかった。
一方その頃、リコリコでも……
「どうだ、クルミ!?」
「ダメだ……全然復帰しないぞ!?」
同じくミカとクルミの方でも、突如千束達との連絡が繋がらなくなってしまった。しかもそれだけでなく、電波妨害されたのか、ドローンのカメラ映像から共有されている画面に白黒の砂嵐が現れ、千束達がいる現場からの様子が観れなくなってしまった。
「クルミ急げ!ジンが何をしでかすか分からない!」
「言わなくても分かってるよ!……(クソッ!どうなっているんだ!?これだけシステムをいじっても、全くびくともしない……こんな事初めてだ!)」
クルミ……“ウォールナット”は、サーバー攻撃やセキュリティの突破などのシステムをいくか行った事がある。だが、自身のドローンに襲ってきた電波妨害に関して、今まで以上苦戦している。
一体誰が、これほどの強力な妨害を……
自分と同じ凄腕のハッカーなのか………
ジンには協力者がいるのか………
「────っまさか!」
クルミが、復帰作業と同時に内心で色々と思考する中一つだけ思い当たる。
〜同時刻:工事現場〜
「(なんだ………コイツ……)」
暗殺者────“サイレント・ジン”は、目の前に立っている不審者に対して、異質さと不気味さを感じていた。
対象の暗殺を邪魔したたきなを狙い撃とうとしたが、突如目の前に現れた不審者に邪魔されてしまった。
一体何者なので、どこから現れたのか………だが、それよりよりもジンは、不審者が頭に被っている“ソレ”が気になって仕方がなかった。
「(なぜ……
もちろんジンは不審者……カボチャ頭とは初対面であり、何故頭にカボチャを被っているのかも分からない。“悪ふさげでもしているつもりなのか”と思ったその時……
───カボチャ頭は無言のまま、動き出した。
「………っ!」
カボチャ頭が動き出す瞬間、ジンは自身の銃を構えながら更に警戒する。
“右か……それとも左から向かってくるのか……”と、脳内で敵からの攻撃をどう対処すればいいのかを予測しながらジン警戒するジン。また、怪我を負ったたきなも、カボチャ頭の方に視線を向ける。
同じ視線を向く二人。そんな視線を受けながら、カボチャ頭は………
………
「(……………え?)」
そして………
───
「────は?」
突然の出来事に唖然としてしまい、“サイレント”と言われた異名を持つジンも、思わず声を出してしまった。
『───』←ダンス中のカボチャ頭
「(・Д・)」ポカーン
状況が追いつけないジンの前に、たったの1分程度の踊りをするカボチャ頭。やがて、ダンスを終えたカボチャ頭は、最後に手をお辞儀のようにゆっくりと頭を下げる。そして何事もなかったかのように、元の位置に戻った。
それから数秒後、カボチャ頭のダンスを眺めていたジンは………
「(ふざけているのか!?)」
──と大声で叫びたいくらいだが、内心で押さえつつ批判と共にカボチャ頭にぶつけた。
「(突然現れて、一体どんな奴かと思ったら、頭にカボチャを被っている……しかもこの場で踊っただと!?ふざけているのも大概にしろ!完全に私を舐めているだろあのカボチャは!?)」
15年前までミカと共に警備会社での裏の仕事を行ったり、これまでの暗殺を何度も経験した事があるジン。時には自身を殺そうとやってくる者を多く相手した記憶もあった。だが、カボチャ頭に関しては別だ。ジンにとってカボチャ頭は“命取りを行っている場所で悪ふざけをする愚か者”としか思っていない。
「(チッ、さっきのふざけた踊りを見たせいでこっちまで頭がおかしくなる!もはやあの少女は後回しだ!さっさとこのカボチャをここで始末する!)」
完全にキレたジンは、自身の手に所持している銃でカボチャ頭を狙い撃とうと銃口を向けた瞬間─────
カラン───
「…………ん?」
足元に何かが当たり、それに気づいたジンは自身の足元に視線を向ける。そこには、『
「(っ!?───し、しまっ………)」
パッシュゥゥゥゥゥゥゥゥ────
「(なっ!……え、煙幕だと!?)」
手榴弾かと思ったジンは、急いでその場から離れようとした途端、突如中から大量の煙が溢れ出てきた。
「(なぜ発煙弾が近くに……いやそれよりも、いつの間に私の足元に置いてあった──ハッ!まさかあのカボチャ………私の気を逸らす為、わざとあのふざけた踊りを……まさかその隙に発煙弾を投げ出したのか!?)」
ジンが思考した通り───あの謎の踊りをしている最中、ジンがその踊りに視線を向けているその隙に、カボチャ頭は懐から発煙弾を取り出し、
「──ゴッホ!ゴッホ!───くっ!」
煙のせいでむせてしまったジンは、煙を吸わないよう腕で口を防ぎ、急いでその場から離れる。もちろん相手からの警戒心を忘れず、銃を構え続けている。
「ゴッホ!ゴッホ!(不覚!私した事が………奴は……どこに──!!)」
警戒しながら、銃を構えるジン。外さないよう狙いうとうとするが、煙が周りに広がるせいで視界の先にいたはずのカボチャ頭とたきなの姿が見えなくなってしまった。
「(煙のせいで見えん………やむをえまい……ここは、一度引くべきだな……)」
───と内心で考えながら、敵からの攻撃や状況から考えたジンは、カボチャ頭とたきなを無理に追撃する事をやめ、一度この場から静かに立ち去っていた………
★★★
「(どうして、こうなった)」
工事内で煙が広がる中、
ジンに追い詰められ、狙い撃たれそうになる寸前、突如やってきたカボチャ頭に邪魔され、撃たれずに済んだ。そして、二ヶ月前の任務に向かった廃工場で見覚えがある“謎の踊り”を何故かジンの前で踊り始めた。ちなみにたきなもその時のダンスを見ていたが、ジンと同じく彼女も唖然としていた。
謎の踊りを終えた後、完全にキレたジンはカボチャ頭を撃とうと動いたが、その瞬間突如ジンの足元に転がっていた発煙弾から大量の煙が周りに広がった。
コンテナの物陰に隠れていたたきなは、足の怪我で上手く立てず、煙を吸わないよう口を手で防ぐ事しかなかった。だがその時、突然やって来たカボチャ頭が、
※ ちなみにカボチャ頭がたきなを抱えていたやり方は、世間で言う“お姫様抱っこ”である。
それから目的として決めた場所についたのか、たきなを抱えたカボチャ頭は、その場でたきなを下ろし、懐から
この時たきなは“──は?”と思わず困惑する表情を出してしまった。しかしそんな彼女の反応を気にせず、カボチャ頭は、彼女の前にしゃがみ、無言のまま彼女の足の治療を行なっている。
「あ……あの……どうして………私を助けたのですか……」
『………』
何故助けてくれるのか、一体目的はなんなのか……
警戒心を持ちながら、無言のまま足の治療を進めるカボチャ頭に疑問を問いかけるたきな。
だが、やはり何も喋ってくれない。
「……もう一度いいます。どうして、私を助けたのですか……」
『…………』
「………あの、聞いていますか?」
『…………』
「………………」
『…………』
「………〜〜〜〜」
『…………』
「いい加減、本当にそろそろ喋ってくれませんか!?」
思わずツッコミを入れるたきなだが、やはり何も喋ってくれない。
「(な、なぜ喋らないこのカボチャは!?)」
内心でもツッコミを入れるたきな。ちなみに、無言のまま治療を進めるカボチャ頭はというと───
「(ヤバいよ!ヤバいよ!出◯哲郎さんじゃないけど、色々ヤバいよ!さっきの人ってほ、本物の暗殺者だよねぇ……めっちゃくちゃ怖いんだけど〜!!アニメや映画とかで見た事があるけどざ……実際に見ると結構怖いな!マフティーダンスした隙に、発煙弾を使って正解だったぁ〜!なんとか逃げ出せたけど………思わず井ノ上さんを抱えちゃったよ!しかもあれって……あれだよね……世間で言う“お姫様抱っこ”!これってわいせつ行為になって、捕まってしまうんじゃないのか僕!?それにたきなさんの足、怪我してるじゃん!と、とりあえず応急処置しないと!確か、小学校で習った保険の授業で────)」
──と外形のイメージとは真逆、内心ではかなり焦っていた。また外からは見えないが、緊張しすぎたせいで仮面の下に隠された顔から大量の汗が流れている。そもそも駅のホームにいたはずの蒼夜はなぜここにいるのか、それは駅のホームで千束と別れた後の時間に遡る………
〜数分前〜
「(井ノ上さんが急にどっかに行って……その後何も聞かされず電車に乗ろうと時間を調べてたら、いつの間にか松下さんもいないし……その後、千束さんに“帰れ”って言われたしどっか行っちゃったし……いやこれ絶対なんかあったでしょ!?)」
状況から考えて流石におかしいと感じた蒼夜は、千束の後を追ったが、人混みが多いせいで、完全に見失ってしまった。それから蒼夜も一旦駅を出て、人通りが少なそうな通路に移動し、懐からスマホを取り出す。
「もしもし、ハロ!」
『ハイハ〜イ!聞コエテイルヨ!』
「ハロ!今から探して欲しい事があr…『錦木千束、井ノ上たきな、ソシテ松下ノ3人ガイル場所ナラモウ既二見ツケタヨ!』……いや早すぎだろ!?」
電話をかけ、ハロに千束達を探すよう頼もうとした途端、まだ何も言っていないもにもかかわらず、既に3人がいる場所を特定済みであると伝えたハロ。これには流石の蒼夜も、驚きを隠せなかった。
『チナミニ、見ツケタノハヴェーダ君ダヨ。ソレト、今彼女達ガ危ナイ。』
「(マジか、流石ヴェーダだな……ん?)…ハロ、今彼女達が危ないって……どう言う事?」
『ソレガネ、ナント暗殺者二狙ワレテイルンダッテ。』
「………ちょ、ちょっと待って……暗殺者って……マジ?」
『ウン、マジ。』
「(………もしかして二人ががいなくなたってそう言う事なん?まぁ……彼女達はリコリスであるのはもう知っているけどさ───)」
『チナミニ、
「────は?」
その言葉を聞かされたと同時に、蒼夜の内側にある“何か”が響いた……
『今カラ10分13後二、暗殺者ジン二ヨッテ撃タレ、ワズカ数秒後二死亡スル……ト、ヴェーダカラソウ予測サレタヨ。』
「…………彼女を助ける事ができるのか?」
『今カラ5〜6分クライナラ、マダ間二合ウヨ』
「……………」
『ソウヤ?ドウスルノ?』
「……………そんなの決まってんだろ……」
誰にも聞こえないくらい小声で吐く蒼夜。そして…………
「今から作戦を言う!これより、井ノ上さん救出&暗殺者撃退作戦を行う!」
『了解!了解!』
通信越しでハロに指示を送った蒼夜。それから周りに人がいないのかを確認した後、背中に背よってある鞄を下ろし、中から着替えを取り出す。
「ハァ………また“これ”を着ると思わなかったな………」
鞄の中から取り出した被り物……カボチャのマスクを見た蒼夜は、小さなため息を吐く。
〜それから時は、現在へと戻り〜
「(よっしこれで完了っと!………やっぱり応急処置のやり方を事前に練習しておいてよかったな……とりあえず彼女が無事でよかったけ…問題はあの暗殺者さんなんだよなぁ……)」
たきなの治療を終えたカボチャ頭は、内心でジンについて考える。煙幕を展開しなんとか逃れたが、ジンはここで自分達を逃すわけないだろう。仮に逃れたとしても、次に千束達を狙って向かうに違いない。
だが、
「(さて……後は、
★★★
「(ここから降りられば……対象に接触するはず───)」
工事内で広がった煙が徐々に消えていくの確認したジンは、再びカボチャ頭達を探しに向かった。最初はたきなが隠れていたコンテナに向かったが、既にいなかった。
“やはり先程の煙を利用して逃げたのか”とすぐに察知したジンは、二人を追うとしたが……
「(これ以上、あの二人を追いかけた所で、今度こそ対象を見失ってしまう。)」
冷静に思考したジンは二人を追う事をやめ、今度こそ暗殺対象である松下の元へ向かう。もちろん、あの二人が再び向かってくる可能性もあると思い、向かう最中にでも警戒し続けるジン。
「(しかし………結局あのカボチャは一体何者なんだ……さっきの銃の立ち回りや動き……素人のではないが、まだ戦闘経験が浅いようにも見える。)」
“意味不明な踊り”を除けば、ライダースーツを身に纏っているカボチャ頭のその姿と雰囲気は、異様と言わざるを得ない。更にサイレント・ジンの眼から見れば、カボチャ頭の生身での戦闘経験は、自身よりも短いと感じていた。だが、未だに理解できていないのは、この地にやってきた目的が不明である事。
「(私を復讐しに来た者なら分かるが……奴からは
カボチャ頭の行動をもう一度思考するジン。暗殺対象の護衛をしていた二人の少女のうちの一人....たきなを助けに来たかのよう雰囲気に見えていたが、やはりカボチャ頭が一体どういう目的でそうしているのかは、正直よく分からなかった。
「(だが、あの少女の反応を見る限り、仲間ではない事は確かなはず。ならば、何故あの場に来たのか──)」
タタタタ───
「────っ!?」
カボチャ頭を内心で考察しながら向かう最中、鉄骨を何度も軽く叩くかのような足音が聞こえた。
──あの黒髪の少女か、カボチャ……それとも二人か!?──
そう語り、ジンはすぐに銃を構え直し、相手の視線から隠すよう反射的にコンテナの物陰に隠れる。
「(さっきの足音……
足音までの距離を考えれば、すぐ目の前。足音がギリギリ近づいた時、相手の動きに対処できると踏んで銃を構え、待ち構えるジン。
「(3………2…………
今!)」
足音がギリギリ近づいた事で、銃を構えながら思いっきり振り返る………
………が、そこには
「(な、何!?バカな……確かに足音は聞k………)」
ボッコォ!!!!
「──グッハ!?」
相手がいない事に驚愕した瞬間、突如ジンの左頬に急激に走し、そのまま吹き飛ばされてしまった。しかもその痛みは、まるで野球のボールが左頬に命中したかのような痛みだった。
「(な、なんだ!?どこからの攻撃だ!?)」
左頬から痛みは感じるが、相手は一体どんな者なのかを知る為、すぐ立ち上がったジン。
「(さっきの足音はブラフだったのか!?一体……何者なんd────
……は?」
自身を吹き飛ばした相手の姿を目にした瞬間、驚愕したジンは自身の目を疑った。
ジンの目の前にはいる相手の身長は、ジンよりも小さく……別の視線から見れば
「(な…………なんだ………こいつ……は?)」
全身の色は薄青と白の二色で、短い手足と体より大きな頭部には、動物のような両耳が付いてある。更に背中には、女子がいかにも着けそうな
その姿は動物……熊のようにも見え、小さな子供達が喜びそうなマスコット的な要素も持っていた。
「(く、熊の人形だと……ならさっきの足音は…………いや、そんなバカな……)」
目の前にいる熊の人形を目撃したジンだが、未だに自身の目を疑っている。“そもそもこの場に熊の人形がいるなんありえない……もしかしたら、自分の警戒を揺るがす為の仕掛けなのかも知れない。”そう語るジンは、一息を吐く……
「フゥ──(そうだ……そうに違いない。そもそも人形が動くなんてありえn───)」
ダンッ!!!
「───っ!?」
その瞬間、目の前にいた熊の人形……プチッガイが、突如ジンの元へ接近する。そしてその場から飛び上がり、ジンの顔面に蹴りを入れようと向かってくる。
「シッ───!!」
だが、殺しのプロとして多くの経験を持つジンは、素早く自身の身体を動かし、プチッガイの蹴りを反射的にギリギリで回避する事に成功した。
「(ば、バカな!?動いただと!?)」
なんとか相手からの攻撃を回避したが、ジンはプチッガイが人間のような動きをする光景を見て、驚きを隠せなかった。だが、プチッガイの攻撃はこれで終わらず、視線をジンに固定して再び迫り始めた。しかもその動きは、格闘技のような動きをしていた。
「なっ──(は、早い!?)」
更に迫りくるプチッガイに回避するジンだが、明らかに動きが速くなっている。一歩でも遅ければ、今度こそ狙い当てられてしまうに違いない。
「(こ、こんな……人形ごときに!!!)」
BAN!BAN!BAN!
いつまでも相手からの攻撃を避け続けるのをやめたジンは、反撃に向かった。“まずは、奴の両足を行動不能にしてやる”と、その引き金を引き、銃弾を弾き出す………
───が、その銃弾を放った直後、プチッガイは右足をずらして躱されてしまった。躱された銃弾が所々に弾かれ、広範囲に小さな火花が飛び散る。
「(な、なんだと!?)」
突然の出来事に驚愕するジン。だが、そんな事を全く気にせず、プチッガイは容赦なくジンの方に迫りくる。しかもその動きは、まるで格闘技の様な動きをしていた。
「(ダメだ!これ以上は弾の無駄遣いだ……ならっ!!)」
迫りくるプチッガイに銃は使えないと判断したジンは、懐からサバイバルナイフを取り出した。そして自身もプチッガイを迫り、ナイフで斬りかかろうとする。
だが、プチッガイが小さすぎるせいなのか、ナイフの先からプチッガイに当たる感覚がない。それどころか、斬りかかろうとしても、またすぐ避けられるの繰り返し。
「(クソ!クソ!この………熊もどきが〜!!!)」
銃だけでなく、ナイフまでも避け続けるプチッガイ。それが何度も続いたせいで、明らかにキレる寸前となったジンは、冷静を失いつつもある。もはやジンは、暗殺対象である松下の存在を忘れてしまったのか、今は目の前にいるプチッガイを確実に沈めようと目の敵をしていた。
相手からの攻撃を避けたり、反撃しようとしたらすぐに避けられるの繰り返し。
「ゼェ………ゼェ………く……クソ……」
それからどのくらい経ったのか、未だに無傷のまま健全であるプチッガイとは真逆、ジンは自身の体力を徐々に削られてしまい、息切れと共に全身から汗が流れ出ている。
「(このッ!すばしっこいこの熊!!)」
今度は上の方に向かったプチッガイに、ナイフで斬りかかろうとするジンだが、またも避けられた。
だがその直後………
──ザッシュ──
ドバァァァァ!!!!
「────っ!?」
ジンが向けたナイフの先が、工事でよく使われる土嚢に掠めてしまった。そのせいで切り口が出来てしまい、土嚢の中に詰めてあった土がジンの顔面に降りかかってきた。
「むぐ───オェ!!」
ジンの顔全体が土だらけとなり、加えて口の中にも入ってしまった。急いで口から吐き出し、顔面を拭いたジンは………
「(オノレェ〜〜〜〜あの熊めぇ……!!!)」
───と、プチッガイを鋭い目で睨むジンは、激昂な表情を出しながら必死に探す。“次こそ必ず仕留めてやる!”と決心し、辺りを探し回ったが………
「(い、いない………どこに行った!?)」
突然プチッガイの姿が見当たらず、加えてどこに行ったのかも分からなくなってしまった。辺りを見渡したが、プチッガイらしき姿が見えない。
「(まさか、逃げたのか………いや、どこかに潜んでいる可能性もある!)」
そう語ったジンは、先程懐にしまっていた銃を取り出し、左右の手にナイフと銃を持ち構えながら、プチッガイを探し回るジン。
「(どこだ……どこにいる!今度こそ……仕留めてy───)」
カン!
「───っ!?」
するとその時、鉄骨を強く踏む大きな音が一瞬聞こえた。しかもその音はかなり近い。その音に反応したジンは、辺りを見渡す。だが、どこにもプチッガイの姿がいなかった。
「(どこだ………どこにい───
…まさかっ!?)」
何か違和感に気づいたジンは、
そこには、拳を握り締め、狙いを定めるかのように構えるプチッガイの姿が、目に映っていた。
───ポチャン───
一度、眼を閉じたプチッガイの脳内に、
そして──再び眼を見開いた瞬間、一気に飛び上がる──
「(ま、まずっ──)」
危機を察知したジンは急いで回避しようとするが………既に遅かった───
ゴッ、キンッ!!!!!!
謎の必殺技と共にプッチガイは、
「〜〜〜〜〜っ!?!?!?」
声にならない絶叫を上げ、ジンは両手に持ってある銃とナイフを手からこぼして、股間を抑える。尋常ではない痛みが電流のように走り、ジンの脳天を貫く。
「%$#@;%〜〜〜〜!!!!」
言葉が出ない程の痛みに耐えられず、ジンはその場で転ぶように床へ仰向けとなったり、うつ伏せになったりの繰り返しをしていた。
何が起きたのか思考が追いつく事ができず、ただ股間に激しい痛みだけが走っている現状に加え、思わず涙目となった。
※もしもここに他の男性がいたら、痛い思いをするだろうby作者
今のサイレント・ジンは、今までの戦いの中で、敵の前で情けない姿を見せてしまったのは初めてであり、ジンにとって屈辱でもある。
「く、クソォォォ…………」
脂汗がじんわりと滲み、未だの治らない痛みが股間から腹部へと重くのし上がてくる。それでもジンは、股間の痛みをなんとか抑えながら立ちあがろうとする。
「(こんな………こんな熊の……人形如きに……負けるなんt……
───あ」
なんとか立ちあがろうとした寸前、プチッガイが拳を前に出し、自身に向かってくるのを視界に入ったのだ……
「───クソ」
もはや避ける事をやめたジンは、たった一言の暴言を口から吐き出し………
意識が消えると共に、気を失った───
〜本編登場MS解説〜
KUMA-FC(Family Child):プチッガイ(水色ver)
ガンダムビルドビルドシリーズの作品の一つである『ビルドファイターズトライ』の第10話に登場する機体であり、カミキ・ミライが操縦していた機体でもある。
本来、ベアッガイF(通称:ママッガイ)の背部に装備してある『チェアーストライカー』に座り、小型MSとして使用できるが、暁月蒼夜はハロ達と同じく“自立型マスコット”として、開発した。ちなみに蒼夜は、前世の世界でもプチッガイの可愛らしさを忘れず、このこの様な開発を以前から行ったのだ。
※また本編では今後、様々な種類も登場する可能性もある──
〜技・必殺技〜
この技に関しては、
また、何故出せたのかは、プチッガイ本人も理由不明である。
ようやくガンプラのマスコットであるプッチガイが登場!
本当は最初、モブ主とジンの戦闘を書こうとしましたが、十何年のベテランな殺し屋相手に、転生してから僅か3年たらずのモブ主が相手するのは不可能かと思って途中でやめました。
ちなみに、プチッガイが出した技は、ビルドファイターズ第10話と同じ展開です。
久々に観てたら“これはやるしかねぇ!”と、思わず書いちゃいました(笑)
それでは次回も、お楽しみに!
プチッガイが可愛いと思う人〜?
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可愛い!
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普通
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全く思わない