リコリコの世界にモブキャラとして転生したら、全てのモビルスーツシリーズが造れる件 作:フェルトファン
数ヶ月も投稿が遅れてすみませんでした。
だんだんと遅くなりますが、今年もどうかよろしくお願いします。
それと、SEED FREEDOMを観てきました………
初日に観に行った時には予想外の事が100%以上に起こりすぎて、自分もスーパーコーディネイターにならなければ、理解が追いつけなかったです。
何より観た後、思わずHGのライフリとイモジャスを買っちゃいました。
最高に良かったです!
ありがとう、ガンダムSEED……
プチッガイが暗殺者ジンを撃退した頃、足に軽く傷を負ってしまったたきなは、状況を伝えようと千束やクルミに連絡する。だが、なぜかスマホやインカムからはノイズ音などしか聞こえておらず、通信機能は使い物にならなくなってしまった。
今すぐにジンの元へ追いかけなければならないと、たきなは無理にでも立ち上がろう。だが、ついさっきカボチャ頭に寄って足の治療を終えたばかりで、上手く立ち上がる事ができなかった。
どうしよう悩んでいたその時、突如たきなにとって予想外な出来事が起きてしまっていた………
──と思わず内心でツッコミをしてしまったたきなは現在、自身の足の治療をしてもらった
だが、彼女が否定しているのが全く聞こえていないのか、特になんの返事を返す事も無く、ただ無言のまま肩を貸しながら、焦らずに移動し続けていた。
「(正体どころか、目的も不明………それにこのカボチャ───)」
“どうして、私を助けたの?”と、内心で疑問を感じたたきな。
自分を助けたのは、何か別の目的があるのか………
それとも、暗殺者ジンを狙ってきたのか……
だとしたらこのカボチャは、何故ジンを追わずに自分の足の治療を優先したのだろうか……
などなど、内心で様々な考察を思い浮かぶが、結局どれも思い浮かべる事もなく、逆にカボチャ頭は一体なにを考えて自分を助けたのかも、疑問が大きくなるだけだった。裏の仕事を今まで行ってきたたきなにとって、今回だけはいつも以上に頭を使っているかもしれない。
もはやあれこれ思考しても思い浮かぶ点が見つからないたきなは、今まで内心で抱いていた疑問をカボチャ頭に対して思わず口に出してしまった。
「…………あの……カボチャさん……」
『………』
「どうして……私を助けたのですか?」
『………』
「それとも……私を助けたのは、別の目的があるからなのですか?」
『………』
だが、結局一言も喋る事無く、移動してからわずか数分でようやく青空が見える所まで到着していた。そんな時たきなは、もう一度カボチャ頭に声をかけようとした時……
「せめて一言だけd…「たきなぁぁぁ!!!」…ッ!?ち、千束!」
「はぁっ……はぁっ……よ、よかっだあぁぁぁ!もう心配したんだよ!通信も電話も出なかったからさぁぁ──」
『………』
「………え、えぇ〜!?ちょ、ちょいちょいちょいたきなどういう事!?なんでカボチャ君がここにいるの!?もしかして通信ができなかったのって………て、てかその怪我はどうしたの!?いつ!?どこでぇ!?」
「千束、まずは落ち着いてください。後で説明しますから……それより今はジンを追わなければ!」
状況が読み込めない千束に対して一旦落ち着かせるように語るたきな。そんな彼女の口からジンの事を聞かされた千束は“あぁ〜そうだ!”とジンの事を完全に忘れてしまっていたんだろうか、すぐに思い出した。
「そうだよジンだよジン!早く探さないとミズキも松下さんも危ない………って、何やっているのカボチャ君?」
ジンを探しに向かおうと駆け出そうとした途端、カボチャ頭が何やら不審な行動しているを千束の視界に入ってしまい、思わず声を掛けてしまった。しかもその行動は、
「なになに?もしかして誰かを呼んでいるの……………え?」
「千束?どうしたのですk………え?」
カボチャ頭が手を上げながら向いている方向に、千束も同じ視線で向き、たきなも気になって同じ視線で振り向いたら、彼女達はソレ目にした途端、その場で固まってしまうかのように思わず目が点になっていた。
それは、まるで小動物のような小さな足音。
だが、彼女達が目にしたのはその姿は、動物でもなかった。
「…………千束、一応聞きますが………
「うん………なんなら、
──と、目の前にいる
何故なら目の前には、
熊のぬいぐるみ……プチッガイは、何故かこの工場に置いてあったであろうロープを引っ張りながら、歩いていた。しかも驚いたのが、掴んでいるロープの先には大の男が全身ぐるぐる巻きの状態で縛られている姿み目に入ってしまった。
千束達の元まで近づいたプチッガイは、手に持っていたロープを手放し、千束達に見せたいのか、男から少し距離を離れようとしていた。そんな時たきなは、先に縛られていた男の顔を確認した途端、驚くかのように目を見開く。
「この男………ジンです!」
「ジンって……松下さんを狙っているって、えぇっ!?嘘、マジで!?」
ちなみに千束は、暗殺者の顔をまだ確認できていないので、驚きを隠せる事ができなかった。一方たきなは、念の為に男の方の顔を確認しようと恐る恐る覗くと……
「」チーン
「…………完全に気絶していますね。」
白目を剥いた状態で気絶している男の顔を確認したたきなは、それが依頼者である松下を狙ってきた暗殺者ジンであると断定するのだった。そんな時彼女は、この状況からどうすればいいのかと、千束に相談しようと視線を元の位置に戻そうとする。
「通信もできませんですし…………千束、これからどうしまs───」
「きゃぁぁぁ何これ!超激カワイイんですけどぉぉぉ〜〜〜〜」
「…………」
振り向いた瞬間、いつの間には千束はジンをここまで連れてきたプチッガイを軽く持ち上げながら、小動物を触っているかのような感覚で抱き抱えながら可愛がっていた。そして何よりその表情は、とても嬉しそうな表情で喜んでいる様子も見えていた。
そんな様子を目にしたたきなは、ジド目で見つめながら、彼女に声をかける。
「あの…………なにをしているのですか?」
「何って……この子を見てよたきな!小さいし、軽いし、何より可愛いよ!!!しかも触った感じ全然固くないし……むしろ動物みたいに柔らかいよ!!このVery Cuteなクマちゃんを可愛がらないで何が悪いのさ!!」
「いや……でも勝手に触るのは、流石にダメだと思いますけど……」
『…………』
この時たきなは、一瞬だけカボチャ頭の方にチラッとだけ覗いた。だが、特に何も気にしていないのか、ただその場で千束がプチッガイを可愛がっている様子を眺めているだけだった。
「(もしかしてあんまり気にする必要がないとか……いや、でも流石にそれはありえn──)「ほらほら、たきなも触ってみてよ!」…ちょ、ち、千束!?」
内心で思考していた時、突如千束はたきなにもプチッガイを持たせようと手渡しする。それにに気が付かなかったたきなは、子猫を持たせるかのような感覚で思わずプチッガイを両手で持ってしまった。
「(お、落ち着いて私……警戒心を持って………でもなんだろうこの感触……生き物みたいに柔らかいし、軽い。それにこの見た目……なんというか、どこかで見た事があるような……それにこの子───)」
プルプル←たきなに手を振るプチッガイ
「…………かわいい」ボソ
──と、思わず口で呟いてしまったたきなは、“は…!?”と顔を赤くしながら気づき、慌ててプチッガイを手放す。解放されたプチッガイは、まるでリスのように走ってカボチャ頭の方に戻り、彼の肩に乗る。それを目にしたたきなは、
「いいなぁ……はっ!お…オッホン!と、とにかく!カボチャは一旦後回しで……千束、まずはこの状況をd…「えぇ〜何それ!?その子って、普通に肩に乗っちゃうの〜!?」…千束!?」
「もしかしてなんだけど……そのクマちゃんって、カボチャ君のお友達だったの!?」
「ちょっと………その前にまずはこっちを優先してください。」
「えぇ〜いいなぁ〜!超可愛いんですけど!」
「あの……聞いていますか?」
「ねぇ、ねぇ、カボチャ君!ちょっとそのクマちゃんの写真を撮っていいかな!?」
「…………」
「きゃぁぁ〜羨ましいぃぃぃ!!!ねぇ、もうちょっとだけ触っても───」
「いい加減にしてください」
「グエェ!?ちょ、たきなさん!首が……首が取れちゃう〜〜〜」
プチッガイに夢中になってしまった千束を呼ぼうとするが、全く耳に入っていないと気づいたたきなは、彼女の襟首を掴み、強制的にカボチャ頭から少し離れた。そんな時千束は、突然何事なのかと思い、思わずコソコソとたきなに話しかける。
「イテテ……ちょいちょいたきな、危うく首を絞められそうになったんだけど〜?」
「千束………いくら何でも、あの不審者とは馴れ馴れしすぎです……」
「えぇ〜大丈夫だよ!だってほら、全然私達を襲って来ないんだよ。」
「そういう問題ではありません!それに、もしも私達がリコリスである事を知っているのなら……」
「大丈夫だって〜危険もなんもないし……ほら、カボチャ君だっt──
……って、いない!?」
「えぇっ……!?」
敵意がないと口に出そうとした千束が振り向いた途端、その場にいたはずのカボチャ頭とプチッガイが、いつの間にかいなくなってしまった。ちょっと目を離した隙に、音もないまま突然いなくなていた事に驚きを隠せなかった2人は、慌てて辺りを探すように見渡すが……
「こっちにもいない……ダメです千束、完全にいなくなりました。」
「そんな〜……あぁ〜もう一回あのクマちゃんを触りたかったぁ〜!」
「どうやら、私達が目を離した隙に去ってしまいましたね……はぁ、もっと触りたかったなぁ……」
「ん?今なんか言った?」
「い、いえ!それより、これからどうしましょう?」
「うぅ〜ん見た感じまだ起きないし………もう一回クルミ達に連絡しよっかな〜」
──と、そう語っていながら千束は、未だに起きる様子が見られないジンの頬を突いていた。しかも見たところ目立った外傷が無く、頬に殴られたかのような跡以外の大きな怪我も見えない。
もしかしたら、あの不審者と子熊が何かをしたのではないにかと、思わず内心で思考するたきなと、とりあえず今は誰一人死んでいない事を喜ぼうと、千束が安堵の息を吐こうとしたその時………
☆★☆★☆
ふと、離れた所から機械音声の声が響いた。
「松下……さん?」
声が聞こえた方に顔を向けた千束は思わず口に出してしまい、それに続いてたきなも振り返る。そこには、たった一人でここまでやって来たであろう松下が此方に向かって車椅子を動かしてきていた。しかもその後ろの方には、松下を必死に追いかけていたミズキが、疲弊で座り込んでいる姿も目に入った。
だがそれより、ついさっき松下の口から出た言葉が気になって仕方がなかった。
『そいつは私の家族の命を奪った男だ……殺してくれ!』
「……え」
初耳であるたきなにとって、驚きと共に目を丸くする。一方千束は、何も言わずに近付いてくる松下を見て悲しげに目を細めていた。
そんな彼女の反応を目にしたたきなは、何となく察知する。ジンと交戦している間に、松下の口から聞かされた
『本来なら……あの時私の手でやるべきだった。家族を殺された二十年前に……!』
彼の家族を殺したのも、目の前で意識を失っている暗殺者である事は、既に頭に入れてあった。もちろんそれが真実かどうかは、未だに分からないが、家族の仇を討つのが松下の本当の目的だったという。だからこそ松下は、
『君の手で殺してくれ……君はアラン・チルドレンのはずだ!』
「………ッ」
その言葉を聞いた瞬間、たきなは自身の記憶を振り返した。
アラン機関
世界に隠れた才能を持つ者達を見つけ、無償で支援しているという支援団体。
その証拠である梟のチャームを持っている千束もまた、何かの才能を見いだされ、支援していた。そしてそれはおそらく、つい1時間くらい前に乗っていた水上船でたきなに話してくれた心臓の事だろう。
『何のために命を貰ったんだ!その意味をよく考えるんだ!』
だが、そもそも何故
確かにあの時……店から出発する前に千束が松下に心臓が機械である事を話していたが、
「…………松下さん」
そんな時千束は、小さな慈愛を持った笑みで、彼の名を呼ぶ。
「私はね………人の命は奪いたくないんだ。」
『………は?』
“何を言っているんだ…”と、呆けた声を漏らす松下。それでも千束は気にせず、会話を続ける。
「私はリコリスだけど……誰かを助ける仕事がしたい。これをくれた人みたいに……」
「千束……」
胸の上にかけられた梟のチャームを見せながら、松下にそう告げる。
いつものように柔らかな笑みを浮かべる表情をする彼女だが、どこか悲しみを表しているようにも見えていた。だけど、そんな彼女の様子を目にするたきなは、何故か言葉が出なかった。
『何を言って……
松下が言葉を遮っていると同時に遠くからサイレンの音が響いてくる。しかもそのサイレンは、パトカーのものである可能性が高い。恐らく此処でのやり取りを目撃した一般人からの通報が入って、駆けつけてくるだろう。
それに察知したミズキは、焦った様子で千束達を呼び掛けた。
「うわヤバ〜、面倒な事になる前に逃げちゃお〜ほらほら!」
「うん…分かった!あの松下さん、取り敢えず場所を変えて、それから一度落ち着t……」
『────』
「……あ、あれ……松下……さん?」
松下に呼びかけようとする千束だが、返事が一言も返って来ない。それどころか、ゴーグルの電源は切れ、車椅子に装着されていたモニター画面もいつの間にか真っ暗になっていた。
その様子はまるで……………
「松下さん………松下さんっ!?」
千束が何度話し掛け、身体を掴んで揺すっても………
松下が起きる様子が無かった……
★☆★☆★
それからクリーナーに連絡を入れた千束達は、捕縛したジンを連れ、警察に見つからないように東京駅を後にする。今回の護衛の依頼に加え、暗殺依頼を受けたジン。
しかもその護衛の依頼の中には、暗殺者を殺すという本当の目的が潜んであった事。どちらにしても、彼女達にとっては一件落着とは思えないくらい、不可解すぎる終わり方だった。
だからこそ、捕縛したジンに一体誰が依頼したのか、またはどうして松下を狙ったのかを聞き出そうと、面識のあるミカがついさっき目を覚ましたジンと交渉し、今回の一件に関する情報交換と確認が行われる事になった。
「ジン………そちらの依頼人は誰なんだ?」
「
「一応念の為に聞くが…………二十年前に松下の家族を殺したのか?」
「……その頃はお前といただろう?」
ジンの話に嘘がないことを確認したミカは、安堵の息を吐いた。そしてミカも、リコリコ側の依頼の事を説明し、それを聞いたジンは知らぬうちに松下などという面識のない人間に家族の仇になっていた事に驚きを隠せなかった。
それから、ミカへ自分の連絡先を教えたジンは、バイクで走り去る前に、もう一つの疑問を思い出す。
「そういえばミカ………あのカボチャの被り物を被った者も、お前の部下なのか?」
「カボチャ?いや違うが……それが?」
「………いや、何でもない……うぅ、まだ痛みが……」
古い戦友から返事を聞けて満足したのか、ジンは特に追加で問い出す訳でも無く、
それから日が暮れ、護衛に使っているバンに乗る千束達はリコリコへ帰って行く。後部座席に座る千束とたきなは、両隣から何かを言いたげな表情を伺われていた。
だがその時、ミズキは新たに分かった情報を皆に話そうとする。
「さっきクリーナーから連絡があったわ~。指紋から身元が判明したんだけど……
「そんなっ!だって……みんなと喋って、今日いっしょに観光してたんだよ!?」
『ネット経由で第三者が千束達と話してたんだよ。ゴーグルに、車椅子の移動はリモート操作。おまけに音声はスピーカーだよ。』
「つまり
いくつか情報を見つけたクルミが通信越しで語ると、眉尻を下げたたきなが、まだどこか信じられないといったような声色で言う。つまり、今まで千束が気合を入れた観光案内や、褒め言葉をしてくれたのも、全て名の知らない患者を操っていた松下を名乗る何者かの
そんな事実を未だに理解ができない千束は、思わず口を挟む。
「え……じ、じゃあ誰が……なんで殺させようとしたの?なんのために?」
「………ッ」
その瞬間、ミカが何かを察知していたように見えていたが、その反応を誰も気づいていなかった。
クルミの報告を聞いた千束は、ついさっきまでの出来事が演技である事を未だに信じられる、徹夜で作っていた観光のパンフレットを強く握りしめる。そんな彼女の様子を見にしたたきなは、心配そうに眺めていた。
「千束………」
「………」
『落ち込んでいる所で悪いが……お前達が頼んでいた不審者についても言わなければならない。』
報告が終わったと思ったその時、クルミが突如そう言い出した途端“はっ!”と思い出した2人。実はあの時、ミカがジンと会話している間に2人は、クルミに“カボチャ頭がどうやって東京駅に現れたのか”について調べて欲しいと頼んでいた。
そもそも何故あの場にいたのか、またはどうしてたきなを助けにやってきたのか。
色々と予想していた時、クルミから予想外の答えが出てきた。
『あの場にある防犯カメラを全て調べたが……残念ながら、
「「…………え?」」
クルミの口から出た答えを耳にした2人は、思わず疑問の声を出してしまう。
「ちょ、ちょっと待ってください!だったら、他の防犯カメラは!?例えば、遠いところから…」
『もちろんそれも既に調べ済みだ。だが、どこを探しても、その姿すら確認できなかったぞ。おそらく既に監視カメラの位置を把握しているかもしれんな。』
「そんな………」
「つーかさぁ、ぶっちゃけその姿をまだ見ていないアタシが言うのもあれなんだけど……そもそもそのカボチャは何の目的でたきなを助けたわけ?」
「「…………」」
運転中であるミズキがそう語るが、その理由が未だに分かっていない千束とたきなは、2人揃って黙る事しかできなかった。
それから結局、謎が解決しないまま、リコリコに到着したのであった。
☆★☆★☆
やがて空が暗くなった頃。
「(いやぁぁぁ〜〜〜〜〜よかったぁぁぁ〜マジで!あの時、小型医療箱を持ってきて良かったぁ〜!おかげで井ノ上さんの足を治療できたし、後はお医者さんに見てもらえればいいんだけど………ってか何あの髪の長いおじさんは!?しかも本物の暗殺者だし、めっっっちゃ怖かったぁぁぁぁ〜〜〜マジで怖すぎで声が出なかった!ってか何あのツラ構え、シクラーゼ・マイアーと同じくらい怖かったぁ〜!)」
──と、夜道を歩く蒼夜はその時までの記憶を思い出し、内心でたきなが無事である事を安心すると同時に、暗殺者の恐ろしさに驚愕するのだった。
「(まぁ……一応あの黒髪の暗殺者は、プチッガイのおかげでなんとかなったけど………あれから千束さん達から全然連絡来ないし………なんかあったのかな?)」
ちなみに蒼夜は現在、リコリコへ向かっている最中である。もちろん連絡する手段もあるが、直接会った方がいいだろうと考えていた彼は、自分の足で行く事にしたのだった。
「(てか、何話せばいいのかな……)」
リコリコで千束達に直接会おうと決めていたが、そもそも何を話せばいいのか、まだ考えていなかった。何を話そうかと考えている内に、いつの間にかリコリコに着いてしまった。
〜カラン♪〜
「(よっし……まず先に顔を合わせよう…)こ、こんばんは───」
「「そ、蒼夜君(さん)っ!?」
「(……………え、何やってんの?)」
リコリコに入った瞬間、目の前の光景を目にした蒼夜は、思わず目を丸くする。
何故なら目の前には、
その光景を目にした蒼夜は、正直状況が読み込んでいなかった。
「「……………」」
「…………」
「「……………」」
「………あの……何を……している…のです……か?」
「「………はっ!!」」
相変わらず相手と喋る言葉が少ない蒼夜は、目の前の状況について思わず彼女達に尋ねる。そしてそれに対して彼女達もそれに気づき、慌ててお互いから距離を離れ、すぐに畳から立ち上がる。
「な、なななんでもないよ!ね、ねぇ〜たきな〜!」
「そ……そうです!ほっんとうに、なんでもありませんからね!」
「………は、はぁ……」
“あの時の様子を見られてしまった蒼夜が誤解しているかも”と勘違いする彼女達は、焦って誤解を解くような口調で蒼夜に語る。ちなみに蒼夜にはそれがなんの事なのかは分からず、とりあえず適当に返答するしかなかった。
「それより蒼夜君の方は大丈夫!?怪我とかしてない!?」
「(ち、ちか…っ)ぼ………僕は……大丈夫……でし…た」
「そうか……良かった〜」
いきなり蒼夜の方に近づく千束は、彼の口から無事であると聞いて、安堵の息を吐いた。そしてその問いに答えた蒼夜は、突然自分の方に近づいて来た時に少し驚いてしまったが、ずっと気になっていた疑問を思い出し、彼女達に尋ねようと声をかける。
「あの…………松下……さん……は?」
「「………ッ」」
蒼夜が松下の名を出した瞬間、2人の表情が曇るかのように一変する。
ついさっきの松下が存在しない人間やそれを操っている第三者などの情報を知った彼女達は、蒼夜にどう答えればいいのか迷っていた。だが、一般人である蒼夜の疑問に答えなければ逆に怪しまれると思い、口を開こうとするも、逆になんて答えればいいのか、言葉が出なかった。
「「………」」
「(………あれ…もしかして、なんかまずい事を言っちゃったのか?)」
自身が尋ねてた途端、突然沈黙になってしまった彼女達の様子を見て、蒼夜は内心で少し困惑する。自分は何かまずいことでも言ってしまったのだろうかと内心で申し訳ない気分を感じてしまった。
そしていつの間にか、よくわからない微妙な空気が広がる中、今まで黙っていた千束はようやく自身の口を動かそうとする。
「あ………あの蒼夜君………松下さんは……その───」
「“今日は楽しかった……また次の日に、是非またガイドをお願いしたい”って言っていましたよ。」
「……ッ!?」
「ちょっとのトラブルがありましたけど……それでも楽しんでくれましたよ。」
──と、無理にでも柔らかい表情を作るたきながそう語ると、千束も“うん……そうだね!”と彼女も今まで通りの表情で返答するのだった。
「そう……です……か……」
「……………ねぇ、蒼夜君。」
「は………はい……」
「今回の観光案内………松下さん……喜んでくれたかな……」
「………」
「千束………」
その疑問を口に出した時、何故こんな事を蒼夜に言ったのか………千束自身にも分からなかった。
今までの観光や会話の流れ、さらに千束の事を“良いガイト”と言ってくれたのも、全て松下を名乗っていた何者の演技。そんな疑問を出した千束を目にするたきなも考えていた。
この事をまだ知らない一般人で蒼夜はどう答えるのか………
「…………」
「も、もちろん答えなくていいよ!その……聞いてみたくて……「…れた……かも…」…え?」
「よろ……こんで……いた……と思い……ます。だ…って……千束さん……を……その……“良いガイド”………って、言って……いました……」
蒼夜の口から出た返答に、千束とその言葉を聞いたたきなも思わず目を見開く。相変わらず言葉足らずで時々言葉が途切れているが、それでもの口から出た言葉を聞こえた彼女達は、すぐに理解ができた。
それはまさに一般人の答えである。だがそれでも、その言葉を聞いただけで千束は、ついさっきまで暗かった表情が明るくなり、いつものように微笑んだ。
「…………うん、そうだよね…………そうだね!」
ガシッ(手を掴む音)
「───フワッ!?」
するとその時、千束にいきなり手を掴まれ、思わず蒼夜は間抜けない声を出してしまった。
「あ………あの………」
「いいから、いいから!ちょっとリラークス!」
そう言いながら千束は、先ほど座っていた畳の所へ連れて行き、今度はその場に蒼夜を座らせようとする。そして、蒼夜を座らせる事ができた千束は、今度は彼の右横にちょこんと座る。
一体何をする気なんだと内心で困惑すると共に理解ができなかった蒼夜は、彼女に尋ねようとした時………
「あの………なんd…「ごめんちょっと、肩借りるよ」
トゥッ!?」
隣で座っている千束は、突如自身の頭を隣にいる蒼夜の右肩に乗せる。それに反応した蒼夜は、驚きと共に思わず
「(な、なななななんで〜!?ってか顔が……顔がめっちゃ近すぎなんですけどぉぉ〜!?)」
何故彼女が、突然自身の右肩に頭を乗せるのかは理解ができない蒼夜は、内心で驚愕するほど動揺するのだった。
「あ……あの……「ありがとう」……え?」
「なんだか……少しだけ気分が楽になったよ……本当にありがとう。」
「(ち、近い……も、もうちょっと顔を左によs……)「私もいいですか」
ヘァー!?」
右肩に乗っている千束の頭に当たらないように、蒼夜は自身の顔を左側に寄せようとした直後。突如たきなは左横に座り、彼女と同じように自身の頭を蒼夜の左肩に乗せる。
その感覚で即座に反応した蒼夜は、思わずさっきの声を再び出してしまった。
「(い、いいいい井ノ上さんまでぇ〜!?な、なんで……なんでこんな事になったん!?というか、近い〜!!)」
「ちょいちょい〜どうしたの、たきなまで〜?」
「…………なんとなくです」
「そっか〜……それなら仕方がないよね〜」
「(じゃないでしょ〜!!!できればあれなんだけど、早く肩から離れてくれると嬉しいんですけど〜!)」
内心でツッコミが止まらない蒼夜は、思考が追いつかなかった。何より蒼夜がいた前世の世界では、千束達と同じ年齢の女子と触れた事もなく、むしろ自身の肩に女子の頭が乗っている状態という……ラブコメ的な展開をした経験も無かった。
そして今、その展開を始めて体験している蒼夜は、緊張と共に心臓がはち切れそうになる程、動揺していた。そしてこの状況からどう脱出しればいいのかを考えているが、その答えが全く見つからなかった。
※ ちなみに蒼夜は、彼女達の頭に当たらないように、自身の顔を真ん中に固定している。
「(ハロ!プチッガイ!なんならヴェーダでもいいから……
誰か……
誰か助けて〜〜〜〜〜!!!!)」
もはや蒼夜は基地で留守番している仲間達に助けを求めるが、残念な事にその返事が来なかった。
それから数時間後……ようやく自身のアパートに帰った蒼夜は、ついさっきの出来事を忘れる事がなく、眠れる事ができなかったのは……また別のお話…………
〈おまけその1〉
「そういえばたきな!あのクマちゃん達可愛いかったね〜!」
「…………私も、もっといっぱい触りたかったなぁ……」
「あれ?たきなさん?」
「(当たるな当たるな当たるな)」←彼女達の頭に当たらないように必死になる蒼夜は、2人の会話を全く聞いていない様子。
〈おまけその2〉
「ジン、ちょっといいか?」
『どうしたミカ?早速電話をかけて………まだ何か聞きたい事があるのか?』
「お前が気絶した事について聞き忘れたが………あの場で何があったんだ?」
『…………』
「………ん?もしもし、聞こえt『ミカ……』……?」
『聞かない方が、良い事もあるんだぞ』
「…………は?」
そう答えたジンは通話を切るが、それがどういう意味なのかはミカは全く予想ができなかった。
もう一度言いますが………
SEED FREEDOMは本当に最高に良かったです!!!
この映画こそ、20年間待っていた人の夢!
人の望み!
人の業!!
あまりネタバレはしませんが、これだけはいえます……
キラ&ラクスは最高でした!
シン・アスカも本当に最高でした!!!!
そしてアスランは……………いろんな意味で最強でした!!!
ガンダムSEEDが放送されて20年以上も待ち望んで……やっとこの日を迎えて、良かったです!!全ての製作者さんとスタッフの皆様に………SEEDという作品、そして映画を生み出してくれた事を……本当に感謝申し上げます。
ちなみに私は、一回観たその次の日に、もう一回観ちゃいました!
まだ観ていない方は、本当に観に行ってください!