ノアside
無事にお城近くの街に着いた俺達。早速情報収集を行うが……
「一体何なのよ!ここの人間たちは!」
「落ち着いて……」
「だが確かに変だ」
ここの住人たちから話を聞くが誰に聞いても、この世界に現れた謎の怪物のボス。魔王アークについてしか語らない
「誰にどう聞いても似たようなことしか言わないし……」
「お店はどこも開いてない」
「……何だかここの住人……」
「紫乃くん?」
「あぁ、いや、なんと言うか……ごめん。ちょっと違和感を感じてるだけだから……」
紫乃はそう謝るが、俺と拓海は紫乃から詳しく聞いた方がいいと思い、ましろたちに聞こえないように聞いた
「何か気になるんだな」
「話してくれ。もしかしたら重要なことかもしれない」
「……ここの住人はまるでゲームのNPCみたいだなって」
NPC……確か桜空から聞いたが決められた台詞しか話さないゲームのキャラ……モブみたいなものか
「確かにそんな感じは……」
「決められた台詞しか話さない……」
引っ掛かる。ここの住人から作られたような気配を感じない。ましてやこの世界が実はゲームの世界……と言う感じでもない。だとすれば……
「やっぱりアークって言う人が原因なのかな?」
のどかがそう言うが……まずはアークって奴に会わないとな。
するとプーカがお城を見つめて怯えていた
「何よ?言いたいことがあるならはっきり言いなさい」
「プーカしか言えないよ~」
色々と気になることが増えてきたと思っていると、何処からか声が聞こえた。
『はらペコった~』
あまねと拓海の二人がその声に反応した
桜空side
「やっと着いた~」
「お城まであと一息です!ここでしっかり休んで元気を充電です!」
「本当に……ずっと歩いてばっかりだったからな」
本当に疲れた。途中からグーリに身体を操作してもらうか頼んだら……
『結局疲れるのはお前だぞ』
って言われたからな。なゆもマリスも疲れてるし……
「ゆい!」
「ゆい!なゆ!」
不意にゆいとなゆの事を呼ぶ声が聞こえると少し離れた場所に……
「あまねちゃん!拓海!」
「ソラちゃん!桜空くん!」
「まなつ!」
そこにはましろやノアたちがいた。僕とソラは顔を見合わせ……
「ましろさん!ノア!」
「ましろ!」
僕らは駆け出そうとした瞬間……僕は二つの視線を感じた。一つは殺気を感じるもの。ましろたちと一緒にいる青年から感じる。誰を睨んでいる?視線の先にはマリスがいた。マリスも似たように睨んでいた。
そしてもう一つは……何だ?まるで使えないものを見るような視線……ノアも感じ取り、足を止めた瞬間……まばゆい光と共に大きな穴が開き、ましろたちが落ちていった。僕は慌てて穴に飛び込もうとするが
「大丈夫だ!ましろは守る!お前はソラを守ってくれ!」
「お城で!お城で会おう!必ず行くから!」
「まなつもよ!」
「約束だ!」
「なゆ!ゆいを頼む!」
ましろたちの姿は見えなくなった。本当に何で……突然……それよりも……
「マリス……あの一緒にいた男と知り合いか?」
「……いや、知らない。知っているのはあの女の子の方だ」
「女の子?」
そう言えば幼い少女がいたな。気に止めなかったのは……僕がましろと再会できたことに集中してたからか
「どうしてこんなことに……」
「分かりません。でも……」
お城を目指すべきと言うことは分かったな。
「う~わっ!」
不意に聞き覚えのある声が聞こえ、振り向くと少し離れた場所にあげは姉とアスたちがいた
「あげはさん!」
「アス!」
僕らはあげは姉たちと合流した。
「ここまでよく頑張ったね。ソラちゃん」
「痛いです……あげはさん」
「あ、ごめん。桜空もお疲れ様。でもこれで私たちの仲間はこの世界にいるって分かった!」
「ルン!必ず見つけるルン!」
「「うん!」」
「それにしても紫乃とのどかもいたのか」
「他にもこの世界にいて、誰かしらといるかもな」
クロトとは前に会ったけど、一青は紫乃と友達らしい。とりあえず合流できたことを喜ぶことにしよう。だけど……
「どうして他人のことでそこまで盛り上がれるんだ?」
プリムが何か呟いていたが聞き取れなかった。
アスside
プリムって子を睨むゆかりちゃん。そしてラテとアスミちゃんと一青は……
「わん……」
「わかっています。恐らくこの世界は……」
「だとしたら……」
「この世界のこと……私も気がついたよ……」
アスミちゃん、一青は驚いていたけど……私からしたら本能的に理解できた。地竜としてなのかな?
「皆さん!行きましょう!」
今はお城を目指すことに専念しないと……
ノアside
穴に落ちた俺達。俺と紫乃で何とか落下のダメージはなかった。
「流石に不死身の身体でも痛いな」
「いや、額が少し割れるだけで済むって……」
「人間離れしてますね」
リアムが淡々と言うとプーカが目を覚ました。
「プカッ!?」
「あなた。本当ハチャメチャな力ね」
「どうやら紫乃とノアのお陰で助かったが……」
「プ……プカ……」
プーカは光続ける自分の手を見て落ち込んでいた。
「なんて顔してんのよ」
「プカプカプカプカ!プカ!?」
自分の力に対して嫌がるプーカ。だけどのどかはそんなプーカの手を握った
「大丈夫」
「プカッ!」
のどかが自分の手を握っていることに気がつき、慌てるプーカ。もしかしたら自分の力でプーカを傷つけるかもしれないと思っているのかもしれない
「大丈夫って言ったでしょ?」
「大丈夫ラビ!」
プーカは落ち着いたのか光が治まった。のどかはそんなプーカを抱き締めた
「事情は分からないけど怖かったんだよね」
「それにそういう力は怖いのは分かるさ。僕も似たようなことで悩んでたしな」
紫乃もプーカの頭を撫でながら告げた。紫乃も自分の力で悩んでいたらしいな
とりあえず城まで続いているみたいだから先を進むことに……
その前に……イクスの警戒を強めるべきだ
桜空side
城の門まで辿り着いた僕ら。
「うーん、本調子なら城を壊したんだけどな~」
「え?」
「あー、竜なら先ずそうするけど……誰かいるかもしれないだろ」
「桜空。わかってないな~こういう悪の根城に住んでるのは敵だけ!だったら尚更だよ!」
「え?え?」
「とりあえず扉を開けて……」
ソラが扉を開けようとすると、クロトが止めた
「普通に扉を開けて……直ぐに戦闘開始になるな。なら、俺が開けたあとに速攻だ」
「任せて!」
「よし!オラッ!!」
クロトが扉を蹴破ると中には大量の化け物が……だが化け物が襲いかかる前にアスがブレスを放った
「さて!行こう!」
「…………常識的な奴って俺だけ?」
「私のことを忘れないでほしいルン!」
一青とララがそう呟くのであった。
常識的な人は現段階だとあげは、一青、ララくらいですが、アスとクロトのやり方に賛同的なのは一青、ララだけです。他のメンバーは手っ取り早いからいいかと納得してます
感想待ってます!