ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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一気に書いてるのでほぼ毎日更新してます


103 敗北と失われたもの

桜空side

 

宇宙にて、隕石の大地に倒れていくプリキュアたち。その前にはウサギに似た頭部に4つの目、6枚の翼を持った白い龍のような生物がいた。

 

「スターパンチ!」

 

「2000キロカロリーパンチ!」

 

プレシャスたちがその生物に攻撃を繰り出していくが、生物は無傷。プレシャスたちを吹き飛ばしていった

 

「一体何者なの?」

 

『僕はシュプリーム』

 

シュプリームは光線を放つ。その光線をフェリーチェが防いだ

 

「何が目的なのですか?」

 

『あらゆる世界で僕が最も強い存在だと確かめるために戦い続けている』

 

シュプリームの強さは異常だ……だが僕らプリキュアと共に戦う戦士たちもまた強大な敵がいた

 

『俺の名は宇宙皇帝竜イクス。全ての宇宙を、全ての次元を、全てを統べる竜』

 

金と黒の身体、巨大な翼、長く伸び、先端が剣のような尻尾、巨大な足、鋭い爪を生やした巨大な両腕、そして何より特徴的なのは三つ首。シュプリームと同じ大きさの竜が僕らを薙ぎ倒していた

 

『まさかシュプリームと同時になってしまうとはな。まぁいい。今は目的である反逆の意思を持つものたちを打ち倒すこと。そして二度と反逆の意思が生まれないように……地球と言う星を破壊する!よいな?シュプリーム』

 

『別にいいよ。彼らの相手をしてくれているんだから……僕は僕の目的を果たす』

 

「そんなことで……」

 

「私たちの世界は……」

 

「「壊させない!」」

 

キュアブラック、キュアホワイトの二人で放つ『マーブルスクリュー』がシュプリームを仰け反らせる。それに合わせて何人ものプリキュアが攻撃を重ねていく。まだみんな……諦めてない

 

「ノワール、ブロム!力を貸せ!」

 

僕は二人の力を解放し、イクスに向かっていく。ノアたちもそれに合わせて立ち上がっていく。いや、プリキュアたちも絶望的な状況でも立ち上がっていった。僕らはこのまま負けるわけには……

 

『ほう!四元の器。元々は全ての邪を打ち倒す力。まさかこの目で見ることになるとは……だが!』

 

眩い閃光と共に吹き飛ばされるプリキュアたち。そして地球が光の粒子に変わっていく

やったのは……シュプリームだった。

 

「なっ!?」

 

『余所見をするな!』

 

三つ首から放たれた黒い光線が僕を包み込み……それと同時に何かが砕ける音が響いた

 

 

 

 

 

 

「思い出した……」

 

全てを思い出した……僕らは……あの時……

 

「私たち……」

 

「負けたんだ……」

 

「やっと思い出したんだね。でも誇りに思ってほしい。世界を破壊できるこの力。僕に使わせたのは君たちが初めてだ」

 

「そうだったな。本来は戦いのあと、俺が破壊するはずだった」

 

「悪かったねイクス。でもそれだけ僕は驚いた。本当に強かった。だから僕は君たちに興味を持った。壊した君たちの世界を新しくこの世界に作り替え、弱いものと強い悪者を作り、そして僕自身の姿も君たちに似せて作り替えた」

 

「俺もまたシュプリームに付き合い、人の姿としてこの世界を見続けることにした。それだけシュプリームのやろうとしていることに興味があった」

 

シュプリームのやろうとしていること……?

 

「そうしてこの世界で悪者と戦う実験を始めたんだ。僕がプリキュアになるために……だから消えたはずの君たちが現れたときは驚いたよ。それもプリキュアの力?本当に凄い」

 

「プリキュアや共に戦う戦士たちがいたのは俺も驚いた。だがそれでもイレギュラーは存在した。だがこの場にいないことを察するに……逃げたか」

 

イレギュラー……この場にいない?

 

「世界を作り替える?そんなことが……」

 

「出来るんだよ。僕には」

 

「じゃあパパやママ……他の人たちは?」

 

「必要ないものは作ってない」

 

シュプリームの言葉を聞き、プリズムのすすり泣く声が聞こえ、僕は何とか立ち上がろうとあがいた。

 

「必要ないと言えば……お前もそうだったな」

 

「プカッ!」

 

 

 

 

 

ノアside

 

シュプリームは柱の影に隠れるプーカに向かってそう告げた。プーカも……シュプリームと何か関係があるのか?

 

「プーカ?」

 

「君たちが連れてる小さい妖精を真似て僕も作ってみたんだ。でも……僕の力を分けたのにも関わらず、戦おうとしなかった。役立たずを消そうとしたけど……逃げてしまった。まぁ弱くて臆病な奴は勝手に死ぬだろうと思っていたけどね」

 

「そんな……」

 

「ひどい……です!」

 

「僕が興味あるのは君たちだけだ。その強さの理由が分かるかもしれないと思って、一緒に行動してみたけど……下らない話をしたり、笑ったり、何にも分からなかった。全て無意味だった」

 

シュプリームからオーラが溢れ出すと白い衣装が黒に染まり、肌も黒くなった。

 

「もう終わりにしよう。僕が一番強いということに変わりはない!」

 

「そうだな。終わりだ……」

 

イクスが黒いオーラに包まれると、全身真っ黒な身体の上に骨のような鎧を身に纏い、顔も骸骨竜を要した兜に包まれ、両肩には白い骸骨の竜の首が伸びた姿へと変わった

 

「シュプリームの実験の後片付けをし、俺はまた別の場所へと行こう」

 

「イレギュラーはいいのかい?」

 

「どうせ最後にはこの世界も壊すのだろう。放っておく」

 

「そうかい」

 

シュプリームがため息をついた瞬間、フェリーチェとフィナーレがシュプリームに拳と蹴りを放ち、陽斗となゆの二人はイクスに攻撃を仕掛けるが、二人とも平然と受け止めていた。

 

「宝石の力を扱うもの。エメラルドの力のみしか使えないのなら、敵ではない」

 

左肩の竜の首から黒い閃光が放たれ、吹き飛ばされる陽斗。

 

「大罪の力を持つ勇者。神に抗う力を持っているが……その暴食は厄介だが……」

 

右肩の竜の首から巨大な岩が放たれ、壁まで吹き飛ばされるなゆ

シュプリームが雷を放つが、アンジュとミルキーが雷をバリアで防いだ

 

「このままじゃ今度こそ全滅だよ!」

 

シュプリームはそんな二人をバリアごと吹き飛ばす。

 

「ハアアア!」

 

ミナトはイクスに切りかかるが、イクスはミナトの斬撃を腕で防いだ

 

「即死の刀。一太刀浴びれば俺は死ぬが……お前程度の力では俺の身体に傷をつけることはできん!」

 

イクスは右腕を刃に変え、ミナトを切りつけ、更に蹴りを喰らわして壁まで吹き飛ばした

フローラとラメールの二人もシュプリームに向かっていくがシュプリームは二人の攻撃を軽々といなしていく。

 

「今も地球の命……人々の想いは感じます。消えていないはずです」

 

「よく分かんないけど無理矢理歪められてるものなら元に戻るかもってことでしょう?」

 

「方法を見つけられれば……」

 

「オッケ!後はよろしく!」

 

バタフライが飛び出し、シュプリームの蹴りを避け

 

「少しは大人にもかっこつけさせてよね!」

 

爆発が起き、上に投げ出されるシュプリーム。追撃としてアース、グレース、マカロンが攻撃を繰り出し……

 

「風よ!切り裂け!」

 

「雪の呼吸!」

 

「十二月の呼吸!」

 

「叩き潰す!」

 

フウ、紫乃、一青、クロトがイクスに同時に攻撃を繰り出すが、イクスの身に纏う骨の鎧から鋭い棘が伸び、四人を突き刺した。

 

「ぐっ……まだ……」

 

「風の竜、古の剣士の末裔、異世界の鬼神の力が宿りし武具を扱うもの……所詮は俺の敵ではない。そして鬼の力を持つ者……不死には永遠の苦しみを」

 

紫乃は壁に固定され、針から流れる電流を浴びせられた

シュプリームもバタフライたちをウサギ型の障壁で押し潰した。

サマーとプレシャスがシュプリームに挑むが

 

「「プリム!」」

 

「シュプリームだ!」

 

「ゆい!危ない!」

 

シュプリームが放つ閃光からブラックペッパーがプレシャス守ろうとしたが、サマーと共に城の外へと吹き飛ばされる

 

「プレシャス!サマー!」

 

「くっ!ノワール!ブロム!力を!」

 

桜空が四元の器の力を使おうとしたが…………

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

四元の器が……反応しない?

 

「当たり前だ。四元の器はあの時、俺の光線によって破壊されている」

 

「なっ!?」

 

そんな……こと……

 

『主……すみません』

 

『私たちも……作り替えられたさいに……記憶を失っていて……何を守っていたのか……忘れられていました』

 

四元の器がなければ……シュプリームとイクスには……もう……

 

「プリンセスを頼みます!」

 

「「えっ?」」

 

ウィングが床を砕き、スカイ、プリズム、僕、ノア、エルちゃん、星竜、プーカを下へと逃がした

 

 

 

 

アスside

 

「ウィング……」

 

「アスさん……行きましょう」

 

そうだね。桜空たちなら……きっと……

 

私たち二人はシュプリームとイクスに向かっていくのであった

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

気がつくと壊れた壁から世界が破壊されていくのが見えた。エルちゃんはスカイたちに声をかけ続けていた

 

「無事か?」

 

ノアはそう言いながら、外を見ていた

 

「スカイたちは?」

 

「生きている。だが……今回は……かなり厳しい……」

 

スカイたちも……心が折れているかもしれないか……僕も……四元の器がない状態で……グーリの力のみで……あの二人に勝つのは……

 

「諦めるつもりかい?桜空」

 

不意に声が聞こえ、振り向くとそこにはマリスと幼い少女と海斗がいた

 

「マリス……」

 

「リアム……いや、お前は……お前たちは……」

 

「記憶が戻り、僕らに気がついたか」

 

「ごめん。二人とも……事態が事態だから……彼に協力していたんだ」

 

マリスの姿は変わり、マリスの姿から……僕らにとって忘れられない姿に変わった

 

「お前は……邪竜!?」

 

 

 

 




宇宙皇帝竜イクス

金と黒の三つ首の竜。全ての宇宙、全て次元、全てを統べるため現れた。シュプリームとは何度か会っているため互いに知っていた。シュプリームとは違い破壊の力を持ち、抗う力を持つものが反逆の意思が生まれないように動き、破壊していく。モチーフはキ○グギ○ラではなく、カ○ザーギ○ラ

イクス竜人態

シュプリームに合わせて、人の姿になった際の戦闘形態。黒い姿の上に骨のような鎧を身に纏い、両肩には白い骸骨の竜の首が生えている。その強さは宇宙皇帝竜の時と変わらない
モチーフはモン○ターX

イクスに関してはどんな感じにするか悩み……最初は某ウルトラマンに出てくる虚無みたいなものにしようとしたけどやめました

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