ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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104 絶望的でも……

桜空side

 

ウィングのお陰であの場から離れることが出来た僕らだが、あまりの強さに心が折れかけていた。そんな僕らの元にマリス……邪竜オルドグルスと水竜リウム、海斗の三人が現れた

 

「邪竜……貴様……何をしに来た!」

 

「勿論……手を貸しにきた。いや、元々手を貸すつもりだった。何せ今回ばかりは僕らにとっても何とかしないといけないからね」

 

「オルドグルスとイクスは……味方同士じゃないのか?」

 

「オルド。ここまで旅をしたんだ。そう呼んでくれたまえ。桜空」

 

そう呼べって……いや、今は気にしない方がいいな。

 

「イクスは全てを統べるために不必要なものは全て破壊する。僕らからしたらかなり不都合だ」

 

「不都合?どういうことだ?」

 

「僕は確かにこの星を……この世界を支配したい。だけど支配するためには人が必要だ。何せ邪竜の力の源は人の負の感情。それがなくなれば……僕は弱る」

 

邪竜の力の源……だとしても……

 

「だからと言って支配するのだろう?」

 

「あぁ……ただし恐怖や暴力の支配ではなく……負の感情が起こりやすくするためさ」

 

「それが……支配……」

 

どちらにしても邪竜たちとは……だけど今は……

 

「言いたいことはあるが……時間がない。海斗……お前が邪竜に協力しているのは?」

 

「……元々邪竜たちから仲間になれって言われてたけど……普通に受け入れられなかった。だけど少し前に邪竜たちの仲間から協力を頼まれた。シュプリームとイクスによってこの世界が破壊されるかもしれないって…………僕もそれは嫌だからね。協力することにした」

 

「僕の本来の力は徐々に封印が解けてはいるけど、イクスを倒すことはまだ出来ないほどだ。だからウロボロスたちに頼み、その力を僕らのアジト、僕、リウム、海斗をシュプリームとイクスの破壊の力から守るための結界を張っていたが……」

 

それでも少なからず影響を受けているということか…………

 

「シュプリームに関しては彼女たちがどうにかするだろうが……」

 

オルドは気を失っているスカイたちを見つめた。スカイたちに勝算があるのか?

 

「問題はイクスだ。奴と渡り合えるのは、本来の力を取り戻した僕か四元の器を使える桜空のみだったが……」

 

「四元の器は……もう……」

 

「その件だが……いや、憶測で希望を持たせるのはやめておこう。今のままでは確かにイクスやシュプリームに勝つことは出来ないが……渡り合える方法がある。それは……」

 

「そら、ましら」

 

「みー」

 

オルドがシュプリームたちと渡り合える方法を話そうとしたがエルちゃんと星竜がプリズムたちが目を覚ましたことを知らせてくれた。プリズムたちは現状を理解し……

 

「また……世界が壊されようとしてる」

 

「なんで……なんでこんなことに……」

 

「私たちはあの時、シュプリームに負けました。そして消されたんです」

 

「じゃあなんで私たちここにいるの?」

 

「分かりません……」

 

「意味わかんないよ……」

 

「そうですね……意味…分かりません」

 

二人は涙を流していた。もうこの先…絶望しか……

 

「そっか……それだよ」

 

だけどプリズムだけは違った。

 

「何故かは分からない。でも今ここにいる。それにはきっと理由がある。理由があるから戻ってきたんだよ。私たち!それは多分私たちが…ううん、ソラちゃんが……」

 

プリズムはスカイの手を握り、スカイはプリズムの言葉を理解し……

 

「ヒーローとは……泣いている子を見捨てない!そしてヒーローとは!どんな時も笑顔を絶やさず今一番大事なことをするものです!」

 

二人は絶望していたが、それでも立ち上がった。

 

「プリキュアたちも目を覚ましたみたいだね」

 

「邪竜!?」

 

「それに確か……リウムさんに海斗くん!?」

 

「実はな」

 

ノアは二人に邪竜たちの事を話し、そしてシュプリームたちと渡り合える方法があることを邪竜が教えようとしていると伝えた

 

「それで……その方法とは……」

 

「……僕が桜空と融合することだ」

 

オルドと……融合……

 

「それって……桜空くんが前みたいに……」

 

「あぁだが現状やれる方法がそれだけだ」

 

また暴走……いや、下手したらオルドに身体を……もしも勝っても……待っているのは……

 

「……邪竜。その方法を教えるのは……桜空の意識が奪われたりしないからか?」

 

「ノア?」

 

「そうだ。はっきり言うけど、リスクが合ったとしたら僕は提案しないよ。それだけ今回はかなりヤバイからね」

 

意識を奪われたりしないって……

 

「決めるのは桜空。君だ」

 

僕は……

 

「……プリズム、ノア、行きましょう」

 

「スカイ?」

 

「私は信じてますから。きっと桜空さんが邪竜の力に支配されずに私たちのところに来ることを!」

 

信じているか……スカイにそこまで言われると……

 

「リウム、海斗。彼女たちと共に行ってやれ。そして炎竜」

 

「あぁ……分かっている。星竜、行けるか?」

 

「みー!」

 

星竜はノアの肩に乗った。僕は……

 

「プリズム!」

 

「桜空くん?んん///」

 

僕は最後の戦いに行こうとするプリズムにキスをした。

 

「ど、どうしたの?急に///」

 

「最後のキスとかじゃなく……勇気を……元気をもらいたくって……」

 

「そっか…待ってるから」

 

「あぁ!」

 

「……ノア!私たちも!」

 

「やらないからな。終わってからだ」

 

「はい!」

 

「何か……恋人組は……」

 

「行きましょう」

 

プリズムたちを見届け、僕は邪竜と向き合った

 

「さぁ……始めよう」

 

「あぁ……飲まれそうになっても……想いの力を信じろ!桜空」

 

 

 

 

 

 

 

ノアside

 

城の天辺にはシュプリームとイクスの姿があった

 

「君達にはもう用はない。この世界を壊して、次の相手を探しに行くよ」

 

「このまま破壊されろ」

 

スカイとプリズムは手を握りあった。俺は星竜と融合し、星炎竜の姿に変わった

 

「さようなら。最後のプリキュア」

 

シュプリームの放つ光線で辺りが包まれる中、俺は接近してきたイクスと殴りあった

 

「あの器はどうした!逃げたか!」

 

「逃げるわけないだろ!桜空は……いや、俺たちは最後まで諦めてない!」

 

「最後まで?これが最後なんだよ!」

 

互いに殴り合うが、イクスの方が上だ。桜空……早くしろ!

 

「水刃!」

 

「ハアアアアア!」

 

リウムと海斗も混ざるが、イクスにはまだ……

 

 

 

 

 

桜空side

 

「プカ……」

 

不安になるプーカの手を優しく握りしめるエルちゃん。

 

「だいじょうぶ」

 

それでもプーカはまだ……するとプーカは何かを思い出したかのように、オルドに……いや、今は……聞いていた。

 

『そうだよ。君の言う通りだ。君なら……出来る。時間は僕らが稼ごう』

 

「エルもやる!」

 

エルちゃんはそう言ってプリキュアに変身した。

 

「桜空。調子は?」

 

「何とか……な」

 

『負荷が大きいが、グーリ、ブロン、ノワールがそれでも抑えている』

 

「急ごう。プーカがきっかけを作るために」

 

「あぁ……」

 

 

 

 




邪竜は裏で色々と動こうとしてましたが、偶然桜空やノアと合流してしまってました
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